InterContinental Marseille – Hotel Dieu宿泊記|Premium Room(キングとツイン)

マルセイユの「InterContinental Marseille – Hotel Dieu(インターコンチネンタル マルセイユ オテル・デュー)」に、家族3人で2泊しました。

結論から書くと、マルセイユでは一番いいホテルだと思います。外観を見ただけでテンションが上がりますし、ホテル全体に高級感があります。

正面には、クリーム色の石の建物がアーチを何段も重ねて横に長く続いています。その前には芝生と、丸く刈りそろえた植え込み。真ん中の大階段を上がっていく造りなので、建物の前に立った瞬間から「特別な場所に来た」という感じがします。家族旅行で少しいいホテルに泊まるなら、こういう到着の気分も大事だと思います。

この記事では、部屋のこと、中庭の朝食、歩いて回れるまわりの観光、それから予約のときに気をつけたいことをまとめます。

この記事でわかること

  • 18世紀の病院を改装した5つ星ホテルの雰囲気と部屋
  • 部屋によっては窓が小さく暗いこと、予約のときに頼みたいこと
  • 旧港・Le Panier・MuCEM・コスケール・メディテラネ(Cosquer Méditerranée)への歩き方
InterContinental Marseille - Hotel Dieu の正面。アーチが並ぶ石造りの建物と芝生の前に立つ父と娘

InterContinental Marseille – Hotel Dieu はどんなホテル?

旧港(Vieux-Port)の北側、Le Panier の坂の下に建つ5つ星ホテルです。

建物は、18世紀から病院として使われてきた「オテル・デュー」です。病院が閉じたあとに改装され、2013年にホテルとして開業しました。正面の外観と2つの大階段は、フランスの歴史的建造物に登録されています。

場所1 Place Daviel(Le Panier の南の端、旧港の北側)
建物18世紀の病院を改装、2013年開業の5つ星
部屋数179室+スイート15室(旧港が見える部屋は72室)
泊まった部屋1 King Premium(1泊目)、2 Twin Premium(2泊目)
家族の部屋Premium Sofa Bed(45〜50㎡、ソファベッド付き)
プール・スパ屋内プール(28℃、16歳未満は10〜18時)、SPA by Clarins
レストラン・バーLes Fenêtres(地中海料理、朝食もここ)、バー Le Capian
朝食ビュッフェ。大人35ユーロ、5〜12歳18ユーロ、5歳未満は無料
駐車場有料・予約制(宿泊者のみ)
チェックイン・アウト15時から・12時まで
InterContinental Marseille – Hotel Dieu旧港を見下ろす元病院の5つ星。屋内プールつき
料金・空室を見る

ホテルから歩いて行ける主な場所

ロケーションはとてもいいです。旧港にも、海沿いの MuCEM のあたりにも、歩いて行けます。

Vieux-Port(旧港) 地中海 Le Panier Vieille Charité約5分(上り坂) Cathédrale de la Major約7分 Cosquer Méditerranée約10分 MuCEM約10分 Fort Saint-Jean約10分 ホテル M Vieux-Port約10分 Quai du Port(約5分) ↓ 南の丘に Notre-Dame de la Garde(バス・プチトランで) ↑ 北
ホテルのまわりの位置関係(イメージで、縮尺は正確ではありません。時間は歩いた目安)
  • 旧港の北側の岸(Quai du Port):坂を下りて約5分
  • Le Panier:ホテルのすぐ裏。ヴィエイユ・シャリテ(Vieille Charité)まで約5分
  • マジョール大聖堂(Cathédrale de la Major):約7分
  • MuCEM、Cosquer Méditerranée、サン・ジャン要塞(Fort Saint-Jean):約10分
  • 地下鉄 Vieux-Port 駅:約10分

丘の上のノートルダム・ド・ラ・ギャルド(Notre-Dame de la Garde)は、旧港の反対側です。坂がきついので、子連れならバスか、旧港から出るプチトランが楽だと思います。

部屋:窓の大きさは部屋によって違う

部屋は、昔の病院の建物の中にあります。外は歴史ある石造りですが、部屋の中はすっきりとしたモダンな内装です。

白いヘッドボードのキングベッドと赤いクッション、上げ下げ窓の向こうにノートルダム・ド・ラ・ギャルドが見える客室

写真の部屋は、白いヘッドボードのキングベッドに赤いクッションと赤いベッドスロー。壁と床は濃い色でまとめられていて、落ち着いた雰囲気です。上げ下げ式の窓の向こうには、旧港の反対側の丘に建つノートルダム・ド・ラ・ギャルドが見えます。

