アマンギリ(AMANGIRI)宿泊記|メサビュースイートとラスベガスからの行き方
アメリカ・ユタ州のアマンのリゾート「AMANGIRI(アマンギリ)」に、妻の誕生日の旅行で3泊しました。過去に泊まったどのホテルとも違う、異世界に泊まっているような感覚になったホテルです。

たどり着くまでは不安で、アマンギリのスタッフとやりとりをしたり、車の手配が必要だったり、滞在中の過ごし方が想像できなかったりと、これまででいちばん滞在のハードルが高かったホテルです。でも、だからこそ得られる風景や気持ちがあって、たどり着けて本当によかったと思っています。

この記事では、ラスベガスからアマンギリまでの行き方、ロビーと「メサビュースイート」の部屋、プールの様子をまとめます。後半には、子ども連れ・家族で泊まるときに知っておきたいことも、公式サイトで確かめて書いています。
アマンギリはどこにある?
アマンギリは、ユタ州のキャニオンポイントにあります。公式サイトによると、コロラド高原の赤い岩に囲まれた900エーカー以上の土地に建つリゾートです。グランドキャニオンをはじめ、まわりには国立公園がいくつもあるエリアです。
グランドキャニオンにも足をのばすなら、ツアーの選び方はグランドキャニオンのツアーの記事にまとめています。
いちばん近い空港は、アリゾナ州のページ空港。ここから車で約25分です。大きな国際空港だと、ラスベガスかフェニックスが近く、どちらからも車で約4時間半かかります。
| 場所 | ユタ州キャニオンポイント。コロラド高原の900エーカー以上の敷地 |
|---|---|
| 開業 | 2009年 |
| 部屋数 | スイート34室(ほかにテントの「キャンプ・サリカ」10棟) |
| 空港から | ページ空港から車で約25分(無料送迎あり)。ラスベガス・フェニックスからは車で約4時間半 |
| プール・スパ | メサ(岩山)を囲むプール、アマン・スパ |
| 食事 | 食事付き(フルボード) |
ホテルの場所とまわり
- パウエル湖(ワーウィープ):車で約20分
- ページ空港、ページの町:車で約25分
- ホースシューベンド:車で約30分
- アンテロープ・キャニオン:車で35〜40分ほど
- ザイオン国立公園:車で2時間〜2時間半ほど
- ラスベガス、フェニックス:車で約4時間半
ラスベガスからアマンギリへの行き方
アマンギリに確認したところ、移動の手段はいくつかあり、次の4つの提案を受けました。
- ラスベガスで車を借りて自分で運転する
- ラスベガスから車をチャーターする
- アマンギリからいちばん近いページ空港まで飛んで、送迎を頼む
- ラスベガスからプライベートジェットを手配する
プライベートジェットの提案が出てくるあたりは、さすがアマンです。
ルートは基本的に一本道をひた走っていくので、レンタカーを借りて自分で運転しても、迷うことはあまりなさそうです。
ちなみに、ラスベガスからホテルまでの車の手配を頼むと、僕らのときは片道1,240ドルという回答でした。僕は運転があまり好きではないので、すべてお任せすることにしました。泊まる日の朝8時に、ラスベガスで泊まっていたホテルまで迎えに来てもらいました。

絵に描いたような「執事さん」のお迎えに、気分が上がる僕ら。iPadに「Sakaguchi」と表示して案内板にしているあたりが今風です。アマンが提携しているドライバーなので、安心して利用することができました。

ドライバーはガイドも兼ねていて、走っている間、ラスベガスからアマンギリまでの道沿いの見どころを解説してくれました。ときどき車を停めて記念撮影の時間もあり、とても満足な道のりでした。

延々と荒野を進むこと5時間。

ようやくアマンギリに到着しました。
ちなみに、ラスベガスからページ空港まで飛んで、そこからアマンの送迎を頼むルートもありました。ただ、僕らのときはページ空港への便が少なく、直行便がなくて乗り継ぎになるうえに、1人片道7万円ほどかかる計算でした。「車を手配しても料金は変わらないね」という結論になり、車をお願いした形です。
いまの公式サイトでは、ページ空港とホテルの間の送迎は無料と案内されています。ページ空港へはフェニックスから毎日便があり、ラスベガスからはプライベート便で約55分です。費用をいちばん抑えるなら、ラスベガスなど日本から行きやすい空港に降りて、自分でレンタカーを借りるのが安いと思います。最新の行き方はアマンギリの公式サイト(Getting Here)で確認してください。
ロビーとレストラン

アマンギリに到着しました。
外観は岩でできているような感じで、まわりの荒野の風景にとけ込んでいます。


白と黒を基調にした、シンメトリーなデザインです。一歩入っただけで、背筋が伸びるような感覚がしました。
ロビーにはレストランが併設されています。片側がプールに面していて、

もう片側は荒野に面しています。この荒野側の風景がすごいです。
アマンギリは食事も宿泊料金に含まれていて、僕らが泊まったときは、ロビーのレストランで朝・昼・晩と食事ができました。まわり数キロにはレストランも何もないので、基本的にはこの施設の中で過ごします。公式サイトでも、食事付き(フルボード)のリゾートとして紹介されています。

