Le Meurice宿泊記|Deluxe Room
パリの「Le Meurice」に、家族3人で1泊しました。妻と、まだ小さかった娘と僕の3人です。
この夏はパリの「パラス」と呼ばれるホテルを、Ritz Paris、Hôtel Plaza Athénée、Le Meurice の順に泊まり歩きました。Le Meurice は、その最後の1軒です。
泊まってみての感想をひとことで言うと、200年分の空気がずっしりと積もったホテルでした。
この記事でわかること
- Le Meurice の歴史と、館内に入った途端に感じた「重さ」
- 僕らが泊まった部屋、大理石のバスルーム、いまの部屋の種類
- 朝食の会場と、子連れの多い朝食の雰囲気
- レストラン Le Dalí、Bar 228、スパのこと
- チュイルリー公園の目の前という立地と、子連れで泊まるときのポイント
Le Meurice はどんなホテル?
パリ1区のリヴォリ通り(Rue de Rivoli)に建つホテルです。道をはさんだ向かいが、チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)。ルーヴル美術館もヴァンドーム広場も、歩いて行ける場所にあります。
いまは、Hôtel Plaza Athénée と同じ「Dorchester Collection」のホテルです。
| 場所 | 228 Rue de Rivoli(パリ1区)、チュイルリー公園の向かい |
|---|---|
| 最寄り駅 | メトロ1号線 Tuileries 駅から歩いてすぐ |
| 開業 | 1835年(リヴォリ通りで)。パリでの始まりは1815年 |
| グループ | Dorchester Collection |
| 部屋数 | 客室121室とスイート39室 |
| 泊まった部屋 | Deluxe Room |
| レストラン・バー | Restaurant le Meurice Alain Ducasse、Le Dalí、Bar 228 |
| スパ | La Maison Valmont pour Le Meurice(プールはなし) |
| チェックイン | 15時から(チェックアウトは12時) |
| 料金の目安 | 1泊 €1,670〜(時期で変わる) |
ホテルから歩いて行ける主な場所
ホテルのまわりの位置関係は、こんな感じです。玄関を出て通りを渡れば、もうチュイルリー公園です。
- チュイルリー公園:通りを渡ってすぐ
- Tuileries 駅:メトロ1号線。歩いてすぐ
- Angelina:モンブランで知られるサロン・ド・テ。ホテルのとなり
- Place Vendôme:Ritz Paris がある広場。北へ歩いて約4分
- Place de la Concorde・Musée de l’Orangerie:西へ歩いて約7分
- ルーヴル美術館:東へ歩いて約12分
- Musée d’Orsay:公園を抜けて、セーヌ川の歩行者橋を渡って約15分
パリのいちばん有名な場所が、ほとんど歩いて回れる立地です。子どもが疲れたら、すぐ部屋に戻って休めます。
200年分の空気を感じるホテル
「パリのホテルといえばムーリス」
Le Meurice の始まりは、1815年。シャルル=オーギュスタン・ムーリスという人が、パリでホテルを開いたのが最初です。1835年に、いまのリヴォリ通りに移りました。
昔から「パリのホテルといえばムーリス」と言われるほどで、各国の王族や貴族、著名人が泊まってきました。王さまのお客が多かったので「王のホテル」と呼ばれたこともあるそうです。
フランスには、5つ星の上に「パラス」という特別な認定があります。Le Meurice は、このパラスに最初に選ばれたホテルのひとつです。
入った途端、ズシンと重くなる感覚

内装や施設は、正直に言うと、個人的には Ritz Paris が断トツで好きです。でも Le Meurice には、ほかの2軒にはないものがありました。
ホテルの中に入った途端、ズシンと重力が重くなるような感覚があったんです。200年のあいだ、この場所に積み重なってきたエネルギーのようなものを感じました。
写真のサロンも、金の格子模様の壁に大きなシャンデリア。正面には、古いドレスを着た女性の肖像画がかかっています。
以前、600年くらい前の古城に泊まったことがあります。そのときにも、似たような感覚を持ちました。
その古城は、当たり前のように幽霊が出て、それ込みで「ホテルのサービス」という場所でした。ここ Le Meurice にも、住み着いている何かがいるのかもしれません。
部屋:白い壁と高い窓、ベビーベッドも

僕らの部屋は、白い木の壁に金の取っ手が付いた、明るい部屋でした。床から天井近くまである高い窓に、グレーのカーテン。大きなベッドの横には、ベビーベッドが置かれています。
窓辺の椅子に妻が座り、そのとなりに娘。壁のクローゼットにはテレビと本棚も組み込まれていて、すっきりした部屋です。

窓辺の丸いテーブルには、シャンパンとグラス、ピンクのマカロン、木箱に入ったアプリコット、それに花が用意されていました。

ベッドの足もとから見ると、こんな感じです。ベビーベッドを置いても、床にはまだ余裕があります。
大理石のバスルーム

バスルームは、壁も床も白とグレーの大理石です。洗面台が2つ並び、その奥に大きなバスタブがあります。
タオルにはホテルの紋章の刺しゅう。バスタブがあるので、小さな子をお風呂に入れるのも楽です。


僕らが泊まったときのアメニティは、パリの香水ブランド Maison Francis Kurkdjian の「Aqua Celestia」でした。
いまの部屋の種類
部屋は客室121室とスイート39室。チュイルリー公園が見える部屋と、静かな中庭に面した部屋があります。

