化石発掘体験ができる場所と泊まって行く旅|福井・いわき・群馬を年齢と持ち帰りで比べる
✔ 子どもが恐竜や化石に夢中で、本物を掘らせてあげたい
✔ 化石発掘体験ができる場所が、何歳から参加できるのか分からない
✔ せっかくなら泊まりがけで行って、夏休みの自由研究にもしたい
化石発掘体験は、子どもが「本物」にさわれる数少ない体験だと思います。
ただ、場所によって参加できる年齢や、掘った化石を持ち帰れるかどうかがかなり違います。
この記事では、化石発掘体験ができる福井・いわき・群馬の場所を、子どもの年齢と持ち帰りのルールで比べて、泊まって行くときのホテルと、自由研究にするときに記録しておきたいことをまとめます。
この記事でわかること
- 化石発掘体験ができる場所と、それぞれ何歳から参加できるか
- 掘った化石を持ち帰れる場所と、持ち帰れない場所
- 福井・勝山といわきで泊まるならどこが便利か
- 発掘体験を自由研究にするときに、記録しておきたいこと
化石発掘体験は「年齢」と「持ち帰れるか」で選ぶ
化石発掘体験と一口にいっても、内容はいろいろです。
石をハンマーで割って化石を探すもの、研究員と同じ道具でクリーニングをするもの、本物の発掘現場まで行くものがあります。
4歳から参加できる場所と、小学生からの場所がある
いちばん大きな違いは、参加できる年齢です。
福井の「どきどき恐竜発掘ランド」は4歳から参加できますが、恐竜博物館の化石研究体験やいわきのアンモナイトセンターは小学生からです。
主な場所を表にまとめるとこうなります。
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| 場所 | 対象 | 予約 | 化石の持ち帰り | やっている時期 |
|---|---|---|---|---|
| どきどき恐竜発掘ランド(福井・勝山) | 4歳以上 | 事前予約(空きがあれば当日も電話で) | 1人1個(研究対象になる化石は除く) | 春〜秋(冬は休み) |
| 恐竜博物館の化石研究体験(福井・勝山) | 小学生以上 | 事前購入 | 化石は不可(クリーニングのレプリカは持ち帰れる) | 通年(季節で内容が変わる) |
| 野外恐竜博物館(福井・勝山) | 未就学児も参加できる(無料) | 前日までに事前購入 | — | 春〜秋のみ(バスツアー) |
| いわき市アンモナイトセンター(福島) | 小学生以上(3年生以下は保護者と) | 当日受付(連休は予約制) | 二枚貝・サメの歯・アンモナイトなど、指導員が確認したもの | 土日 |
| 神流町恐竜センター(群馬) | 体験する人の分を予約 | WEB予約(当日枠は少し) | 手のひらサイズ1つまで | 決まった開催日だけ |
小学校に上がる前の子なら、福井のどきどき恐竜発掘ランドがいちばん選びやすいと思います。
小学生になっていれば、いわきのアンモナイトセンターで本物の化石を掘って持ち帰ったり、恐竜博物館で研究者に近い体験をしたりと、選べる幅が広がります。
掘った化石を持ち帰れるかどうかも違う
子どもにとって、見つけた化石を持ち帰れるかどうかは大きいですよね。
どの場所でも、恐竜の骨のように研究に役立つ化石が出てきたときは、博物館に預けることになっています。
ふつうに出てくる貝や植物の化石なら、持ち帰れる場所が多いです。
逆に、恐竜博物館の化石研究体験は「見つけて、見わける」ことが目的で、化石の持ち帰りはできません。目的が違うので、子どもには先に伝えておくとがっかりせずに済むと思います。
福井・勝山:恐竜博物館のまわりで3つの体験ができる
福井県勝山市は、日本最大の恐竜化石の発掘現場がある町です。
福井県立恐竜博物館と、その隣のかつやま恐竜の森に、化石の体験が3つあります。1泊して2日かければ、2つ以上を組み合わせることもできます。
どきどき恐竜発掘ランドは、4歳から親子で参加できる
かつやま恐竜の森の中にある「どきどき恐竜発掘ランド」では、約1億2千万年前(白亜紀前期)の石をハンマーとタガネで割って、化石を探します。
