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飛鳥クルーズの料金の仕組み:飛鳥Ⅱと飛鳥Ⅲの違い、含まれるものと割引

最終更新日:2026年10月21日
筆者の乗船実績:エメラルド・プリンセス(アラスカ)/ディズニー・ワンダー(シドニー発着)/ディズニー・ファンタジー(西カリブ海)/ノールダム(エーゲ海&東地中海、大西洋横断)

飛鳥クルーズは、郵船クルーズが運航する日本の船のクルーズです。2025年7月に飛鳥Ⅲが就航し、いまは飛鳥Ⅱとの2隻で運航しています。

「飛鳥クルーズの料金」を調べると、公式サイトの料金表に客室タイプごとの金額が並んでいます。ただ、その金額に何が含まれ、何が別にかかるのかは、料金表の下の注意書きまで読まないとわかりません。

この記事では、料金の目安ではなく、料金の仕組みを書きます。料金表の読み方、含まれるもの、割引の種類、飛鳥Ⅱと飛鳥Ⅲの違いです。

内容は2026年10月21日に公式の予約サイトで確かめたものです。

先に結論:飛鳥の料金は「1人あたり・客室タイプ別」、チップは不要

  • 料金表の金額は1人あたりの旅行代金。2人で1室を使うときの代金と、1人で1室を使うときの代金がある
  • 料金表の代金は大人・子ども同額。2歳未満は無料(大人1人につき1人まで、ベッドなし)
  • 旅行代金には、船内の食事(一部のレストランを除く)が含まれる。アルコール、寄港地観光ツアー、港までの交通は含まれない
  • チップは不要
  • 無料の会員組織「My ASUKA CLUB」の会員向けの割引代金や、早く全額を払うと下がる代金が、便によって用意されている

料金表の読み方

金額は1人あたり、客室タイプごと

公式の予約サイトの各クルーズのページには、客室タイプごとに「旅行代金(お一人様)」が並んでいます。

2人で1室を使うなら、表の金額の2人分がその客室の代金です。1人で1室を使う場合は、別の欄(1名1室利用)の金額になります。

飛鳥Ⅱの客室タイプ

  • K・F:ステート(海側の客室)
  • E・D:バルコニー
  • C:スイート
  • A:アスカスイート
  • W:和洋スイート
  • S:ロイヤルスイート

飛鳥Ⅱは全436室が海側で、いちばん手ごろな客室でも窓があります。

飛鳥Ⅲの客室タイプ

  • バルコニークラス:ソロバルコニー(1人用)、アスカバルコニーD・C・B・A
  • スイートクラス:ジュニアスイート、ミッドシップスイート、アスカスイート
  • 上位のスイート:パノラマスイート、キャプテンズスイート
  • ペントハウスクラス:グランドペントハウス、ロイヤルペントハウス

飛鳥Ⅲは全351室がバルコニー付きです。1人で使う前提の「ソロバルコニー」があるのが特徴です。

3人目・4人目の代金

3人以上で1室を使う場合、3人目の代金は客室タイプにかかわらず決まった基準で計算されます。

  • 飛鳥Ⅱ:3人目は、その便の客室K相当の代金(S・W・A・C・D3の場合)
  • 飛鳥Ⅲ:3人目・4人目は、その便のアスカバルコニーDの2名1室利用の1人分の代金

3人で使える客室は限られています。飛鳥Ⅱでは、客室Kの一部は3人目が未就学児のときだけ3人で使えます。飛鳥Ⅲでは、アスカスイートや一部のミッドシップスイートなどが3人で使えます。

子どもと乳幼児

  • 料金表の代金は大人・子ども同額(飛鳥Ⅱは「原則として」と記載)
  • 2歳未満は無料。大人1人につき1人まで。ベッドはなく、粉ミルク・離乳食・アレルギー対応食の用意もない
  • 生後6か月未満は乗船できない
  • 15歳未満は保護者と同じ客室であることが条件。未就学児は承諾書の提出が必要

子ども料金がある船と比べると、家族の総額の積み上がり方が違います。子連れの考え方は子連れ・三世代の記事で書いています。

旅行代金に含まれるもの・含まれないもの

料金表の下にある旅行条件の要約に、含まれるものと含まれないものが書かれています。

飛鳥の旅行代金に含まれるもの
含まれる
  • 船内の食事(一部の店は別)
  • 客室冷蔵庫の飲み物
  • 消費税(国内クルーズ)
  • チップ(不要)
別にかかる
  • お酒・一部のソフトドリンク
  • 寄港地観光ツアー
  • 港までの交通費
  • 1人利用の割増
2026年10月に公式の予約サイトで確認。飛鳥Ⅲのペントハウスクラスは寄港地観光ツアーも含まれます。

