海外で暮らすときのお金の流れ|Wise・アメックス・現地の銀行口座の使い分け

旅行の数日ならカードが1〜2枚あれば困ることはあまりありません。

でも暮らすとなると毎月の生活費をどこからどう払うかを決めておかないと、手数料がじわじわ効いてきます。

僕は今妻と娘の3人で海外で暮らしています。フランスでもカナダでもお金の流れの基本は同じで、日本の口座からWiseに送り、その残高で暮らしています。

この記事では我が家がWise・アメックス・現地の銀行口座をどう使い分けているかを、実際の送金の手数料と一緒にまとめます。ビザや税金の話は人によって違うので、ここでは扱いません。

この記事でわかること

  • 日本の口座 → Wise → 支払い、という我が家のお金の流れ
  • Wiseで日本円をカナダドルに替えたときの実際の手数料とレート
  • 日本のカードとWiseがあっても現地の銀行口座を1つ持っておく理由
  • 旅行と暮らしでお金の道具がどう変わるか

我が家のお金の流れは「日本の口座 → Wise → 支払い」

先に全体の形を見てください。我が家のお金はほとんどこの1本の流れで動いています。

日本の銀行口座生活費のもと
Wiseの残高現地の通貨に替えておく
Apple Payで支払いWiseのデビットカード

ここに経費の支払いに使うアメックスと、ときどき出番がある現地の銀行口座が加わります。

生活費は日本の口座からWiseに送ってその残高で暮らす

日本の銀行口座からWiseにお金を送り、現地の通貨に替えた残高で暮らしています。

基本的にはWiseだけで生活が回っています。スーパーもカフェも、交通機関も、ほとんどWiseで払えます。

先に現地の通貨に替えておくと、支払いのたびに「今日のレートはいくらだろう」と考えなくて済みます。残高が減ってきたら、また日本から送る。その繰り返しです。

普段の支払いはWiseのデビットカードをApple Payで

自分の支払いはWiseのデビットカードをiPhoneのApple Payに入れて使っています。

Wiseは2026年5月から日本で発行したデビットカードもApple Payに追加できるようになりました。おかげで、物理カードは最近あまり持ち歩いていません。スマホ1つで払えるので、身軽に出かけられます。

経費になるものは日本と同じようにアメックスで

仕事の経費になる支払いは日本にいるときと同じようにアメックスで払っています。

個人の支払いはWise、経費はアメックス、と財布を分けておくと、あとで明細を見返すときに迷いません。アメックスの外貨での支払いには3.5%の手数料がかかるので、日々の買い物まで全部アメックスにしない理由もここにあります。

僕が経費に使っているのはアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードです。事業の決済でポイントを貯める話は、個人の家計とはかなり違うので「法人向けビジネスカードの選び方」に分けて書いています。

使い分けを表にするとこうなります。

支払い使うもの理由
日々の買い物・食事・交通Wise(Apple Pay)現地の通貨の残高から払うので、その場で両替の手数料がかからない
仕事の経費アメックス個人の支払いと分けて管理する
政府系のオンライン決済など現地の銀行のデビットカード日本のカードやWiseが通らないことがある
相手の口座への送金を求められたとき現地の銀行口座Wiseから現地口座に移してから払う

旅行のときのカードの使い分けは「海外旅行におすすめのクレジットカード」に書いています。暮らすときはそこに現地の口座が1つ足される、と考えるとわかりやすいと思います。

Wiseで日本円をカナダドルに替えた実例

実際にどれくらい手数料がかかっているのか、僕の送金の画面から数字を出してみます。

2026年10月、5,000カナダドルを送ったときの手数料は約0.7%

日本の銀行口座から銀行振込で日本円を入れて、Wiseのカナダドルの残高に5,000カナダドルを入れたときの内訳です。

項目2026年10月の実例
受け取った額5,000.00カナダドル
Wiseの手数料3,877円
振込の手数料0円
支払った総額565,912円
手数料の割合総額の約0.7%
手数料を除いたレート1カナダドル=約112.4円
着金数秒
レートの保証16時間

僕の送金の画面から。手数料とレートは時期と金額で変わります。

56万円ほどを動かして、手数料は3,877円でした。着金は数秒と表示されていて、送ったらすぐカナダドルの残高として使える形です。

レートが16時間保証されるのもありがたいところです。振込の手続きをしている間にレートが動いても、表示された額で替えてもらえます。

手数料は通貨と金額で変わる

Wiseの両替の手数料は2026年10月時点で0.27%〜(通貨により異なる)です。通貨によって違い、金額が大きいほど割合が下がる仕組みになっています。

なので、上の0.7%はあくまで「この日、この金額で送ったとき」の数字です。送る前にWiseのアプリで金額を入れると、手数料と受け取る額がその場で出ます。送るたびに一度確かめておくと安心です。

  1. Wiseのアプリで受け取る通貨と金額を入れる手数料・レート・保証される時間がここで出る
  2. 支払い方法で銀行振込を選ぶ表示されたWiseの口座に日本の銀行から振り込む
  3. 入金が確認されると、現地の通貨の残高に入るあとはApple Payでそのまま使える

