学校を休ませて旅行する?|家庭の方針と、ラーケーション・フランスやカナダの考え方

子どもが学校に通い始めると、旅行に行ける時期はほぼ春・夏・冬の休みに決まってきます。

その時期は航空券もホテルも高く、どこに行っても混んでいます。

「1〜2日だけ学校を休ませて平日に行けたら」と考えたことがある人も多いと思います。

この記事では学校を休ませて旅行することについて、家庭ごとの考え方と、日本の新しい取り組み、フランスやカナダの様子をまとめます。

この記事でわかること

  • 休ませる家庭・休ませない家庭、それぞれの理由
  • 日本で広がっている「ラーケーション」などの取り組み
  • フランスやカナダの学校と休みの考え方
  • 休ませて旅行するときに気をつけたいこと

学校を休ませる旅行は家庭の方針の一つ

うちは休ませていない。でも悪いことだとは思っていない

先に僕ら家族のことを書いておきます。

うちは旅行のために娘の学校を休ませていません。娘が「学校にはしっかり行きたい」と言っているからです。

なので、旅は学校の長期休みに1回ずつ行くスタイルにしています。

ただ、学校を休ませて旅行に行くことを悪いことだとは思っていません。

うちは娘の希望でやっていないだけです。

休ませる理由、休ませない理由

休ませる家庭にも、休ませない家庭にも、それぞれの理由があります。

休ませて旅行する

  • 航空券やホテルが安い時期に行ける
  • 空いていて、子どもがゆっくり見られる
  • 親の休みと合わせやすい
  • 授業の遅れや宿題の確認がいる
  • 子どもが友達の話についていけないと感じることも

長期休みに旅行する

  • 授業や行事を気にしなくていい
  • 学校に伝える手間がない
  • 子どもが学校を楽しみにしているなら安心
  • 料金が高く、どこも混む
  • 人気の宿や航空券は早く埋まる

どちらが正しいということはないと思います。

家族の働き方、子どもの性格、学校との関係によって、合うほうが違います。

いちばん大事なのは子どもの気持ち

迷ったときに聞きたいのは子ども本人の気持ちです。

旅行が楽しみな子もいれば、学校を1日も休みたくない子もいます。行事や友達との約束があって、その週は休みたくないということもあります。

うちが休ませないのも娘がそう言っているからです。親の都合だけで決めずに、一度子どもに聞いてみるのがいいと思います。

家族で話しておきたいこと

休ませるかどうかを決める前に、家族で次のことを話しておくと決めやすくなります。

話すこと見ておきたいところ
子どもはどうしたいか旅行が楽しみか、学校を休みたくないか
休む日に何があるかテスト、行事、友達との約束
何のために平日に行くか料金、混雑、親の休み、その時期にしか見られないもの
長期休みにずらせないか休みの始まりや終わりなら、少し落ち着く日もある

「何のために平日に行くのか」がはっきりしていると、子どもにも学校にも説明しやすくなります。

逆に、理由が「少し安いから」だけなら、長期休みの中で落ち着く日を探すほうが合っている家庭もあると思います。

日本でも休みを取りやすくする取り組みが始まっている

愛知県の「ラーケーションの日」

日本では旅行で学校を休むと欠席になるのが基本です。

ただ最近は家族で出かけるために学校を休みやすくする取り組みが自治体で始まっています。よく知られているのが、愛知県の「ラーケーションの日」です。

ラーケーションはラーニング(学び)とバケーション(休暇)を合わせた言葉です。平日に家族と出かけて学ぶ日を、子どもが年に何日か取れるようにする仕組みです。

項目愛知県のラーケーションの日
始まった年2023年度
対象県内の公立学校(名古屋市立を除く)
日数年3日まで
出欠の扱い欠席にならない
手続き学校が示す方法で期限までに届け出る

2026年10月時点。取れない日は学校が決める。休んだ日の授業の内容は家庭で自習する

「欠席にならない」というのが家族にとってはいちばん大きいところだと思います。

愛知県では2024年度に市町村立の小学校の子どもの36.2%がラーケーションを使ったそうです。

ほかの県にも広がっている

同じような仕組みはほかの県でも始まっています。

県始まった年・日数対象
愛知県2023年度・年3日まで公立学校(名古屋市立を除く)
茨城県2024年度・年5日まで県立の中学校・高校など
徳島県2025年度・年3日まで県立学校。市町村立は市町村ごと