同じ Le Meurice でも、部屋の雰囲気はかなり違います。こちらは白い壁に籐のヘッドボード、ホテルの紋章入りの赤いクッションの部屋です。

金色のカーテンの高い窓の前に、椅子2脚と丸テーブル。壁ぎわに木の机があります。
朝食とレストラン、バー、スパ
Alain Ducasse のダイニングで朝食

僕らが朝食を食べたのは、メインダイニング「Restaurant le Meurice Alain Ducasse」の部屋でした。夜はミシュランの星付きレストランになる、あの部屋です。
天井いっぱいに絵が描かれ、金の装飾と大理石の柱、大きなシャンデリア。大きな窓の外には、木々の緑が見えます。
その部屋で、娘が背もたれの高い椅子に座って、パンを食べている。すごい経験をしているなと、見ていて感動したのを覚えています。
ヴェルサイユ宮殿の「平和の間」をもとにした部屋で、小さな子どもが朝ごはんを食べる。このホテルに泊まったからこその朝でした。
子連れが多くても、静かでなごやかな朝食
この夏に泊まった Ritz Paris、Hôtel Plaza Athénée、Le Meurice。どのホテルも、朝食の会場には子連れの家族がけっこういました。
でも、みんな静かに朝食を食べていて、それでいて雰囲気はなごやか。子どもが多いからうるさい、騒がしい、ということが一切ありませんでした。
これが世界基準かと、驚いたのを覚えています。
パラスホテルの朝食に子どもを連れて行くのは、気後れするかもしれません。でも子連れの家族はふつうにいるので、落ち着いて食べる場所だと思っておけば大丈夫です。
いまの朝食の会場
いまの朝食は、館内の真ん中にあるレストラン「Le Dalí」で出ています。部屋に運んでもらうこともできるので、朝が苦手な小さな子がいるときは助かります。
僕らのときのように Ducasse のダイニングで朝食を食べたいなら、予約のときにホテルに聞いてみてください。
朝食のパンには、ホテルのパティシエ Cédric Grolet のヴィエノワズリーが出ます。館内には彼のパティスリーのお店もあります。
2つのレストランと Bar 228
メインダイニングの「Restaurant le Meurice Alain Ducasse」は、ミシュランの2つ星。僕らが朝食を食べた、あの部屋です。
もうひとつの「Le Dalí」は、館内の真ん中のレストラン。Philippe Starck が手がけた部屋で、ガラスの天井の下に Ara Starck の大きな絵がかかっています。午後は Cédric Grolet のケーキが並ぶティータイムもあります。
「Bar 228」は、革のソファが並ぶバー。毎晩ジャズの生演奏があります。
スパは Valmont、プールはなし
スパは、スイスのスキンケアブランド Valmont の「La Maison Valmont pour Le Meurice」です。
プールはありません。子どもとプールで遊びたいなら、パリのプールのあるホテルも見てみてください。
子連れで泊まるときに知っておきたいこと
小さな子どもと泊まるときのポイントはこちらです。
- ベビーベッド:僕らの部屋にも用意されていました。予約のあとに、子どもの年齢を伝えてお願いしておくと安心です
- 子どもの料金:年齢によって追加の料金がかかることがあります。予約の画面で、子どもの人数と年齢を入れて確かめてください
- 朝食:子連れの家族も多く、静かでなごやか。部屋で食べることもできます
- プール:ありません

ベビーベッドは、グレーの木の柵に星柄のシーツと白いバンパーが付いたものでした。
目の前のチュイルリー公園
子連れにいちばんうれしいのは、やはりチュイルリー公園が目の前にあることです。ルーヴル美術館から Place de la Concorde まで続く広い公園で、子どもが思いきり歩き回れます。
夏(6月下旬〜8月下旬ごろ)には、公園に移動遊園地「Fête des Tuileries」がやってきます。観覧車やトランポリンがあり、入場は無料です。
子どもと行きたいパリの場所は「子連れパリ旅行ガイド」にまとめています。
こんな人に向いているホテル
歴史のある建物や、古い時代の空気が好きな人に向いています。ルーヴルやオランジュリー美術館を歩いて回りたい人にも、これ以上ない立地です。
反対に、明るく華やかなホテルが好きな人は、ほかの2軒と比べてみてください。
同じ夏に泊まったほかの2軒は、Ritz Paris宿泊記とHôtel Plaza Athénée宿泊記に書いています。3軒の違いは「パリのパラスホテルに家族で泊まり比べ」に、パリではShangri-La Parisにも泊まっています。
まとめ:歴史の重みをいちばん感じたパラスホテル
3軒のパラスホテルの中で、歴史の重みをいちばん強く感じたのが Le Meurice でした。入った途端にズシンとくる感覚は、ほかの2軒にはないものです。
Ducasse のダイニングで娘が朝食を食べる姿にも、感動しました。
チュイルリー公園の目の前で、ルーヴルにもヴァンドーム広場にも歩いて行ける。パリの真ん中で、200年の空気の中に泊まれるホテルです。
- チュイルリー公園の向かい、Rue de Rivoli
- Tuileries 駅から歩いてすぐ。ルーヴルにも歩いて行ける
- 1835年からリヴォリ通りに建つ、パリ屈指の老舗
