子どもと磯遊び|いつ行く?持ち物・危ない生き物と、城ヶ島・江の島・館山・伊豆・石垣島の磯
✔ 子どもと磯遊びをしてみたいけれど、いつ・どこに行けばいいか分からない
✔ 岩場は滑りそうだし、危ない生き物がいないか心配
✔ 磯遊びの持ち物や服装を知りたい
潮が引いたあとの岩場には、小さな魚やカニ、ヤドカリ、ウミウシなどが残った「潮だまり」ができます。
水族館のガラス越しではなく、自分で探して見つける生き物は、子どもにとって忘れられない出会いになると思います。ただ、海は時間で姿が変わるので、行く日と時間選びがいちばん大事です。
この記事では、磯遊びに向いている日と時間、持ち物と服装、安全のために知っておきたいこと、家族で行きやすい磯と近くのホテル、自由研究へのつなげ方をまとめます。
この記事でわかること
- 磯遊びは「大潮の日の干潮」の前後がいちばん。春から初夏は昼に大きく潮が引く
- マリンシューズ・帽子・ライフジャケットなど、子どもの持ち物と服装
- ヒョウモンダコ・ガンガゼなど触ってはいけない生き物と、採ってはいけないもの
- 城ヶ島・江の島・館山の沖ノ島・伊豆・石垣島の磯と、近くのホテル
磯遊びは「大潮の日の干潮」に合わせて行く
海の水位は、ふつう1日に2回、満潮と干潮をくり返します。
磯遊びに向いているのは、潮がいちばん引く干潮の時間です。満潮のときは、潮だまりも岩場も海の中に沈んでいます。
新月と満月の前後の「大潮」は、潮がよく引く
新月・満月の前後の数日は「大潮」といって、満潮と干潮の差が大きくなります。反対に、半月のころの「小潮」は差が小さくなります。
行く日が決まったら、気象庁の潮位表や潮見表のアプリで、その海岸に近い地点の干潮の時刻を調べておきます。大潮の日の昼間に干潮が来る日が、いちばんのねらい目です。
春から初夏は、昼間に大きく潮が引く
海上保安庁は、春から初夏の大潮の時期は日中の干満差がふだんより大きくなると注意を呼びかけています。潮干狩りのシーズンと同じで、磯遊びにもいちばん向いている時期です。
ちなみに、日本海側は潮の満ち引きの差がとても小さいので、干潮を待つより、浅い海に入って生き物を探す形になります。太平洋側と同じ感覚で行くと、潮だまりができずに驚くかもしれません。
- 干潮の1〜2時間前海岸に着いて、トイレと準備。潮が引いていく様子を見る
- 干潮の前後潮だまりで生き物探し。いちばん遠くまで歩ける時間
- 潮が満ちはじめたら沖のほうの岩場から先に戻る。帰り道が海に沈まないうちに
磯遊びの持ち物と服装
岩場は、海藻やぬめりで思っている以上に滑ります。カキ殻やフジツボで手足を切ることもあります。
いちばん大事なのは足もとで、ビーチサンダルではなく、かかとまで包むマリンシューズにします。海上保安庁も、岩場やサンゴ礁でのケガを防ぐにはマリンシューズやウエットスーツが役立つと案内しています。
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| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| マリンシューズ | 滑りにくく、岩やカキ殻から足を守る。水に入っても脱げにくいもの |
| 長袖のラッシュガード・帽子 | 干潮のあいだは日かげがない。ひざや腕のすり傷も防げる |
| 軍手かマリングローブ | 岩をつかむときに手を守る |
| ライフジャケット | 小さな波でも足をすくわれることがある。子どもには着せておくと安心 |
| バケツ・観察ケース・小さな網 | 生き物を少しのあいだ入れて観察する |
| タオル・着替え・飲み物 | 必ず濡れるので、車や荷物に着替えを |
| 防水ケースに入れたスマホ | 潮見表の確認と、何かあったときの連絡のため |
写真を撮るなら、スマホは首から下げられる防水ケースに入れておくと、生き物を見つけたときにすぐ撮れます。
磯遊びで気をつけたいこと
