|

90日以内の海外旅行に旅行保険は不要?僕がAMEXカード付帯保険だけで旅している理由

僕は90日以内の海外旅行なら、別に旅行保険に入ったことはありません。

メインで使っているのはANAアメックス・ゴールドで、もう10年以上使っています。航空券をこのカードで買って、付帯している保険で旅してきました。

ただ、カードの補償内容はこの数年で変わっています。この記事では、僕がカードの保険だけで旅している理由と、公式サイトで確認し直した今の補償、そして90日を超える滞在のときにどうしているかを書きます。

結論から

  1. 旅費は出発前にこのカードで払う利用付帯なので、家族の分も同じカードで払うと家族にも保険が付く
  2. 治療費用の上限は300万円カードを持たない家族は200万円。上限を超えた事例もある
  3. 90日を超える滞在は別の保険に入るカードの保険が使えない長期滞在は、僕はたびほに申し込んだ

この記事でわかること

  • 僕がANAアメックス・ゴールドの付帯保険だけで旅している理由
  • 今の補償内容(本会員・家族カード・カードを持たない家族)
  • 治療費用の上限など、知っておきたい数字と条件
  • カードの保険が使えない、90日を超える滞在のときのこと
  • トラブルが起きたときの請求の流れ

僕がカードの付帯保険だけで旅している理由

この章のポイント航空券をこのカードで買うので条件は毎回そろう。保険料と申し込みの手間もかからない

理由は大きく2つです。条件が毎回自然にそろうことと、保険料と手間がかからないことです。

航空券をこのカードで買うので、保険の条件は毎回そろう

ANAアメックス・ゴールドの海外旅行保険は「利用付帯」です。旅費をこのカードで払ったときに保険が付きます。

僕はANAの航空券をいつもこのカードで買っているので、特に意識しなくても保険の条件がそろっています。マイルもこのカードに集まるので、一石二鳥という感じです。

保険料と、毎回の申し込みの手間がかからない

ネットで入る海外旅行保険も、そこまで高いものではありません。たとえばt@bihoたびほなら、アメリカ7日間(18〜49歳)で3,640円です。

ただ、年に何度も海外に行って、家族の分も毎回となると、保険料も申し込みの手間も積み重なります。旅行のたびに保険を比べて申し込む手間がないのは、地味ですが助かっています。

僕のやり方

家族旅行のときは、家族分の航空券やツアー代金も同じANAアメックス・ゴールドでまとめて払っています。海外ではアメックスが使えないお店もあるので、現地で使う決済用にVISAブランドのカードも1枚持っています。

ANAアメックス・ゴールドの付帯保険(今の補償内容)

この章のポイント携行品損害は今の補償表にない。飛行機の遅れと荷物のトラブルの補償は本会員だけ

ANAアメックス・ゴールドは2026年9月にリニューアルして、年会費は42,900円になりました。海外旅行保険の補償は、アメックスの公式サイトではこうなっています。

← 横にスクロールできます →

補償本会員家族カード会員カードを持たない家族
傷害死亡・後遺障害1億円(家族カード5,000万円、カードなし家族1,000万円)
傷害治療費用300万円300万円200万円
疾病治療費用300万円300万円200万円
賠償責任4,000万円
救援者費用400万円(家族300万円)
航空便の遅延・欠航1回につき最高2万円なしなし
受託手荷物の遅延1回につき最高2万円なしなし
受託手荷物の紛失1回につき最高4万円なしなし

利用付帯。出典:アメックス公式(旅行傷害保険・カード別の補償内容)(2026年10月時点)、アメックス公式(ANAアメックス・ゴールド)(2026年10月時点)

カードの申し込みや詳しい特典は、ANAアメックス・ゴールドの公式ページで確認できます。

携行品損害は、今の補償表に載っていない

以前この記事では「携行品損害 最高50万円」と書いていました。

今のANAアメックス・ゴールドの補償表には、携行品損害の行がありません。カメラやスマートフォンの盗難・破損は、このカードの旅行保険の対象ではないと考えておいたほうがいいです。

ちなみに、このカードで買った物の破損・盗難には、旅行保険とは別に「ショッピング・プロテクション」(購入日から90日・年間最高500万円・免責1万円)があります。

飛行機の遅れと荷物のトラブルは、本会員だけ

ANAアメックス・ゴールドには、飛行機や荷物のトラブルの補償も付いています。対象になる時間の条件はこうです。

トラブル対象になる条件
出発の遅れ・欠航4時間以上の遅れ・欠航などで、4時間以内に代わりの便に乗れず、食事代がかかった
乗り継ぎの失敗乗継地に着いてから4時間以内に代わりの便に乗れず、ホテル代・食事代がかかった
荷物が届かない到着から6時間以内に戻らず、衣類や洗面用具を買った
荷物の紛失到着から48時間以内に戻らず、96時間以内に必要な物を買った