2026年10月時点で、県の教育委員会の案内で確かめられたもの。市町村が独自に始めているところもあります

制度の名前や日数、届け出の期限は、自治体ごとに違います。長期休みの中では使えない、といった決まりもあります。

住んでいる地域で使えるかどうかは、学校からのお知らせか、市町村の教育委員会の案内で確かめてください。

制度がない地域では

制度がない地域で旅行のために休むと基本は欠席の扱いになります。

それでも休ませる家庭はありますし、それも一つの考え方だと思います。その場合は担任の先生に早めに伝えて、休む日の授業や宿題を確認しておくと安心です。

フランスやカナダは学校の休みに緩い

連休の前後に休ませる家庭も多い

僕ら家族はフランスとカナダで暮らしてきました。

どちらの国も日本と比べると学校を休むことに緩く、連休の前後に子どもを休ませて旅行に行くことも、一般的に受け入れられていると感じます。

特にフランスはかなり緩かったです。

国旅行で学校を休むこと
日本旅行で休むと欠席になるのが基本。自治体によって新しい取り組みが始まっている
カナダ緩い。連休の前後に休ませて旅行することも受け入れられている
フランス特に緩い。連休の前後に休ませる家庭も一般的

日本は一般的な扱い。フランスとカナダは僕らが暮らした中で感じたことで、地域や学校によって違います

それでも、うちは休みの時期に行く

周りに休ませて旅行に行く家庭がいても、うちは長期休みに旅行しています。

これも娘が学校に行きたいと言っているからです。国のルールや周りの家庭に合わせるより、家族で決めたことを続けるほうが、うちには合っていると思っています。

休ませて旅行するなら気をつけたいこと

学校には早めに伝える

休ませて旅行すると決めたら、気をつけたいことは次のとおりです。

  1. 子どもの気持ちを聞く行事や友達との約束がないかも確かめる
  2. 学校の決まりを確かめるラーケーションのような制度があるか、欠席の扱いはどうなるか
  3. 早めに学校へ伝える制度がある地域は、事前の届け出が必要なことが多い
  4. 授業と宿題を確認する休む日の内容を聞いて帰ってから追いつけるようにする
  5. 休む日は少なめにする連休の前後に1〜2日足すくらいだと、子どもの負担も小さい

休む日数は連休の前後に1〜2日足すくらいが、子どもにも学校にも負担が小さいと思います。

休んだ日を学びの時間にする

学校を休んで行く旅なら、旅先で何を見せるかを少し考えておくと、子どもにとっても意味のある時間になります。

旅先で見せたいものや、旅の前後の会話は「旅を学びにする」にまとめています。

帰ってきたら学校の話を聞く

休んだあとは子どもが学校に戻ってからの様子も気にかけておきたいところです。

休んだ日の授業でわからないところがないか、友達の話についていけているか。旅の話を聞くのと一緒に、学校の話も聞いてみます。

旅に出た数日より、戻ってからの数日のほうが、子どもにとっては大事なこともあると思います。

休ませないなら長期休みを上手に使う

休ませずに長期休みに行くなら、予約を早めにすることと、時期をずらすことで、料金と混雑を少し抑えることができます。

春・夏・冬の休みごとの組み立て方は「学校の長期休みを旅に使う」に書いています。

よくある質問

旅行で学校を休むと欠席になりますか

多くの地域では欠席の扱いになります。愛知県の「ラーケーションの日」のように、年に数日まで欠席にならない仕組みを始めている自治体もあるので、住んでいる地域の案内を確かめてください。

ラーケーションはどこでも使えますか

自治体ごとの制度なので、使えるかどうかは地域や学校によって違います。愛知県(名古屋市立を除く公立学校)、茨城県・徳島県(県立学校)などが県として始めています。市町村が独自に始めているところもあります。

何日くらいなら休ませても大丈夫ですか

決まった答えはありませんが、連休の前後に1〜2日足すくらいだと、授業の遅れも取り戻しやすく、子どもの負担も小さいと思います。学校の行事や子どもの予定も合わせて確かめてください。

学校にはどう伝えればいいですか

制度がある自治体では、決まった届け出の方法があります。ない場合も、担任の先生に早めに伝えて、休む日の授業や宿題を確認しておくと安心です。

阪口家はなぜ休ませないのですか

娘が「学校にはしっかり行きたい」と言っているからです。休ませて旅行することを悪いとは思っていません。うちがやっていないだけです。

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