旅行を自由研究にするまとめ方|記録シートのテンプレート・写真・地図の使い方
✔ 旅行に行ったけれど、自由研究として何をまとめればいいか分からない
✔ 写真はたくさん撮ったのに、帰ってきたら何が何だか思い出せない
✔ 記録シートや模造紙の作り方を、親としてどう手伝えばいいか知りたい
旅行は、自由研究のいちばんの材料になると思います。
ただ、何も決めずに出かけると、帰ってきてから「写真はあるけど、何を書けばいいの」となりがちです。
この記事では、旅行を自由研究にするための流れを「出発前・旅先・帰ってから」の3つに分けて、記録シートのテンプレート、写真の撮り方、地図の使い方、まとめの構成をまとめます。
この記事でわかること
- 旅行を自由研究にするための3つの段階
- そのまま使える記録シートのテンプレート
- あとで困らない写真の撮り方と、地図の入れ方
- 模造紙やノートにまとめるときの構成
旅の自由研究は「出発前・旅先・帰ってから」の3段階
旅の自由研究は、旅先でがんばるより、出発前に少しだけ準備しておくほうがラクです。
全体の流れはこうなります。
- 出発前「知りたいこと」を1つ決める。記録シートを用意する
- 旅先見たこと・したこと・気づいたことを、その日のうちに書く
- 帰ってから写真と記録を並べて、分かったことをまとめる
いちばん大事なのは、出発前に「知りたいこと」を1つだけ決めておくことです。
それだけで、旅先で見るものが変わります。なんとなく見て回るのと、「この化石はどんな石から出てくるんだろう」と思って見るのとでは、記録の量がまったく違ってきます。
出発前:「知りたいこと」を1つ決める
自由研究のテーマは、行き先から逆算すると決めやすいです。
問いは「なぜ」「くらべる」「しらべる」で作る
テーマが決まらないときは、行き先に3つの言葉をくっつけてみると、問いの形になります。
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| 行き先 | なぜ? | くらべる | しらべる |
|---|---|---|---|
| 化石発掘 | なぜ山の中から貝の化石が出るの? | 場所ごとに出てくる化石をくらべる | 見つけた化石は何の仲間か |
| 昆虫の森 | なぜ朝と昼で見つかる虫が違うの? | 林と田んぼの虫をくらべる | チョウの育ち方の順番 |
| 工場見学 | なぜこの町に工場があるの? | 手作業と機械をくらべる | 材料はどこから来るか |
| 海・磯 | なぜ潮が引くと生き物が見えるの? | 岩の上と潮だまりの生き物 | 見つけた生き物の名前とくらし |
| 高原・牧場 | なぜ夏でも涼しいの? | 家の近くと旅先の気温 | とれる野菜と育て方 |
教科ごとの行き先の選び方は「夏休みの自由研究になる旅行」に、学年ごとのテーマの目安は「小学生の自由研究になる旅行を学年別に」にまとめています。
下調べは、図鑑や絵本で少しだけ
行く前に、図鑑や絵本で少しだけ予習しておくと、現地での見え方が変わります。
僕は娘が5歳のとき、東京ドームシティの宇宙ミュージアム「TeNQ」に連れて行ったことがあります。展示はしっかりしていたのですが、娘には少し難しかったようで、楽しめたのは大きなシアターとお話するロボットくらいでした。事前に宇宙の絵本や図鑑を読んでおけばよかったと思いました。そのときのことは「宇宙ミュージアム TeNQ の訪問レビュー」に書いています。
下調べで分かったことは、記録シートの最初に「行く前に知っていたこと」として書いておくと、帰ってから「行って分かったこと」とくらべられます。
持っていくものは、これだけで十分
自由研究のための持ち物は、多くなくて大丈夫です。
- 記録シート(下のテンプレートを印刷して、クリップボードにはさむ)
- 鉛筆と色鉛筆(スケッチ用)
- スマホかカメラ
- 小さなものさし(写真に一緒に写す)
- ルーペ(虫や化石を見るとき)
- 地図(旅先の観光マップや、白地図)
旅先:記録シートと写真で残す
