モナコのホテルに泊まり比べ|オテル・ド・パリ、エルミタージュ、モンテカルロ・ベイ、ポートパレス

2018年から2020年にかけて、舞踏会やチャリティーの演奏会に出るために、モナコには何度も通いました。そのたびに違うホテルに泊まってきて、オテル・ド・パリ、オテル・エルミタージュ、モンテカルロ・ベイ、ポートパレスの4軒に泊まっています。舞踏会のときは夫婦で、娘と一緒の旅もありました。

この記事では、4軒それぞれの雰囲気や、泊まってみて感じたこと、4軒の違い、予約で気をつけたいこと、子連れで泊まるときのポイントをまとめます。最後に、モナコから足を延ばして家族で泊まった、イタリア・ポルトフィーノのホテルも紹介します。

モナコのホテル選びの前に

モナコはとても小さな国で、ホテルが集まっているのは主にモンテカルロ地区です。カジノ広場のまわりに老舗のホテルが並び、少し離れた海沿いにリゾート型のホテルがあります。

今回の4軒のうち、オテル・ド・パリ、エルミタージュ、モンテカルロ・ベイの3軒は、カジノやビーチクラブも運営する「モンテカルロ・ソシエテ・デ・バン・ド・メール(SBM)」のホテルです。同じグループでも、街の真ん中のクラシックなホテルと、海沿いのリゾートとでは、過ごし方がかなり違いました。

モナコへは、ニースの空港から車で向かうのが一般的です。僕らがニース空港でレンタカーを借りたときのことは「ニース空港でレンタカーを受け取る方法」と「フランスでレンタカーを借りる方法」に書いています。

オテル・ド・パリ・モンテカルロ(Hôtel de Paris Monte-Carlo)

カジノ広場に面した、モナコのランドマークのようなホテルです。この時は、夫婦で出席する舞踏会がこのホテルのボールルームで開かれることになっていました。部屋で着替えてそのまま会場に向かえるように、ここに部屋を取りました。

僕らのときは、海側の「シービュー スイート」にアップグレードしていただきました。舞踏会の日に、同じ建物の中で支度から会場入りまで済ませられたのは、とても楽でした。

公式サイトを見ると、館内にはアラン・デュカスの三つ星レストラン「ル・ルイ・キャーンズ」、地中海料理の「ル・グリル」、ジャズの流れる「ル・バー・アメリカン」などが入っています。スパとプールの「テルム・マラン・モンテカルロ」もあります。

ちなみに、モナコF1グランプリの決勝は、このホテルのテラス席でランチをしながら観戦しました。マシンがすぐ目の前を走っていく、すごい場所でした。そのときのことは「モナコF1グランプリを観戦してきました」に書いています。

オテル・ド・パリ・モンテカルロカジノ広場に面した、モナコを代表する老舗ホテル
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オテル・エルミタージュ・モンテカルロ(Hôtel Hermitage Monte-Carlo)

エルミタージュも、モナコを代表するホテルのひとつです。ベル・エポック様式の豪華でエレガントな装飾で、僕の好きな内装でした。ここにも夫婦で泊まりました。

このホテルは、朝食の会場も一見の価値があります。エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルが手がけたガラスのドームがあって、「ジャルダン・ディヴェール(冬の庭)」と呼ばれています。

僕にとってエルミタージュは、泊まったホテルというだけでなく、演奏をした場所でもあります。チャリティー団体のガラパーティーで、ボールルームの舞台に立ってベースを弾きました。初めて娘を連れて海外に行ったのも、この演奏旅行でした。その話は「モナコでの演奏旅行から帰国|はじめての子連れ海外&演奏旅行で学んだ3つのこと」にまとめています。

公式サイトによると、今はヤニック・アレノのレストラン「パヴィヨン・モンテカルロ」や、日本料理の「ラビス・モンテカルロ」、バーの「ギュスターヴ」があります。宿泊者はテルム・マラン・モンテカルロも優待で使えます。またこのホテルに夫婦で訪れたいと思う滞在でした。

オテル・エルミタージュ・モンテカルロベル・エポックの内装とエッフェルのドームが美しいホテル
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モンテカルロ・ベイ・ホテル&リゾート(Monte-Carlo Bay Hotel & Resort)