ただ、歴史的建造物だからか、窓が小さい部屋や、暗めの部屋もあります。内装の色が濃いぶん、窓が小さいと昼でも部屋の中がかなり暗く感じるかもしれません。

僕らのときは、最初に通された部屋が暗かったので、フロントにお願いして窓が大きな部屋に変えてもらいました。

次からは、最初からリクエストしようと思っています。明るい部屋がいいなら、予約のときに「窓の大きい部屋」を頼んでおくのがおすすめです。旧港が見える部屋(72室)を選ぶのも一つの方法だと思います。

白いバスタブと黒い枠の大きな鏡、洗面台があるバスルーム

バスルームにはバスタブもあります。白いバスタブの横には洗面台が並び、黒い枠の大きな鏡に明かりが入っていて、明るく使いやすい造りです。

ヨーロッパのホテルはシャワーだけの部屋も多いので、子どもをお風呂に入れられるのは助かります。夏のマルセイユは坂道を歩いて汗をかくので、夕方にお湯につかれるのはありがたいと思います。

家族で泊まるなら、ソファベッドの部屋も候補

ふつうの部屋は28〜41㎡ほどです。子どもと一緒に広く使いたいなら、45〜50㎡でソファベッドのある「Premium Sofa Bed」の部屋も見てみてください。

夕暮れの館内の散歩と、中庭の朝食

このホテルで一番好きだったのは、夕方の時間です。

日が落ちて空が色づいていくころに、歴史あるホテルの中を散歩するのが楽しかったです。アーチの回廊や石の大階段が明かりで照らされて、昼とはまた違う雰囲気になります。

空が深い青に変わるころ、クリーム色の建物にオレンジの明かりがともって、街灯の下の石の手すりが浮かび上がります。夏は日が長いので、夕食の前後がちょうどこの時間になります。外に出かける前か、帰ってきたあとに、少しだけ館内を歩いてみるのがおすすめです。

日が暮れた青い空の下、ライトアップされたホテルのアーチの建物と、石の大階段を上る娘
回廊の手すり越しに見た、夜にライトアップされた中庭と建物

朝食は中庭で

朝食はホテルで食べました。建物に囲まれた中庭で食べる朝食は、とても素敵です。

まわりをアーチの回廊に囲まれているので、街の真ん中なのに外の音があまり届かず、ホテルの中だけの静かな空間になっています。夏のマルセイユは日中かなり暑くなるので、外の席で気持ちよく過ごせるのは朝のうちだと思います。

朝食の時間には、鷹を空に飛ばして、ハトなどの鳥を追い払っているスタッフがいました。娘はそれに興味津々でした。

外で食べる朝食は、どうしても鳥が寄ってきます。鷹が空を回るだけで鳥が近づかなくなるので、料理を気にせず食べられるわけです。子どもにとっては、朝ごはんの時間がちょっとしたショーのようになります。

朝食はレストラン Les Fenêtres のビュッフェで、7時から10時30分まで。5歳未満の子どもは無料です。

ノートルダム・ド・ラ・ギャルドが見えるテラス

ホテルのテラスからは、旧港の向こうの丘に建つノートルダム・ド・ラ・ギャルドが見えます。

石の手すりが並ぶテラスの先に、旧港のまわりの街並みが広がり、その上の丘に教会が立っています。ノートルダム・ド・ラ・ギャルドはマルセイユの街のあちこちから見える目印なので、ここで方角をつかんでおくと、街歩きのときに迷いにくいと思います。

ホテルのテラスの石の手すりから、丘の上のノートルダム・ド・ラ・ギャルドを眺める父と娘

天気がよくて暑い日が続きましたが、ホテルに戻ると気持ちよく過ごせて、リフレッシュできました。

8月のマルセイユは日差しが強く、旧港や Le Panier の坂道を歩くと、子どもはすぐに疲れてしまいます。旧港まで歩いて5分ほどの場所なので、昼の一番暑い時間はいったんホテルに戻って休み、夕方からまた出かける、という過ごし方がしやすいです。

