子どもと海外で暮らすときの学校と家の選び方|習い事の場所まで一緒に考える

僕ら家族は2025年に南フランスへ移り、2026年7月からはカナダで暮らしています。

娘はこれまでに日本・フランス・カナダの3つの国で学校生活を送ってきました。もともとカナダは娘が中学生になったころの留学先として考えていた国です。それを娘が9歳のこの時期に前倒しした形です。

今、娘はカナダの公立校の Grade 4 に通っています(2026年秋)。日本の学年でいうと小学3年生にあたります。

カナダでの学校選びと家探しを通して、一番実感したのは、学校と家は別々には決められないということでした。暮らし始めてからはそこに習い事の場所も加わりました。

この記事では我が家が学校と家をどう選んだか、相談先をどう使ったかをまとめます。学校名や住んでいる地域、ビザや滞在の手続きは家庭ごとに違うので、ここでは書きません。

この記事でわかること

  • 学校・家・習い事の場所をセットで考えたほうがいい理由
  • 我が家が学校選びのときに伝えた希望
  • 車を持つかどうかと家の場所の関係
  • 留学エージェントなど相談先の使い方

学校・家・習い事は「3つセット」で考える

子どもと海外で暮らすとき、毎日の動きはだいたいこの3か所の行き来になります。

学校平日は毎日通う
家暮らしの拠点
習い事放課後や週末に通う

旅行ならホテルの場所は観光地への近さで選べば十分です。でも暮らすとなると、この3か所の距離が毎日の負担に直結します。

公立校は住所で通う学校が決まることが多い

カナダでもフランスでも公立の学校は住所によって通う学校が決まる仕組みの地域が多いです。

つまり「この学校に通いたい」と思ったら、その学校に通える場所に家を探すことになります。逆に、先に家を決めてしまうと、学校の選択肢はそこで絞られます。

僕らも学校と家を選んでいく中で、この2つが密接に関係していることを実感しました。どちらか片方だけを先に決めることは、実際にはあまりできないと思います。

暮らし始めてから気づいた、習い事の場所

学校と家のことは選ぶ段階でずっと考えていました。

ところが暮らし始めてから、習い事の場所も一緒に考えておく大切さに気づきました。放課後に通うものなので、学校からも家からも離れていると、そのぶん毎日の移動が増えます。

3か所の距離で見ておきたいことを表にまとめました。

組み合わせ見ておきたいこと
家 ⇄ 学校歩けるかバスか。朝と帰りの送り迎えを、親が毎日続けられる距離か
学校 ⇄ 習い事放課後にそのまま行けるか。間に合う時間に始まるか
習い事 ⇄ 家帰りが暗くなる季節も通えるか
家のまわりスーパー・公園・図書館など、毎日使う場所が近いか

習い事は住んでから決めることが多いと思います。それでも、子どもが続けたいものが決まっているなら、家を決める前に教室の場所を地図で見ておくと安心です。

毎日の送り迎えまで想像してみる

小学生のうちは学校や習い事への送り迎えを親がする場面も多いと思います。

朝は学校へ送り、午後は迎えに行き、そのまま習い事へ。この動きを1週間くり返せるかを想像すると、家の場所の向き不向きが見えてきます。雨や雪の日、日が短くなる冬のことも考えておくと安心です。

我が家が学校選びで伝えた希望

カナダの学校選びでは留学エージェントに相談しました。そのときの希望をまとめるとこうなります。

項目我が家の希望
学校の雰囲気地元の子が多く落ち着いた学校
日本人がいるか重視しない
住まい生活に便利なエリア
学校名・カリキュラム強いこだわりから選び始めてはいない

特定の学校に入りたい、このカリキュラムがいい、というところから始めたわけではありません。どんな環境で毎日を過ごしてほしいかを先に伝えた、という感じです。

英語で学ぶかフランス語で学ぶか

カナダではフランス語で学ぶ学校という選択肢も考えられました。

娘はフランスの現地校に通っていて、フランス語で学校生活を送った経験があります。そのうえで、今回は英語で学ぶ公立校を選びました。

英語で学ぶかフランス語で学ぶかは、子どものそれまでの経験や、次にどこで暮らすかによって答えが変わると思います。ちなみに僕らがカナダを選んだのは、フランス語圏に続いて、英語圏での暮らしも経験してみたいと考えたからでもあります。

学びの中身は学校の名前だけでは決まらない

僕らは子どもが自分で問いを持ち、調べて考え、人に伝えて、自分の学びを振り返る、という学び方に価値を感じています。

こういう学び方というと IB(国際バカロレア)の名前がよく挙がります。でもIBという名前だけで学校を選ばなくても、公立校で近い学びができるところに関心を持っています。カナダの公立校で、英語でこうした探究の学習ができるのは、通う利点のひとつだと思っています。