モンテカルロ・ベイは、カジノ広場から少し離れた海沿いに建つリゾートホテルです。モナコでは、このホテルにもよく泊まってきました。

薔薇の舞踏会に出たときは、海側の部屋に夫婦で泊まりました。会場の「スポルティング・クラブ」がホテルの隣にあって、歩いて行けたのが便利でした。前の日は日が暮れてから着いたので、朝食の時間にようやく海を眺めることができました。朝食はビュッフェで、窓際の席から海を一望できました。

このホテルを選んでいた一番の理由は、施設が充実していることです。特に屋外プールは、それまで泊まったホテルの中で一番でした。夏に泊まったときに見たプールは、プールというより、それだけでひとつのテーマパークのようでした。

公式サイトを見ると、砂を敷いたラグーンのほかに、屋内と屋外のプールがあります。ラグーンは例年5月から9月の営業ですが、今は休んでいて、次の夏から再開すると案内されています。夏に子ども連れで泊まるなら、行く前に営業しているか確かめておくと安心です。レストランは、ミシュラン二つ星の「ブルー・ベイ・マルセル・ラヴァン」などがあります。

ちなみに、もとの記事に載せていたこのホテルの写真は、古いサイトから移したときに見られなくなっていて、この記事には載せられませんでした。

モンテカルロ・ベイ・ホテル&リゾート砂のラグーンとプールがある、海沿いのリゾートホテル
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ポートパレス(Port Palace)

ポートパレスは、エルキュール港に面したホテルです。目の前には停泊しているスーパーヨットが並んでいて、ヨットや海が好きな人には楽しい景色だと思います。ホテルの前の坂道を上がると、すぐにカジノ広場に着きます。

僕らが泊まったときは、最上階にシーフードレストラン「ラ・マレ」が入っていました。モナコに来るたびに一度は行くほど好きなお店で、この時もチェックインを済ませてすぐに向かいました。シーフードパスタとラングスティーヌの甘さは、今でも忘れられません。今の公式サイトを見ると、6階のレストランは「ラ・モーム」という名前になっているようです。

港の目の前なので、毎年秋に開かれるモナコヨットショーのときにも便利な場所です。家族でヨットショーに行ったときのことは「モナコヨットショーを家族で訪問しました」に書いています。

ポートパレスエルキュール港のヨットを目の前に望むホテル
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4軒に泊まり比べて感じたこと

同じモナコのホテルでも、泊まってみると過ごし方はずいぶん違いました。

舞踏会やパーティーに出るなら、オテル・ド・パリかエルミタージュがいいと思います。会場がホテルの中や近くにあって、部屋で支度をしてそのまま向かえるのは本当に楽です。内装の美しさでいえば、僕はエルミタージュのベル・エポックの雰囲気がとても好きでした。

夏に家族でのんびりするなら、モンテカルロ・ベイです。プールで一日過ごせるので、子どもも楽しめると思います。

ポートパレスは、港の景色とレストランが好きで選んだホテルでした。カジノ広場まで歩けるので、街歩きの拠点にも使いやすいです。

4軒の違いをひと目で

4軒の違いを、僕らの印象も入れて表にまとめておきます。

オテル・ド・パリエルミタージュモンテカルロ・ベイポートパレス
場所カジノ広場カジノ広場の近く海沿い(ラルヴォット側)エルキュール港
グループSBMSBMSBM独立系
雰囲気モナコの顔といえる老舗ベル・エポックの華やかさ海辺のリゾート港のヨットを目の前に望む
子ども向け(公式)0〜5歳は食事無料など0〜5歳は食事無料、キッズルーム夏のキッズクラブ記載なし
こんな人に舞踏会やF1など特別な日に美しい内装を楽しみたい人に夏に家族でプールを楽しみたい人に港の景色と食事を楽しみたい人に

オテル・ド・パリとエルミタージュは、どちらもカジノ広場のすぐそばにあり、歩いて行き来できる距離です。同じ SBM のホテルでも、雰囲気はかなり違いました。

モナコのホテルを予約するときに気をつけたいこと

モナコのホテルは、イベントの時期に料金が大きく上がります。F1モナコグランプリや9月のヨットショー、僕らが通っていた冬から春の舞踏会の時期は特に混むので、行く日が決まったら早めに予約しておくのがおすすめです。

僕らが舞踏会のときにホテルを選んだ基準は、会場まで歩いて行けるかどうかでした。タキシードやロングドレスで移動するので、会場が同じホテルの中や隣にあるのはとても助かりました。

