ジャパネットクルーズの評判は?使う船と代金に含まれるもの、ほかとの違い
最終更新日:2026年10月21日
筆者の乗船実績:エメラルド・プリンセス(アラスカ)/ディズニー・ワンダー(シドニー発着)/ディズニー・ファンタジー(西カリブ海)/ノールダム(エーゲ海&東地中海、大西洋横断)
ジャパネットクルーズは、通信販売のジャパネットグループの旅行会社が売っているクルーズの旅行商品です。テレビやチラシで見て、名前を知った人も多いと思います。
ジャパネットは船会社ではありません。外国の船会社から船を丸ごと借りて(チャーター)、自分の会社の商品として売っています。
この記事では、どの船を使っているのか、代金に何が含まれるのか、そしてほかの選び方と何が違うのかを、2026年10月21日に公式ページで確かめた内容で整理します。
「ジャパネット クルーズ 最悪」という検索もあります。評判は決めつけず、どんな人には合わないかを、商品の仕組みから考えます。
先に結論:中身は「全船貸切のMSCベリッシマ+込みの範囲が広い商品」
- 国内の定番は、MSCベリッシマを全船貸切にした東京発着の10日間。2026年秋に5航海、2027年は春・秋で10航海が発表されている
- 2028年は、バイキング・ネプチューンの貸切も発表。地中海のフライ&クルーズもある
- ベリッシマの便は、チップと約200種類の飲み放題、寄港地の循環バスが代金に込み
- 寄港地観光ツアー(オプショナルツアー)とWi‑Fiは別料金
- 合うかどうかは「日本の旅行会社のパッケージ旅行として乗りたいか」で決まる、と筆者は考えている
ジャパネットクルーズとは:船会社ではなく旅行会社の商品
企画・実施はジャパネットツーリズム
公式ページでは、旅行の企画・実施は株式会社ジャパネットツーリズムと書かれています。船の運航は、MSCクルーズやバイキングなど外国の船会社です。
つまり、ふだんの旅行会社のパッケージ旅行と同じく、申し込みの相手はジャパネット、船は外国の会社、という関係です。
「全船貸切」のチャーター
ジャパネットは、ベリッシマなどの船を全船貸切にしていると案内しています。乗客は全員、ジャパネットで申し込んだ人です。
貸切なので、船内のイベントや寄港地での循環バスなど、ジャパネットが独自のサービスを足せます。船会社が自分で売る便とは、同じ船でも中身が違う商品になります。
乗った人の数
公式ページでは、ジャパネットクルーズの累計の乗船者は15万人を超えたと案内しています。また、お客様満足度98.0%と表示しています。
どちらも会社の発表で、調べ方の詳しい条件はページに書かれていません。参考の一つとして読むのがよいと考えています。
どの船を使っているか
| 船 | どんな便か |
|---|---|
| MSCベリッシマ | 東京発着の10日間。春と秋。2歳以上 |
| バイキング・ネプチューン | 2028年の横浜発着。18歳以上 |
| MSCワールドエウローパ | 地中海のフライ&クルーズ。バルセロナから |
MSCベリッシマ:国内の定番
国内の便の中心は、MSCクルーズの MSC Bellissima(2019年就航、約17万トン)です。MSCが日本発着に置いている船で、春と秋の一部をジャパネットが貸し切っています。
- 2026年秋:10〜11月に5航海(日本一周4本、南国リゾート1本)
- 2027年春:4〜6月に4航海
- 2027年秋:10〜11月に6航海(日本一周4本、南国リゾート1本、日本列島浪漫クルーズ1本)
どれも東京発着の10日間です。報道では、ジャパネットとMSCは日本国内のチャーターを2030年まで続ける契約を結んだとされています(第三者の情報、2025年5月)。
航路の例:秋の日本一周
2026年秋の日本一周は、東京を夜に出て、函館・酒田・金沢・済州島(韓国)・鹿児島に寄り、10日目の朝に東京に戻る航路です。終日航海の日が3日あります。