含まれるもの

  • クルーズ中の船内の食事(飛鳥Ⅱは寿司「海彦」、飛鳥Ⅲは一部のレストランが別料金)
  • 日程表に書かれた交通機関・バスの料金(ある場合)
  • 国内クルーズの代金の消費税。飛鳥Ⅲの料金表では、消費税などの諸税と各港の施設使用料も含むと書かれている

含まれないもの

  • アルコールなどの飲み物、一部のソフトドリンク
  • クリーニング、電話、ルームサービス、エステなど個人で使うもの
  • 希望する人だけが参加する寄港地観光ツアー(代金は船上で支払う)
  • 自宅と港の間の交通費・宿泊費
  • 1人で客室を使う場合の割増
  • けがや病気の治療費

チップは不要

飛鳥Ⅱ・飛鳥Ⅲとも、公式FAQで「チップは不要」と案内しています。外国の船会社のように、1人1泊の定額が自動で足されることはありません。

客室冷蔵庫の飲み物とWi‑Fi

  • 客室の冷蔵庫の飲み物は無料(両船)
  • 飛鳥Ⅲ:Starlinkを使った無料のWi‑Fi
  • 飛鳥Ⅱ:全客室タイプで1日4回・各6時間の接続枠(2026年6月時点の案内)

上位の客室で含まれるもの

飛鳥Ⅲでは、客室クラスによって含まれるものが増えます。

  • ペントハウスクラス:寄港地観光ツアーの代金と、レストランの席料が含まれる(飛行機・宿泊をともなうツアーなどは除く)
  • キャプテンズスイート、パノラマスイート:レストランの席料が含まれる

飛鳥Ⅱでは、客室S・W・Aの人はプレミアダイニング「ザ・ベール」でディナーをとれます。

1人で乗る場合の料金

1人で客室を使う場合は、料金表の「1名1室利用」の欄の代金になります。2人で使うときの1人分より高く設定されています。

飛鳥Ⅲのソロバルコニー

飛鳥Ⅲには、1人で使う前提の客室「ソロバルコニー」があります。料金表では、ソロバルコニーには1名1室利用の代金だけが書かれています。

1人用の代金を下げた便もある

飛鳥Ⅲの2026年秋〜2027年春の便の発表では、一部の便で1人利用の代金を割安に設定したと案内されていました。1人で乗りたい方は、料金表の1名1室利用の欄を便ごとに見比べてください。

なお、1人で使える客室の数には限りがあり、相部屋は受け付けていません。

同じ船でも代金が変わる理由

飛鳥の代金は、同じ船・同じ客室タイプでも、便によって大きく違います。主な理由は次のとおりです。

  • 日数:泊数が多いほど高くなる
  • 時期:連休、年末年始、クリスマスなどの便
  • 行き先:海外に寄る便や、記念の便
  • 割引の種類:会員割引や早期全額支払割引が使える便かどうか

このため、このサイトでは「飛鳥は1泊いくら」という目安は書いていません。行きたい便を決めてから、その便の料金表で比べるのが確かです。

料金表から総額を出す順番
  1. 便と客室タイプを決める同じ客室でも、日数・時期・行き先で代金が変わる
  2. 「お一人様」の代金×人数1人で使うなら「1名1室利用」の欄。3人目は決まった基準で計算
  3. 使える割引を確かめる会員割引・早期全額支払割引があるかは便による
  4. 別にかかるものを足すお酒、寄港地観光ツアー、港までの往復の交通費

割引の仕組み

飛鳥クルーズの代金には、いくつかの割引があります。どれが使えるかは便によって違います。

My ASUKA CLUB 会員割引旅行代金

「My ASUKA CLUB」は入会金・年会費が無料の会員組織です。会員になると、料金表の「会員割引旅行代金」で予約できます。

便によっては、会員割引が20%になる便もあります(2026年10月に公式サイトで確認)。乗る人全員が入会してから予約する決まりなので、予約の前に入会を済ませてください。