Wiseはアカウントを作るのは無料なので、海外で暮らす予定があるなら、出発前にカードまで用意しておくと安心です。申し込みはこちらのリンクからできます。

現地の銀行口座を1つ持っておいた方がいい理由

Wiseだけで暮らしている、と書きましたが、それでも現地の銀行口座は1つ作っています。

カナダではBMO(モントリオール銀行)、フランスではN26(ヨーロッパで広く使えるネット銀行)です。

日本のカードやWiseが通らない場面がある

いちばんの理由はこれです。

特に政府系のオンライン決済で日本のクレジットカードやWiseのカードが弾かれることがあります。フランスでもカナダでもたまにありました。

そういうときも現地で発行されたデビットカードならまず通ります。めったにない場面ですが、その「めったにない」が大事な支払いのことが多いので、1枚あると気持ちが楽です。

カナダではメールで送金する支払いを求められることがある

カナダには相手のメールアドレスや携帯番号を指定して、銀行口座から送金する仕組みがあります。Interac e-Transfer(インタラック eトランスファー)と呼ばれていて、カナダのほとんどの銀行が対応しています。

支払いの方法としてこれを求められることがあります。送る側も受け取る側もカナダの銀行口座が必要です。

Wiseの残高カナダドル
BMOの口座必要な分だけ移す
相手に送金メールアドレスや携帯番号で

そういうときはWiseから現地の銀行に送って、そこから払っています。現地の口座は「普段は使わないけれど、ないと困る」という位置づけです。

我が家はカナダはBMO、フランスはN26

2つの口座の違いはこんな感じです。

項目BMO(カナダ)N26(フランス)
どんな銀行かカナダの大手銀行ヨーロッパのネット銀行。スマホのアプリで開設・管理する
口座の費用口座の種類によって違うStandardは月額無料。物理カードは10ユーロ(2026年10月時点)
我が家の使い方Interac e-Transferでの支払い。カードもあるが、日常で使う場面はほぼないフランスでの、現地の口座が必要な支払い用

N26は、18歳以上で対象の国に住んでいることと、対応するスマートフォンが開設の条件です(2026年10月時点)。ヨーロッパで暮らすなら、窓口に行かずにアプリで作れるのは助かると思います。

N26の口座はこちらのリンクから開設できます。

我が家のやり方

現地の口座はメインで使うものではなく「保険」のような扱いです。お金の大半はWiseに置いて、現地の口座には必要なときに必要な分だけ移しています。カナダのBMOのカードも今のところ日常ではほとんど出番がありません。

旅行と暮らしでお金の道具はどう変わるか

旅行で使う道具と、暮らすときに使う道具は、実はほとんど同じです。違うのは、どこに重心を置くかです。

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項目旅行(数日〜数週間)暮らす(数か月〜)
主役クレジットカード(保険・ポイント)Wiseの残高
外貨の用意そのつど両替・ATM日本の口座からまとめて送る
Wiseの役目現地の買い物・食事生活費のほぼすべて
現地の銀行口座いらない1つあると困らない
現金少しだけさらに少なくていい

旅行の延長で始めて足りないものを足せばいい

最初から全部をそろえる必要はないと思っています。

旅行のときと同じWiseとカードで暮らし始めて、困ったら現地の口座を足す。その順番でも十分間に合うと思います。

Wiseのカードの手数料やATMの使い方は「海外で使うデビットカード」に、両替や現金の用意の仕方は「外貨両替はどこがおすすめ?」に詳しく書いています。

これから海外で暮らす人が準備しておくこと

我が家の形をもとに出発前と着いてからやっておくと楽なことを順番に並べました。

  1. 出発前にWiseのアカウントとカードを用意するカードが届いたらApple Payにも入れておく。日本の銀行口座から送金できるか、一度少額で試しておくと安心
  2. 日本のクレジットカードはブランドの違うものを2枚アメックスが使えない店もあるので、VISAかMastercardも1枚
  3. 経費や大きな支払いに使うカードを決めておく個人の支払いと分けておくと、あとで見返しやすい
  4. 現地に着いたら銀行口座を1つ作る開設の条件や必要な書類は国と銀行によって違うので、現地で確かめる

お金の流れが一度決まってしまえば、あとはほとんど考えることがありません。暮らし始めの時期はほかにもやることが多いので、ここだけでも先に決めておくと、気持ちがずいぶん楽になると思います。

よくある質問

海外での生活はWiseだけでできますか?

我が家は基本的にWiseだけで暮らしています。ただ、政府系のオンライン決済のように日本のカードやWiseが通らない場面や、カナダのInterac e-Transferのように現地の銀行口座が必要な支払いもあるので、現地の口座を1つ持っています。

Wiseで日本円を外貨に替える手数料はいくらですか?

2026年10月時点で0.27%〜(通貨により異なる)です。僕が2026年10月に5,000カナダドルを送ったときは、手数料が3,877円で、総額の約0.7%でした。通貨と金額、時期で変わるので、送る前にアプリで確かめてください。

アメックスは海外の生活で使えますか?

使えるお店は多いですが、使えないところもあります。外貨での支払いには3.5%の手数料がかかるので、我が家は経費の支払いに分けて使い、日々の買い物はWiseにしています。

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