紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良 宿泊記|親子三世代で泊まった客室露天風呂の部屋と、東大寺に歩ける立地
✔ 奈良で、観光に便利な高級ホテルを探している
✔ 祖父母も一緒に、三世代で泊まれるホテルがいい
✔ 客室露天風呂の部屋や、子ども向けのアクティビティが気になる
2026年の2月、奈良の「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」に泊まりました。
今回は妻の母も一緒の、親子三世代の旅行です。
泊まってみての感想をひとことで言うと、奈良公園の中にあって、観光にとても便利なホテルです。東大寺までは歩いてすぐでした。
この記事では、泊まった部屋と露天風呂、子ども向けのアクティビティ、夕方のシャンパーニュと朝食、三世代で泊まるときに知っておきたいことをまとめます。
この記事でわかること
- 大正時代の知事公舎を生かしたホテルの特徴と、東大寺に近い立地
- 客室露天風呂の付いた部屋の様子
- チェキで館内をめぐる子ども向けのアクティビティ
- 茶寮「世世」のシャンパーニュと、朝食の茶粥
- 三世代・子連れで泊まるときの添い寝や部屋の条件
紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良はどんなホテル?
奈良公園の西の端、東大寺や興福寺のすぐそばにあるホテルです。2023年8月に開業しました。
森トラストの「翠 SUI」と、マリオットの「ラグジュアリーコレクション」の2つのブランドを合わせたホテルです。全部で43室と、小さめのホテルです。
| 場所 | 奈良公園の西の端(奈良市登大路町)。吉城園の隣 |
|---|---|
| 開業 | 2023年8月 |
| 建物 | 大正時代の旧奈良県知事公舎を再生したメイン棟と、新しい宿泊棟 |
| 部屋数 | 43室(うち23室に温泉のお風呂) |
| 最寄り駅 | 近鉄奈良駅から歩いて約15分。JR奈良駅からはバスで「県庁東」下車 |
| レストラン | 翠葉(朝食も)、鮨&バー「正倉」、茶寮「世世」 |
| スパ | 宿泊者専用の貸切露天風呂(予約制) |
| チェックイン/アウト | 15時/12時 |
大正時代の知事公舎を生かした、歴史のあるホテル
メイン棟は、大正時代に建てられた木造平屋の旧奈良県知事公舎です。この建物を直して、レストランなどに使っています。

館内には、昭和天皇がサンフランシスコ講和条約の批准書に署名した「御認証の間」が、当時のまま残されています。見学できるのは宿泊した人だけです。

木の格子の天井や、松の木のある玄関。古い建物の雰囲気がそのまま残っていて、歩いているだけで楽しいホテルでした。瓦屋根の玄関の前では、低く枝を広げた松が石畳の上にかかっています。中には、木を組んだ格子の天井に、深い緑の壁とじゅうたん、黄色いカーテンの部屋もありました。新しく建てたホテルにはない、大正時代の建物ならではの落ち着きです。
ホテルから歩いて行ける主な場所
- 吉城園・依水園:ホテルの隣にある日本庭園
- 奈良国立博物館:登大路をはさんだ向こう側。歩いて約5分
- 興福寺:歩いて約5〜10分
- 東大寺(南大門・大仏殿):北東へ歩いて約10〜15分
- 近鉄奈良駅:西へ歩いて約15分。タクシーなら約5分
奈良にはラグジュアリーホテルがいくつかありますが、その中でも観光に便利な立地だと思います。
僕らは、朝早い時間に東大寺まで歩きました。まだ誰もいない東大寺を歩けたのは、ここに泊まったからこそだと思います。昼間の東大寺は、修学旅行や団体のお客さんでとてもにぎやかです。日帰りの観光客が着く前の時間に、ホテルから歩いてそのまま行けるのは、奈良公園の中に泊まるいちばんの良さです。子どもが小さいなら、人の少ない朝のほうが手をつないで歩きやすいと思います。
祖母が一緒の旅行だと、移動の距離はなるべく短くしたいところです。主な見どころに歩いて行けて、疲れたらすぐホテルに戻れるのは、三世代の旅行には助かります。
泊まった部屋:庭に面した、客室露天風呂付きの部屋
泊まったのは、ベッドが2台と、窓際にソファの席がある部屋です。大きな窓の外は庭になっています。

窓の外には、奈良公園の鹿が遊びに来ることもあります。部屋から鹿が見えて、娘もとても喜んでいました。窓は床から天井近くまで大きく開いていて、石を敷いたテラスからそのまま庭に出られます。奈良公園の鹿は柵のない場所を自由に歩いているので、いつ来るかは日によります。見られたらうれしいおまけ、くらいに思っておくといいと思います。

窓際の席は、竹垣と石灯籠の見える落ち着いた場所です。丸い木のテーブルと木のひじかけ椅子、長いソファがあり、横には行灯のような照明が立っています。部屋ごとに庭の造りが違っていて、灯籠のある庭や、石橋のかかった小川のある庭があります。お風呂のあとにひと休みしたり、子どもが寝たあとに大人が話したりするのにちょうどいい席です。
客室露天風呂は温泉
部屋には、温泉の露天風呂が付いていました。客室露天風呂も、このホテルの良かったところです。

木の湯船の向こうに竹垣と木々があって、外の空気を感じながら入れます。澄んだお湯には、竹垣の上にのびる枝と青い空が映っていました。湯船の横には、木の腰かけと手桶が置かれています。冬に泊まるなら、外が冷えるぶん、温かいお湯に入る時間が楽しみになると思います。

