円安でも海外旅行を続ける予算の考え方|行き先・時期・外貨の使い方

円安が続いて海外旅行の予算が立てにくくなりました。2026年10月時点で1ドルは150円台後半です。

そのうえ、ホテル代も航空券代も世界的に上がっています。為替が少し戻るのを待っていても、旅はなかなか安くなりません。

この記事では円安でも海外旅行を続けるための予算の考え方を、行き先・時期・外貨の使い方の3つに分けてまとめます。

この記事でわかること

  • 円安で上がる出費と、あまり変わらない出費の分け方
  • 為替を見込んだ予算の立て方
  • 行き先と時期の選び方で総額を抑える考え方
  • 現地での払い方で手数料を小さくする方法

円安で上がるのは「外貨で払うお金」

旅のお金は払い方で3つに分かれる

円安で困るのは、旅のお金がすべて同じように上がるわけではないところです。

払い方で分けるとこうなります。

払い方主なもの
外貨で払う現地のホテル・食事・交通・入場料・チップ
円で払う日本発の航空券、日本の予約サイトで円で決めたホテル
マイル・ポイントで払う特典航空券の運賃、ホテルのポイント宿泊

円安の影響をまともに受けるのは、外貨で払う部分です。日本発の航空券は円で買いますが、燃油サーチャージは燃料の値段と為替をもとに、2か月ごとに見直されます。

マイルやポイントで払う部分は、為替がどう動いても必要な数が変わりません。

予算は外貨の部分に余裕を持たせる

予算を立てるときは、外貨で払う部分だけ、今のレートより少し円安のレートで計算しておくと安心です。

たとえば現地で2,000ドル使う旅の予算を考えてみます。

2,000ドルを円にすると

1ドル140円
28万円
1ドル155円
31万円
1ドル165円
33万円

為替が10円動くだけで2万円変わります。家族で長く滞在するほど、この差は大きくなります。

ここにカードの外貨の手数料も乗るので、払い方まで含めて考えておきたいところです(後半で書きます)。

為替を待つより、行きたい旅の金額を先に出す

「円高に戻ったら行こう」と考えていると、いつまでも旅に出られないことがあります。為替がいつ、どこまで戻るのかは誰にも分かりません。

僕は行きたい旅があるときは、まず今のレートでその旅の金額を出してしまいます。金額が分かれば、行き先や時期を変えるのか、マイルとポイントで減らすのか、足りない分をどうするのかを決められます。

この考え方は「行きたい旅から逆算する」にまとめています。

行き先で考える:外貨で払う割合を見る

滞在が長く、物価が高い行き先ほど円安が効く

同じ円安でも行き先で影響の大きさが違います。

ハワイやヨーロッパはホテル代と外食が高く、泊数も長くなりがちです。外貨で払う部分が大きいので、円安がそのまま総額に効きます。

韓国や台湾は近くて日数も短いので、外貨で払う額そのものが小さく済みます。

行き先のタイプ円安の効き方
近いアジア(韓国・台湾など)日数が短く、外貨で払う額が小さい。影響は比較的小さい
リゾート(グアム・ハワイなど)ホテル代に税金やリゾート料金が足される。ドル建ての部分が大きい
ヨーロッパ・北米の都市泊数が長く、外食も高い。円安がそのまま効く

円安のあいだは遠くに1回より、近くに何回か行くほうが予算が読みやすいと思います。

行き先別の総額の目安は「家族で海外旅行に行くと総額いくらか」で計算しています。

遠くに行くなら泊まり方で調整する

それでもヨーロッパやハワイに行きたいときは、泊まり方で外貨の出費を減らせます。

キッチン付きの部屋にして朝ごはんを部屋で食べる、ホテルのポイントで何泊かを払う、といった方法です。円で払うのか外貨で払うのかは、予約サイトの表示で確かめておきます。

時期で考える:混む時期を少しずらす

ハイシーズンは航空券もホテルも高い

為替は自分では動かせませんが、行く時期は少し動かせます。

お盆と年末年始は航空券もホテルもいちばん高い時期です。マイルの特典航空券でも、ANAのハワイ線はローシーズンが1人35,000マイル、ハイシーズンは65,000マイルと差があります。

