90日以内の海外旅行に旅行保険は不要?僕がAMEXカード付帯保険だけで旅している理由
僕は90日以内の旅行であれば、旅行保険に加入しることはしていません。理由は、クレジットカードに付帯している海外旅行保険で十分だからです。
メインで使っているのは ANAアメックスゴールドカード 。このカードを10年以上使っていますが、海外旅行中のケガや病気、飛行機の遅延、荷物の紛失、持ち物の盗難まで、旅行中に起こりうる主要なトラブルはほぼカバーされています。
「クレジットカードの付帯保険って実際どうなの?」「旅行保険に毎回入るのがもったいない」と感じている方の参考になれば幸いです。
※ANAアメックスゴールドの詳しいレビューは「ANAアメックス・ゴールド10年使った本音レビュー」にまとめています。
※旅行保険付きのクレジットカードを比較検討したい方は「海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード徹底比較」も合わせてご覧ください。
カード付帯保険で旅行保険に入らない理由
毎回の保険料がバカにならない
海外旅行保険の料金は、1週間の旅行で3,000〜5,000円程度が相場です。年に3〜4回海外に行く人であれば、保険料だけで年間1〜2万円の出費になります。家族の分も合わせるとさらに倍以上です。
旅行のたびに保険会社のサイトで比較して、プランを選んで、申し込んで、という手間も地味にかかります。
AMEXゴールド以上なら補償内容が十分
ANAアメックスゴールドの付帯保険は、傷害・疾病治療で最高300万円、携行品損害で最高50万円、賠償責任で最高4,000万円と、短期旅行であれば十分な補償水準です。市販の海外旅行保険の「おすすめプラン」と比較しても、大きく見劣りしません。
航空券を買うだけで保険が適用される
AMEXの付帯保険は「利用付帯」というタイプです。旅行代金をカードで決済していれば保険が適用されます。つまり、航空券をANAアメックスゴールドで買うだけで、何の手続きもなく海外旅行保険が自動的についてきます。
僕の場合はANAの航空券を ANAアメックスゴールド で購入しているので、意識しなくても常に保険が適用されている状態です。
なぜVISAやMastercardではなくAMEXなのか
「海外旅行ならVISAやMastercardのほうが使えるお店が多いのに、なぜAMEXなのか」と思われるかもしれません。
加盟店の多さではたしかにVISA/Mastercardに分がありますが、旅行中の補償・プロテクションの手厚さという点では、AMEXは他ブランドより明確に優れています。
補償の「項目数」が違う
クレジットカードの旅行保険は、どのブランドでもゴールドカード以上であれば傷害死亡・後遺障害、傷害治療、疾病治療、賠償責任、救援者費用、携行品損害といった基本的な補償は備えています。この部分だけを見れば、AMEXのゴールドも三井住友カード ゴールド(NL)もJCBゴールドも、補償額に大きな差はありません。
差が出るのは、基本の旅行保険以外のプロテクション制度です。
AMEXのゴールドカード以上には、航空便遅延・欠航の補償、受託手荷物の遅延・紛失の補償、ショッピング・プロテクション(年間500万円)、リターン・プロテクション(購入店が返品を受けつけない場合の補償)、キャンセル・プロテクション(急な出張や病気で旅行をキャンセルした場合の補償)など、旅行保険の枠を超えた複数のプロテクションが標準で付帯しています。
一方、VISA/Mastercardブランドの一般的なゴールドカードでは、これらの補償がすべて揃っているケースは多くありません。
他社ゴールドカードとの比較
具体的に、同価格帯のゴールドカードで比較してみます。
| 補償項目 | ANAアメックスゴールド | 三井住友カード ゴールド(NL) | JCBゴールド |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 34,100円 | 5,500円 | 11,000円 |
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高2,000万円 | 最高1億円 |
| 傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 | 最高300万円 |
| 疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 | 最高300万円 |
| 携行品損害 | 最高50万円 | 最高20万円 | 最高50万円 |
| 航空便遅延・欠航補償 | あり(最高2万円) | なし | あり(最高2万円) |
| 受託手荷物遅延・紛失 | あり(最高2〜4万円) | なし | あり(最高2〜4万円) |
| ショッピング・プロテクション | 年間500万円/90日間 | 年間300万円/200日間 | 年間500万円 |
| リターン・プロテクション | あり | なし | なし |