温泉のお風呂が付いているのは、43室のうち23室です。デラックスとジュニアスイートは温泉の露天風呂付き、スイートは温泉風呂付きです。
温泉の部屋に泊まるときは、入湯税が1人150円かかります。宿泊者専用の貸切露天風呂(予約制、1回60分)もあります。
大浴場まで移動しなくても、部屋で温泉に入れます。祖父母と一緒の旅行なら、これはありがたいところです。まわりの人を気にせず、好きな時間に何度でも入れます。子どもが先に入って、大人はあとからゆっくり、のように時間をずらせるのも、家族で泊まるときには便利です。
子ども向けのアクティビティ:チェキで館内の歴史をめぐる
娘が楽しんでいたのが、子ども向けのアクティビティです。ホテルの中やまわりの歴史的なものを探して、チェキで撮影していきます。

チェキと一緒に渡される冊子には「ミッション」が書かれていて、見つけたものを撮って貼っていく形です。説明は日本語と英語で、漢字にはふりがなが付いています。
ミッションで、ホテルの歴史を知る
最初のミッションは、建物に入ってすぐの場所にある、枯れない盆栽「リボンサイ」を探すことでした。

ほかにも、鹿と藤の花をイメージしたホテルのロゴマークを、部屋へ向かう途中の門で探すミッションがありました。
最後のミッションは、ホテルの隣の「吉城園」にある大きな灯籠です。電気がなかった頃に夜を照らしていた灯籠で、まわりにはきれいな苔の庭が広がっています。

ただ館内を歩くだけだと、子どもはすぐに飽きてしまいます。探しものをしながら、ホテルの歴史を知れるのが良かったです。吉城園の苔の庭は、日の当たるところが明るい黄緑色で、小道に立った娘が写真を撮っていました。チェキはその場で写真が出てくるので、子どもが自分で撮った1枚をそのまま持ち帰れます。大人は庭や建物を、子どもはミッションを楽しめるので、三世代で一緒に歩くのにも向いています。

夕方は茶寮「世世」でシャンパーニュ
敷地の中には、茶寮「世世(せせ)」があります。興福寺の子院だった「世尊院」の建物を再生した茶寮で、これも歴史のある建物です。
宿泊者は、夕方の時間帯にこの世世でシャンパーニュをフリーフローで楽しめます。ホテルでは「ガーデンディライト」と呼んでいます。
僕らのときは17〜18時の時間帯で、シャンパーニュはローラン・ペリエでした。チェックインは15時なので、部屋の露天風呂に入ってから出かけるのにちょうどいい時間です。2月なら、ちょうど日が暮れていくころでもあります。
歴史のある建物で、夕方の奈良公園の緑を見ながら飲むシャンパーニュ。大人にとっては、これがかなり嬉しい時間でした。時間帯は変わることがあるので、チェックインのときに確かめておくと安心です。
朝食は茶粥を選びました
朝食は、旧知事公舎の客間を直したレストラン「翠葉」でいただきます。朝食の時間は7時〜10時です。
僕は、奈良の昔からの朝ごはんの「茶粥」を選びました。

茶粥に、焼き魚や漬物、小鉢がお盆に並びます。茶粥はお茶で炊いたお粥で、奈良では昔から食べられてきました。写真のとおり、灰色の器に赤茶色のお粥がたっぷり入り、横には黒い漆の蓋つきのお椀が並びます。おなかにやさしいので、旅行中の朝にも食べやすいと思います。せっかく奈良に泊まるなら、茶粥を選んでみるのがおすすめです。
三世代・子連れで泊まるときに知っておきたいこと
家族で泊まるときに、予約の前に知っておきたいことをまとめました。
- 添い寝:12歳以下の子どもは添い寝なら無料。ただし朝食は別
- コネクティングルーム:3室あり。予約は電話で
- 赤ちゃん連れ:ベビーベッド、ベッドガード、おむつ用ゴミ箱を無料で借りられる(数に限りあり)
- レストラン:翠葉には子どもメニューとハイチェアあり。ドレスコードはスマートカジュアル
- 浴衣:部屋とスパ以外では着られない
- チェックアウト:12時なので、朝の観光のあとも部屋でゆっくりできる
三世代で泊まるなら、コネクティングルームで2部屋をつなげるのも良さそうです。数が少ないので、早めに電話で聞いておくといいと思います。
夕食を家族みんなで落ち着いて食べたいなら、翠葉には2〜10名で使える個室「紫檀」もあります(個室料は別)。知事公舎の蔵を直した鮨&バー「正倉」は8席だけの小さなお店なので、こちらは大人の時間向きだと思います。
車で行く場合は、ホテルの駐車場が10台だけで、予約が必要です。
こんな人に向いているホテル
東大寺や興福寺、奈良公園を歩いてめぐりたい家族には、とてもおすすめです。朝の空いている時間に観光できるのは、奈良公園の中に泊まるからこそです。
祖父母と一緒の三世代旅行にも合っていると思います。移動が少なく、部屋で温泉に入れて、子どもには鹿とアクティビティがあります。大人は夕方のシャンパーニュも楽しめます。
京都にも足をのばすなら、庭園のある京都のホテルに泊まった話は、フォーシーズンズホテル京都の宿泊記にまとめています。大阪や京都に泊まって奈良へ出かけるなら、泊まるエリアは「大阪はどこに泊まる?」「京都はどこに泊まる?」にまとめています。
まとめ:また奈良に来るときも泊まりたいホテル
奈良公園の中という立地、温泉の客室露天風呂、子ども向けのアクティビティ。三世代で泊まって、それぞれが楽しめるホテルでした。
朝早い時間に、誰もいない東大寺を歩けたのも良い思い出です。また奈良に来るときにも、ぜひ泊まりたいホテルになりました。
- 奈良公園の中、東大寺や興福寺に歩いて行ける
- 温泉の客室露天風呂付きの部屋あり
- 宿泊者は茶寮「世世」で夕方にシャンパーニュのフリーフロー