パリのパラスホテルに家族で泊まり比べ|リッツ・パリ、プラザ・アテネ、ル・ムーリス
2019年の夏、パリで「パラス」と呼ばれる最高級ホテルを3軒、家族で泊まり歩きました。リッツ・パリ、プラザ・アテネ、ル・ムーリスの順です。娘はまだ2歳になる前でした。
この記事では、3軒それぞれの部屋や雰囲気、泊まってみて感じたことをまとめます。どれも憧れのホテルですが、実際に泊まってみると、印象はずいぶん違いました。
パリの「パラス」とは
フランスのホテルには、5つ星のさらに上に「パラス(Palace)」という称号があります。フランス観光開発機構(Atout France)が審査して与えるもので、建物の歴史や立地、サービスの質などが求められます。
パリでパラスに選ばれているホテルは、ほんのひと握りです。今回泊まった3軒は、どれもパリを代表する老舗ホテルです。
- リッツ・パリ:ヴァンドーム広場に面したホテル。1898年創業
- オテル・プラザ・アテネ:高級ブランドが並ぶモンテーニュ通りのホテル。1913年創業
- ル・ムーリス:チュイルリー公園の向かい、リヴォリ通りのホテル。パリでも最も古い老舗のひとつ
3軒ともパリの中心にあって、観光の拠点としても便利な場所です。
リッツ・パリ(Ritz Paris)
かねてから妻と「いつか行きたいね」と話していたのが、リッツ・パリでした。

豪華さと機能性を兼ね備えた、「いつまでもここにいたい」と思わずにいられない心地よい空間です。室内の調度品も美しく、部屋にいながら美術館にいるような気分になります。


世界一のホテルをつくるという意志とこだわりを、あちこちに感じました。泊まっていることが誇らしく感じる、そんなホテルです。



オテル・プラザ・アテネ(Hôtel Plaza Athénée)
プラザ・アテネは1913年創業。モンテーニュ通りにある、赤いゼラニウムで飾られた外観が印象的なホテルです。

僕らはアップグレードしていただき、ジュニアスイートに泊まりました。


部屋の美しさもさることながら、嬉しかったのは顧客の名簿の話です。僕の好きな映画監督のヒッチコックや、指揮者のカラヤンも、このホテルの顧客だったのだとか。その名簿の中に自分の名前も刻まれたのだと思うと、なんだか嬉しくなりました。


ル・ムーリス(Le Meurice)
最後に泊まったのがル・ムーリスです。1815年に創業した、パリで最も古いホテルのひとつ。昔から「パリのホテルといえばムーリス」と言われるほどで、各国の王族や貴族、著名人が泊まってきました。

ムーリスは、ホテルに入った途端、ズシンと重力が重くなるような感覚がありました。200年のあいだにこの場所に積み重なってきた、エネルギーのようなものを感じたのだと思います。

以前、600年ほど前の古城に泊まったときにも、似たような感覚を持ったことがあります。歴史の長いホテルならではの空気感、と言えばいいのかもしれません。

3軒に泊まり比べて感じたこと
同じパラスホテルでも、泊まってみると雰囲気はまったく違いました。
内装や施設は、個人的にはリッツ・パリが断トツで好きです。美しさと居心地の良さのバランスが良く、家族でくつろげました。
プラザ・アテネは、華やかなパリらしさを味わえるホテルです。モンテーニュ通りのお店をのぞきながら散歩できる立地も楽しいと思います。
ムーリスは、歴史の重みをいちばん強く感じたホテルでした。こういう空気感が好きな人には、忘れられない滞在になると思います。ちなみに、フォーシーズンズ京都に泊まったとき、妻が「ムーリスに泊まったときと同じ感じがする」と言ったことがありました。そのときの話はこちらの記事に書いています。
3軒の違いをひと目で
3軒の違いを、僕らの印象も入れて表にまとめておきます。
| リッツ・パリ | プラザ・アテネ | ル・ムーリス | |
|---|---|---|---|
| 場所 | ヴァンドーム広場 | モンテーニュ通り | リヴォリ通り(チュイルリー公園の向かい) |
| 創業 | 1898年 | 1913年 | 1815年 |
| 系列 | 独立系 | ドーチェスター・コレクション | ドーチェスター・コレクション |
| 雰囲気 | 美しさと居心地の良さ | 華やかでパリらしい | 歴史の重みを感じる |
| こんな人に | はじめてのパラスホテルに | 買い物や街歩きも楽しみたい人に | 歴史や空気感を味わいたい人に |
プラザ・アテネとル・ムーリスは、どちらもドーチェスター・コレクションのホテルです。同じグループでも、ここまで雰囲気が違うのかと驚きました。
パラスホテルの予約で気をつけたこと
パラスホテルは1泊の料金も高いので、予約のときは条件をよく見比べました。
まず、朝食が付いているかどうか。パリのホテルは朝食が別料金のことが多く、家族3人分となるとかなりの金額になります。朝食付きのプランと、外のカフェで食べる場合とで比べてみるといいと思います。
次に、キャンセルの条件です。子連れだと、子どもの体調で予定が変わることもあります。少し高くなっても、直前までキャンセルできるプランを選んでおくと安心でした。
それから、部屋の広さとベッドの数。古い建物を改装しているホテルが多いので、同じ部屋タイプでも広さや間取りが部屋ごとに違います。家族で泊まるなら、予約のあとにホテルへ子どもの年齢を伝えて、ベビーベッドやエキストラベッドをお願いしておきましょう。
子連れでパリのパラスホテルに泊まるときのポイント
娘が2歳になる前でしたが、どのホテルも子連れだからといって居心地が悪いことはありませんでした。家族で泊まるときに気をつけておきたいことをまとめておきます。
- 家族3人以上なら、スイートやジュニアスイートも検討する
- レストランやバーは大人の雰囲気。子どもが小さいうちは、ルームサービスを上手に使う
- 3軒ともパリの中心にあるので、子どもが疲れたらすぐに部屋に戻って休めるのは助かります
パリのホテル選びは、ほかにもパリのおすすめホテルの記事や、シャングリ・ラ パリの宿泊記にまとめています。
- ヴァンドーム広場に面した、1898年創業のパラスホテル
- 美術館のような調度品と、居心地の良さを両立
- 3軒の中で、僕がいちばん好きなホテル
- 高級ブランドが並ぶモンテーニュ通り
- 1913年創業。華やかなパリらしさを味わえる
- ヒッチコックやカラヤンも顧客だった名門
- チュイルリー公園の向かい、リヴォリ通り
- 1815年創業、パリで最も古いホテルのひとつ
- 歴史の重みを感じる、独特の空気感