一歩外に出れば、荒々しい自然が広がります。この風景の中にどうしてこんなホテルが、と思わずにはいられない空間でした。
メサビュースイートの部屋
アマンギリの客室は、すべてスイートです。公式サイトによると、スイートは34室。僕らが泊まったのは「メサビュースイート」で、プライベートテラスの目の前に、広大なメサ(頂上が平らな台地)を見渡すことができます。




朝、目が覚めて、この風景から朝日がのぼってくるのを見ると、自分が一瞬どこにいるのかわからなくなります。

こちらは、洗面所とバスルームにつながる通路です。アマンギリは、まわりの砂漠や自然から着想を得たデザインになっています。白い石の床やコンクリートの壁、天然木の収納棚、スチールの素材などが、窓の外の砂漠の景色に合っています。

奥のバスルームからも外を眺めることができます。


アメニティはアマンギリのオリジナルです。ただ、歯ブラシなどが置いてなかったのは意外でした。アメリカではほかのホテルも歯ブラシがないことが多かったので、これが一般的なのかもしれません。スタッフに言うと持ってきてくれました。

テラスの外を歩く妻。まわりに何もない、音のない空間で、妻もとてもリラックスできたようです。

テラスには暖炉があって、暖をとることができます。明け方、ここでノートを書いたり、将来のことを考えたりする時間は幸せでした。
岩を囲むように広がるプール



こちらがプールです。こんなプールは見たことがありませんでした。
僕らが泊まったときは24時間泳げるプールでしたが、滞在した時期は日中も寒く、雨が降ったり晴れたりだったので泳げませんでした。例年はこの時期でも泳げるそうなので、たまたま寒い日に来てしまったようです。
それでも、プールサイドでのんびりするだけで十分優雅な時間を過ごせます。
滞在中の過ごし方
泊まる前は「まわりに何もない場所で、3日間どう過ごすんだろう」と想像がつきませんでした。公式サイトを見ると、いまはホテルから参加できる体験がたくさん用意されています。
細い峡谷(スロットキャニオン)を歩くハイキング、岩場を登るヴィア・フェラータやロッククライミング、乗馬、UTV(オフロード車)でのツアー、レイク・パウエルの上を飛ぶ遊覧飛行、近くの国立公園をめぐるツアーなどです。スパにはサウナやカップル用のトリートメントルームもあり、岩山「タワー・ビュート」を望みながらのヨガもあります。
僕らのように、何もせずにテラスで過ごすのもぜいたくな時間ですが、アクティビティを組み合わせると、荒野の楽しみ方がぐっと広がりそうです。
子ども連れ・家族で泊まるときに知っておきたいこと
僕らが泊まったのは娘が生まれる前で、夫婦ふたりでの滞在でした。家族で泊まるなら気になりそうなことを、公式サイトで確かめてまとめておきます。
家族向けの部屋
公式サイトでは、2つの寝室にそれぞれバスルームがある「ツーベッドルーム・メサパビリオン」が家族向けとして紹介されています。ほかにも、プライベートのインフィニティプールが付いた4ベッドルームの「メサホーム」や、6ベッドルームのヴィラもあります。近くには、プライベートプール付きのテントのパビリオンが10棟ある「キャンプ・サリカ」もあります。
子どもと一緒にできるアクティビティ
岩場に設けられたルートを、ワイヤーとはしごを使って進む「ヴィア・フェラータ」は、6歳以上の子どもから参加できるファミリー向けのコースがあり、近くの化石の発掘地をモデルにした恐竜の発掘体験もついています。乗馬は、小さな子どもが大人と一緒に乗れる鞍を用意してもらえるそうです。ほかにも、ボートでの遊びや、マシュマロを焼くスモア、星空観察、ドリームキャッチャー作りなど、ネイティブアメリカンの文化や自然を学べる体験があります。
夫婦で泊まったときは静かに過ごすリゾートという印象でしたが、こうして見ると、子どもと一緒に自然や地質、文化を学べる場所でもあります。小学生くらいの子どもと泊まるなら、ただ泊まるだけでなく、学びのある旅になりそうです。くわしくは家族向けのページ(公式サイト)で確認してください。
移動の負担
ラスベガスやフェニックスからは車で4時間半ほどかかります。子ども連れなら、ページ空港まで飛んで無料の送迎を使うほうが、移動の負担は少ないと思います。
ここに行かないと見られない風景があるホテル
そもそもどうやってたどり着けばいいの?というところから始まるホテルです。滞在のハードルはありますが、行く価値は十分あり、これまでの価値観が揺さぶられる、思い出に残る滞在になりました。
これまでの海外での滞在は都市部が多かったので、アマンギリでの滞在は僕にとって大きな転換点でした。
今回の予約では、アマンと提携しているカナダの旅行会社にサポートしてもらいました。宿泊や車の手配のほか、アメニティの特典やスパの30分無料券(夫婦ペア)もいただき、快適に滞在できました。

初めてのアマンでしたが、夫婦ですっかりアマンのファンになりました。その後は、アマネムや、娘と一緒にアマン東京にも泊まっています。
- ユタ州の赤い岩の荒野に建つ、全室スイートのリゾート
- 食事付きで、岩を囲むプールやスパがある
- 家族向けの部屋や、子どもと参加できる自然体験もある