旅先では、その日のうちに書くのがコツです。
翌日になると、子どもはもう次の楽しいことで頭がいっぱいになります。ホテルに戻って、夕食の前やお風呂のあとに10分だけ書く時間を作ると続けやすいと思います。
記録シートのテンプレート
1つの場所につき1枚、同じ項目で書いていくと、帰ってからくらべやすくなります。
そのまま書き写して使えるテンプレートです。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 日付・時間 | 8月3日 10時〜11時 |
| 場所 | 施設の名前、どのあたりか |
| 天気・気温 | 晴れ・26℃(スマホの天気でもよい) |
| 知りたいこと | 出発前に決めた問い |
| 見たもの・したこと | 見つけたもの、体験したこと |
| 気づいたこと | 「〜だった」「〜がふしぎ」と思ったこと |
| 聞いたこと | 係の人やガイドさんに教えてもらったこと |
| スケッチ | 形・色・大きさが分かるように |
| 写真の番号 | あとで写真と記録をつなぐため |
低学年なら、全部の欄を埋めなくて大丈夫です。「見たもの」と「気づいたこと」とスケッチだけでも、立派な記録になります。
子どもの言葉を、そのままメモする
記録で意外と大事なのが、子どもがその場で言った言葉です。
娘が4歳のとき、町田リス園でリスにひまわりの種をあげました。家に帰ってからも「リスさんはひまわりの種を食べるんだよ。種を割っていたね。中だけ食べていたね。殻はポイってしてたね」と、リスの真似をしながら話していました。そのときのことは「町田リス園に行ってきました」に書いています。
子どもが自分の言葉で話したことは、そのまま「気づいたこと」の欄に入ります。親がその場でメモしておいて、あとで子どもに見せると、まとめるときのいい材料になります。
写真は「全体・近く・ものさし」の3枚
写真は、たくさん撮るより、1つのものを3枚セットで撮るほうが役に立ちます。
- 全体どんな場所にあったか分かるように、周りも入れて撮る
- 近く形や模様が分かるように、アップで撮る
- ものさしと一緒に大きさが分かるように、ものさしや手と並べて撮る
それから、看板や説明パネルも撮っておくと、帰ってから名前や数字を確かめるときに助かります。施設によっては撮影できない場所もあるので、表示に従いましょう。
子どもが夢中になっているものが、テーマになることもある
決めた問いと違うものに子どもが夢中になったら、それも記録しておきましょう。
娘とマクセル アクアパーク品川に行ったとき、娘は水槽の魚にはほとんど見向きもせず、ひたすらプロジェクションマッピングの光を追いかけていました。そのときのことは「マクセル アクアパーク品川に娘と出かけてきました」に書いています。
子どもが何に夢中になったかは、そのまま「次の自由研究のテーマ」になることもあると思います。
帰ってから:写真と記録を並べてまとめる
帰ってきたら、なるべく早いうちに、写真と記録シートを机に並べてみます。
まとめの構成は6つのブロック
模造紙でもノートでも、この順番で書くとまとまりやすいです。
- テーマ知りたかったことを、問いの形で大きく書く
- きっかけなぜそれを知りたいと思ったか
- 行った場所と調べ方地図と日程。どうやって調べたか
- 結果見たこと・分かったことを、写真・スケッチ・表で
- わかったこと問いへの答え。自分の言葉で
- 感想と、次に調べたいこと新しく出てきた「なぜ」
「わかったこと」は、結果をくり返すのではなく、最初の問いへの答えとして書くのがポイントです。
地図で「どこへ行ったか」を見せる
旅の自由研究ならではの良さは、地図を使えることです。
日本地図に行った場所の印をつけて、家からの道のりを線で結ぶだけでも、見る人に旅の流れが伝わります。旅先の観光マップを切り取って貼ったり、白地図に見つけた場所を書き込んだりするのもいいと思います。
4年生の社会では自分の県の地図を、5年生では日本の国土や産業を学ぶので、地図を入れたまとめは授業ともつながります。