南国リゾートのコースは、鹿児島(2027年春は日南)、那覇(1泊)、台湾の基隆、佐世保に寄ります。どちらも韓国か台湾に寄るので、海外旅行の扱いです。
バイキング・ネプチューン:2028年に日本初来航
2028年の春と秋には、バイキングの Viking Neptune を貸し切った横浜発着の便が発表されています。2025年・2026年の春には、同じバイキングの Viking Eden を貸し切っていました。
バイキングの便は、ベリッシマの便とは別の商品です。全室バルコニーの大人向けの船で、公式のFAQでは18歳未満は申し込めません。
海外:MSCワールドエウローパの地中海
海外では、MSC World Europa に乗る地中海のフライ&クルーズを売っています。2026年9・10月出発の便は、成田か関西からエミレーツ航空で飛び、バルセロナから乗る11日間でした。
2027年2〜4月出発の地中海の便も案内されています。航空券と乗る前のホテル、寄港地でのジャパネット独自のツアーを組み合わせた商品です(ツアーが代金に含まれる範囲の細部は未確認)。
代金に含まれるもの(ベリッシマの便)
ここでは、2026年秋のベリッシマの日本一周のページ(2026年10月21日確認)を基に整理します。コースや時期で変わることがあるので、申し込む便のページで確かめてください。
- チップ込み。1泊18ドル相当
- 飲み放題込み。約200種類
- 循環バス込み。全寄港地
- 朝の部屋食込み。全客室
- 寄港地観光ツアー別料金
- Wi‑Fi別料金
ふつうのクルーズ代金に含まれるもの
- 船での移動と宿泊
- 船内の食事(メインレストランのフルコース、ビュッフェ)
- シアターのショー
- チップ:9泊分で1人162ドル相当(MSC Yacht Club の客室は189ドル相当)
チップを1泊あたりにすると18ドル相当です。MSCが自社で売るアジアの便のホテルサービス料(1泊18米ドル、2024年7月以降の新規予約)と同じ水準です。
ジャパネットが足しているもの
- 飲み放題:船内のレストランやバーで、約200種類のお酒・ソフトドリンク(生ビール、ワイン、焼酎、日本酒、カクテルなど)
- 循環バス:全寄港地で、港から市街地の主な場所を回る乗り降り自由のバス
- 朝の部屋食:全客室で、おにぎりやみそ汁、パン、コーヒーなど
- オリジナルのイベント:出港セレモニー、寄港地説明会、ラジオ体操など
- 日本語の手引き:事前のガイドブック、船内のジャパネットのスタッフ、クルーズ専用の電話窓口
公式ページには「全て込みでこの価格」とあり、小さく「一部有料もあります」と添えられています。何が有料かは、次の項目で整理します。
別料金・自分で用意するもの
- 寄港地観光ツアー(オプショナルツアー):有料。定員があり、希望どおりにならないこともある
- Wi‑Fi:船内の有料サービス。海の上では携帯電話はつながらない
- ランドリー:コインランドリーはなく、有料のランドリーサービス
- 港までの交通:東京国際クルーズターミナルまでは自分で行く。予約できる駐車場はない
- 海外旅行保険:任意。ジャパネットでも申し込める
港の費用・税金の扱いは未確認
港湾費用や出国税などが代金に含まれるのか、別に足されるのかは、公式ページの文章では確かめられませんでした。第三者の解説では、別に必要とされています。
申し込みの画面で、合計金額に何が入っているかを確かめてください。ほかの商品と比べるときも、この扱いをそろえる必要があります。
バイキングの便は、含まれるものが違う
Wi‑Fi と寄港地のツアーが込み
2028年のバイキング・ネプチューンの便は、公式のFAQで次のように案内されています。
- チップは代金に含まれる
- 船内のWi‑Fiは代金に含まれる
- すべての寄港地で、追加料金なしのツアーを用意(別に有料のツアーもある)
- レストランは席・時間の指定なし。特別レストランは予約制