| キャンセル・プロテクション | あり | なし | なし |
| 家族の補償 | あり | あり | あり(家族特約) |
三井住友カード ゴールド(NL)は年会費5,500円(年間100万円利用で翌年以降永年無料)と圧倒的に安いですが、航空便遅延補償と手荷物遅延補償がつきません。飛行機の遅延や手荷物トラブルが起きたときにカバーされないのは、海外旅行を頻繁にする人にとっては痛い点です。
JCBゴールドは旅行保険としてはAMEXに近い補償内容を持っていますが、リターン・プロテクションやキャンセル・プロテクションは付帯していません。
AMEXならではの「旅行保険+プロテクション」の組み合わせ
AMEXが旅行に強いと言われるのは、単に旅行保険の補償額が高いからではなく、旅行保険だけではカバーしきれないトラブル(航空便の遅延、買い物のトラブル、旅行のキャンセル)まで含めて、複数のプロテクション制度で総合的にカバーしている点にあります。
旅行中は通常の旅行保険でカバーされるケガ・病気・盗難だけでなく、
・飛行機が遅れた
・荷物が届かない
・現地で買った商品が壊れた
・急な予定変更で旅行をキャンセルせざるを得なくなった
といった「保険の対象にはなりにくいけれど実際にはよく起こるトラブル」が発生します。AMEXはそうしたトラブルの多くをカード1枚でカバーできるので、結果的に別途の旅行保険が不要になるわけです。
もちろん、加盟店の多さではVISA/Mastercardに劣るため、海外旅行にはAMEXとは別にVISAまたはMastercardのカードも1枚持っておくと安心です。僕もAMEXをメインにしつつ、決済用のサブカードとしてVISAブランドのカードを携帯しています。
※クレジットカード全般の比較は「海外旅行におすすめのクレジットカード比較【2026年版】」でまとめています。
ANAアメックスゴールドの付帯保険|ケース別の補償内容
ここからは、海外旅行中に実際に起こりうるトラブルごとに、ANAアメックスゴールドでどこまで補償されるかを見ていきます。
旅先でケガをした・病気になった
海外での医療費は日本と比べて非常に高額です。タイやベトナムでも日本語対応の病院に行けば数万円〜十数万円、アメリカでは救急搬送と数日の入院だけで数百万円に達することもあります。
ANAアメックスゴールドでは、旅行中のケガによる治療費が最高300万円、旅行中に発症した病気の治療費が最高300万円まで補償されます。
「旅行中に発症した病気」の範囲は意外と広く、旅行終了後72時間以内に発病して治療を開始した場合も対象です。帰国した翌日に体調を崩して病院に行った、というケースもカバーされます。
さらに、海外旅行中に感染した特定の伝染病(コレラ、マラリア、デング熱、黄熱、エボラ出血熱など)については、旅行終了後30日以内に治療を開始した場合まで補償されます。潜伏期間のある感染症にもしっかり対応しています。
万が一のケースとして、傷害死亡・後遺障害の補償は最高1億円。遭難や緊急入院で家族が現地に駆けつける際の救援者費用も最高400万円まで補償されます。
| 補償項目 | 基本カード会員 | 家族 |
|---|---|---|
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高1,000万円 |
| 傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 |
| 疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 |
| 賠償責任 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 |
| 救援者費用 | 最高400万円 | 最高300万円 |
| 携行品損害 | 最高50万円 | 最高50万円 |
飛行機が遅延した・欠航した・乗り継ぎに失敗した
海外旅行では飛行機のトラブルがつきものです。LCCの遅延、悪天候による欠航、乗り継ぎ便に間に合わなかった、など経験がある方も多いのではないでしょうか。
ANAアメックスゴールドでは、以下の条件を満たした場合に、食事代や宿泊費の実費が補償されます。
搭乗予定の航空機が4時間以上遅延・欠航・運休した場合、または搭乗予約の不備で搭乗できなかった場合、食事代が1回あたり最高2万円まで補償されます。乗継地で搭乗した航空機が遅れて乗継便に間に合わず、到着から4時間以内に代わりの便を利用できなかった場合は、食事代に加えて宿泊費も1回あたり最高2万円まで補償されます。
「4時間以上」という条件がポイントです。1〜2時間の遅延では対象になりませんが、4時間以上の遅延であれば食事やホテル代の領収書を保管しておくことで、帰国後に請求できます。
| 補償項目 | 補償額 |
|---|---|
| 出航遅延・欠航・搭乗不能 | 1回あたり最高2万円 |
| 乗継遅延 | 1回あたり最高2万円 |
預けた荷物が届かない・なくなった
