ロイヤルカリビアンクルーズとは?大型船の施設と日本発着の予定を整理
最終更新日:2026年10月21日
筆者の乗船実績:エメラルド・プリンセス(アラスカ)/ディズニー・ワンダー(シドニー発着)/ディズニー・ファンタジー(西カリブ海)/ノールダム(エーゲ海&東地中海、大西洋横断)
ロイヤル・カリビアンは、世界最大級の客船を何隻も持つ、米国のクルーズ会社です。船の上にウォータースライダーやサーフィンの機械、アイスリンクまであり、「船そのものが行き先」と言われるタイプの会社です。
一方で、日本から乗れる便は多くありません。2028年春に横浜発着の便が発表されたところです。
この記事では、ロイヤル・カリビアンの船のクラスと施設、運賃に含まれるもの、日本発着とアジア発着の予定を整理します。
2026年10月に公式サイトや公式の発表で確かめた事実と、筆者の考え方を分けて書きます。
先に結論:施設で選ぶなら最有力の一つ。ただし日本からは海外発着が中心
- ロイヤル・カリビアンは大型船が中心のカジュアル船の会社。2026年10月時点で30隻
- 船のクラスで施設が大きく違う。いちばん大きいのは Icon-class と Oasis-class
- 運賃は抑えめで、チップ・飲み物・Wi‑Fi・特別レストランは別料金
- 日本発着は2028年3〜4月の Voyager of the Seas(横浜)が発表済み。それより前の日本発着は未確認
- 日本から乗りやすいのは、シンガポールなどアジアの港から出る便
ロイヤル・カリビアンはどんな会社か
1968年創業、30隻の大型船の会社
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは1968年に始まった会社です。親会社の Royal Caribbean Group には、セレブリティ・クルーズなども入っています。
2026年10月時点で30隻を運航しています。乗客の定員はいちばん小さい船で約2,000人、大きい船では5,000人を超えます。
家族連れと大人の両方を対象にしている
会社の年次報告書では、家族連れと大人の両方を対象にしていると説明しています。子ども向けの施設が多い一方で、大人専用のプールエリア(Solarium)がある船もあります。
「子ども向けの船」と決めつけず、船ごとに施設を見るのがよいと考えています。
日本の窓口はミキ・ツーリスト
日本語の公式サイトがあり、運営しているのは日本の正規販売代理店の株式会社ミキ・ツーリストです。1998年からロイヤル・カリビアンを扱っていると案内しています。
公式のFAQでは、船内の主な言語は英語です。日本語がどこまで通じるかは、便と、日本の販売会社がスタッフを手配しているかによって違います。
船はクラスで選ぶ:施設の違いが大きい
ロイヤル・カリビアンの30隻は、いくつかのクラスに分かれます。同じ会社でも、クラスが違うと施設はまったく別物です。
| クラス | おもな施設 |
|---|---|
| Icon-class | 船の上のウォーターパーク、AquaDome |
| Oasis-class | Central Park、AquaTheater、ジップライン |
| Quantum系 | North Star、RipCord by iFLY。屋内の施設が多い |
| Freedom ほか | Voyager・Radiance・Vision など、ひと世代前の船 |
Icon-class:いちばん新しく大きい
Icon of the Seas(2024年)、Star of the Seas(2025年)、Legend of the Seas(2026年)の3隻です。総トン数は約25万トンで、2027年8月には4番船の Hero of the Seas が加わる予定です。
- Category 6:船の上のウォーターパーク
- AquaDome:ガラスのドームの中に、高飛び込みのショーの会場がある
- Surfside:小さな子ども連れ向けのエリア
- Ultimate Family Townhouse:3層の家族向けスイート
Legend of the Seas は、2026年夏に Icon-class として初めて地中海で運航しました。11月からはフロリダ発のカリブ海に移る予定です。
Oasis-class:船の中に公園と遊歩道