- セルフランドリーは無料
18歳未満は乗れない
バイキングの便は、乗船日の前日までに18歳になっている必要があります。子ども連れや三世代で乗るなら、ベリッシマの便を見ることになります。
ベリッシマの便は2歳以上から乗れます。3・4人目の2〜12歳の子どもには、半額の料金の決まりがあります(電話での申し込み)。
船の上の決まり:先に知っておきたいこと
夕食は時間と席が決まる
ベリッシマの便では、混雑を避けるため、メインレストランの夕食だけ部屋ごとに時間と席が決められます。朝食・昼食とビュッフェは自由な時間に使えます。
夕食にドレスコードのある日もあります。服装の目安は、次の章でまとめます。
部屋の階と位置は選べない
客室のタイプは選べますが、階や場所の指定はできません。部屋番号は、乗る1か月ほど前に届くチケットでわかります。
エレベーターに近い部屋がいい、揺れにくい中央寄りがいい、といった希望がある人は気をつけてください。
日本の旅館やホテルとは違う設備
- トイレに温水洗浄便座はない
- 基本はシャワーのみで、バスタブはない
- テレビは日本語のBS放送が見られる(電波の状況で見られない時間もある)
- ビュッフェに日本食(ご飯、納豆、みそ汁、焼き魚など)がある
- 医師と看護師は外国人で、日本語を話せるアシスタントが手伝う
外国の船なので、日本の健康保険証は使えず、診療は有料です。海外旅行保険に入っておくと安心です。
服装:ジャパネットクルーズで何を着るか
日中はふだん着でよい
公式のFAQでは、日中はカジュアルな服装で問題ないと案内されています。船内は冷房が効いていることが多いので、羽織るものが1枚あると安心です。
プールやジャグジーを使うなら水着も持っていきます。プール用のタオルは客室に用意されています。
ドレスコードの日の夕食
ベリッシマの便では、メインレストランの夕食にドレスコードが決められている日があります。ビュッフェには指定がありません。
- 男性:ベーシックなスーツ、ブレザーなど(ネクタイはなくてもよい)
- 女性:華やかさのあるスーツ、丈の長いワンピースなど
タキシードやロングドレスまでは求められていません。正装を楽しみたい人はドレスアップすればいいし、苦手ならビュッフェで食べる日にする選び方もあります。考え方はクルーズの服装とドレスコードでまとめています。
日本一周は、北と南で気温が違う
秋の日本一周は、函館と鹿児島、済州島に1つの航海で寄ります。同じ10日間でも、寄港地ごとに気温がかなり違います。
重ね着で調整できる服と、歩きやすい靴があると、寄港地で困りにくいと考えています。
服のほかに持っていくもの
- パスポート(旅行の終わりの日に残りの有効期間が6か月以上)
- 常備薬(船の医務室の診療は有料)
- 電気製品は110Vに対応しているかを確認(日本の形のコンセントがある)
評判の読み方
「最悪」という検索について
「ジャパネット クルーズ 最悪」で検索されていることは事実です。ただ、だれが何に不満だったのかは、検索語だけではわかりません。
この記事では、個別の口コミの真偽は確かめていません。そのかわりに、商品の仕組みから見て「期待とずれやすい点」を挙げます。
期待とずれやすい点
- 「全て込み」の範囲:寄港地観光ツアーとWi‑Fiは別料金。港の費用の扱いも申し込み画面で確かめる
- 夕食の時間が決まっている:好きな時間に食べたい人には窮屈に感じることがある
- 部屋の位置を選べない:位置にこだわりがある人は、選べる売り方のほうが合う
- 乗客は全員ジャパネットの申し込み者:海外の乗客と混ざる雰囲気を求める人には違う
- 大型船の混雑:乗下船やテンダー(小舟での上陸)、人気のツアーの待ち時間はどの大型船でも起きる
どれも「ジャパネットが悪い」という話ではありません。商品の決まりを知っていれば、申し込む前に判断できることです。
お酒をよく飲む?
夕食の時間や部屋の位置を選びたい?
