海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード【2026年版】残っているカードと利用付帯の条件
「海外旅行保険 自動付帯 クレジットカード」は、旅行前によく調べられている言葉です。
ただ、ここ数年でカード会社の改定が続いて、数年前の記事に載っているカードの多くは、もう条件が変わっています。
この記事では、各カード会社の公式サイトで確認した今の情報で、自動付帯が残っているカードと、利用付帯のカードを整理します。あわせて、自動付帯かどうかより大事だと僕が思っている「治療費用」の話も書きます。
結論から
- 自動付帯はゴールド中心にまだ残るANA JCBワイドゴールド、dカード GOLD、JAL CLUB-Aゴールドなど
- 利用付帯は旅費をそのカードで払う家族の分も同じカードで。何を払えば付くかはカードごとに違う
- 付き方より治療費用の金額を見る300万円を超えた事例もある。家族の分の金額まで確認しておく
この記事でわかること
- 自動付帯と利用付帯の違い、家族の分の条件
- 2025〜2027年の主な改定(三井住友・セゾン・ライフカード・dカード・アメックス)
- 自動付帯が残っている主なカードと、治療費用の金額
- 自動付帯にこだわるより大事なこと
自動付帯と利用付帯の違い
この章のポイント利用付帯は出発前に旅費をカードで払うのが基本。何を払えば付くかと、家族の条件はカードごとに違う
カードの海外旅行保険には、付き方が2種類あります。
利用付帯は「出発前に旅費をカードで払う」が基本
利用付帯といっても、何を払えばいいかはカードごとに違います。
| カード | 保険が付く支払い |
|---|---|
| アメックス | 旅行前に日本国内でカード決済した、日本出入国のための公共交通乗用具のチケットやパッケージ・ツアーの料金。日本国内でカード決済がない場合、出国後に海外で公共交通乗用具のチケットをカード決済すると、その購入時から補償(出国から最長90日間) |
| 三井住友カード | 2025-10-16以降出発の旅行から、日本出国後のカード決済条件を廃止 |
| 楽天カード | 利用付帯:日本出国前に募集型企画旅行の代金を楽天カードで支払うことが条件(航空券のみの購入は含まれない) |
| エポスカード | 利用付帯(2023年10月1日出発分から)。旅行代金=宿泊を伴う募集型企画旅行代金または公共交通乗用具の料金をエポスカードで支払うこと。出国後に公共交通乗用具を初めて支払った場合はその時点から90日間 |
出典:アメックス公式(2026年10月時点)、三井住友カード公式(2026年10月時点)、楽天カード公式(2026年10月時点)、エポスカード公式(2026年10月時点)
楽天カードのように、航空券だけを買っても保険が付かないカードもあります。
「航空券をカードで買ったから大丈夫」と思い込まず、出発前に自分のカードの条件を一度読んでおくのが確実です。
家族の分は、家族の旅費も同じカードで払う
家族旅行では、家族の分の条件も確認が必要です。アメックスの場合、公式に「家族分の海外旅行傷害保険も対象にするには、家族分の旅行代金も対象カードで決済する必要がある」と書かれています。
カードによっては、家族はそもそも対象外です。たとえばエポスカードの保険は「本人のみ(家族は対象外)」です。
2025〜2027年の主な改定
この章のポイント自動付帯のカードはかなり減った。ただ、全部なくなったわけではない
ここ数年の改定で、自動付帯のカードはかなり減りました。主なものをまとめます。
- 2025年10月16日三井住友カード:出国後の支払いでは保険が付かなくなる
- 2026年2月28日セゾンの一部カード:旅行保険そのものが終了
- 2026年3月31日ライフカード:自動付帯から利用付帯へ
- 2026年3月31日年会費無料のdカード:旅行保険が終了
アメックスでも、上位のカードの自動付帯が順番に終わっています。
| カード | 何が変わったか |
|---|---|
| アメックス・プラチナ | 利用付帯(自動付帯終了に伴い2026年10月1日に規定改定) |
| ANAアメックス・プレミアム | 2026年11月1日から利用付帯(2026年10月31日までは一部自動付帯) |
| アメックス・ビジネス・プラチナ | 2027年2月1日より旅行傷害保険の自動付帯を終了 |
出典:アメックス公式(旅行傷害保険)(2026年10月時点)、三井住友カード公式(2026年10月時点)、セゾンカード公式(2026年10月時点)、ライフカード公式(2026年10月時点)、dカード公式(2026年10月時点)
