行きたい旅から逆算する|叶えたい旅の費用から、必要な収入と仕事を考える
ホテル代も航空券代も世界的に上がっています。
少し節約したくらいでは行きたい旅にはなかなか届かなくなりました。
僕ら家族は「節約して旅費をひねり出す」という考え方をあまりとっていません。代わりにやっているのは、行きたい旅の費用を先に出してそこから逆算することです。
この記事では旅の費用を先に出し、ポイントとマイルで減らせる分を引いて、残りを収入でどうするかを考える順番をまとめます。
この記事でわかること
- 旅費を「余ったら使う」から「先に出す」に変える考え方
- 1年分の旅費の出し方と、計算の例
- ポイント・マイルで減らせるお金と、減らせないお金
- 足りない分を支出と収入のどちらで埋めるかの決め方
旅費は余ったら使うのではなく先に出す
節約だけでは追いつかなくなった
僕らはいまバンクーバーで暮らしています。
こちらの物価やホテル代を見ていると、少し節約したくらいでどうにかなるレベルではないなと感じます。日本から海外に出る航空券も家族の人数分となるとかなりの金額です。
ちなみに僕は旅行メディアの仕事をしているので、仕事として行く旅も多いです。なので、うちのやり方をそのまま真似してほしいとは思っていません。
一般的には旅のために支出を見直したり、年間の予算を決めたりすることは大事だと思っています。
ただ、どちらにしても最初にやることは同じで、「行きたい旅にいくらかかるか」を先に出すことです。
逆算は3つのステップで考える
僕が考えている順番はこちらです。
- 1年分の旅費を出す行きたい旅を書き出して1回ずつの費用を足す
- ポイントとマイルで減らせる分を引くおもに航空券とホテル。ふだんの支払いで貯まる量から考える
- 残りを支出と収入のどちらで埋めるか決める足りない額によって打つ手が変わる
順番が大事でいきなり「副業を始めよう」「とにかく節約しよう」から入ると、いくら必要なのかが分からないまま疲れてしまいます。
ステップ1:行きたい旅を書き出して1年分の旅費を出す
行き先・回数・人数を先に決める
まずはこの1年で行きたい旅を書き出します。
「夏休みに沖縄」「冬に家族でハワイ」くらいの粗さで大丈夫です。子どもが学校に通っているなら、行ける時期は春・夏・冬の休みにほぼ決まると思います。
うちも娘の学校があるので、今は長期休みに1回ずつ旅に出るスタイルです。
1回の旅費は4つに分けると出しやすい
1回の旅費は「航空券・新幹線」「宿」「食事」「現地の移動と遊び」に分けて考えると出しやすいです。
たとえば家族3人で国内の2泊3日を2回と、ハワイに1回行く1年を考えてみます。
| 行きたい旅 | 費用の例 |
|---|---|
| 春休み:国内2泊3日 | 約20万円 |
| 夏休み:国内2泊3日 | 約20万円 |
| 冬休み:ハワイ5泊7日 | 約116万円 |
| 1年分の旅費 | 約156万円 |
国内は「家族の国内旅行は1回いくらかかるか」の東京・大阪の目安。ハワイは「子連れハワイの費用」の記事の計算の例(家族3人・ワイキキのホテル)
ハワイの内訳は「子連れハワイの費用はいくら?」で、国内の1泊2日の例は「子連れディズニーの予算」で計算しています。
金額が出ると「どこを減らせるか」と「いくら足りないか」がはっきりします。
漠然と「旅行はお金がかかる」と思っているうちは、何をすればいいのかが決まりません。数字にすると次にやることが見えてきます。
ステップ2:ポイントとマイルで減らせる分を引く
減らせるのはおもに航空券とホテル
旅費の中でいちばん大きいのはたいてい航空券とホテルです。
この2つはカードの支払いで貯めたマイルやポイントで小さくすることができます。逆に、食事や現地の移動はポイントではあまり減らせません。
特典航空券でも燃油サーチャージは残る
ANAの特典航空券でハワイに行く場合、ローシーズンのエコノミーで1人往復35,000マイルです。
2歳以上の子どもも大人と同じマイル数がかかるので、家族3人ならその3倍が必要になります。
もう1つ知っておきたいのが、燃油サーチャージです。ANA便の特典航空券でも、ハワイ行きは1人片道35,800円がかかります(2026-09-01〜2026-10-31 発券(購入)分)。
マイルで航空券が「タダになる」わけではなく、運賃の部分が消えると考えておくと、計算がずれません。
家族の人数分の席を取るコツは「ANA特典航空券が取れない?確保率を上げる7つの方法」にまとめています。
貯めるポイントは絞ったほうがいい
ふだんの支払いで貯まるポイントには限りがあります。
たとえば100円で1マイル貯まるカードで年間200万円を払っても、2万マイルです。家族3人分のハワイには、それだけだと数年かかる計算になります。
なので、いろいろなポイントを少しずつ貯めるより、1つか2つに集めたほうが使えるところまで早く届きます。
我が家のやり方