数字があれば、表やグラフにする
気温や見つけた虫の数など、数字があれば表やグラフにしてみましょう。
上のグラフは書き方の例です。自分で測った数字を入れると、それだけで「調べた」ことが伝わります。
学年別のまとめ方の目安
同じ旅でも、学年によってまとめ方の深さは変わります。
| 学年 | まとめ方の目安 |
|---|---|
| 1・2年 | 絵日記のように、写真やスケッチに「見たこと」「思ったこと」を一言ずつ |
| 3・4年 | 表を使って「くらべる」。地図に行った場所を書く |
| 5・6年 | 予想(仮説)を立てて、結果と比べる。本やウェブで調べたことも足して考察する |
低学年のうちは、親が質問して子どもが答える形で進めると、書きやすいと思います。「何がいちばんびっくりした?」「どうしてだと思う?」と聞くだけで、気づいたことの欄が埋まっていきます。
自由研究にするなら:化石発掘の旅をまとめた例
最後に、ここまでの流れで1つの旅をまとめた例を書いておきます。
記録シートには、石の色や粒の大きさ、見つけた化石の形と大きさ、係の人に聞いた地層の時代を書きます。写真は「全体・近く・ものさし」の3枚。帰ってから図鑑で化石の仲間を調べて、「昔ここはどんな場所だったか」を自分の言葉で書けば、まとめになります。
化石発掘ができる場所は「化石発掘体験ができる場所と泊まって行く旅」に、昆虫の観察は「昆虫採集・生き物観察の旅」にまとめています。
体験しながら記録しやすいホテル
旅の自由研究は、移動が少ないほど記録の時間がとれます。
ホテルの目の前で自然体験ができる宿だと、体験して、部屋に戻って書いて、また出かける、という流れが作りやすいです。僕らが泊まった中では、この2軒がそうでした。
パーク ハイアット ニセコ HANAZONO
夏に泊まったときは、ホテルの目の前の HANAZONO リゾートで、6歳の娘が初めての釣りをしました。池にはニジマスやイワナ、ヤマメなどがいて、魚がかかるまでの間、娘は魚に餌をあげていました。ホテルの子ども向け料理教室に参加して、ピザ作りもしました。
そのときのことは「HANAZONO のレンタルフィッシング」と「パークハイアットニセコの子ども向け料理教室」に書いています。
- 目の前の HANAZONO で釣り・ラフティング・ツリートレッキング
- 夏から秋は子ども向けのクッキングクラスがある
- キッチン・洗濯乾燥機付きのレジデンスで連泊しやすい
リゾナーレ八ヶ岳
森の探検や乗馬など、年齢別の自然体験がホテルの中や近くでできます。夏に泊まったときは、夏野菜の収穫にも参加しました。
- 森の探検隊・馬の学校など、年齢別の自然体験プログラム
- 1年中入れる波のプール「イルマーレ」
- オオムラサキセンターと同じ北杜市。高原の自然が近い
よくある質問
旅行の自由研究は、どれくらいの量をまとめればいいですか?
学校の決まりがあればそれに合わせます。目安としては、1つの問いに対して「きっかけ・調べ方・結果・わかったこと・感想」がそろっていれば十分です。行った場所を全部まとめるより、1か所を深く書くほうが研究らしくなります。
旅先で記録を書く時間がとれません。
その日のうちに10分だけ、と決めるのがおすすめです。全部書けなくても、写真の番号と「気づいたこと」を一言だけ書いておけば、帰ってから思い出せます。子どもの言葉を親がスマホにメモしておくのも助かります。
写真は何枚くらい撮ればいいですか?
枚数より、1つのものを「全体・近く・ものさしと一緒」の3枚セットで撮るのがおすすめです。看板や説明パネルも撮っておくと、名前や数字を確かめるときに役立ちます。
親はどこまで手伝っていいですか?
問いを決めるときと、まとめの構成を考えるときに、質問で手伝うのがおすすめです。「何がいちばんびっくりした?」「どうしてだと思う?」と聞いて、答えは子どもの言葉のまま書いてもらうと、その子らしいまとめになります。
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