3月6日:なんかもう、初春の風が気持ち良すぎて泣きそうになる。

2012年3月6日。

なんかもう、初春の風が気持ち良すぎて泣きそうになる。

廃棄物と浮浪者と生活保護者とアル中とヤク中に淀んだ西成も、てらてら光るアスファルトを吹き抜ける風は心地よく、ああこんな貧民窟にもきちんと春を運んでくれる日本列島はなんて平等なのだろうと、わけのわからない感動を覚えてしまう。

3月末に免許更新のために千葉の実家に戻らなくてはいけないのだけど、ついでに、友達を誘って上野公園の桜を見に行こうという予定を立てている。

その時期の上野公園は、お花見というよりもは群雄犇めき合う戦場、ムスカ大佐も「見ろ!人がゴミのようだ!」と言わずにはいられない酷い有様なのだけど、その分、天を覆い尽くす桜吹雪は素晴らしく、今後数年は見れないかもしれない桜をきちんと目に焼き付けておきたいと思っている。

今日は午前中に230件ほど無料スペースを取得して、3畳の部屋を掃除し、洗濯物を干してから、スクールのカリキュラムとは全く関係ない、自分独自のビジネスの準備をしていた。

色々と必要なものを取り寄せていたのだけど、だいたい、初期費用で6000円くらいかかりそうである。住所不定無職の自分は、荷物を取り寄せる術を持たないでいる。そのすべてを実家に送るように指定しておいたので、3月末にまとめて取りに変えるつもりだ。本格的なスタートは4月からになるので、それまではしっかり、カリキュラムを進めていく予定だ。

これから300件分のサイトタイトルを考えて、広告URLを短縮し、QSで吐き出せる状態にまでまとめてから、ちょっと早めの晩飯を食べて、それから日本橋のマックに籠って張り付け作業をしようと思う。

9月には、春になる頃にはきっと、この西成を脱出しているに違いないと思っていたけれど、現実はそんなに甘くなくて、まだしばらくはこの場所で奮闘しなければならないらしい。

自分の身に起こるすべてのことには意味がある。

春までに目標とする成功を手に入れることができなかった、それはまだきっと、この場所で学んでいないことがあるからに違いない。

それを学びつくしたらきっと、自分を成長させてくれる、次のステージが現れてくれるに違いない。とにかく今は、今自分ができることに集中、集中、集中する。すべての力を注ぎこむ。注ぎ込んで、壁を穿つ。

 

※2018年3月26日追記
当時はネットでの稼ぎ方を学ぶためにスクールに入っていました。そのスクールは数年前には閉鎖されたそうです。

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