合うと考える人
- 初めてのクルーズで、日本語の案内や日本の旅行会社の窓口があると安心できる
- お酒をよく飲み、チップの計算もしたくない
- 日本一周のように、国内の港を一度に回りたい
- 寄港地で、ツアーに入らず循環バスで気軽に町に出たい
合わないと考える人
- お酒を飲まないので、飲み放題の分まで払いたくない
- 夕食の時間や部屋の位置を自分で決めたい
- 外国の乗客が多い「海外の船らしさ」を味わいたい
- 出港の時刻に縛られず、一つの町に長くいたい
最後の点はクルーズ全体に言えることです。クルーズは陸の旅行より優れているのではなく、楽しみ方の種類が違う旅だと考えています。
ほかの選び方との違い
同じベリッシマを、MSCが売る便で乗る
ベリッシマには、MSCが自社で売り、日本の特約店の旅行会社が受け付ける日本発着の便もあります。同じ船でも、商品の中身は次のように違います。
- チップ込み
- 約200種類が飲み放題
- 循環バス込み
- 寄港地観光ツアー
- チップは1泊ごと
- 飲み物はパッケージを足す
- 寄港地観光ツアー
MSCの便は、客室とは別に「体験(Experience)」を選び、部屋の位置の指定などが変わる仕組みです。詳しくはMSCクルーズの記事で整理しています。
日本の船(飛鳥・三井オーシャン)を選ぶ
日本の船は、どれもチップが要りません。船内の言葉も日本語が基本です。
| 船・商品 | チップ | 飲み物 |
|---|---|---|
| ジャパネット(ベリッシマ) | 代金に込み | 約200種類が込み |
| ダイヤモンド・プリンセス | 自動で加算(プランで込み) | 一部のみ(プランで込み) |
| 三井オーシャン | 不要 | お酒を含め200種類以上込み |
| 飛鳥 | 不要 | お酒は有料 |
- 三井オーシャンクルーズ:お酒を含む200種類以上の飲み物と、多くの寄港地での半日の観光ツアーが代金に含まれる
- 飛鳥:客室の冷蔵庫の飲み物は無料。お酒と寄港地観光は有料
日本の船と外国の大型船は、船の大きさも、施設も、雰囲気も違います。どちらが上ではなく、何を楽しみたいかで選ぶものだと考えています。
ダイヤモンド・プリンセスを選ぶ
ダイヤモンド・プリンセスも、横浜や東京から乗れる外国の大型船です。料金のプランを選ぶ仕組みで、いちばん安いスタンダードではチップが自動で足され、お酒は別料金です。
チップや飲み物まで代金に入っているほうが安心ならジャパネットの便、プランを自分で選びたいならダイヤモンド・プリンセスが合います。詳しくはダイヤモンド・プリンセスの記事で整理しています。
海外発着を自分で選ぶ
行きたい場所がはっきりしているなら、海外の港から乗るクルーズを自分で選ぶ方法もあります。船も航路も選択肢がずっと広がります。
そのかわり、航空券や前泊のホテル、チップや飲み物を自分で足して、総額をそろえる手間がかかります。手順はクルーズ旅行の費用は「総額」で比べるにまとめています。
申し込む前に確かめること
- 行き先と時期を決める日本一周か、南国リゾートか、海外か。休みの取れる時期に便があるかを見ます。
- 船を確かめるベリッシマの便とバイキングの便は、別の商品です。子ども連れならベリッシマになります。
- 合計金額の中身を見る港の費用・税金が入っているかを、申し込みの画面で確かめます。
- 寄港地観光の予算を取るツアーは別料金です。行きたい寄港地のツアーを先に決めます。
- 決まりを読む夕食の時間と席、部屋の位置、パスポートの有効期間、取り消しの料金がかかり始める日を確かめます。
- ほかの選び方と比べる同じ時期のMSCの便や日本の船と、含まれるものをそろえて比べます。
満足度は寄港地で決まると筆者は考えています。寄港地観光の選び方は寄港地観光(エクスカージョン)で満足度が決まるで詳しく書いています。
まとめ
- ジャパネットクルーズは、旅行会社が外国の船を全船貸切にして売るクルーズ商品
- 国内の定番は、MSCベリッシマの東京発着10日間。2028年はバイキング・ネプチューンも
- ベリッシマの便は、チップ・飲み放題・循環バス・朝の部屋食が込み。寄港地観光とWi‑Fiは別
- 評判は、商品の決まり(夕食の時間、部屋の位置、込みの範囲)を知ったうえで読む
- 同じ船をMSCの便で乗る、日本の船を選ぶ、海外発着を選ぶ、という道もある
ジャパネットクルーズが合うかどうかは、日本の旅行会社のパッケージ旅行として船に乗りたいかで決まります。申し込む前に、込みの範囲と船の上の決まりを読み、同じ時期のほかの便とそろえて比べてみてください。
クルーズそのものが初めての方は、初めてのクルーズ完全ガイドから読むと全体がつかめます。