コスタクルーズとは?日本発着の今と評判、合わない人の特徴を事実で整理
最終更新日:2026年10月21日
筆者の乗船実績:エメラルド・プリンセス(アラスカ)/ディズニー・ワンダー(シドニー発着)/ディズニー・ファンタジー(西カリブ海)/ノールダム(エーゲ海&東地中海、大西洋横断)
コスタクルーズは、イタリアの船会社です。2024〜2026年はコスタセレーナが日本の港から出ていたので、名前を見た人も多いと思います。
ただ、そのコスタセレーナの日本発着は2026年10月で終わりました。2026年10月21日の時点で、2027年以降の日本発着は発表されていません。
また「コスタクルーズ 最悪」という検索があることも知られています。この記事では、評判の良し悪しを決めつけるのではなく、どんな人には合わないかを、仕組みの事実から整理します。
先に結論:日本発着はいったん終了。合うかどうかは「イタリアの大型船」が好きかで決まる
- コスタは全船がイタリア船籍の大型船の会社。2026年10月時点で8隻
- 日本発着のコスタセレーナは2026年10月で終了。2027年以降は発表なし
- ホテルサービス料(チップに当たるもの)は1泊ごとに自動で足される。飲み物とWi‑Fiは別料金か、運賃の種類で付ける
- 合わないと感じやすいのは、夕食の時間が決まっているのが苦手な人、静かな船を求める人、表示価格だけで比べた人
- 評判を見るときは、どの便・どの販売会社の話かを分けて読む
コスタクルーズはどんな会社か
1948年に客船の運航を始めたイタリアの会社
コスタは、1948年にジェノバからブエノスアイレスへの航海で客船の事業を始めました。コスタ家の事業としては、さらに古い歴史があります。
今は米国の Carnival Corporation の傘下です。同じグループには、プリンセス・クルーズやカーニバル、ホーランド・アメリカなどがあります。
8隻、全船がイタリア船籍
公式サイトのFAQでは、運航中の船は8隻で、すべてイタリアの旗を掲げていると書かれています。イタリア風の食事とエンターテインメントを前に出している会社です。
隻数はここ数年で減っています。2023〜2024年に2隻がグループ内のカーニバルに移り、2026年9月にはコスタ・フォーチュナが最後の航海を終えて船隊を離れました(第三者の情報)。
ランクは「カジュアル」
このサイトでは、コスタをカジュアル船のグループに入れています。運賃は抑えめで、飲み物やWi‑Fiは必要に応じて足す考え方です。
カジュアル船が劣るという意味ではありません。何にお金を払うかの違いだと筆者は考えています。
コスタの船:大きく3つに分けられる
| グループ | 特徴 |
|---|---|
| Excellence-class2隻 | いちばん新しい。LNG燃料 |
| Diadema・Concordia系5隻 | 中くらいの大型船。セレーナもここ |
| デリチョーザ1隻 | いちばん小さい。世界一周を担当 |
Excellence-class:いちばん新しい2隻
コスタ・スメラルダ(2019年)とコスタ・トスカーナ(2021年)です。LNG(液化天然ガス)を燃料にする船で、総トン数は約18.5万トンあります。
- スライダー3本のウォーターパーク
- インフィニティ・ジャグジー(船尾にもある)
- スパの塩の部屋・雪の部屋
- トスカーナには、高さのある展望のプロムナード「Volare」
この2隻は、ふつうの客室にミニバーがありません。冷蔵庫の中の飲み物を当てにしている人は気をつけてください。
Diadema と Concordia系:中くらいの大型船
コスタ・ディアデマ(2014年)と、コスタ・セレーナなど Concordia 系の4隻です。乗客の定員は3,000〜3,700人ほどで、ほとんどの施設がそろう大きさです。
コスタ・セレーナ(2007年)は、2025年11月に大きな改装を終えています。フードコートや新しいレストラン・バー、プール、スイートが新しくなりました。
コスタ・デリチョーザ:いちばん小さく、世界一周を担当
2010年の船で、乗客の定員は約2,300人です。2024年に改装を受けています。
