Les Lumières宿泊記|ヴェルサイユ宮殿の観光におすすめのホテル

ヴェルサイユの「Les Lumières(レ・リュミエール)」に、家族3人で泊まりました。娘は8歳です。

フランスの学校の秋休みを使った旅行でした。最初は3泊の予定でしたが、全然足りなくて、途中で2泊のばして5泊しています。

泊まってみての感想をひとことで言うと、宮殿を「近所の公園」のように使えるホテルです。

この記事では、泊まったスイートとラウンジ、レストランと朝食、ホテルに頼んだ宮殿の乗馬、子連れで泊まるときに気をつけたいことをまとめます。

この記事でわかること

  • 宮殿の正門の向かいという立地と、まわりの位置関係
  • 家族3人で泊まった約40㎡のスイートと、料金の目安
  • ピエール・エルメのカフェの朝食と、子連れの夕食のとり方
  • 宮殿の乗馬などをホテルに頼めること

Les Lumières はどんなホテル?

ヴェルサイユ宮殿の正門の前、アルム広場(Place d’Armes)に面した5つ星のホテルです。2024年の夏に開業しました。

ルイ14世の時代の2つの館をつないだ建物で、部屋には啓蒙時代(Siècle des Lumières)の思想家や学者の名前がついています。ルレ・エ・シャトー(Relais & Châteaux)にも入っています。

場所5 rue Colbert(Place d’Armes の北側、宮殿の正門の向かい)
開業2024年夏
建物17世紀の2つの館を改装した5つ星。Relais & Châteaux
部屋数31室(スイートを含む)
部屋の広さ23㎡のスーペリアから、62㎡のスイートまで
レストランLa Table des Lumières(夕食)、Café Pierre Hermé(朝食・昼)、Bar des Philosophes
スパハマム・サウナ・フィットネス。プールはなし
最寄り駅Versailles Château Rive Gauche 駅(RER C線)から歩いて約8分
Les Lumièresヴェルサイユ宮殿の正門の向かい。2024年開業の5つ星
Les Lumières の外観。クリーム色の石の建物と、アーチの窓に鉄の手すりのバルコニー

ホテルから歩いて行ける主な場所

ホテルの前の通りを渡れば、すぐに宮殿の正門です。

Jardins Grand Canal ← 西 Trianon(庭園の奥)↖ 北西へ約30分 Avenue de Paris Placed’Armes Château deVersailles正門まで約3〜5分 ホテル5 rue Colbert Versailles Rive Droite 駅↗ 北東へ約15分 MarchéNotre-Dame約7分 Versailles ChâteauRive Gauche 駅(RER C)約8分 ↑北
ホテルのまわりの位置関係(イメージで、縮尺は正確ではありません。時間は歩いた目安)
  • ヴェルサイユ宮殿の正門:Place d’Armes を渡って3〜5分ほど
  • 庭園と大運河(Grand Canal):宮殿の西側。大運河のほとりまでは15〜20分ほど
  • トリアノン(Trianon):庭園の奥。歩くと30分ほど
  • Marché Notre-Dame:北東へ7分ほど。まわりはお店やレストランの多い地区
  • Versailles Château Rive Gauche 駅:南東へ8分ほど。パリからの RER C線の終点