出典:アメックス公式(保険金の種類)(2026年10月時点)

この補償は基本カード会員だけで、家族カード会員やカードを持たない家族は対象外です。家族の荷物が届かなかったときは、この補償では払われないので気をつけてください。

帰国してから体調を崩しても、対象になる場合がある

疾病治療費用は、旅行中だけでなく、旅行が終わってから72時間以内に発病して治療を始めた場合も対象です(原因が旅行中にあるものに限ります)。

マラリアやデング熱など、決められた感染症なら、旅行が終わってから30日以内に治療を始めた場合まで対象になります。帰国後に熱が出たときは、カードの保険も思い出しておくといいと思います。

治療費用の上限は300万円。数字は知っておく

この章のポイント上限を超えた医療費の事例もある。それでも90日以内の旅行なら、僕は別の保険に入らない

カードの保険で旅するなら、補償の上限の数字は知っておきたいところです。

ANAアメックス・ゴールドの治療費用は、本会員と家族カード会員が300万円、カードを持たない家族が200万円です。

上限を超えた事例も公開されている

保険会社や外務省は、実際に高額になった医療費の事例を公開しています。カードの治療費用とならべると、こうなります。

高額だった医療費の事例とカードの治療費用(万円)

ハワイ
病気でICUに入院
3,800
ハワイ
足の骨折で約1か月入院
2,530
オーストラリア
脳疾患で約3週間入院・医療搬送
1,000
アメリカ
消化器疾患で数日間入院
860
ANAアメックス・ゴールド
本会員・家族カード
300
ANAアメックス・ゴールド
カードを持たない家族
200

実際の事例カードの治療費用の上限

出典:外務省「海外邦人事件簿 Vol.64」(2026年10月時点)(2011年12月14日掲載)、ジェイアイ傷害火災「2025年度海外旅行保険事故データ」(2026年10月時点)、アメックス公式(2026年10月時点)

外務省の記事には、カード付帯保険の上限は「せいぜい数百万円」とも書かれています。

入院や医療搬送が重なると、治療費用の上限を超えることがある。これは事実として知っておくべきだと思います。

それでも90日以内の旅行なら、僕は別の保険には入らない

こうした数字を知ったうえで、僕の考えは変わっていません。

カードの保険が使える期間(ANAアメックス・ゴールドは出国から最長90日間)の旅行なら、別の旅行保険はいらないと思っています。

90日以内の旅行旅費をカードで払って、カードの保険で旅する
90日を超える滞在カードの保険は使えないので、長期に対応した保険に入る

そのかわり、保険がきちんと付くように条件をそろえておくこと、上限の数字と家族の分の金額を確認しておくことは大事です。次の章で、その条件をまとめます。

カードの保険と旅行保険の考え方全体は「海外旅行保険は必要?クレジットカード付帯保険で十分な旅と、別の保険が必要な長期滞在」にもまとめています。

保険を確実に使うための条件

この章のポイント出発前に日本で旅費をこのカードで払う。家族の分も同じカードで払う

いくら補償があっても、条件を満たしていなければ保険は付きません。ここは出発前に確認しておきたいところです。

出発前に、日本で旅費をカードで払う

支払い保険が付くか
出発前に日本で払う旅行前に日本国内でカード決済した、日本出入国のための公共交通乗用具のチケットやパッケージ・ツアーの料金
出国後に海外で払う日本国内でカード決済がない場合、出国後に海外で公共交通乗用具のチケットをカード決済すると、その購入時から補償(出国から最長90日間)
出国後の海外ツアー出国後に海外ツアー料金をカード決済した場合は対象外
補償期間最長90日間

出典:アメックス公式(保険の適用条件)(2026年10月時点)

いちばん確実なのは、出発前に日本で航空券やツアー代金をこのカードで払っておくことです。タクシーやホテル代、レストランの支払いでは条件を満たせないので注意してください。

家族の分は、家族の旅費も同じカードで払う

補償の対象になる家族は、カード会員(家族カード含む)の配偶者と、生計を共にする6親等以内の血族・3親等以内の姻族です。かなり広い範囲ですが、条件があります。

家族の保険の条件

家族分の海外旅行傷害保険も対象にするには、家族分の旅行代金も対象カードで決済する必要がある。自分の航空券だけカードで買って、家族の分を別の方法で払うと、家族には保険が付きません。