Oasis of the Seas(2009年)から Utopia of the Seas(2024年)まで6隻あります。船の中央に木を植えた「Central Park」や、遊園地のような「Boardwalk」があるのが特徴です。
- AquaTheater:船尾の野外劇場。高飛び込みのショー
- ジップライン、サーフィンの機械(FlowRider)
- The Ultimate Abyss:高い位置から降りる長い滑り台(一部の船)
7番船は2028年にデビューする予定です。古い船は「Royal Amplified」という大規模な改装で、新しい施設を足しています。
Quantum系:屋内の施設が多く、アジアやアラスカにも
Quantum-class と Quantum Ultra-class の5隻です。展望カプセルの North Star や、スカイダイビングの体験ができる RipCord by iFLY があります。
屋内の施設が多いので、寒い海域や雨の多い時期でも過ごしやすい設計です。Spectrum of the Seas は中国発着、Ovation of the Seas はアラスカとロサンゼルスなどに入っています。
Freedom・Voyager・Radiance・Vision:ひと世代前の船
1990年代後半〜2000年代の船です。Freedom と Voyager にはアイスリンクやサーフィンの機械がある船が多く、改装を受けた船もあります。
Radiance と Vision は乗客2,000人前後と小さめです。大きな施設は少ないぶん、ガラスの多い船体で景色を見やすい船です。
大型船の施設は「船に乗ること」が目的になる
寄港地より船内、という選び方もある
筆者は、クルーズの満足度は寄港地観光(エクスカージョン)で決まると考えています。ただし例外があって、船に乗ること自体が目的の場合は、船内の体験に予算を寄せる判断が正しいと考えています。
船の施設そのものが目的?
氷河や遺跡を見に行く航路?
Icon-class や Oasis-class は、その例外に当てはまりやすい船です。3〜4泊のバハマのように、寄港が少なく船で過ごす時間が長い航路も多くあります。
自社の島「Perfect Day at CocoCay」
カリブ海・バハマの便の多くは、バハマにある自社の島 Perfect Day at CocoCay に寄ります。島に入るのは無料で、ビーチやプール、無料の飲食店が使えます。
ウォーターパーク、大人専用のビーチ、カバナ、ジップラインなどは別料金です(公式FAQの検索結果の抜粋で確認)。
それでも寄港地観光は外さない
アラスカや地中海の便なら、話は変わります。氷河や遺跡を見に行くための航路なので、寄港地観光の予算を先に取っておくことを勧めます。
寄港地観光の選び方は寄港地観光(エクスカージョン)で満足度が決まるで詳しく書いています。
運賃に含まれるもの・含まれないもの
数字は2026年10月18日に公式サイト・公式FAQで確かめたものです。
いつも含まれるもの
- 客室、メインダイニングとビュッフェ(Windjammer)などでの食事
- 劇場のショー、アイスショー、AquaTheater のショー(ある船で)
- プール、スライダー、FlowRider など多くの施設
- 水、ドリップコーヒー、紅茶、アイスティー、レモネードなど
- 3〜12歳のキッズクラブ(Adventure Ocean)
チップは毎日自動で足される
| 客室 | 1人1日 | メモ |
|---|---|---|
| スイート | 21.00ドル | 船内の会計に自動加算 |
| それ以外 | 18.50ドル | 予約時の前払いも可 |
飲み物やパッケージ、特別レストラン、スパなどの支払いには、別にサービス料が足されます。家族4人で乗ると、チップだけでも「1日の額 × 泊数 × 4人」になります。
- 18.50ドル(1人1日・スイート以外)
- ×7泊(例)
- ×4人(子どもも対象)
- =518ドル(チップだけで)
飲み物・Wi‑Fi・特別レストランはパッケージで
- 飲み物:Classic Soda、Refreshment、Deluxe Beverage(お酒込み)などのパッケージ
- Wi‑Fi:VOOM(有料)。上位のスイートには付く