空港で荷物がターンテーブルから出てこない。海外旅行で一度は経験したことがある方も多いトラブルです。
ANAアメックスゴールドでは、目的地に到着してから6時間以内に預けた荷物が届かない場合、衣類や洗面用具などの生活必需品の購入費が最高2万円まで補償されます。
下着、Tシャツ、歯ブラシ、シャンプー、日焼け止めなど、荷物が届くまでの間に必要になった日用品が対象です。旅行中に使うことを目的としたもので、荷物が届くまでに購入した分に限られます。
さらに、到着から48時間が経過しても荷物が届かない場合は「紛失」として扱われ、補償額が最高4万円に引き上げられます。この場合は到着から96時間以内に購入した生活必需品が対象です。
| 補償項目 | 条件 | 補償額 |
|---|---|---|
| 受託手荷物遅延 | 6時間以内に届かない | 最高2万円 |
| 受託手荷物紛失 | 48時間以内に届かない | 最高4万円 |
荷物が届かないとわかった時点で、空港の航空会社カウンターで「手荷物事故報告書(PIR: Property Irregularity Report)」を必ず発行してもらってください。これが保険金請求時の証拠になります。
持ち物を盗まれた・壊れた
海外旅行中に携行している身の回り品が盗難や破損の被害にあった場合、1旅行あたり最高50万円まで補償されます。免責金額は1事故あたり3,000円です。
対象になるのは、カメラ、スマートフォン、バッグ、衣類、アクセサリーなど、自分で携行している身の回りの物です。ホテルの部屋に置いていたカメラが盗まれた、レストランでバッグをひったくられた、観光中にスマートフォンを落として壊した、といったケースが該当します。
ただし、以下の物は対象外です。現金、クレジットカード、パスポート、コンタクトレンズ、各種チケット、書類、設計図、帳簿、商品・製品・業務用の設備や什器などです。
盗難にあった場合は、必ず現地の警察で盗難届(ポリスレポート)を取得してください。帰国後に取得することはできないため、これを怠ると保険金の請求ができなくなります。
他人にケガをさせた・他人の物を壊した
旅先で意外と起こりうるのが、他人への損害です。ホテルの部屋でお風呂の水を出しっぱなしにして下の階を水浸しにした、レストランで他人の荷物にワインをこぼした、自転車で観光中に歩行者と接触してケガをさせた、といったケースです。
ANAアメックスゴールドでは、法律上の賠償責任が最高4,000万円まで補償されます。
特にありがたいのは、ホテルの客室や客室内の備品の損害、レンタル業者から借りた旅行用品や生活用品の損害も補償対象に含まれている点です。海外のホテルは退去時のダメージチェックが厳しいことも多いので、この補償があるのは安心材料になります。
カードで買った物が壊れた・盗まれた(ショッピング・プロテクション)
これは海外旅行保険とは別枠の補償ですが、旅行中にも大いに役立つ制度です。
ANAアメックスゴールド で購入した商品は、国内・海外を問わず、購入日から90日間、破損や盗難による損害が年間最高500万円まで補償されます。免責金額は1事故あたり1万円です。
旅行保険の携行品損害との違いは、「カードで購入した商品」であれば旅行中に限らず日常生活でも適用される点です。
旅先で買ったカメラ、アクセサリー、お土産の電化製品などが壊れたり盗まれたりした場合、購入から90日以内であればショッピング・プロテクションで請求できます。
海外での買い物は為替手数料がかかりますが()
家族や同行者も補償される?
カード付帯保険を検討するとき、最も気になるのが「自分以外の家族や同行者はどうなるのか」という点だと思います。
ANAアメックスゴールドの場合、家族もかなり広い範囲で補償の対象になりますが、いくつか条件があります。
補償の対象になる家族の範囲
ANAアメックスゴールドの海外旅行保険は、基本カード会員だけでなく、その配偶者、および生計を共にするお子様やご両親などの親族が対象です。具体的には、6親等以内の血族、3親等以内の姻族まで含まれます。
つまり、一緒に暮らしている配偶者、子ども、両親はもちろん、同居している祖父母や兄弟姉妹なども対象になる可能性があります。
家族カード会員の補償
家族カードを発行している場合、家族カード会員は基本カード会員とほぼ同等の補償を受けられます。ただし、傷害死亡・後遺障害の補償額は基本カード会員の最高1億円に対して、家族カード会員は最高5,000万円となります。
| 補償項目 | 基本カード会員 | 家族カード会員 |
|---|---|---|
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高5,000万円 |
| 傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 |
| 疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 |