対象は4歳以上で、体験は説明を含めて60分です。
見つけた化石は、1人1個持ち帰ることができます。恐竜など研究の対象になる化石は預かって、博物館に登録されます。
会場には屋根があるので、雨の日でも体験できます。荒天や雷のときは中止になることがあります。
小学生くらいまでの子は、保護者も一緒に体験することがすすめられています。見学の人はロープの外からの見学で、手伝うことはできません。親が一緒に石を割りたいなら、大人の分も申し込んでおきましょう。
軍手は必ず持っていきます(公園の管理事務所でも買えます)。ハンマー・タガネ・ゴーグルは会場で借りられます。
予約はかつやま恐竜の森の予約カレンダーからできます。冬は休みで、春から秋(今シーズンは11月23日まで)の開催です。
恐竜博物館の化石研究体験は、小学生から
恐竜博物館の中では、「化石研究体験」に参加できます。
3つの体験を順番に回る約120分のプログラムで、対象は小学生以上です。小学生は、保護者(一般または70歳以上のチケット)と一緒に申し込む決まりになっています。
内容はこの3つです。
- 化石クリーニング:本物の道具で、石から恐竜の歯(レプリカ)を取り出す。取り出したレプリカと周りの石は持ち帰れる
- CT化石観察:化石をスキャンしたCT画像で、中のつくりを調べる
- 化石発掘プラス/T.rex頭骨復元:冬から春は北谷の石から化石を探す「化石発掘プラス」、春から秋はティラノサウルスの頭骨を組み立てる体験
化石発掘プラスで使う石は、勝山市北谷の発掘現場から運んできたものです。恐竜の骨や歯のほか、植物・貝・魚・ワニやカメの化石も見つかるのだとか。ただし、ここでは化石の持ち帰りはできません。
未就学児は体験室に入れず、中で待つ場所もありません。下の子がいる家族は、大人1人が下の子と館内を回るなど、分かれて動く前提で考えておくと安心です。
チケットは恐竜博物館の化石研究体験のチケット購入ページから買えます。
野外恐竜博物館は、バスで本物の発掘現場へ
もうひとつが「野外恐竜博物館」です。
勝山市北谷にある実際の恐竜化石の発掘現場を見学して、化石発掘体験もできる施設です。恐竜博物館から出る専用バスのツアーでしか行けません。
ツアーは約120分で、発掘現場の見学、展示、化石発掘体験広場の3つをナビゲーターと回ります。
- 前日の23:59までにチケットを買う1回に買えるのは6人分まで。未就学児と小学生は合わせて4人まで
- 当日、恐竜博物館の総合受付へツアー開始の1時間前から受付
- 専用バスで発掘現場へ往復のバスは40分ほど。現地の見学と体験が約60分
- 化石発掘体験広場で石を割る参加者は「博物館の発掘チームの一員」という位置づけ
発掘体験では軍手か手袋が必要です。山あいなので、春や秋は肌寒いこともあります。上着を持っていくと安心です。
営業は春から秋だけで、今シーズンは11月3日までです。大雨の日はツアーが中止になることがあります。チケットは野外恐竜博物館のチケット購入ページから買えます。当日券は、空きがあるときだけ博物館の窓口で売られます。
勝山に泊まるなら、恐竜ラボルームのあるホテル
勝山は、日帰りで3つの体験を回るには少し忙しい場所です。
予約の時間がずれることも多いので、1泊して「1日目にどきどき恐竜発掘ランド、2日目に博物館」のように分けると、子どもも疲れにくいと思います。
勝山市内の JAM福井勝山マウンテンリゾートにあるホテルには、恐竜の研究室がテーマの「恐竜ラボルーム」があります。壁には福井で見つかった恐竜の実物大のシルエットがあって、白衣も用意されているそうです。
福島・いわき:アンモナイトセンターで本物の化石を掘る
福島県いわき市の「いわき市アンモナイトセンター」は、建物の中に地層(露頭)がそのまま保存されている施設です。
ここでは、隣の発掘体験場で本物の化石を掘ることができます。
土日に、小学生から参加できる
