界 仙石原 宿泊記|露天風呂付き和洋室(別館)
箱根の北側、仙石原の高原にある星野リゾートの温泉旅館「界 仙石原」に、家族で1泊しました。
泊まってみて、良いホテルだと思いました。全室に露天風呂がついていて、館内にはアートがあふれています。
静かな温泉旅館ですが、子ども連れでも泊まりやすいように考えられています。手ぬぐいに色を塗るアート体験もあって、娘もイーゼルの前で作品づくりをしました。
この記事でわかること
- 16室だけの「アトリエ温泉旅館」界 仙石原の特徴
- 全室についている露天風呂と、アートが飾られた部屋
- アトリエライブラリーでできる手ぬぐいのアート体験
- 温泉・作務衣・食事
- 子どもと泊まるときの条件(添い寝は6歳まで など)

界 仙石原はどんなホテル?
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の宿です。2018年7月に、界の15軒目として開業しました。
仙石原は、まわりに美術館がたくさんある高原の温泉地です。界 仙石原はその土地らしさを取り入れて、「アトリエ温泉旅館」として作られています。客室は16室だけの、小さな宿です。

| 場所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817-359 |
|---|---|
| 開業 | 2018年7月 |
| 部屋数 | 16室(全室に露天風呂。1部屋1〜3名) |
| 泊まった部屋 | 別館の露天風呂付き和洋室 |
| 行き方 | 箱根登山電車の強羅駅からタクシーで約15分。車は東名高速の御殿場ICから約20分 |
| 送迎・駐車場 | 送迎なし。駐車場は無料(予約はいらない) |
| 温泉 | 大涌谷から引いた仙石原温泉。大浴場(内風呂・露天風呂)と客室の露天風呂 |
| 食事 | 夕食は会席、朝食は和食(洋食も選べる)。半個室の食事処 |
| チェックイン/アウト | 14時30分/11時 |
| 子ども | 添い寝は6歳まで(部屋の定員まで) |
ホテルから歩いて行ける主な場所
- 箱根ガラスの森美術館:北東へ約650m。歩いて約10分
- 仙石原すすき草原:西へ約600m。秋はすすきの穂で一面が金色になる
- 箱根湿生花園:北西へ歩いて約12分
- 箱根ラリック美術館:北へ約900m。歩いて約15分
- ポーラ美術館:南東へ約1km。坂道なので車で行くのが楽
登山電車の駅からは離れているので、車で行くか、強羅駅からタクシーを使うのが便利です。ホテルの送迎バスはありません。そのぶん、まわりは静かな別荘地で、美術館や草原に歩いて行けます。
部屋は全室に露天風呂がついている

部屋は、琉球畳の床にソファとベッドを置いた和洋室でした。木の格子の天井に、ベッドの下からやわらかい明かり。和室の落ち着きと、ベッドの楽さの両方があります。
ベッドの上の壁には、絵が1枚飾られています。界 仙石原の部屋は「仙石原アトリエの間」と呼ばれていて、開業前に宿に泊まった国内外12人のアーティストが、箱根の自然から感じたものを描いた作品です。作品は部屋ごとに違います。

床が畳なので、小さな子どもが走り回っても安心です。写真の娘も、畳の上で跳ねるように遊んでいます。大きな窓の外はテラスで、その先に箱根の山が見えます。
テラスの露天風呂は、大涌谷から引いた温泉

僕は「全室露天風呂つきだったと思う」と覚えていたのですが、確かめると、16室すべてに露天風呂がついています。お湯は大涌谷から引いた温泉です。
露天風呂はテラスにあり、ガラス越しにシャワールームとつながっています。大浴場まで行かなくても、好きな時間に部屋で温泉に入れます。子どもが小さいと、大浴場に連れて行くのはなかなか大変です。家族だけで入れる部屋の露天風呂は、子連れにはいちばんありがたいところだと思います。

テラスには籐の椅子が2脚。3月はまだ木の葉が落ちていて、青空の下に山の稜線がよく見えました。
洗面所とアメニティ

洗面所は黒いタイルに木のスツール。シャワールームの窓からも山が見えます。

シャンプーや化粧水は界のオリジナル。洗面台には、界の柄の手ぬぐいも置かれていました。
子どもも楽しめる、手ぬぐいのアート体験

温泉旅館なのに家族連れが泊まりやすいと感じた理由のひとつが、手ぬぐいのアート体験です。
館内の「アトリエライブラリー」に、花や鳥の線画が描かれた界 仙石原オリジナルの手ぬぐいが用意されています。これに布用のクレヨンやペンで、好きなように色をのせていきます。イーゼルに手ぬぐいを留めて描くので、気分はちょっとした画家です。娘も作務衣のまま、イーゼルの前で色を塗っていました。
この体験は界の「ご当地楽」のひとつで、無料・予約なし・年齢制限なしです。描いた手ぬぐいはそのまま持ち帰れるので、旅の思い出にもなります。大人がゆっくり温泉に入っているあいだ、子どもが自分の作品づくりに集中できる。家族で泊まるとき、こういう時間があるのは助かります。
アトリエライブラリーには約2,000本の色鉛筆も飾られていて、塗り絵の絵はがきも用意されています。
温泉とアート、作務衣でくつろぐ館内