毎年11月ごろからイタリア・スペイン・フランスの港を出る世界一周クルーズを担当しています。
日本発着のコスタは2026年10月で終了
- 2024年:日本発着を再開金沢・博多・舞鶴・横浜などから
- 10月7日:横浜発の日本一周2026年。日本発着の最後の便
- 10月18日:東京発2026年。日本から出る最後の便
- 2027年以降:発表なし2026年10月21日時点。乗るなら海外発着
コスタセレーナが2024〜2026年に運航
コスタセレーナは2024年に日本発着を再開し、2026年まで金沢・博多・舞鶴・東京(横浜)などから出ていました。多くの便は、日本の旅行会社が船ごと借りる「チャーター」か、日本の旅行会社が中心になって売る便でした。
販売会社の発表では、2026年10月7日の横浜発の日本一周が日本発着の最後の便、10月18日の東京発(台湾・香港方面)が日本から出る最後の便とされています。その後、セレーナはアジアを離れ、南米・地中海に移る予定です。
「チャーター」の便とは
チャーターは、旅行会社が船を丸ごと、または大部分を借りて、自分の会社の旅行商品として売る形です。日本発着のクルーズでは、よく使われる売り方です。
- 代金に何が含まれるか(チップ・飲み物・港の費用など)は、その旅行会社の決め方による
- 船内のイベントや日本語の案内を、旅行会社が用意することがある
- 申し込み・取り消しの条件も、その旅行会社の約款による
同じ船でも、船会社が自分で売る便と、チャーターの便では「商品」が違います。日本で別の外国船のチャーターを考えるときにも、ここは同じです。
2027年以降の日本発着は発表なし
2026年10月21日の時点で、2027年以降のコスタの日本発着は発表されていません。日本語の公式サイトと日本の支社の現在の体制も、今回は確かめられませんでした(未確認)。
古いブログや比較サイトでは、日本発着の情報が残っていることがあります。日付を見て読んでください。
いま日本から乗るなら海外発着
コスタに乗りたいなら、当面は地中海などの海外発着になります。航空券で乗る港まで行き、前の日に泊まってから乗る形です。
日本発着で外国の大型船を試したいなら、MSCベリッシマや、プリンセスのダイヤモンド・プリンセスなどの便があります。違いは日本発着クルーズの選び方で比べています。
海外発着のコスタ:おもな行き先
地中海:通年の本拠
コスタの中心は地中海です。たとえばコスタ・トスカーナは、イタリア・フランス・スペインなどを1週間で回る西地中海の便を担当しています。
1週間でいくつもの国の港町に寄れるのが地中海の便のよさです。地中海の航路の選び方は地中海クルーズで比べています。
北ヨーロッパ・カナリア諸島
夏は北ヨーロッパ・フィヨルドの便もあります。冬は大西洋のカナリア諸島の便があり、2027年初めからはコスタ・パシフィカが担当すると報じられています(第三者の情報)。
冬のカリブ海・中東・南米
- カリブ海:2026〜27年の冬、ドミニカ共和国やマルティニークの港から7泊(第三者の情報)
- 中東:2026〜27年の冬、コスタ・スメラルダがドバイ・アブダビ発の7泊(第三者の情報)
- 南米:南半球の夏。2026年末からコスタ・ディアデマとコスタ・セレーナ(第三者の情報)
どの港から乗るかの細部は、今回は公式で確かめきれていません。気になる便は、予約の前に乗る港と日程を確かめてください。
世界一周
コスタ・デリチョーザが、毎年11月ごろからヨーロッパを出る世界一周を担当しています。長い航海の途中の区間だけを売る形もあるかは、未確認です。
船内の過ごし方:服装と子ども
ふだんはリゾートカジュアル
米国向けの案内では、ふだんの服装はジャケットの要らないリゾートカジュアルです。航海の長さに応じて、フォーマルの夜が1〜2回あります。
正装を楽しみたい人はドレスアップすればいいし、堅苦しいのが苦手な人にも選択肢がある、というのが近年のクルーズ全体の流れだと感じています。
キッズクラブは年齢別
- Squok Club Mini:3〜5歳(おむつが取れていること)
- Squok Club Maxi:6〜11歳