磯遊びは楽しい反面、海のそばの遊びです。
ここだけは家族で約束しておきたい、というポイントをまとめます。
潮が満ちると、歩いてきた道が海に沈む
潮が引いているときは歩いて渡れた岩場も、潮が満ちると戻れなくなります。海上保安庁は、潮が引いているときに岩場へ渡り、満ちてきて自力で戻れなくなった事故を紹介しています。
生き物探しに夢中になると時間を忘れるので、戻る時刻を先に決めて、大人がアラームをかけておくのがおすすめです。
子どもから目を離さない
子どもは、大人ほど危険を見分けられません。小さな波でも足をすくわれて、溺れることがあります。
大人は子どもの手が届くところにいて、波が打ち寄せる岩の先には行かないようにします。天気が崩れそうな日や、風が強い日はやめておくのが安心です。
触ってはいけない生き物を、先に教えておく
磯には、毒やトゲを持つ生き物もいます。知らないものには素手で触らない、というのが基本です。
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| 生き物 | どこにいる | 気をつけること |
|---|---|---|
| ヒョウモンダコ | 岩場や海藻の中。体長10〜15cmほどの小さなタコ | 刺激すると青い輪の模様が出る。唾液にフグと同じ毒。小さいタコは絶対に触らない |
| ガンガゼ | 潮通しのよい岩場 | トゲが30cmにもなる長いウニ。刺さると折れて皮膚に残りやすい |
| ゴンズイ | 岩場や防波堤のくぼみ。幼魚は群れ(ゴンズイ玉)をつくる | 背びれと胸びれに毒のトゲ。死んでいても毒は残る |
| カツオノエボシ | 台風のあとや海が荒れた翌日に、浜に打ち上げられる | 強い毒を持つクラゲ。ちぎれた触手にも毒がある |
| ハブクラゲ(沖縄) | 沖縄の海。6〜9月は県が注意報を出す | 猛毒のクラゲ。夏はクラゲ防止ネットのある浜で |
ほかにも、岩場やサンゴ礁には、ミノカサゴの仲間、ウツボ、イソギンチャク、イモガイの仲間などがいます。見つけたら、観察するだけにしておきましょう。
貝やウニ、タコは採ってはいけない
海の多くには「漁業権」が設定されていて、漁師さんが大切に育てている生き物がいます。漁業権がある海では、アワビ・サザエ・イセエビ・ハマグリ・アサリなどを採ることはできません。
注意
千葉県では、アワビを1個採っただけでも20万円以下の罰金になることがあると、館山市が案内しています。磯遊びでは「見つけたら観察して、もとの場所に戻す」と決めておくと迷いません。ひっくり返した石も、もとの向きに戻しておくと、石の下で暮らす生き物を守れます。
家族で行きやすい磯と、近くのホテル
ここからは、関東から行きやすい磯と、沖縄の石垣島を紹介します。
どこも干潮の時間に合わせて動くので、近くに泊まっておくと、朝や夕方の干潮にも合わせやすくなります。
城ヶ島(神奈川・三浦):馬の背洞門のまわりの潮だまり
三浦半島の先にある城ヶ島は、神奈川県もすすめている磯の観察スポットです。岩が波で削られてアーチになった「馬の背洞門」のまわりの磯では、干潮のときに潮だまりができて、ウミウシなどいろいろな生き物を観察できます。
島の南側の「長津呂の磯」は、地層の観察にも向いているので、生き物と地層の両方を見られます。島の東側の県立城ヶ島公園へは、京急の三崎口駅から城ヶ島行きのバスで「白秋碑前」まで行き、歩いて約5分です。
江の島(神奈川・藤沢):島の奥の稚児ヶ淵
江の島のいちばん奥、岩屋のまわりに広がる稚児ヶ淵は、土地が隆起してできた平らな岩場です。磯釣りの名所でもあり、休日は釣りの人でにぎわいます。
島の入口の弁天橋から稚児ヶ淵までは、遊覧船「べんてん丸」で約6分です。小さい子連れなら、行きか帰りのどちらかを船にすると、島の坂道を歩く距離をぐっと減らせると思います。
江の島・鎌倉のほかのホテルは「鎌倉・江の島のおすすめホテル10軒」にまとめています。