「全部なくなった」わけではない
改定が多いので「自動付帯はもう残っていない」と書かれることもあります。僕も以前の記事でそう書いていました。
実際には、年会費のかかるゴールドカードを中心に、自動付帯はまだ残っています。三井住友カードでも、ビジネスゴールドは自動付帯の部分が残っていますし、楽天カードも上位の楽天プレミアムカードは自動付帯です。
自動付帯が残っている主なカード
この章のポイントゴールドを中心に残っている。JALはブランドで、ANAは発行会社で付き方や金額が違う
公式サイトで治療費用の金額まで確認できた、自動付帯のカードです。
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| カード | 年会費 | 治療費用 | 死亡・後遺障害など |
|---|---|---|---|
| ANA JCBワイドゴールド | 15,400円 | 300万円 | 自動付帯(死亡・後遺障害の1億円は日本出国前に公共交通乗用具/募集型企画旅行代金をカード決済した場合。それ以外は利用条件なし) |
| dカード GOLD | 11,000円 | 300万円 | 自動付帯5,000万円、海外旅行費用をdカードGOLDで支払った場合最高1億円 |
| JALカード CLUB-Aゴールド(JCB) | 17,600円 | 300万円 | 最高1億円(自動付帯5,000万円+カード利用条件分5,000万円) |
| JALカード CLUB-Aゴールド(Visa・Mastercard) | 17,600円 | 150万円 | 50,000,000円 |
| JALアメックス CLUB-Aゴールド | 20,900円 | 200万円 | 50,000,000円 |
| JALカード プラチナ | 34,100円 | 1,000万円 | 100,000,000円 |
年会費は本会員・税込。出典:JCB公式(2026年10月時点)、dカード公式(2026年10月時点)、JALカード公式(2026年10月時点)、JALカード公式(プラチナ)(2026年10月時点)
JAL CLUB-Aゴールドは、ブランドで治療費用が倍違う
JALのCLUB-Aゴールドは「自動付帯で治療費用300万円」と紹介されることが多いカードです。ところが公式の補償表を見ると、提携ブランドで金額が違いました。
同じ「CLUB-Aゴールド」でも、Visa・MastercardはJCBの半分です。JALカードで保険を重視するなら、ブランドまで確認して選ぶのがおすすめです。
ちなみにJALカードの保険は、自動付帯(JALカード入会日の翌日以降出発の旅行。航空券をカードで購入していなくても適用。JALダイナースのみ2025年10月1日から利用条件付き)です。
ANAカードなら、JCBのワイドゴールドが自動付帯
ANAのゴールドカードでも、発行会社で付き方が違います。
ANA JCBワイドゴールドは自動付帯で治療費用300万円です。一方、三井住友カードが出しているANA VISA/マスター ワイドゴールドは、利用付帯(三井住友カード発行。2025年10月16日以降出発分は日本出国前に公共交通乗用具または募集型企画旅行の代金をカード決済することが条件)となっています。
同じ年会費15,400円のANAゴールドでも、自動付帯にこだわるならJCBのほうです。ANAのカード全体の比較は「マイルが貯まるおすすめ航空系クレジットカード比較」にまとめています。
利用付帯の主なカード
この章のポイント旅費を払う人なら自動付帯と同じように使える。年会費無料のエポスカードは本人だけ
旅費をカードで払うことが条件のカードです。旅費を払う人なら、自動付帯と同じように使えます。
← 横にスクロールできます →
| カード | 年会費 | 治療費用 | 家族(カードなし) |
|---|---|---|---|
| ANAアメックス・ゴールド | 42,900円 | 300万円 | 200万円 |
| アメックス・ゴールド・プリファード | 39,600円 | 300万円 | 規定で確認 |
| マリオット ボンヴォイ アメックス・プレミアム | 82,500円 | 300万円 | 規定で確認 |
| アメックス・プラチナ | 165,000円 | 1,000万円 | 規定で確認 |
| ANAアメックス(一般) | 7,700円 | 100万円 | 規定で確認 |
| エポスカード | 0円 | 傷害200万円・疾病270万円 | 対象外 |