- Teen Zone:12〜17歳
- 3歳未満:保護者と一緒に使う Squok Baby Area
年齢の区切りは船や時期で変わることがあるので、乗る便で確かめてください。
運賃に含まれるもの・含まれないもの
数字は2026年10月18日に、コスタの公式サイト(米国向けの案内ページなど)で確かめたものです。
運賃の種類で、飲み物が付くかが変わる
- My Cruise(標準):食事時の水などに限られる。お酒・ソフトドリンクは有料
- All Inclusive:飲み物のパッケージ My Drinks が付く
- All Inclusive Suite:上位のパッケージ My Drinks Plus が付く
表示価格の安い My Cruise と、飲み物込みの All Inclusive を同じ「1人いくら」で比べても意味がありません。比べるときは、同じ運賃の種類どうしでそろえます。
| 運賃の種類 | 飲み物 |
|---|---|
| My Cruise | 食事時の水など。お酒・ソフトドリンクは有料 |
| All Inclusive | My Drinks 付き(ワイン・ビール、ソフトドリンクなど) |
| All Inclusive Suite | My Drinks Plus 付き(ミニバーなども) |
ホテルサービス料は毎日自動で足される
船内の会計に毎日足され、船の上で調整することもできます。ワインや飲み物の支払いには、別に15%のサービス料がかかります。
Wi‑Fi・特別レストラン・寄港地観光は別料金
- Wi‑Fi:有料のパッケージが3段階。全船にStarlinkを入れたと公式に記載
- 特別レストラン:多くの船にある。毎晩の夕食に有名シェフの料理が1品付くのは運賃の中
- 寄港地観光:有料。アプリ MyCosta で出航の4日前まで予約でき、それ以降は船で買う(船で買った分は取り消すと全額の取消料)
総額のそろえ方はクルーズ旅行の費用は「総額」で比べるで手順にしています。
「コスタクルーズ 最悪」と検索する前に
検索があることと、中身は分けて考える
「最悪」という言葉で検索されているのは事実です。ただ、だれが、どの便の、何に不満だったのかは、検索語だけではわかりません。
この記事では、個別の口コミの真偽は確かめていません。そのかわり、仕組みから見て「合わないと感じやすい人」を整理します。
2012年の事故について
コスタの名前で、2012年1月にイタリアのジリオ島沖で起きたコスタ・コンコルディアの座礁事故を思い出す人もいます。乗客と乗組員のうち32人が亡くなった大きな事故でした。
コンコルディアはその後解体され、今のコスタの船隊にはありません。事故の受け止め方は人によって違うので、気になる人が別の会社を選ぶのも自然な判断だと考えています。
合わないと感じやすい人
- 夕食の時間と席が決まっているのが苦手:メインダイニングの夕食は1回目・2回目の時間と席が決まる(米国向けの案内)
- 静かな船を求めている:大型船で、ナイトクラブやテーマパーティーなど夜のにぎわいもある船
- 表示価格だけで比べた:ホテルサービス料・飲み物・Wi‑Fi・寄港地観光を足すと、思ったより総額が増える
- 日本と同じきめ細かさを期待している:外国の船で、乗客もさまざまな国の人。日本語は便によって違う
- 新しい船の施設が目当て:Excellence-class 以外は2007〜2014年の船
どれも「コスタが悪い」という話ではなく、期待と仕組みのずれで起きやすいことです。予約の前に知っていれば、避けられるものが多いと考えています。
合うと考える人
- イタリア風の食事や、陽気なエンターテインメントを楽しみたい
- 地中海の港町を、大型船でまとめて回りたい
- 子ども連れで、年齢別のキッズクラブ(3〜5歳、6〜11歳、12〜17歳)を使いたい
- 必要なものだけ足して、運賃を抑えたい
評判の読み方:便と販売会社を分ける
日本発着の評判は「販売会社の商品」の話でもある
コスタの日本発着の多くは、日本の旅行会社のチャーターや販売でした。チャーターの便では、船内のイベントや寄港地観光、日本語の案内を旅行会社が用意することがあります。