体験発掘は土曜・日曜に、午前の部(10時〜)と午後の部(13時30分〜)の1日2回です。
最初に30分ほど、地層や化石の説明と、正しい掘り方のオリエンテーションがあって、そのあと60分ほど発掘します。
参加できるのは小学生以上で、小学3年生以下は保護者の同伴が必要です。未就学児には発掘道具の貸し出しはありません(保護者と一緒の見学はできます)。
ふだんは予約がいらず、開始時刻までに受付をします。ゴールデンウィークや秋の連休などは予約制になることがあるので、連休に行くなら先にお知らせを見ておきましょう。
注意
雨の日は中止になります。実施するかどうかは、午前の部は8時30分、午後の部は12時30分に決まります。夏の発掘場は日陰がなく、とても暑くなります。
二枚貝やサメの歯は、持ち帰れることがある
掘った化石は、原則としてセンターのものになります。
ただ、よく出てくる二枚貝・サメの歯・アンモナイトなどで、指導員が確認したものは記念に持ち帰れます。研究上大事な化石が出たときは、センターで保存・展示されます。
持ち帰り用のナイロン袋か新聞紙と、発掘用の軍手は自分で持っていきます。ハンマーなどの道具は借りられます。サンダルやかかとの高い靴では参加できないので、運動靴か長靴で行きましょう。
泊まるなら、いわき湯本のスパリゾートハワイアンズ
アンモナイトセンターは、いわき市の北のほう(久ノ浜の近く)にあります。
いわき湯本温泉のあたりからは、車で45分ほどです。家族で泊まるなら、プールと温泉があるスパリゾートハワイアンズが選びやすいと思います。
1日目に湯本でプールと温泉、2日目の土日の朝に発掘体験、という流れにすると、移動も無理がありません。いわきには水族館の「アクアマリンふくしま」もあるので、海の生き物と化石をセットにするのもおもしろいと思います。海の生き物の観察は「磯遊び・海の生き物観察の旅」にまとめています。
群馬・神流町:恐竜センターの化石さがし体験
関東から近いのが、群馬県神流町(かんなまち)の「神流町恐竜センター」です。
日本で最初に恐竜の足跡化石が見つかった町で、館内には恐竜の骨格や足跡化石が展示されています。
開催日が決まっているので、日程から先に確かめる
ハンマーを使って化石を探す「化石さがし体験」は、毎日ではなく、決まった開催日だけ行われています。
1回は30〜45分ほどで、10時・11時・13時・14時・15時の予定です。屋外のテントで行うので、雨の日も開催されます。
予約はWEBだけで、電話では受け付けていません。当日の窓口の枠は各回5人までと少ないので、行く日が決まったら化石さがし体験の予約フォームから先に予約しておきましょう。
化石の持ち帰りは、手のひらサイズ1つまでです。軍手(総合案内で売っています)と、日差しが強い日は帽子を持っていきます。
小さな子には、先のとがっていない棒とハケで掘る「宝物発掘体験(ミニ発掘体験)」もあります。
センターの入館には事前の予約が必要と案内されています。体験の予約とあわせて確かめておくと安心です。
発掘体験の持ち物と服装
どの場所でも、持ち物はだいたい同じです。
| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| 軍手(子どもサイズも) | 手を守るため。どの場所でも必要。現地で買える場所もある |
| 運動靴か長靴 | とがった石があるため。サンダルは不可の場所が多い |
| 小さな袋・新聞紙 | 持ち帰る化石を包む |
| 帽子・水筒 | 屋外の会場は日陰が少ない |
| 汚れてもいい服・上着 | 砂ぼこりが出る。山あいは朝夕が冷える |
| ルーペ・メモ帳 | 見つけた化石をその場で観察して書きとめる |
ゴーグルやハンマーは、借りられる場所がほとんどです。個人の道具は使えない場所もあるので、持っていくのは軍手と防じんメガネくらいにしておくのが無難です。
子連れ旅行の持ち物全体は「子連れ旅行の持ち物リスト」にまとめています。
自由研究にするなら:地層と化石を記録する