ふだんの支払いはカードにまとめて、ポイントとマイルを貯めています。マイルは基本的にANAで、家族3人分の特典航空券をどう取るかを考えながら使っています。ホテルのポイントはマリオット系に絞って、ステータスを上げ、部屋のアップグレードの可能性を少しでも高めています。
マリオットに絞っている理由は「Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム5年使ったレビュー」に、ANAを選んだ理由は「ANAとJAL、マイルを貯めるならどっち?」に書いています。
ちなみに僕は事業の支払いでもポイントを貯めています。家庭の支払いだけで同じだけ貯まるわけではないので、見積もるときは自分の家の支払いの額で考えてください。事業の支払いの話は「法人向けビジネスカードの選び方」に分けています。
ステップ3:足りない分を収入でどうするか考える
足りない額によって打つ手は変わる
1年分の旅費からポイントとマイルで減らせる分を引くと、現金で用意する額が出ます。
それが今の家計で出せるなら、もう悩むことはありません。出せない場合は足りない額で考え方を分けます。
| 足りない額 | 考えたいこと |
|---|---|
| 少し足りない | 固定費などの支出の見直し、支払いをまとめてポイントを増やす |
| かなり足りない | 行き先・時期・回数を変える。ハイシーズンを外すだけでも変わる |
| 行きたい旅をあきらめたくない | 収入を上げる方法を考える |
支出を減らすことには限りがあります。
行きたい旅をあきらめないなら、どこかで「収入をどうするか」に向き合うことになると思います。
会社で働いているならまず本業から
収入を上げるというと副業を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ただ、会社で働いている人なら、まず本業のスキルを上げることのほうが近道だと思っています。評価につながる仕事を増やす、資格を取る、今の会社で収入が上がらないなら働く場所を見直す。地味ですが、続けるほど積み上がります。
もう1つ大事なのが休みの取りやすさです。お金があっても休めなければ旅には出られないので、有給の取りやすさやリモートで働けるかどうかも、働き方を見直すときに見ておきたいところです。
「すぐに稼げる」「誰でも自由になれる」とうたう副業の教材もよく見かけますが、旅費のために焦って飛びつくものではないと思います。
僕の場合は旅費の分の仕事を作る
僕は行きたいところや叶えたいことがあると、まずその旅費を出します。そして、その分を稼ぐために新しいサイトを1つ作ります。
これは2011年からWebの仕事を続けてきたからできることで、今から同じことを始めて同じようにいくとは思っていません。
ただ、「旅費を先に出してそれを叶える仕事を考える」という順番は、どんな仕事の人にも使えると思っています。本業で少し収入を上げるのもその一つです。
逆算すると次にやることが決まる
行きたい旅の金額がわかって、ポイントで減らせる分と足りない分が見えると、次に何をすればいいかが決まります。
旅を続けるためのお金は段階ごとにやることが違います。
- STEP 1数か月に1回、国内旅行に行ける
- STEP 2海外旅行に行ける
- STEP 3年に数回子どもと旅に出られる
- STEP 4プチ移住してみる
- STEP 5日本でも海外でも自由に生きる
それぞれの段で次に何が必要かは、「旅とお金」にまとめています。いまの自分に近い段から読んでみてください。
節約で我慢するより行きたい旅を先に決めてしまうほうが、僕は楽しく続けられると思っています。
よくある質問
旅行のために節約はしなくていいのですか
一般的には支出の見直しや年間の予算を決めることは大事だと思っています。うちは海外で暮らしていて、仕事で行く旅も多いので、節約よりポイントを貯めることと稼ぐことに力をかけています。どちらにしても、まず行きたい旅の費用を出すところから始めるのがおすすめです。
マイルで特典航空券を取れば航空券代はかかりませんか
運賃の部分はマイルになりますが、燃油サーチャージや税金は現金で払います。ANAのハワイ行きなら燃油サーチャージは1人片道35,800円(2026-09-01〜2026-10-31 発券(購入)分)です。
子どもの特典航空券も大人と同じマイルがかかりますか
ANAの国際線の特典航空券では、2歳以上の子どもは大人と同じマイル数です。席を使わない2歳未満の幼児は、大人の必要マイル数の10%で取れます。
旅費のために副業を始めたほうがいいですか
会社で働いているなら、まず本業のスキルを上げて収入を上げることのほうが近道だと思っています。休みの取りやすさも含めて、今の働き方を見直すところから考えてみてください。
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