宮殿の中にあるホテル「Le Grand Contrôle」をのぞけば、いちばん立地の良いホテルだと思います。

ホテルの部屋のバルコニーから見た Place d'Armes の並木。指さした先が宮殿の正門

部屋のバルコニーからも、木の向こうに宮殿の入口が見えました。

泊まった部屋:約40㎡のスイート

泊まったのは、約40㎡のスイートです。リビングと寝室が分かれていて、8歳の娘と3人でも快適に過ごせました。

Les Lumières のスイートのリビング。緑のソファと丸いテーブル、天井の白い漆喰の飾り、窓のそばに立つ娘

グレーの壁に、白い漆喰の天井。クラシックすぎず、モダンすぎない、上品な部屋です。新しいホテルなので、どこもきれいでした。

リビングのソファはベッドになります。娘はここを、秘密基地にしていました。

キングサイズのベッドに黄色いベッドカバー、両側に丸いランプのある寝室

寝室は、キングサイズのベッドです。

バスルーム。黒いタイルの壁の前に置かれた猫足のバスタブと、白い洗面台

水まわりも新しく、シャワーの水圧も十分でした。ターンダウンもていねいで、5泊しても居心地はまったく変わりませんでした。

子ども用のアメニティもありました

かごに入った子ども用の絵本と、緑のおもちゃを手にとる娘

娘には、絵本やラジオの入った子ども用のアメニティを用意してもらいました。

部屋のテーブルに置かれたロゼワインと2つのグラス、手書きの歓迎のカード

部屋には、手書きのカードとワインも置かれていました。

ラウンジと中庭、スパ

雨の日は、ラウンジで遊べる

ロビーの横のラウンジには、チェスやボードゲーム、カプラ(木の積み木)が置いてあります。

ラウンジのじゅうたんの上で、父と娘がカプラを積んで遊んでいる。後ろに赤いソファと暖炉

10月のヴェルサイユは天気が変わりやすく、雨の日は娘がよくここで遊んでいました。1000ピースのカプラを全部積み上げて、城壁を作ったこともあります。

カプラを丸く積み上げて作った城壁の中に座る娘

外に出なくても子どもが退屈しないのは、家族旅行ではとても助かります。

ガラス屋根の中庭。ソファと籐の椅子、観葉植物が並ぶ

館内には、ガラス屋根の明るい中庭もあります。

スパとジムは小さめ

地下のスパには、ハマム(蒸し風呂)とサウナ、フィットネスルームがあります。プールはありません。

天井の間接照明がきれいな、静かなスパでした。ただ、ジムはかなり狭いです。1人いたら、もう入れないくらいでした。古い館を直したホテルでは、よくあることだと思います。

レストランと朝食

館内には、レストランが2つとバーが1つあります。

  • La Table des Lumières:夜のレストラン。シェフは Erwan Le Thomas で、野菜や植物を中心にしたフランス料理のコース
  • Café Pierre Hermé:2階のギャラリー(Galerie des Lumières)にあるカフェ。朝食とお昼
  • Bar des Philosophes:カクテルなどが飲めるバー