早期全額支払割引

早い時期に代金を全額払うと下がる代金が設定されている便があります。2027年の飛鳥Ⅲの日本一周や、飛鳥Ⅱのグランドクルーズなどに表示されていました。

そのほかの割引・特典

  • 初めて乗る人向けの船上クーポン、続けて2本以上乗る人向けの割引(キャンペーンとして一部の便)
  • 日本郵船の株主優待割引券(14泊以内の便で、会員割引と併用できると案内)
  • My ASUKA CLUBのデジタル優待割引券
  • 旅行代金に対してJAL・ANAのマイルがたまる(500円につき1マイル)

割引券を使う場合、いったん元の代金で決済したあと、割引後の代金で決済し直す仕組みです。返金がカードに反映されるまで時間がかかることがあると、公式FAQに書かれています。

予約と支払いの仕組み

  1. 販売開始日を確かめる便ごとに販売開始日が決まっています。飛鳥Ⅲの2027年4〜10月の便は、2026年11月11日10時30分から販売です。
  2. 会員に入会する会員割引代金を使うなら、乗る人全員が先に入会します。
  3. 客室を選んで予約する公式サイトのWEB予約、電話(クルーズデスク)、取り扱いの旅行会社で予約できます。WEB予約は1回に4室まで。
  4. 支払うWEB予約はクレジットカードの一括払いのみ。乗る人ごとに分けて払うことはできません。
  5. 満室ならキャンセル待ち満室の便はキャンセル待ちで預けられます。部屋が用意できたら連絡があり、そこで支払いになります。

取消料

取消料は便ごとに決まっていて、申し込みの時期によってかかります。人数が減った場合や、契約内容を変えた場合の扱いも料金ページの注意書きに書かれています。

英語の心配がない日本の船でも、旅行会社を通す利点はあります。考え方は旅行会社の記事に書いています。

飛鳥Ⅱと飛鳥Ⅲの違い

飛鳥Ⅱと飛鳥Ⅲの違い
項目飛鳥Ⅱ飛鳥Ⅲ
建造1990年(2006年から飛鳥Ⅱ)2025年
乗客定員872名680名
客室全436室が海側全351室がバルコニー付き
夜の服装3種類(フォーマルの日も)エレガントカジュアル
Wi‑Fi接続枠ありStarlinkで無料
子ども向けキッズプログラムのある便も子ども向けのイベントはない

船と客室

飛鳥Ⅱは、もとはクリスタル・ハーモニーとして建造された船です。全室にバスタブがあり、和室「游仙」もあります。

飛鳥Ⅲは、郵船クルーズにとって34年ぶりの新造船です。LNG(液化天然ガス)を燃料に使い、全室にバルコニーがあります。

レストラン

  • 飛鳥Ⅱ:夕食は原則2回制。寿司の「海彦」は有料。客室S・W・Aは「ザ・ベール」
  • 飛鳥Ⅲ:ダイニングルームとビュッフェのほか、予約制のレストランが4つ(フレンチ、イタリアン、割烹、グリル)。イタリアンの「アルマーレ」と割烹の「海彦」は席料がかかる

飛鳥Ⅲの予約制レストランは、乗船前に予約できる回数が客室クラスと泊数で決まっています。2泊3日・3泊4日の便では、スイートクラスもバルコニークラスも1室につき1回まで、ペントハウスクラスは回数の指定なしです(2026年10月に公式サイトで確認)。

服装

  • 飛鳥Ⅱ:夕方17時ごろ以降は、カジュアル/インフォーマル/フォーマルの3種類
  • 飛鳥Ⅲ:夕方17時ごろ以降はエレガントカジュアル(ショートパンツ・ビーチサンダルなどは不可)

正装を楽しみたい人は飛鳥Ⅱのフォーマルの日、堅苦しくしたくない人は飛鳥Ⅲ、という選び方もできます。服装の考え方は服装の記事にまとめています。

子ども連れ

飛鳥Ⅱは「ハッピーファミリークルーズ」として、キッズプログラムやキッズルームを用意する便があります。飛鳥Ⅲは、公式FAQで子ども向けのイベントはないと案内しています。

航路

  • 飛鳥Ⅱ:国内の短い便のほか、年に1〜2本のグランドクルーズ(2027年はオセアニア、アラスカ・西海岸・ハワイ)
  • 飛鳥Ⅲ:国内の短い〜中くらいの便、グアム・サイパン、台湾、太平洋を回る便。2027年5月に24日間の日本一周

どちらを選ぶか:条件ごとに

飛鳥Ⅱが候補になる人

  • フォーマルの日に正装を楽しみたい人
  • 子ども連れで、キッズプログラムのある便を選びたい人
  • 40日以上のグランドクルーズに行きたい人
  • バルコニーにこだわらず、海側の客室で十分な人