| 賠償責任 | 最高4,000万円 | 最高4,000万円 |
| 救援者費用 | 最高400万円 | 最高400万円 |
| 携行品損害 | 最高50万円 | 最高50万円 |
家族カードを持っていない家族の補償
家族カードを発行していない配偶者やお子様なども、「カード会員と生計を共にする家族」として補償の対象になります。ただし、補償額は基本カード会員より低くなります。
| 補償項目 | カード会員の家族 |
|---|---|
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高1,000万円 |
| 傷害治療費用 | 最高200万円 |
| 疾病治療費用 | 最高200万円 |
| 賠償責任 | 最高4,000万円 |
| 救援者費用 | 最高300万円 |
| 携行品損害 | 最高50万円 |
傷害治療・疾病治療が最高200万円になるため、基本カード会員の300万円と比べると100万円少なくなります。短期旅行であれば200万円でも十分なケースが多いですが、心配な場合は家族カードを発行するか、家族名義で別のカード付帯保険を用意する方法もあります。
重要:家族の保険適用には条件がある
家族の保険を適用させるためには、家族分の旅行代金もANAアメックスゴールドで決済している必要があります。
自分の航空券だけカードで買って、配偶者の航空券を別の方法(現金や別のカード)で支払った場合、配偶者は保険の対象外になります。
家族旅行の場合は、全員分の航空券やツアー代金をまとめてANAアメックスゴールドで決済するようにしてください。僕も家族分の旅行手配は同じカードで決済しています。
航空便遅延・手荷物遅延は基本カード会員のみ
注意点として、航空便の遅延・欠航に関する補償と、受託手荷物の遅延・紛失に関する補償は、基本カード会員のみが対象です。家族カード会員、およびカード会員の家族は対象外となります。
家族の飛行機が遅延してホテルに泊まった、家族の荷物が届かなかった、といった場合はこの保険ではカバーされません。
家族の分もカバーしたい場合は、他のカードの付帯保険や別途の旅行保険で補う必要があります。
カード付帯保険が適用される条件と注意点
ここまで補償内容を見てきましたが、いくら手厚い補償があっても、適用条件を満たしていなければ意味がありません。ここでは保険を確実に適用させるために知っておくべきポイントを整理します。
「利用付帯」の仕組み
ANAアメックスゴールドの海外旅行保険は「利用付帯」です。これは、旅行代金をカードで決済していることが保険適用の条件という意味です。カードを持っているだけでは保険は適用されません。
「自動付帯」のカードであれば持っているだけで保険が適用されますが、AMEXのカードは利用付帯なので、必ずカードで旅行関連の決済を行う必要があります。
※自動付帯のカードとの比較は「海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード徹底比較」で詳しくまとめています。
保険が適用されるために必要な決済
具体的には、以下のいずれかの決済をカードで行っていれば保険が適用されます。
パターン1:日本出発前に国内で決済する場合(推奨)
日本国内で、日本出入国のために運航される航空機・船舶のチケット、またはパッケージツアーの代金をカードで支払う。これが最もシンプルで確実な方法です。ANAの公式サイトで航空券をANAアメックスゴールドで購入する、旅行会社でツアー代金をカードで支払う、などが該当します。
パターン2:出国後に海外で決済する場合
日本国内でカード決済をしていない場合でも、出国後に海外で公共交通機関(航空機、電車、船舶など)のチケットをカードで購入すれば、その時点から保険が適用されます。ただし、この場合の補償期間は出国時から最長90日間で、その購入時点からの補償となります。
対象になるもの・ならないもの
対象になるのは「公共交通乗用具」のチケットです。航空法、鉄道事業法、海上運送法に基づいて運行される航空機、電車、船舶が該当します。空港までの電車やバス(京成電鉄、南海電鉄、JR各社、空港リムジンバスなど)のチケットも対象です。
一方、タクシー、レンタカー、ホテル宿泊費、現地のレストラン代金などは「旅行代金」に含まれません。これらをいくらカードで決済しても、保険適用の条件は満たせません。
僕の場合は航空券を常にANAアメックスゴールドで購入しているので、特に意識しなくても条件を満たしています。
補償期間は出発から最長90日間
保険の補償期間は、日本の住居を出発してから最長90日間です。90日を超える旅行では、91日目以降は一切の補償がなくなります。
例えば、4月1日に日本を出発した場合、6月29日までが補償期間です。6月30日以降にケガをしたり病気になったりしても、カード付帯保険では補償されません。
複数のアメックスカードを持っている場合
傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用、携行品損害などの「実損填補型」の補償は、複数のカードの補償を合算できます。