  1. 春休み3月後半〜4月上旬。夏や年末より抑えやすい
  2. 夏休みお盆まわりを外して、7月前半か8月の終わりに
  3. 冬休み年末年始は高い。1月の連休明けは落ち着く

学校の休みの中でずらせる日を探す

うちは娘が学校にしっかり行きたいと言っているので、学校は休ませず、長期休みに1回ずつ旅に出ています。

なので、休みの中で混む日を避けるくらいしかできません。それでも、出発を数日ずらすだけで航空券の値段が変わることは多いです。

ホテルも同じ部屋が週末や祝日だけ高くなることがよくあります。何泊かのうち高い日が入っていないか、日付を前後させて見てみると、外貨で払う額を少し小さくできます。

ちなみに、フランスやカナダでは連休の前後に学校を休ませて旅行する家庭も一般的です。どちらがいいということではなく、家庭の方針で選べばいいと思っています。

外貨の使い方で考える:手数料を小さくする

カードの外貨の手数料は意外と大きい

海外でクレジットカードを使うと、為替のレートに手数料が上乗せされます。たとえばアメックスは3.5%です。

一方Wiseのデビットカードは、両替の手数料が0.27%〜(通貨により異なる)です。

払い方外貨の手数料
アメックス3.5%
Wiseのデビットカード0.27%〜(通貨により異なる)
現地で「日本円で払う」を選ぶ店が決めたレート。割高になりやすい

出典:アメックス公式(2026年10月時点)、Wise公式(2026年10月時点)

現地のお店やATMで「日本円で払いますか?」と聞かれたら、現地の通貨を選びます。円を選ぶと安心に見えますが、割高なレートになることが多いです。

両替所・ATM・キャッシングの比べ方は「外貨両替はどこがおすすめ?」に、デビットカードの比べ方は「海外で使うデビットカード」にまとめています。

ポイントの付くカードと、手数料の安いカードを分ける

航空券やホテルの予約はマイルやポイントが貯まるカードで払います。旅行保険をつける条件になっていることもあるので、ここは分けて考えたほうがいいと思います。

現地で毎日使う小さな支払いは、外貨の手数料が安いデビットカードにすると、円安のぶんの上乗せを少しでも抑えられます。

我が家のやり方

海外で暮らしている今は、日本の口座からWiseに送って、Wiseの残高で生活しています。ふだんの自分の支払いは、WiseのデビットカードをApple Payで使っています。経費になるものは、日本と同じようにアメックスで払って分けています。

暮らすときのお金の流れは「海外で暮らすときのお金の流れ」に書いています。Wiseのカードはこちらのリンクから作れます。

円で払わない部分を増やす

僕らは旅費を節約でひねり出すより、ふだんの支払いでマイルとポイントを貯めることに力をかけています。

特典航空券とホテルのポイント宿泊は、円安のあいだも必要な数が同じです。為替を気にせずに使える部分が増えると、予算もずっと立てやすくなります。

家族分のマイルの使い方は「家族3人分の特典航空券をどう取るか」にまとめています。

よくある質問

円安のあいだは海外旅行をやめたほうがいいですか

やめなくてもいいと思います。外貨で払う部分が小さい近い行き先を選ぶ、混む時期を少しずらす、マイルやポイントを使うなど、組み方で総額は変わります。

外貨は日本で両替していったほうがいいですか

カードが使える国なら、現金は少しで足ります。必要な分は現地のATMで外貨の手数料が安いデビットカードから引き出すのが手軽です。空港の両替は着いてすぐ使う分だけにします。

予算は何円のレートで立てればいいですか

外貨で払う部分だけ、今のレートより少し円安のレートで計算しておくと安心です。1ドルが10円動くと、2,000ドルで2万円変わります。

カードで払うと外貨の手数料はいくらかかりますか

カードによって違います。アメックスは3.5%、Wiseのデビットカードは両替の手数料が0.27%〜(通貨により異なる)です。

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