沖ノ島(千葉・館山):陸続きの無人島で、北のサンゴに会える
館山の沖ノ島は、周りが約1kmの陸続きの無人島です。北限域のサンゴの生息地とも言われ、アマモなどの藻場に色あざやかな小魚が住んでいます。島は南房総国定公園の第1種特別地域になっています。
人気が高まってゴミや駐車のマナーが問題になっていて、館山市はマナーを守るよう呼びかけています。夏の海水浴場の期間は、環境保全の協力金(1人500円程度)の受付もあります。近くの「渚の駅たてやま」には館山湾の生き物の展示があるので、磯遊びの前に寄ると、見つけた生き物の名前が分かりやすくなると思います。
伊豆(静岡・下田):浜に歩いて下りられるホテルに泊まる
伊豆は、東京から電車でも車でも行ける海辺の旅行先です。干潮が朝や夕方になる日でも、海の近くに泊まっていれば合わせやすくなります。
下田東急ホテルは、プールサイドから入り江の鍋田浜まで遊歩道でつながっています。伊豆の回り方は「子連れ熱海・伊豆旅行の計画ガイド」にまとめています。
- プールサイドから鍋田浜まで遊歩道でつながる
- 2〜8名のオーシャンビューファミリー和室
- 2歳以下は添い寝と朝食が無料
石垣島(沖縄):生き物も危険も本州とちがうので、ガイドと一緒に
石垣島の海は、サンゴ礁に囲まれていて、本州の磯とは見られる生き物がまったくちがいます。そのぶん、ハブクラゲやイモガイの仲間など、気をつけたい生き物も増えます。
はじめてなら、地元のガイドが案内する海の生き物観察のツアーに参加するのが安心だと思います。KKdayで石垣島のツアーを探すと、日程や年齢の条件を見比べられます。北部の米原海岸は遊泳危険区域なので、泳ぐ場所ではありません。石垣島の季節やビーチは「子連れ石垣島・八重山旅行の計画ガイド」にまとめています。
- 目の前のフサキビーチは6〜10月にクラゲ防止ネット
- 満6か月〜未就学を預けられる託児「AYAPANI」
- 6名まで泊まれるファミリールーム
磯遊びを自由研究にするなら
磯遊びは、生き物・海の満ち引き・岩の3つのテーマで自由研究にできます。
いちばん取り組みやすいのは、見つけた生き物の「観察カード」をつくることです。持ち帰らずに、写真とメモで記録します。
- 生き物の観察カード見つけた生き物ごとに、写真かスケッチ・見つけた場所(岩の下、海藻の中など)・大きさ・動き方を1枚にまとめる。名前は帰ってから図鑑で調べる
- 潮の満ち引きの記録同じ岩を、着いたとき・干潮のころ・帰るときに同じ場所から撮って並べる。潮見表の時刻と比べる
- 潮だまりの比べっこ深い潮だまりと浅い潮だまりで、いる生き物がちがうかを数えて表にする
- 岩と地層を見る城ヶ島の長津呂の磯なら、地層のしま模様をスケッチして、どうやってできたかを調べる
まとめでは、「なぜ潮だまりに生き物が残るのか」「漁業権があるのはなぜか」を自分の言葉で書くと、生き物と社会の両方につながる研究になると思います。
よくある質問
磯遊びに向いている時期はいつですか?
春から初夏がいちばん向いています。この時期の大潮は、昼間に大きく潮が引きます。夏も楽しめますが、日差しと熱中症に気をつけてください。
何時ごろに行けばいいですか?
干潮の1〜2時間前に着くのがおすすめです。干潮の時刻は、気象庁の潮位表や潮見表のアプリで、行く海岸に近い地点を調べます。
磯遊びに必要な持ち物は?
マリンシューズ、長袖のラッシュガード、帽子、軍手、バケツや観察ケース、小さい子にはライフジャケットです。濡れる前提で着替えも用意します。
見つけた生き物は持ち帰っていいですか?
漁業権がある海では、アワビ・サザエ・イセエビなどを採ると罰せられることがあります。磯遊びでは観察したらもとの場所に戻すと決めておくのがおすすめです。
危ない生き物はいますか?
ヒョウモンダコ、ガンガゼ、ゴンズイ、カツオノエボシなどがいます。沖縄では6〜9月にハブクラゲの注意報が出ます。知らない生き物には素手で触らないようにしましょう。