我が家のやり方

学校でフクロウをテーマにした探究があったとき、娘は「What can we do for owls?」という問いを立てていました。こういう問いが生まれる授業があるかどうかは、学校の名前だけではわかりません。

車を持つかどうかも家の場所に関わる

カナダに移るとき最初は車を持つことも考えました。

ただ、僕らは日本でも日常的に車を運転する暮らしではありませんでした。運転、保険、維持管理、それに慣れない土地。全部を合わせて考えると、車を持つこと自体がストレスになるかもしれないと思ったんです。

最初は車なしで暮らす運転・保険・維持の負担を考えて
必要になったら買う暮らしてから判断する

まずは車なしで暮らして、必要になれば後から買う。それが我が家の判断でした。

車を持たないなら、学校・お店・習い事に歩きやバスで行けるかどうかが、家選びでさらに大事になると思います。車を持つかどうかは家を探す前に一度家族で話しておくといいかもしれません。

相談先の使い方

我が家はカナダの学校選びを Jpcanada という留学エージェントに相談しました。

現地の学校の様子や、どの地域にどんな学校があるかは、日本からだとなかなか見えてきません。現地を知っている人に相談できると、候補を絞るまでがずいぶん楽になると思います。

相談する前に家族の希望を言葉にしておく

相談先を上手に使うには、こちらの希望がはっきりしていることが大事だと思います。相談の前後で、家族でやっておくといいことを順番に並べました。

  1. どんな学校で過ごしてほしいかを書き出す学校の名前ではなく、雰囲気・人数・言葉など、毎日の環境で考える
  2. 暮らしの条件を足す車を持つか、どれくらい便利な場所がいいか、予算はどのくらいか
  3. 相談先に伝えて候補の学校と地域を出してもらうなぜその候補なのか、理由も聞いておく
  4. 候補の学校と家の距離を地図で確かめる学校のサイトや通える区域の情報も自分で見ておく
  5. 習い事や毎日使うお店の場所も見る住んでからの動きを地図の上で一度たどってみる

相談先は選ぶための材料をくれる存在です。最後に決めるのは家族なので、任せきりにせず、自分たちでも地図を見て確かめておくと安心です。

注意

留学エージェントによって扱う国・学校の種類・費用はかなり違います。いくつか比べて自分たちの希望に合うところを選んでください。学校の手続きや滞在の条件は国や学区で違い、変わることもあるので、最新の情報は学校や公式の窓口で確かめてください。

日本に戻る予定があるなら

我が家はカナダで1年ほど暮らしたあと、日本に戻る予定です。帰国後は東京で以前通っていた小学校に戻るつもりでいます。

そのため、海外の学校に通いながらも、家では日本語の読書と、漢字・計算の勉強を続けています。

場所主に続けていること
現地の学校現地の言葉で、現地の授業を受ける
家日本語の読書、漢字、計算

戻る予定があるなら、学校選びと同じくらい、家で何を続けるかも決めておくといいと思います。いつ戻るかが決まっていると、続けることも選びやすくなります。

フランスで暮らす場合

フランスの公立小学校も住む場所が決まってから学校の手続きが始まる流れです。家探しと学校の手続きを一緒に考える点は、カナダと変わりません。

フランスでの手続きの流れは「フランスの公立小学校に子どもを入れる方法」に、部屋探しは「フランスで家を借りる方法」にまとめています。

よくある質問

学校と家、どちらを先に決めればいいですか?

公立校は住所で通う学校が決まる地域が多いので、片方だけを先に決めるのは難しいと思います。我が家は学校の希望と住まいの希望をあわせて相談先に伝えました。

日本人が多い学校のほうが安心ですか?

家庭によると思います。我が家は日本人がいるかどうかは重視しないと伝え、地元の子が多く落ち着いた学校を希望しました。

留学エージェントに相談したほうがいいですか?

我が家はカナダの学校選びを留学エージェントに相談しました。日本からは現地の学校の様子が見えにくいので、現地を知っている人に聞けるのは心強いと思います。ただ、最後に決めるのは家族です。地図で距離を確かめるなど、自分たちでも見ておくのがおすすめです。

海外で子どもと暮らすのに車は必要ですか?

街によって違います。我が家はカナダでまず車なしで暮らし、必要になれば後から買うことにしました。車を持たないなら、学校・お店・習い事に歩きやバスで行けるかどうかが家選びで大事になります。

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