- 特別レストラン:毎晩使える Unlimited Dining Package や、回数で買うパッケージ
どのパッケージも、使う人にとってだけ得になります。総額でそろえる手順はクルーズ旅行の費用は「総額」で比べるにまとめています。
寄港地観光と航空券は別
寄港地観光は別料金で、航空券も運賃に含まれません。日本から乗るなら、乗る港までの航空券と前泊のホテルが総額に入ります。
日本発着とアジア発着の予定
2028年春:Voyager of the Seas が横浜発着
2026年9〜10月に、2028年3〜4月の日本発着が発表されました。報道では、ロイヤル・カリビアンの日本発着は12年ぶりとされています(第三者の情報)。
- 横浜発着:11〜12泊の3本(九州・済州島・釜山・那覇などに寄港)
- 片道:香港発横浜着、横浜発シアトル着(太平洋横断)
Voyager of the Seas は1999年就航の船で、2019年に大規模な改装を受けています。アイスリンクや FlowRider がある Voyager-class の1番船です。
2028年より前の日本発着は未確認
2027〜28年に Spectrum of the Seas が東京で始まる・終わる片道の便を設定すると、2026年4月に公式に発表されていました。その後、日本に寄る予定の一部が変更されたという報道があります(第三者の情報)。
どの便が今も予定どおりかは確かめられていません。東京に関わる便を考えている人は、予約の前に最新の案内を確かめてください。
日本から乗りやすいのはアジアの港
- シンガポール:Navigator of the Seas が2026年10月から約1年、通年で運航。2027年10月〜2028年3月は Quantum of the Seas も
- 上海・香港:Spectrum of the Seas
- オーストラリア:シドニー・ブリスベンなどから、おおむね10〜3月
シンガポール発は3〜4泊の短い便が多く、飛行機で行ける距離の「海外発着の入門」に向いていると考えています。詳しくはシンガポール発のクルーズで書きます。
海外発着のおもな行き先
ラリア
カリブ海・バハマ:いちばん多い
マイアミやフォートローダーデール、ポートカナベラルなど、米国の港から通年で出ています。Icon-class や Oasis-class の新しい船はここに集まっています。
アラスカ:5〜9月
シアトル、バンクーバー発着のほか、アンカレッジ近くのスワードとの片道もあります。2028年は4隻で運航すると発表されています。
アラスカの航路の違いはアラスカの航路の記事で地図にしています。
ヨーロッパ・地中海:主に4〜10月
バルセロナ、ローマ(チビタベッキア)、アテネ(ピレウス)などから出ます。2028年5月からは Rhapsody of the Seas で初めて欧州の通年運航を始める予定です。
子ども連れで見ておきたいこと
キッズクラブは3〜12歳が無料
Adventure Ocean は3〜5歳、6〜8歳、9〜12歳の3つに分かれていて、追加料金はかかりません。13〜17歳にはティーン向けのスペースがある船が多いです。
6か月〜3歳の有料の託児(Royal Babies and Tots)は、一部の船だけです。乗る船にあるかを確かめてください。
チップは子どもにもかかる
ロイヤル・カリビアンの自動のチップは、乗る人ごとに1日の額がかかります。家族の人数が多いほど、表示価格との差が大きくなります。
夕食は時間固定か自由かを選ぶ
メインダイニングの夕食は、時間が決まった Traditional と、自由に行く My Time Dining を予約時に選べます。小さな子ども連れなら、早い時間の固定にすると生活のリズムを崩しにくいと考えています。
服装と英語:気にしすぎなくてよい
ドレスコードは「Dress Your Best」の夜がある
ふだんの服装はカジュアルで、夕食は少し改まった服装が目安です。フォーマルの夜は「Dress Your Best」と呼ばれ、5泊なら1回、6〜10泊なら2回が目安と公式FAQにあります。
タキシードやドレスが必須ではありません。正装を楽しみたい人はドレスアップし、堅苦しいのが苦手な人は襟のあるシャツやワンピース程度で過ごせる、というのが近年のクルーズ全体の流れだと感じています。
英語は困る場面が限られる