それから、朝食が付いているかどうかと、キャンセルの条件もよく見ておきたいところです。家族で泊まるなら、予約のあとにホテルへ子どもの年齢を伝えて、ベビーベッドやエキストラベッドをお願いしておくと安心です。

子連れでモナコのホテルに泊まるときのポイント

モナコのホテルは大人の社交の場というイメージがありますが、公式サイトを見ると、子ども向けのサービスもしっかり用意されています。

オテル・ド・パリとエルミタージュでは、0〜5歳の子どもはベビーベッドかエキストラベッドと、朝・昼・夜の食事が無料です。6〜11歳はエキストラベッドが無料で、食事は大人の半額になります。どちらも、ルームサービスや一部のレストランは対象外です。エルミタージュには、フランスの学校休暇の時期などに開くキッズルームもあります。

夏のハイシーズンには、モンテカルロ・ビーチクラブで4〜12歳向けのキッズクラブ(別料金)が開かれます。子どもがクラブにいる間は、親もビーチクラブにいることが条件です。モンテカルロ・ベイにも、宿泊者の4〜12歳向けの夏のキッズクラブがあります。

条件はシーズンごとに変わるので、予約する前にオテル・ド・パリの家族向けページやエルミタージュの家族向けページで確認してください。

初めて娘を連れてモナコに行ったときは、まだ赤ちゃんでした。荷物はとても多くなりましたが、一緒に行った仲間に助けてもらいながら、なんとかなりました。行ってみればなんとかなる、というのは、そのとき強く感じたことです。

モナコから足を延ばして:ポルトフィーノのスプレンディード

モナコから国境を越えてイタリアのリヴィエラを進むと、港町ポルトフィーノがあります。ここでは、ベルモンドのホテル「スプレンディード」に家族で泊まりました。

ターコイズブルーの海と、ポルトフィーノの町並みを見下ろすホテルです。部屋を抜けてテラスに出たときに広がった景色の美しさは、一生忘れないと思います。

このホテルを紹介してくださった方から、ホテルと提携している貸し切りのボートで島を巡るのがおすすめ、と教えてもらい、家族で乗ってみました。ポルトフィーノのまわりの景色はもちろんですが、家族でプライベートボートに乗っている時間そのものが、とても贅沢でした。

公式サイトによると、ホテルは改装を経て、今は「スプレンディード、ア・ベルモンド・ホテル、ポルトフィーノ」という名前になっています。温水の屋外プールがあり、ポルトフィーノの広場までは無料のシャトルが出ています。ボートでの観光も、今もホテルのアクティビティとして案内されています。

スプレンディード(ポルトフィーノ)ポルトフィーノの海を見下ろすベルモンドのホテル
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モナコには、ほかにもF1やヨットショー、舞踏会など、思い出の多い記事があります。パリのホテルの泊まり比べは「パリのパラスホテルに家族で泊まり比べ」にまとめています。

オテル・ド・パリ・モンテカルロ
夫婦で泊まったホテル
オテル・ド・パリ・モンテカルロ
  • カジノ広場に面した、モナコを代表する老舗ホテル
  • 三つ星の「ル・ルイ・キャーンズ」やル・グリルがある
  • 0〜5歳は食事無料など、家族向けの特典がある
オテル・エルミタージュ・モンテカルロ
夫婦で泊まったホテル
オテル・エルミタージュ・モンテカルロ
  • ベル・エポック様式の華やかな内装
  • エッフェルが手がけたガラスのドーム「冬の庭」
  • 学校休暇の時期などに開くキッズルームがある
夫婦で泊まったホテル
モンテカルロ・ベイ・ホテル&リゾート
  • カジノ広場から少し離れた海沿いのリゾート
  • 砂のラグーンと屋内・屋外のプールがある
  • 夏には宿泊者向けのキッズクラブが開かれる
ポートパレス
泊まったホテル
ポートパレス
  • エルキュール港のヨットを目の前に望む
  • カジノ広場まで坂を上ってすぐの場所
  • 6階にテラスのあるレストランが入っている
スプレンディード、ア・ベルモンド・ホテル、ポルトフィーノ
家族で泊まったホテル
スプレンディード(ポルトフィーノ)
  • ポルトフィーノの海と町並みを見下ろす
  • 温水の屋外プールがある
  • ボートでの観光をホテルで手配できる