例えば、ANAアメックスゴールド(治療費用300万円)とマリオットボンヴォイアメックスプレミアム(治療費用300万円)の両方で旅行代金を決済していれば、治療費用の補償額は合計600万円になります。
ただし、傷害死亡・後遺障害の補償は合算されず、複数のカードのうち最も高い金額が適用されます。
保険金請求時に必要な書類
いざ保険金を請求する段階で、必要な書類が揃っていないと請求できません。海外旅行中にトラブルが起きた場合は、その場で以下の書類を確保しておいてください。
ケガ・病気の場合:現地の病院の診断書と領収書
飛行機の遅延・欠航の場合:航空会社発行の遅延証明書、食事・宿泊の領収書。
荷物の遅延・紛失の場合:航空会社発行の手荷物事故報告書(PIR)、購入した日用品の領収書。
盗難の場合:現地警察の盗難届(ポリスレポート)。
特にポリスレポートは帰国後に取得することができません。盗難にあったら、まず現地の警察に届出を行ってください。
付保証明書の無料発行
AMEXでは、カード付帯保険の内容を英文で証明する「付保証明書」を無料で発行してもらえます。
入国時に保険加入証明の提出を求められる国への渡航(シェンゲン協定加盟国など)、留学やワーキングホリデーの手続きなどで必要になることがあります。
発行はアメリカン・エキスプレス・保険ホットライン(0120-234-586、9:00〜17:00、土日祝休)に電話で依頼します。郵送またはメールで届きますが、1週間以上かかる場合があるので、出発日が決まったら早めに手配してください。
カード付帯保険だけでは足りないケース
90日以内の短期旅行であればカード付帯保険で十分対応できますが、すべての旅行でカバーできるわけではありません。以下のケースでは別途保険に加入することをおすすめします。
※旅行保険全般の選び方は「海外旅行保険の選び方完全ガイド【2026年版】」で詳しく解説しています。
90日を超える長期旅行・海外滞在
カード付帯保険の補償期間は最長90日間です。91日目以降は補償がゼロになります。3ヶ月以上の長期旅行、海外移住の初期期間、ワーキングホリデー、留学などの場合は、別途保険への加入が必須です。
アメリカなど医療費が極端に高い国への長期滞在
カード付帯保険の治療費用は最高300万円ですが、アメリカでは盲腸の手術で200〜300万円、骨折の治療で100〜200万円、ICU(集中治療室)への入院で1日あたり100万円以上かかることもあります。
1〜2週間の短期旅行であればリスクは限定的ですが、数週間以上の滞在になるとリスクが高まります。アメリカへの長期渡航の場合は、治療費用の補償を1,000万円以上に設定できる保険を別途検討してください。
VISA申請で特定の保険加入証明が必要な場合
一部の国のVISA申請では、保険加入証明の提出が求められます。カード付帯保険でも付保証明書を発行できますが、VISA の種類によってはカード付帯保険では受理されないケースがあります。事前に大使館や申請代行業者に確認しておくことをおすすめします。
高額な機材を持っていく場合
携行品損害の補償上限は1旅行あたり50万円です。高額なカメラ機材、ドローン、楽器などを持ち出す場合は、この上限では足りない可能性があります。
90日を超える旅行には「たびほ」を使っている
クレジットカード付帯の海外旅行保険は多くの場合90日間まで。
3ヶ月以上の長期旅行・海外滞在で、カード保険の適用期間を超える場合、海外でのVISA申請等に「たびほ(t@biho)」を使っています。ネット完結の手軽さ、補償内容のカスタマイズ性、保険料の安さのバランスが良いサービスです。
たびほはジェイアイ傷害火災保険のネット専用海外旅行保険で、申込みから保険金請求までWeb上で完結します。
海外移住時は、移住期間の保険証明が必要となります。僕もフランスVISAを取得前に申し込みましたが、海外の保険と比較してもたびほは割安でした。(それでも1年間で10万円程度はかかりますが…)
カード付帯保険で90日間はカバーし、それを超える滞在や特殊な条件が必要な場合だけたびほで補う。この組み合わせが、補償の手厚さと費用のバランスでもっとも合理的だと考えています。
まとめ
ANAアメックスゴールド を持っていれば、90日以内の海外旅行に別途旅行保険は必要ありません。
航空券をカードで決済するだけで、傷害・疾病治療300万円、携行品損害50万円、賠償責任4,000万円、航空便遅延2万円、手荷物紛失4万円、ショッピング・プロテクション500万円と、旅行中の主要なトラブルがカバーされます。
90日を超える長期滞在やアメリカへの長期渡航、VISA申請で保険証明が必要な場合には、たびほなどのネット完結型保険で補うのがおすすめです。
カード選びに迷っている方は「海外旅行におすすめのクレジットカード比較【2026年版】」も参考にしてみてください。
※最新の補償内容はアメリカン・エキスプレス公式サイトの旅行傷害保険ページをご確認ください。