朝食はピエール・エルメのカフェで

シャンデリアのさがる Café Pierre Hermé。ピンクの椅子が並び、大きな窓から Place d'Armes の木が見える

ピエール・エルメ(Pierre Hermé)のカフェは、シャンデリアのある明るい部屋です。窓の外は Place d’Armes です。

朝食は大人38ユーロでした。値段のわりに品数は控えめで、僕らが食べたのは1回だけです。

ほかの日は、近所のパン屋さんでサンドイッチやクロワッサンを買ったり、宮殿の中で食べたりしていました。

子連れの夕食は、まわりのレストランへ

La Table des Lumières は、大人向けのコース料理です。子どもが食べられるものがなさそうだったので、僕らは使いませんでした。

ルームサービスもバーのメニューが中心で、夜はピエール・エルメのカフェも閉まっています。なので夕食は、ほとんどまわりのレストランに出かけて食べました。

ホテルの近くのレストランで食べた、鉄鍋の肉と野菜の煮込みと赤ワイン

まわりにはレストランが多く、食事には困りませんでした。パリより値段が安いのにも驚きました。

宮殿の乗馬も、ホテルに頼めた

このホテルで良かったのは、宮殿の中のアクティビティの予約を頼めることです。

娘が楽しみにしていたのが、庭園の中での乗馬でした。ふつうは12歳以上が対象ですが、ホテルの人が交渉してくれて、8歳の娘も一緒に乗れるようにしてもらえました。

紅葉した並木道を、馬に乗って一列で進む家族

家族3人で馬に乗って庭園を歩けたのは、忘れられない体験になりました。こういう融通をきかせてもらえるのは、小さなホテルならではだと思います。

ホテルに頼めば、ピクニック用のバスケットも用意してもらえるそうです。

宮殿と庭園は「近所の公園」のように

日帰りの人が多いヴェルサイユですが、宮殿の前に泊まると過ごし方がまったく変わります。

宮殿のテラスの石の手すりから、庭園と大運河を眺める母と娘の後ろ姿

昼間に混んでいても、朝早くや夕方にふらっと行けば、人の少ない宮殿と庭園を歩けます。疲れたらホテルに戻って休んで、また庭園に出かけることもできました。

僕らは宮殿の年間パスを買って、ほぼ毎日のように通いました。娘は庭園で自転車を借りて、初めて自転車に乗れるようになりました。

大運河のほとりの並木道で、自転車に乗る娘と、子ども用のトレーラーをつけた自転車
大運河のそばの芝生にピクニックシートを広げて座る母と娘。奥にボート乗り場

大運河でボートに乗ったり、芝生でピクニックをしたり。こういう遊びは、日程にゆとりがないとなかなかできません。

チケットの取り方はヴェルサイユ宮殿のチケットの記事に、庭園の回り方は子連れヴェルサイユ宮殿ガイドにまとめています。

料金の目安

僕らが泊まったスイートは、1泊500〜600ユーロほどでした。僕らのときは、3泊すると4泊目が無料になるキャンペーンもありました。

安くはありませんが、パリ市内で同じくらいのホテルに泊まると、2〜3倍はすると思います。ヴェルサイユはパリほど泊まる人が多くないので、全体にホテルが安く感じました。立地と静かさを考えると、値段のわりに満足度の高いホテルでした。

子連れで泊まるときに知っておきたいこと

家族で泊まるときに、気にしておきたいのはこのあたりです。

  • 部屋:3人ならソファベッドのあるスイートが楽です。僕らは約40㎡のスイートでした
  • 夕食:館内のレストランは大人向け。子連れなら、まわりのレストランに出かけるつもりで
  • プール:ありません。スパはハマムとサウナ、ジムは狭め
  • 車:ホテルの駐車場はなく、近くの公共の駐車場を使います
  • 宮殿の休み:宮殿とトリアノンは月曜日が休館。庭園は毎日開いています

気になったのは、スタッフの対応に少し差があったことです。とてもていねいな人もいれば、少しそっけない人もいました。夏のシーズンの終わりで、疲れもあったのかもしれません。

こんな人に向いているホテル

ヴェルサイユに何日か泊まって、宮殿と庭園をゆっくり楽しみたい家族には、とてもおすすめです。朝の空いた時間に宮殿に入れて、昼は部屋で休めます。

反対に、館内で夕食まで済ませたい、子どもとプールで遊びたいなら、ほかのホテルのほうが合っていると思います。宮殿の近くのほかのホテルや、パリから日帰りする場合は、ヴェルサイユ 子連れで泊まるホテルの選び方で紹介しています。

もっと詳しい5泊6日の滞在記は、note にも3本に分けて書いています(ホテルに5泊した感想・年間パスと自転車の滞在記・旅費の内訳)。

まとめ:宮殿の目の前で、ヴェルサイユに「暮らすように」泊まれる

宮殿の正門の向かいという立地、落ち着いたスイート、雨の日も遊べるラウンジ。乗馬の予約まで頼めて、ヴェルサイユを日帰りでは味わえない形で楽しめました。

朝の光の中の宮殿や、夕方の庭園の散歩は、泊まったからこそです。ヴェルサイユでゆっくり過ごしたい家族には、また泊まりたいと思えるホテルでした。

Les Lumières のスイートのリビング
泊まったホテル
Les Lumières
  • ヴェルサイユ宮殿の正門の向かい、Place d’Armes に面した立地
  • 2024年開業の5つ星、Relais & Châteaux の31室
  • ピエール・エルメのカフェと、宮殿の乗馬などの予約を頼めるコンシェルジュ