ビュッフェ、プール、ショーなどでは、英語はほとんど要りません。困るのは、ゲストサービスでの手続き、体調を崩したときの医務室、トラブルのときです。
流暢でなくても海外のクルーズには参加できると考えています。不安な人は、その便に日本語のスタッフが乗るかを、予約する旅行会社に聞いておくと安心です。
ロイヤル・カリビアンが合う人・合わない人
ここからは、施設と仕組みの事実から考えた筆者の考えです。
合うと考える人
- 船の上の施設そのものを楽しみたい家族や友人グループ
- スライダーや FlowRider など、体を動かす遊びが好きな子ども・ティーン
- 必要なものだけ足して、運賃を抑えたい人
合わないと考える人
- 5,000人を超える乗客の多さや、人気の施設の待ち時間が苦手
- 日本語でのやりとりを船の上でも当たり前にしたい
- 小さな港や静かな船旅を求めている
- 日本の港から乗ることにこだわりたい(2028年より前は便が少ない)
小さな港や静かな船が目的なら、ロイヤル・カリビアンより別のランクの船のほうが合います。カジュアル船が劣るのではなく、何にお金を払うかの違いだと考えています。
予約の前に確かめること
- 行き先と時期を決めるカリブ海、アラスカ、地中海、アジアのどこか。日本から乗るなら、2028年春の横浜発着かアジアの港かも決まります。
- 船のクラスを確かめるIcon・Oasis と Vision では、施設がまったく違います。乗りたい施設がその船にあるかを見ます。
- チップを足す1人1日の額 × 泊数 × 人数を足します。子どもも対象です。
- パッケージを決める飲み物・Wi‑Fi・特別レストランは、使う人の分だけ足します。
- 寄港地観光の予算を取る寄港の多い航路なら、ここを先に確保します。
- 航空券と前泊を足す海外発着なら、乗る港までの航空券と前の日のホテルが総額に入ります。
海外発着の予約で困ったときに日本語でやりとりできる点で、旅行会社を通す利点は小さくないと考えています。理由は旅行会社を通して予約する理由に書いています。
似ている船会社との違い
大型船で家族向けの施設が多い会社は、ほかにもあります。運賃の仕組みと日本からの乗りやすさで違いが出ます。
| ロイヤル・カリビアン | MSC | |
|---|---|---|
| 船の数・定員 | 30隻。最大5,734人 | 23隻。最大5,240人 |
| 特徴 | 遊ぶ施設が多い | LEGOのキッズクラブ |
| 運賃 | パッケージを足す | 「体験」を4段階から選ぶ |
| チップ | 1人1日18.50ドル | 1泊ごとにかかる |
| 日本発着 | 2028年春に横浜 | 毎年(東京・横浜・那覇) |
MSCとの違い
どちらも大型船が中心で、子ども向けの施設が多い会社です。違いが大きいのは運賃の決め方で、MSCは客室とは別に「体験」を4段階から選びます。
船の施設そのものを楽しみたいならロイヤル・カリビアン、まず日本発着で試したいならMSCが選びやすいと考えています。MSCの中身はMSCクルーズとはにまとめています。
ノルウェージャンとの違い
ノルウェージャンは、夕食の時間と席を決めない「フリースタイル」が基本の会社です。予約時の特典「Free at Sea」を選ぶと、飲み物やWi‑Fiなどが運賃に付きます。
チップは1人1日20ドル(スイート25ドル)を自動で加算します。ロイヤル・カリビアンと比べるときは、付けたい特典とチップを足した総額でそろえてください。
まとめ
- ロイヤル・カリビアンは30隻の大型船の会社。施設はクラスで大きく違う
- Icon-class・Oasis-class は、船そのものが目的になる船
- チップは1人1日18.50ドル(スイート21.00ドル)を自動加算(2026年10月確認)
- 日本発着は2028年3〜4月の Voyager of the Seas(横浜)が発表済み
- それまでに乗るなら、シンガポールなどアジアの港か、米国・欧州の港から
ロイヤル・カリビアンは、船の施設そのものを旅の目的にできる家族やグループに向く会社です。2028年の横浜発着を待つか、シンガポールなどアジアの港から先に乗るかは、いつ休みが取れるかで決めてください。アジアから乗る場合はシンガポール発のクルーズの記事も参考になります。
クルーズそのものが初めての方は、初めてのクルーズ完全ガイドから読むと全体がつかめます。