飛鳥Ⅲが候補になる人

  • 全室バルコニーの新しい船に乗りたい人
  • 1人で乗りたい人(ソロバルコニーがある)
  • 船の上でもインターネットをよく使う人
  • 大人だけで、静かに過ごしたい人

バルコニーの有無で、船の上の過ごし方は大きく変わると筆者は考えています。客室の選び方は客室の記事に書いています。

飛鳥クルーズのスケジュールの見方

飛鳥クルーズは、半年分ほどの便をまとめて発表し、まとめて販売を始めます。

  • 飛鳥Ⅱの2026年12月〜2027年4月の23本:2026年6月10日に販売開始(公式発表)
  • 飛鳥Ⅲの2026年秋〜2027年春の36本:2026年5月19日に販売開始(公式発表)
  • 飛鳥Ⅲの2027年4〜10月の32本:2026年11月11日10時30分に販売開始(公式発表)

2泊3日・3泊4日の便も多いので、初めての1回にも選びやすい船です。短い便の選び方は国内の短いクルーズの記事にまとめています。

総額で考えるときの注意

飛鳥の代金は、チップがなく、食事が含まれ、国内クルーズなら消費税も含まれます。そのぶん、表示されている代金と実際の総額の差は、外国の船より小さくなります。

それでも、次の3つは別にかかります。

  • お酒(よく飲む人ほど差が大きい)
  • 寄港地観光ツアー
  • 港までの往復の交通費

筆者は、クルーズの満足度は寄港地観光で決まると考えています。飛鳥の便を選ぶときも、寄港地で何をするかを先に決め、その分の予算を残しておくことをすすめます。考え方は費用の記事にまとめています。

飛鳥クルーズが向かない人

  • 外国の大型船のような、にぎやかな設備を求める人:ウォータースライダーのような大型の遊び場はありません
  • 飲み物込みの船がいい人:アルコールは別料金です。飲み物込みの日本船なら三井オーシャンクルーズが候補です
  • 子ども向けのイベントを毎回期待する人:飛鳥Ⅲにはなく、飛鳥Ⅱも便によります
  • 寄港地を自分のペースで回りたい人:出港時刻までに船に戻る必要があります

ほかの日本発着の船との違い

日本から乗れる船で、飛鳥と比べやすいのは三井オーシャンとダイヤモンド・プリンセスです。どれも日本発着の便がありますが、代金に含まれるものが大きく違います。

日本から乗れるほかの船との違い
船大きさ含まれるもの
飛鳥2隻・680〜872人チップ不要。お酒・観光は有料
三井オーシャン2隻・各458人チップ不要。お酒と半日観光(多くの港)も込み
ダイヤモンド・プリンセス1隻・2,710人チップは別。プランでお酒・チップを込みにできる
2026年10月18日に各社の公式サイトで確認。

三井オーシャンとの違い

三井オーシャンの2隻は定員458人で、飛鳥より小さな船です。お酒を含む飲み物と、多くの寄港地での半日観光が代金に含まれます。

飛鳥は代金に含まれる範囲が狭いぶん、飲む量や観光の数で総額が変わります。お酒も観光もよく使うなら、三井オーシャンと総額で並べてみてください。

ダイヤモンド・プリンセスとの違い

ダイヤモンド・プリンセスは定員2,710人の外国船で、飛鳥の3倍以上の人数が乗ります。チップは別にかかり、Plus/Premier のプランにするとチップや飲み物が込みになります。

日本の船の過ごし方を選ぶなら飛鳥、海外の大型船を日本から試したいならダイヤモンド・プリンセスが候補です。

まとめ

  • 飛鳥の料金は1人あたり・客室タイプ別。3人目の代金は決まった基準で計算される
  • 食事と(国内クルーズの)消費税は含まれ、チップは不要。アルコール、寄港地観光、港までの交通は別
  • 会員割引、早期全額支払割引など、便ごとに割引がある。会員は無料で入れる
  • 飛鳥Ⅱは海側の客室・3種類の服装・グランドクルーズ、飛鳥Ⅲは全室バルコニー・エレガントカジュアル・新しい船
  • 予約の前に、料金表の下の注意書きを必ず読む

飛鳥の料金は、表の金額に何が含まれ、何が別かを読めば、ほかの船とも比べやすくなります。迷ったら、まず飛鳥Ⅱと飛鳥Ⅲのどちらの過ごし方が合うかを決めてから、便と割引を探してみてください。

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