昆虫採集・生き物観察の旅|捕っていい場所のルールと、オオムラサキの里・ぐんま昆虫の森・泊まれる宿
✔ 子どもが虫に夢中で、夏休みに昆虫採集をさせてあげたい
✔ どこなら虫を捕まえていいのか、ルールがよく分からない
✔ 昆虫館や自然の多い場所に、泊まりがけで行ってみたい
虫や生き物が好きな子にとって、夏休みは一年でいちばんわくわくする時期だと思います。
僕の娘も4歳のころ、町田リス園でリスにひまわりの種をあげてから、家に帰っても「種を割っていたね。中だけ食べていたね」とリスの真似をしながら話していました。目の前で生き物を見ると、子どもはちゃんと観察しているんだなと思ったのを覚えています。
この記事では、昆虫採集の前に知っておきたいルールと、昆虫や生き物を観察できる場所(八ヶ岳・群馬・東京・奈良)、泊まって行くときの宿、自由研究にするときに記録しておきたいことをまとめます。
この記事でわかること
- 虫を捕まえていい場所と、だめな場所の見分け方
- 国蝶オオムラサキの里・ぐんま昆虫の森など、昆虫を観察できる場所
- 八ヶ岳で泊まるなら、自然体験のできるホテル
- 昆虫観察を自由研究にするときの記録のしかた
昆虫採集の前に知っておきたいルール
昆虫採集というと、網と虫かごを持って野山に出かけるイメージがあると思います。
ただ、どこでも自由に虫を捕っていいわけではありません。行く前に、その場所のルールだけは確かめておきましょう。
国立公園や施設の中は、捕ってはいけない場所がある
国立公園や国定公園の中には、動植物の捕獲や採取が規制されている区域があります。特別保護地区のほか、特別地域でも指定された動物は捕まえるのに許可が必要です。
昆虫館や公園の中も、場所によってルールが違います。今回紹介する施設だけでも、これだけ違いがあります。
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| 場所 | 虫を捕まえる | 持ち帰り | 網・虫かご |
|---|---|---|---|
| ぐんま昆虫の森 | 捕まえて観察できる(観察したら元の場所へ) | 不可 | 網は持ち込める。虫かご・容器は不可 |
| オオムラサキセンターの自然公園 | 不可(観察・写真はOK) | 不可 | — |
| 昆虫館の温室(橿原市昆虫館など) | 不可(チョウにさわらない) | 不可 | — |
「捕まえて、観察して、戻す」を基本にする
ぐんま昆虫の森のように、捕まえて観察したら元の場所に戻す、という決まりの場所もあります。
自由研究のための観察なら、持ち帰らなくても十分です。その場でルーペで見て、写真とスケッチを残して、元の場所に戻す。これを親子の約束にしておくと、どこに行っても困らないと思います。
持ち帰って飼いたい場合は、採集してよい場所かどうかと、家で最後まで世話ができるかを、出かける前に子どもと話しておくのがおすすめです。
山梨・八ヶ岳:国蝶オオムラサキの里と森の体験
昆虫の旅でまず挙げたいのが、山梨県北杜市の八ヶ岳のふもとです。
北杜市長坂町は、日本の国蝶オオムラサキの全国有数の生息地で、高原の森が広がっています。僕らも、この近くのリゾナーレ八ヶ岳に夏と秋に泊まりました。
北杜市オオムラサキセンターは、季節ごとに違う姿が見られる
「北杜市オオムラサキセンター」は、オオムラサキの保護と研究をしている施設です。
本館・森林科学館・生態観察施設「びばりうむ長坂」の3つの施設と、周りの約6haの自然公園からなります。
成虫が見られるのは6月下旬〜7月中旬だけです。それ以外の時期も、季節ごとに卵・幼虫・サナギの姿を観察できます。「チョウは1年のうち、いつどんな姿でいるのか」を知るには、ぴったりの場所だと思います。
- 6月下旬〜7月中旬成虫が見られる
- それ以外の季節卵・幼虫・サナギのどれかの姿を観察できる
- 行くたびに前に見た姿と比べると、育ち方の順番が分かる
館内では、虫とり体験や化石割り体験などのイベントが開かれる日もあります。自然公園では動植物の採集は禁止なので、観察と写真を楽しむ場所として行きましょう。
JR中央線の日野春駅から歩いて15分ほどで、車なら中央自動車道の長坂ICが近いです。夏休みの時期は休館日なしで開いています。
リゾナーレ八ヶ岳は、森の探検と動物の体験が多い
泊まるなら、同じ北杜市の小淵沢にあるリゾナーレ八ヶ岳が便利です。