館内は、どこにいてもアートが目に入ります。木の梁が並ぶ天井の下に長いテーブル、黒い壁には大きな絵。美術館のような空間ですが、かしこまった感じはなく、子どもと一緒でも気兼ねなく過ごせます。
館内では、界 仙石原オリジナルの作務衣で過ごします。浴衣と違って着崩れしないので、子どもが動き回っても安心です。作務衣のまま、大浴場やラウンジ、アトリエライブラリーへ行けます。温泉とアートに囲まれて、肩の力を抜いてリラックスできる空間でした。
大浴場は、大涌谷から引いた白くにごった酸性の湯(酸性-カルシウム-硫酸塩-塩化物温泉)です。内風呂には熱めの「あつ湯」とぬるめの「ぬる湯」があり、露天風呂もあります。夜は露天風呂の水庭に、光る石が浮かび上がります。
夕食は器もアートの会席

夕食は、格子で仕切られた半個室の食事処でいただく会席です。界 仙石原は「食と器もアート」としていて、写真のように器の形や盛りつけにも遊びがあります。僕らのときの前菜は、わさびの葉を添えた銀色の器に、小鉢がいくつも並んでいました。

僕らのときは、神奈川の地酒3種の飲み比べもいただきました。献立は季節で変わり、夕食は17時30分か19時30分から選びます。
朝食は和食の御膳で、目の前で焼く「つくね芋ステーキ」や小田原のかまぼこが並びます。洋食も選べます。
子連れで泊まるときに知っておきたいこと
界は大人向けの温泉旅館という印象があるかもしれません。でも界 仙石原は、星野リゾートらしく、家族連れが泊まりやすいように用意されています。予約の前に知っておきたいことをまとめました。
- 添い寝:6歳まで。部屋の定員(1〜3名)の中で
- 4人家族:1部屋は添い寝の子どもも含めて3名までなので、4人なら2部屋になる
- 子どもの夕食:6歳以下の未就学児に「お子様向け和食膳」、7〜11歳には茶碗蒸しやお造りの入った和食膳がある
- 離乳食:月齢に合わせた市販品(1個500円)
- 手ぬぐいのアート体験:年齢制限なし、無料、予約なし
- 移動:送迎はないので、車か強羅駅からタクシー
子どもが走り回るような遊び場はありません。そのかわり、手ぬぐいや塗り絵の絵はがきで、静かに遊べる時間があります。昼は箱根ガラスの森美術館やすすき草原まで歩き、夕方からは部屋の露天風呂とアート体験で過ごす。そんな過ごし方が合っています。
箱根でほかの子連れ向けのホテルと比べたいときは「箱根の子連れにおすすめのホテル」、ロマンスカーや登山電車での移動は「子連れ箱根旅行の計画ガイド」にまとめています。
こんな人に向いているホテル
部屋の露天風呂で、家族だけでゆっくり温泉に入りたい人にいちばん向いています。美術館めぐりが好きな人や、子どもに旅先で何か作る体験をさせたい人にも合っています。
1部屋3名までなので、3人家族にちょうどいい宿です。
よくある質問
界 仙石原は全室に露天風呂がありますか?
はい。16室すべてに、大涌谷から引いた温泉の露天風呂がテラスについています。
子どもの添い寝は何歳までできますか?
6歳までの子どもは、部屋の定員(1〜3名)の中で添い寝ができます。添い寝の子どもの食事は、予約のあとに申し込みます。
手ぬぐいのアート体験は予約がいりますか?
予約はいりません。無料で、年齢制限もありません。描いた手ぬぐいは持ち帰れます。
電車で行くにはどうすればいいですか?
いちばん近い駅は箱根登山電車の強羅駅で、タクシーで約15分です。ホテルの送迎はありません。
まとめ:温泉とアートを、家族でゆっくり楽しむ宿
界 仙石原は、全室に露天風呂がついた、16室の小さな温泉旅館です。部屋にも館内にもアートがあり、作務衣でのんびり過ごせます。
静かな温泉旅館なのに、子どもが手ぬぐいに絵を描いて楽しめる。温泉が好きな大人と、何か作りたい子どもの両方が満足できる、良いホテルでした。