化石発掘は、そのまま自由研究のテーマになります。
6年生の理科には「土地のつくりと変化」という単元があって、地層には化石が含まれているものがあることを学びます。発掘体験は、その実物を先に見られる機会です。
見つけた化石は「どこで・どんな石から」をセットで書く
化石そのものより、どんな石から出てきたかを書いておくと研究らしくなります。
現地では、次のことをメモしておくのがおすすめです。
| 記録すること | 例 |
|---|---|
| 場所・日付・天気 | どの施設の、どの会場か |
| 石の色・かたさ・粒の大きさ | 砂っぽい、泥っぽい、しま模様がある |
| 見つけた化石の形と大きさ | ものさしと一緒に写真を撮る |
| 何の仲間か | 指導員さんに聞いたこと、図鑑で調べたこと |
| いつの時代の地層か | 勝山なら白亜紀前期など、説明で聞いたこと |
帰ってから「昔ここはどんな場所だったか」を考える
貝の化石が出たなら、そこは昔、海だったのかもしれません。
見つけた化石から「昔ここはどんな場所だったか」を考えて、自分の言葉で書くと、まとめの最後が締まります。アンモナイトセンターは「太古の昔、ここは海だった」という言葉で紹介されている施設です。答え合わせとして館内の展示を見るのもいいと思います。
まとめ方(記録シートや写真の撮り方)は「旅行を自由研究にするまとめ方」に、教科ごとのテーマ選びは「夏休みの自由研究になる旅行」に書いています。
化石発掘の旅で泊まるホテル
福井・勝山といわきで、家族で泊まりやすいホテルです。
勝山なら、JAM福井勝山東急ホテル&リゾーツ
恐竜博物館と同じ勝山市内のスキーリゾートにあるホテルです。
恐竜ラボルームのほかにも、7〜8名まで泊まれるファミリー和洋室やメゾネットの洋室など、家族向けの部屋が多いです。屋内プールには水深50cmの子ども用プールがあって、浮き輪などの貸し出しもあります。
- 恐竜の研究室がテーマの「恐竜ラボルーム」がある
- 屋内プール(子ども用は水深50cm)と法恩寺温泉
- 4〜8名で泊まれる和洋室・メゾネットなど部屋が多い
いわきなら、スパリゾートハワイアンズ ホテルハワイアンズ
スパリゾートハワイアンズの4つのホテルのうちのひとつで、和室を中心に、和洋室や大家族向けのスイートがあります。
館内に3つの大浴場があり、首都圏からは宿泊者向けの無料送迎バス(予約制)も出ています。
- スパリゾートハワイアンズのプール・温泉で遊べる
- 和室が中心で、大家族向けの「きづなスイート」もある
- 首都圏から宿泊者向けの無料送迎バス(予約制)
よくある質問
化石発掘体験は何歳からできますか?
福井・勝山の「どきどき恐竜発掘ランド」は4歳から参加できます。恐竜博物館の化石研究体験と、いわき市アンモナイトセンターの体験発掘は小学生からです(アンモナイトセンターは小学3年生以下は保護者の同伴が必要)。
掘った化石は持ち帰れますか?
どきどき恐竜発掘ランドは1人1個、神流町恐竜センターは手のひらサイズ1つまで、アンモナイトセンターは指導員が確認した二枚貝・サメの歯などを持ち帰れます。恐竜の骨など研究に役立つ化石は、どこでも博物館に預けます。恐竜博物館の化石研究体験では化石の持ち帰りはできません。
雨の日でも発掘体験はできますか?
どきどき恐竜発掘ランドは屋根があり、神流町恐竜センターは屋外テントなので、雨でも開催されます(荒天や雷は中止)。アンモナイトセンターは雨の日は中止で、午前の部は8時30分、午後の部は12時30分に判断されます。
冬でも化石発掘体験はできますか?
どきどき恐竜発掘ランドと野外恐竜博物館は冬は休みです。恐竜博物館の化石研究体験は通年で、冬から春は北谷の石から化石を探す「化石発掘プラス」になります。アンモナイトセンターは冬も土日に行っていますが、発掘場はとても寒くなります。
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