館内には、水温28℃の屋内プールもあります。16歳未満の子どもが使えるのは10時から18時までで、1時間ごとの予約制です。

夜は海沿いでシーフードとブイヤベース

僕らは、朝食はホテルで、夜は海沿いにシーフードを食べに行く、という過ごし方をしていました。もちろんブイヤベースも食べました。

ブイヤベースは、マルセイユ名物の魚のスープです。白いお皿に、オレンジがかった赤いスープと、魚やじゃがいもがたっぷり入っています。

白いお皿に盛られた、魚とじゃがいもが入った赤いスープのブイヤベースと白ワイン
夕焼けの空の下、港沿いのレストランのテラス席。白いクロスのテーブルと赤い椅子

港沿いのレストランは、日よけの屋根の下に白いクロスのテーブルと赤い椅子が並ぶテラス席が多く、夕方になると空がピンク色に染まっていきます。夏は日が長いので、明るいうちから食べ始めて、夕焼けを見ながら食事ができます。

ホテルから旧港の岸までは、坂を下りて5分ほど。食事のあとに歩いて帰ってこられるのは、子連れには気楽でした。

ホテルから歩いて回った観光

観光は、まわりを歩くほかに、Cosquer Méditerranée、ヨーロッパ・地中海文明博物館(MuCEM、ミュセム)、城壁の散策などをしました。どれもホテルから歩いて行けます。

ホテルのすぐ裏は、マルセイユでいちばん古い地区といわれる Le Panier です。坂道と細い路地が続くので、ベビーカーよりも抱っこ紐のほうが歩きやすいと思います。

Cosquer Méditerranée

Cosquer Méditerranée の大きな文字が入ったガラス張りの建物

海の中に入口がある「コスケール洞窟」の壁画を再現した施設で、2022年に開館しました。

洞窟の部分は、6人乗りの乗り物に乗って35分ほどで回ります。施設全体では2時間ほど見ておくとよさそうです。

MuCEM と Fort Saint-Jean

MuCEM は、2013年に開館した海辺の博物館です。屋上からは長い橋で、17世紀の Fort Saint-Jean につながっています。

MuCEM と Fort Saint-Jean を結ぶ橋の上で、海を眺める家族
Fort Saint-Jean の石の塔と城壁、その先に広がる青い海

屋外のスペースは無料で歩けます。海と旧港を見ながら城壁の上を歩けるので、子どもと一緒でも楽しめると思います。

MuCEM の屋上から続く細長い橋の上は、両側が海で、空が大きく開けています。橋を渡った先の Fort Saint-Jean には石の塔が立ち、足もとには透きとおった青緑色の海が見えます。日陰が少ないので、夏は帽子と水を持って、午前中か夕方に歩くのが楽だと思います。

網目模様の日よけの下に並ぶ、MuCEM の屋上テラスのテーブル

マルセイユで子どもと回れる場所や、ほかのホテルは「マルセイユ 子連れで泊まるホテルの選び方と過ごし方」にまとめています。

家族で泊まるときに知っておきたいこと

予約の前に見ておきたいことは、次のとおりです。

  • 部屋の明るさ:窓が小さく暗い部屋もあります。予約のときに窓の大きい部屋を頼んでおくと安心です
  • 広さ:家族ならソファベッドのある45〜50㎡の部屋も候補
  • プール:屋内で一年中使えます。16歳未満は10〜18時、1時間ごとの予約制
  • 駐車場:有料で予約が必要です。レンタカーなら先に押さえておきましょう

ちなみに、前の晩は旧港の入口の南側にある Sofitel Marseille Vieux Port に泊まりました。港を挟んで反対側のホテルなので、比べたい方は「Sofitel Marseille Vieux Port の宿泊記」もどうぞ。

こんな人に向いているホテル

旧港や Le Panier、MuCEM を歩いて回りたい家族には、とても合っていると思います。歴史ある建物の雰囲気も、泊まるだけで旅の思い出になります。

反対に、海で泳ぎたい、ビーチのすぐそばがいいなら、プラドの砂浜のほうのホテルが向いています。

まとめ:次のマルセイユ観光も、ここに泊まりたい

歴史ある建物、中庭の朝食、歩いて行ける旧港と海。マルセイユでは一番いいホテルだと思います。

僕らが暮らしていたエクサンプロヴァンスの旧市街には、こういうモダンで広い敷地のシティラグジュアリーホテルがないので、久しぶりに泊まれてリフレッシュできました。次のマルセイユ観光も、ここがいいなと思っています。

InterContinental Marseille - Hotel Dieu の正面の外観
泊まったホテル
InterContinental Marseille – Hotel Dieu
  • 旧港の北側、Le Panier の坂の下。MuCEM まで歩いて約10分
  • 18世紀の病院を改装した5つ星、中庭の朝食とテラス
  • 屋内プール(28℃)、ソファベッドのある45〜50㎡の部屋