年会費は本会員・税込。出典:アメックス公式(カード別の補償内容)(2026年10月時点)、エポスカード公式(2026年10月時点)
年会費無料ならエポスカード。ただし本人だけ
年会費無料で治療費用がいちばん厚いのは、エポスカードだと思います。以前は自動付帯で有名でしたが、今は利用付帯です。
エポスカードの保険は家族は対象外なので、家族旅行のメインの保険にはしにくいです。ひとり旅や、自分の分の上乗せとして考えるのがよさそうです。
「Suicaチャージで条件を満たせる」は確認できませんでした
以前の記事では、空港へ向かう電車のSuicaチャージをエポスカードで払えば条件を満たせると書いていました。公式の条件は「公共交通乗用具の料金」か「募集型企画旅行の代金」で、Suicaチャージが当てはまるかは公式で確認できなかったので、削除しました。
自動付帯にこだわるより、治療費用の金額を見る
この章のポイント旅費をカードで払えば付き方の差は小さい。見るのは治療費用の上限と家族の分の金額
ここまで自動付帯と利用付帯を分けて書いてきましたが、正直に言うと、旅費をカードで払う人にとって、この違いはそれほど大きくありません。
航空券は、どうせどこかで払います。それを保険の付くカードで払えば、利用付帯の条件はそろいます。
300万円を超えた事例もある。上限の数字は知っておく
それより確認しておきたいのが、治療費用の金額です。ジェイアイ傷害火災が公開している2025年度の高額事例と、カードの治療費用をならべてみます。
自動付帯か利用付帯かより、治療費用の上限と、家族の分の金額を確認しておくほうが大事だと思います。
僕自身は、カードの補償期間(出国から最長90日間(3ヵ月)が一般的)の旅行なら、別の旅行保険には入っていません。別の保険が必要になるのは、それを超える長い滞在のときだと考えています。その考え方は「海外旅行保険は必要?クレジットカード付帯保険で十分な旅と、別の保険が必要な長期滞在」に書いています。
無料カードを何枚も持って合算するのはおすすめしない
昔は、年会費無料のカードを何枚も持って、保険を合算する方法がよく紹介されていました。
今は利用付帯がふつうなので、カードごとに旅費を払い分けないといけません。それに複数の保険があるときは、傷害死亡・後遺障害は合算されず、最も高い保険金額を限度に各保険から按分(一般的)とされています。
請求のときも、それぞれの保険会社に手続きが必要になります。僕は、1枚のカードに旅費を集めてマイルも貯め、90日を超える長い滞在のときだけ別の保険に入るほうがシンプルだと思っています。
僕は航空券も家族の分の旅費も、ANAアメックス・ゴールドでまとめて払っています。利用付帯の条件を毎回意識しなくてもそろうので、自動付帯かどうかはあまり気にしていません。
出発前に確認しておきたいこと
どのカードを使う場合も、出発前にこの4つを見ておくと安心です。
- 自動付帯か利用付帯か利用付帯なら、何を・いつ払えば付くのかを規定で確認する
- 旅費をそのカードで払う家族の分も同じカードで払う。出国後の支払いが対象外のカードもある
- 治療費用の金額を家族の分まで見る本会員・家族カード・カードを持たない家族で金額が違うことがある
- 旅行の期間を確認するカードの補償期間を超える滞在では、カードの保険は使えない。長期に対応した保険に入る
よくある質問
年会費無料で、海外旅行保険が自動付帯のカードはありますか?
主なカードでは見当たりませんでした。年会費無料のエポスカードも今は利用付帯で、本人のみ(家族は対象外)です。
自動付帯で治療費用が多いカードはどれですか?
この記事で確認した中では、JALカード プラチナの1,000万円です。ゴールドクラスでは、ANA JCBワイドゴールド、dカード GOLD、JALカード CLUB-Aゴールド(JCB)が300万円です。
出国してから空港で電車代を払えば、保険は付きますか?
カードによります。アメックスは「日本国内でカード決済がない場合、出国後に海外で公共交通乗用具のチケットをカード決済すると、その購入時から補償(出国から最長90日間)」としていますが、三井住友カードは2025-10-16以降出発の旅行から、日本出国後のカード決済条件を廃止としました。
付保証明書はどうやってもらいますか?
カード会社に依頼します。アメックスは保険ホットライン(0120-234586、9:00〜17:00 土日祝休)で、1週間以上かかる場合ありので、早めに頼んでおくのがおすすめです。
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