子どもの治療費用は、家族カードを持っていなければ200万円です。家族カード会員なら本会員と同じ300万円になります。

トラブルが起きたときの請求の流れ

この章のポイントまずカードの問い合わせ先に電話する。ポリスレポートなどの書類は現地でもらっておく

旅先でケガや病気、盗難にあったときに慌てないように、流れを書いておきます。

  1. まずカードの問い合わせ先に電話する海外旅行中に病気や事故にあったら、まずカードごとの問い合わせ先へ連絡(アメックスのカード払いが可能な医療機関を紹介)
  2. 現地で書類をもらっておく病院の診断書と領収書、盗難なら警察の証明書(ポリスレポート)、荷物なら航空会社の手荷物事故の報告書、遅延なら遅延の証明
  3. 使ったお金の領収書を取っておく遅延中の食事代やホテル代、荷物が届かない間に買った衣類なども
  4. 帰国したら保険ホットラインに連絡する保険金の請求はアメリカン・エキスプレス・保険ホットラインへ(0120-234586、9:00〜17:00 土日祝休)

ポリスレポートや航空会社の証明は、現地でしかもらえないことが多いので、その場でもらっておくのが大事です。

ちなみに、カードの保険は窓口でお金を払わずに治療を受けられる「キャッシュレス診療」とは限りません。アメックスは、カード払いができる病院を紹介してくれる形です。病院でいったん立て替えることがある、と知っておくだけでも慌てずに済むと思います。

付保証明書は早めに頼む

入国のときに保険の証明を求められる国や、留学・ワーキングホリデーの手続きでは、英文の付保証明書が必要になることがあります。アメックスは無料で発行してくれます。

保険ホットライン(0120-234586)に電話して頼みますが、1週間以上かかる場合ありので、出発が決まったら早めに頼んでおくのがおすすめです。

90日を超える滞在は「たびほ」を使っている

カードの保険は、出国から最長90日間です。それを超える長い滞在では、カードの保険は使えません。

僕のやり方

フランスのビザを取る前に、長期滞在の保険としてt@bihoたびほに申し込みました。海外の保険会社とも比べましたが、たびほは割安でした。それでも1年間で10万円くらいはかかりました。

90日以内の旅行はカードの保険で旅して、それを超える長期の滞在のときだけ旅行保険に入る。僕はこの分け方がいちばんシンプルだと思っています。

長期滞在に使える保険の比べ方は「海外旅行保険の比較と選び方」にまとめました。旅行そのものをキャンセルするときの費用については「旅行キャンセル保険とは」に書いています。

出発前に確認したいチェックリスト

  • 航空券やツアー代金を、出発前に日本でこのカードで払った
  • 家族の分の旅費も同じカードで払った
  • 旅行が出国から最長90日間に収まるか確かめた
  • 家族カードを持たない子どもの治療費用の上限を確認した
  • 携行品損害は補償表にないことを知っておく
  • カードの問い合わせ先と保険ホットラインの番号を控えた
  • 必要なら英文の付保証明書を早めに頼んだ

よくある質問

ANAアメックス・ゴールドの海外旅行保険は自動付帯ですか?

利用付帯です。利用付帯(日本出国前に公共交通乗用具・パッケージツアー代金をカード決済、または出国後に公共交通機関を決済)が条件です。

治療費用はいくらまで出ますか?

本会員と家族カード会員は300万円、カードを持たない家族は200万円です(傷害・疾病それぞれ)。

持ち物が盗まれたら補償されますか?

今のANAアメックス・ゴールドの補償表に携行品損害は載っていません。このカードで買った物なら、ショッピング・プロテクション(購入日から90日・年間最高500万円・免責1万円)の対象になる場合があります。

家族の飛行機が遅れたときも補償されますか?

航空便の遅延と手荷物の遅延・紛失は、基本カード会員だけが対象です。家族カード会員やカードを持たない家族は対象外です。

90日を超える旅行のときはどうしていますか?

カードの保険は出国から最長90日間なので、それを超える滞在では使えません。僕はフランスのビザを取る前に、t@bihoたびほに申し込みました。

アメックスの保険と、ネットの海外旅行保険は両方使えますか?

使えます。複数の保険があるときは、傷害死亡・後遺障害は合算されず、最も高い保険金額を限度に各保険から按分(一般的)とされています。治療費用の分け方は、それぞれの規定で確認してください。

カードと保険を選ぶときにあわせて読みたい記事

ANAアメックス・ゴールドの特典全体は「ANAアメックス・ゴールド10年使った本音レビュー」に、ほかのカードの保険は「海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード【2026年版】」に、カードの使い分けは「海外旅行におすすめのクレジットカード」に書いています。旅行で使っているサービスは「海外旅行で実際に使っているサービスまとめ」にあります。