僕らは夏に泊まったとき、プールのほかに「夏野菜の収穫」と「カヌー」のアクティビティに参加しました。秋に泊まったときは、4歳の娘が初めて乗馬をしました。乗り終わったあと、娘は「わたしのお馬さんはおばあちゃんだったからゆっくり歩くの」と話していました。そのときのことは「リゾナーレ八ヶ岳 子連れ宿泊記」と「八ヶ岳で子どもと乗馬」に書いています。
今のリゾナーレ八ヶ岳には、自然や生き物にふれるプログラムがいくつもあります。
| プログラム | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 親子森の探検隊 | 1〜6歳 | 親子で木の実を拾ったり、生き物を探したりする森のお散歩 |
| 森の探検隊 | 4〜6歳 | 森をめぐって、生き物や木の実にふれながら自然を学ぶ |
| 森のガイドウォーク | — | スタッフの案内で八ヶ岳南麓の森を歩く |
| 大自然で学ぶ動物ふれあい体験 | — | 飼育スタッフから動物の生態を聞きながら、さわったり餌をあげたり |
| 馬の学校 | 4〜8歳 | ホテルで馬のことを学んでから乗馬クラブへ |
どれも予約制なので、行く日が決まったら早めに押さえておくと安心です。
清里の清泉寮は、夜の森と「やまねミュージアム」
もう少し山の中に泊まりたいなら、清里の清泉寮という選択肢もあります。
清泉寮には「清泉寮自然学校」があって、時期によっては宿泊者向けに、灯りを消して夜の森を歩くナイトハイクや、朝さんぽが開かれています。
敷地の森の中には「やまねミュージアム」もあります。国の天然記念物のニホンヤマネをテーマにした博物館で、生きたヤマネの展示はありませんが、ヤマネがトンボやガ、カマキリなどの昆虫も食べることなど、森の生き物のつながりを知ることができます。
八ヶ岳エリアのほかのホテルは「八ヶ岳・小淵沢のおすすめホテル」にまとめています。
群馬:ぐんま昆虫の森で、捕まえて観察する
関東から日帰りでも行けて、実際に虫を捕まえられるのが、群馬県桐生市の「ぐんま昆虫の森」です。
屋外のフィールドを歩いて虫を探せるほか、昆虫観察館の展示や、かやぶき民家での里山生活体験もあります。
虫あみは持ち込める。虫かごは持ち込めない
ここでは、園内のフィールドにいる昆虫を捕まえて観察することができます。
虫あみは持ち込めますが、虫かごや虫を入れる容器は持ち込めません。観察したあとは元の場所に戻すのがルールで、昆虫や植物(木の実も)の持ち帰りはできません。
入園料は大人に必要ですが、中学生以下は無料です。家族で行きやすいのはありがたいですね。
| 項目 | ぐんま昆虫の森 |
|---|---|
| 開園時間 | 4〜10月 9:30〜16:30、11〜3月 9:30〜16:00(入園は30分前まで) |
| 休園日 | 月曜(祝日なら翌日)。春休み・GW・夏休みは月曜も開くことがある |
| 入園料 | 中学生以下は無料。体験プログラムは別に100〜500円 |
| 予約 | 入園の予約はいらない |
| 行き方 | 北関東自動車道の伊勢崎ICから約25分。最寄り駅は東武鉄道の赤城駅 |
昆虫教室や自然観察会、飼育室探検ツアーなどの体験プログラムもあります。園内の月ごとの昆虫カレンダーを見て、見たい虫がいる時期に合わせて行くのもいいと思います。
東京・関西で行ける昆虫館と生き物の施設
遠出が難しいときは、都市の近くの昆虫館もあります。
東京:多摩動物公園の昆虫生態園
東京なら、多摩動物公園の昆虫生態園が有名です。
ただ、昆虫生態園の大温室は施設の点検のため、展示を休んでいます。行く前に再開しているか確かめておきましょう。多摩動物公園の回り方は「吉祥寺・多摩を子連れで回るなら」に書いています。
同じ記事で紹介している町田リス園は、虫ではありませんが、生き物の観察にはとてもいい場所でした。僕らは午後に行ったので、リスはお腹がいっぱいだったのか、なかなか寄ってきませんでした。広場を歩いて探して、しばらく待ったら、やっと食べに来てくれました。そのときのことは「町田リス園に行ってきました」に書いています。
奈良:橿原市昆虫館の放蝶温室
関西なら、奈良県の橿原市昆虫館があります。
琉球列島の気候に合わせた「放蝶温室」で、チョウが飛び交う中を歩けます。温室の中では、チョウにさわらないように気をつけましょう。