そのため、同じコスタセレーナでも、どの会社の便に乗ったかで体験が変わります。口コミを読むときは、いつの、どの販売会社の便かを確かめてください。
海外発着の評判は「その航路」の話でもある
地中海の便とカリブ海の便では、乗客の国籍も、寄港地の過ごし方も違います。満足度は寄港地観光(エクスカージョン)で大きく変わると筆者は考えています。
口コミに「寄港地で何もできなかった」とあれば、船の問題か、寄港地の過ごし方の問題かを分けて読むと参考になります。寄港地観光の選び方は寄港地観光(エクスカージョン)で満足度が決まるで書いています。
古い情報に注意
コスタは、ここ数年で船の入れ替えと改装が多い会社です。セレーナも2025年に改装を終えています。
数年前の口コミは、今の船の様子と違うことがあります。日付を見て読んでください。
予約の前に確かめること
- 行き先と時期を決める当面、コスタは海外発着だけです。地中海か、カナリア諸島・カリブ海・中東・南米かを決めます。
- 船を確かめるExcellence-class の新しい2隻か、それ以前の船かで、施設が大きく違います。
- 運賃の種類をそろえるMy Cruise と All Inclusive を混ぜて比べないようにします。
- ホテルサービス料を足す1泊の額 × 泊数 × 人数を足します。4歳以上の子どもにもかかります。
- 夕食の時間を選ぶ1回目・2回目のどちらにするかを、生活のリズムに合わせて決めます。
- 寄港地観光の予算を取る行きたい寄港地観光を先に選び、その分を総額に入れます。
海外発着では、困ったときに日本語でやりとりできる旅行会社を通す利点が大きいと考えています。理由は旅行会社を通して予約する理由に書いています。
似ている船会社との違い
ヨーロッパの大型船の会社は、コスタのほかにもあります。日本から乗れるかどうかで、選び方が大きく変わります。
| コスタ | MSC | |
|---|---|---|
| 船の数・定員 | 8隻。最大5,330人 | 23隻。最大5,240人 |
| 特徴 | イタリア風の食事とエンタメ | LEGOのキッズクラブ |
| 飲み物込み | All Inclusive 運賃 | ヨットクラブのみ |
| チップ | 1泊11ユーロ(15歳以上) | 1泊ごとにかかる |
| 日本発着 | 2026年10月で終了 | 毎年(東京・横浜・那覇) |
MSCとの違い
MSCもヨーロッパの大型船の会社で、ホテルサービス料が1泊ごとにかかる点はコスタと同じです。MSCはベリッシマで日本発着を続けていて、運賃は客室とは別に「体験」を4段階から選びます。
日本発着で乗りたいならMSC、イタリアの雰囲気を重視して海外の港から乗るならコスタと考えると比べやすくなります。MSCの中身はMSCクルーズとはにまとめています。
ロイヤル・カリビアンとの違い
ロイヤル・カリビアンは、スライダーやアイスショーなど、船の上で遊ぶ施設が多い会社です。チップは1人1日18.50ドル(スイート21ドル)を自動で加算します。
船の施設を旅の目的にするならロイヤル・カリビアン、食事や雰囲気を楽しみたいならコスタが合いやすいと考えています。詳しくはロイヤル・カリビアンとはにまとめています。
まとめ
- コスタは全船イタリア船籍の大型船の会社。2026年10月時点で8隻
- 日本発着のコスタセレーナは2026年10月で終了。2027年以降は発表なし
- ホテルサービス料は15歳以上1泊11ユーロ(2026年10月確認)。飲み物は運賃の種類で変わる
- 「最悪」の検索の中身は確かめられない。合わないと感じやすい人の条件を先に確かめる
- 口コミは、いつの・どの販売会社の・どの航路の便かを分けて読む
コスタが合うかどうかは、評判よりも、イタリアの大型船のにぎやかな雰囲気が自分に合うかで決まります。日本発着の便は2026年10月で終わったので、いま乗るなら海外発着の航路と、ホテルサービス料を含めた総額を先に確かめてください。
クルーズそのものが初めての方は、初めてのクルーズ完全ガイドから読むと全体がつかめます。