開館時間は4〜9月が9時30分〜17時、10〜3月が9時30分〜16時30分(受付は30分前まで)です。月曜休館(祝日なら翌日)ですが、夏休みの間は月曜も開いています。
我が家のやり方
町田リス園に行ったとき、リスが寄ってきて足から登ってくることもあると聞いていたので、娘は長袖と長ズボンにしました。生き物の施設や森に行くときは、虫よけと一緒に、肌が出ない服にしておくと安心です。
自由研究にするなら:昆虫の「からだ」と「くらし」を記録する
昆虫の観察は、小学校の理科とつながっています。
3年生の理科では「身の回りの生物」として、昆虫の育ち方には順序があることや、成虫のからだが頭・胸・腹に分かれていることを学びます。4年生では「季節と生物」で、季節によって生き物の様子が変わることを調べます。
見つけた虫は、場所と時間と一緒に書く
同じ虫でも、いつ・どこで見つけたかを書くと、研究らしくなります。
記録シートには、こんな項目を作っておくと書きやすいです。下の2行は書き方の例です。
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| 日時 | 場所 | 天気・気温 | 見つけた虫 | 何をしていたか | からだの特ちょう |
|---|---|---|---|---|---|
| 8/3 9:00 | 雑木林のクヌギ | 晴れ・24℃ | カブトムシ | 樹液を吸っていた | 足は6本。頭・胸・腹 |
| 8/3 10:30 | 田んぼのあぜ | 晴れ・27℃ | トンボ | 止まっては飛ぶをくり返す | はねが4枚 |
写真は、虫だけのアップと、周りの様子(どんな木の、どのあたりにいたか)の2枚を撮っておくと、帰ってから思い出しやすいと思います。
「何をしていたか」を見ると、くらしが分かる
からだのつくりだけでなく、虫が何をしていたかも書いておくのがおすすめです。
娘がリスの食べ方をずっと話していたように、子どもは動きをよく見ています。「何を食べていたか」「どこに止まっていたか」「近づくとどうしたか」をメモしておくと、帰ってから「なぜだろう」と調べるきっかけになります。
まとめ方は「旅行を自由研究にするまとめ方」に、学年ごとのテーマの選び方は「小学生の自由研究になる旅行を学年別に」に書いています。
昆虫・生き物観察の旅で泊まるホテル
八ヶ岳で、自然体験と組み合わせやすい2軒です。
リゾナーレ八ヶ岳
僕らが夏と秋に泊まったホテルです。
森の探検や乗馬など、年齢別のプログラムがそろっていて、1年中入れる波のプールもあります。オオムラサキセンターと同じ北杜市なので、成虫の時期に合わせて組み合わせるのもいいと思います。
- 森の探検隊・馬の学校など、年齢別の自然体験プログラム
- 1年中入れる波のプール「イルマーレ」
- オオムラサキセンターと同じ北杜市。高原の自然が近い
清泉寮 ホテル&コテージ
清里の森の中にある宿で、清泉寮自然学校とやまねミュージアムが同じ敷地にあります。
キッチンつきのコテージは大人数でも泊まれるので、祖父母と一緒の旅にも使いやすそうです。
- 清泉寮自然学校のナイトハイクや朝さんぽ(開催時期あり)
- 最大5〜9名で泊まれるキッチンつきのコテージ
- 子ども用の椅子・補助便座・絵本などの貸し出し
よくある質問
昆虫館や公園で虫を捕まえてもいいですか?
場所によって違います。ぐんま昆虫の森は園内の昆虫を捕まえて観察でき、観察したら元の場所に戻すルールです。オオムラサキセンターの自然公園は採集禁止です。国立公園や国定公園の中にも、捕獲が規制されている区域があります。
虫かごを持って行ってもいいですか?
ぐんま昆虫の森は、虫あみは持ち込めますが、虫かごや虫を入れる容器は持ち込めません。持ち帰りもできないので、ルーペとカメラで観察するのがおすすめです。
オオムラサキはいつ見られますか?
北杜市オオムラサキセンターで成虫が見られるのは6月下旬〜7月中旬だけです。それ以外の時期は、卵・幼虫・サナギの様子を観察できます。
小さな子でも参加できる自然体験はありますか?
リゾナーレ八ヶ岳の「親子森の探検隊」は1〜6歳、「森の探検隊」は4〜6歳が対象です。ぐんま昆虫の森も中学生以下は入園無料で、小さな子と気軽に行けます。
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