どれがいい?ホテル系クレジットカード比較|マリオット・ヒルトン・IHG

海外旅行や出張でホテルに泊まるとき、「どのホテル系クレジットカードを持てば一番お得なのか」は多くの旅行者にとって永遠のテーマです。

この記事では、日本で発行できるホテル系クレジットカードの代表格である「マリオットボンヴォイ アメックス」と「ヒルトン アメックス」の2ブランドを中心に、IHGの選択肢も含めて、年会費・特典・ポイント還元率・無料宿泊の条件などを初心者の方にもわかりやすく比較します。

筆者自身、10年以上さまざまなホテル系カードを検討してきた結果、最終的にマリオットボンヴォイ アメックス プレミアムをメインカードとして使い続けています。その理由も含めてお伝えしますので、カード選びの参考にしてください。

なお、海外旅行のクレジットカード選び全般については「海外旅行におすすめのクレジットカード比較【2026年版】」で詳しくまとめています。


そもそも「ホテル系クレジットカード」とは

一般カードとの違い

ホテル系クレジットカードとは、マリオットやヒルトンなどのホテルチェーンと提携して発行されているクレジットカードのことです。

カードを持っているだけでホテルの上級会員ステータスが付与されたり、カード利用額に応じてホテルポイントが貯まったり、年に1回の無料宿泊特典がもらえたりと、一般的なクレジットカードにはないメリットがあります。

普段から旅行や出張でホテルに泊まる機会がある方にとっては、年会費を払ってでもホテル系カードを持つ価値は十分にあります。

日本で発行できる主な選択肢

2026年3月現在、日本で発行できるホテル系クレジットカードは、主に以下の3ブランドです。

ホテルチェーンカード名発行元
マリオットMarriott Bonvoy アメックス(通常/プレミアム)アメリカン・エキスプレス
ヒルトンヒルトン・オナーズ アメックス(通常/プレミアム)アメリカン・エキスプレス
IHG日本発行の提携クレジットカードなし(米国Chase発行のみ)

IHGについては日本国内でホテル提携クレジットカードが発行されていないため、ステータス取得には「IHGアンバサダー」(年会費225ドル)への有料入会や、宿泊実績の積み上げが必要です。この記事では主にマリオットとヒルトンのカードを詳しく比較し、IHGは補足的に触れます。


マリオットボンヴォイ アメックス|特典と基本スペック

カードの種類は2つ

マリオットボンヴォイ アメックスには、通常カードとプレミアムカードの2種類があります。2025年8月の大幅改定を経て、年会費・特典内容ともに大きく変わりました。

項目通常カードプレミアムカード
年会費(税込)34,100円82,500円
家族カード1枚目無料/2枚目以降17,050円1枚目無料/2枚目以降41,250円
付与ステータスゴールドエリート(自動)ゴールドエリート(自動)
プラチナエリート条件年間500万円以上の決済
通常ポイント還元100円=2pt100円=3pt
マリオット系ホテル利用100円=5pt100円=6pt
航空券・海外利用100円=3pt100円=6pt
無料宿泊特典の条件年間250万円以上の決済+継続年間400万円以上の決済+継続
無料宿泊ポイント上限50,000pt(最大65,000pt)75,000pt(最大90,000pt)
エリートナイトクレジット5泊分15泊分
旅行傷害保険海外最高5,000万円海外最高1億円

※無料宿泊ポイントは、自己保有のマリオットポイントを最大15,000pt追加して上限を引き上げることが可能です。

マリオットのポイントはマイルに交換できる

マリオットボンヴォイのポイントは、ホテル宿泊だけでなく、ANAやJALを含む約40社の航空マイルに交換できます

基本の交換レートは3ポイント=1マイル(還元率約1.0%)ですが、60,000ポイント単位で交換すると5,000ボーナスマイルが加算されるため、実質的なレートは3ポイント=1.25マイル(還元率約1.25%)まで上がります。

ホテルに泊まらない期間でも、貯めたポイントをマイルに変換して特典航空券に使えるという柔軟性が、マリオットボンヴォイ アメックスの大きな強みです。うちもメインカードはこのカードにしていて、せっせとポイント&マイルを貯めています。

マイルの活用法については「ANAアメックス・ゴールド10年使った本音レビュー」でも触れています。

2025年8月の改定で何が変わったか

2025年に適用された改定は「改悪」と呼ばれることが多いですが、実際には改善点もあります。

主な改悪ポイント

主な改悪ポイントとして、年会費が大幅に上がりました。プレミアムカードは49,500円から82,500円へ33,000円の値上げです。

無料宿泊特典の決済条件も、プレミアムカードで年間150万円から400万円へと大きく引き上げられました。さらに、事業用決済のポイント還元が0になったため、法人用途のメインカードとして使っていた方には大きな打撃です。

改善ポイント

改善ポイントとしては、無料宿泊特典のポイント上限が引き上げられました。プレミアムカードでは最大90,000ポイントまで利用可能になり、ザ・リッツ・カールトン東京や東京エディション虎ノ門など、以前は対象外だった超高級ホテルにも無料で泊まれるようになりました。

また、通常カードでもステータスがシルバーからゴールドに格上げされ、レイトチェックアウトや部屋のアップグレードを受けられるようになりました。

なお、2026年10月26日までは一部の特典について移行特別期間が設けられており、旧条件の決済額で改定後の高ポイント無料宿泊特典を受け取ることができます。

上記の詳細は公式サイトでご確認ください。


ヒルトン・オナーズ アメックス|特典と基本スペック

カードの種類は2つ

ヒルトン・オナーズ アメックスにも、通常カードとプレミアムカードの2種類があります。

項目通常カードプレミアムカード
年会費(税込)16,500円66,000円
家族カード1枚目無料1枚目無料
付与ステータスゴールド(自動)ゴールド(自動)
ダイヤモンド条件年間200万円以上の決済
通常ポイント還元100円=2pt100円=3pt
ヒルトン系ホテル利用100円=3pt100円=7pt
無料宿泊特典年間150万円以上の決済+継続で1泊継続で1泊+年間300万円以上の決済でもう1泊(最大2泊)
無料宿泊の利用日金・土・日(ウィークエンド限定)金・土・日(ウィークエンド限定)
旅行傷害保険海外最高1億円海外最高1億円

ヒルトンカードの魅力は「コスパ」

ヒルトン アメックスの最大の特徴は、年会費に対する特典のコスパの高さです。

通常カードは年会費16,500円という手頃さで、ヒルトンのゴールド会員が自動付与されます。ゴールド会員になると、部屋のアップグレード、朝食無料、レイトチェックアウトなどの特典を受けられます。通常、ゴールド会員の取得には年間40泊以上が必要なので、年会費16,500円だけで手に入るのは非常にお得です。

プレミアムカードは年会費66,000円ですが、年間200万円の決済でダイヤモンド会員が付与されます。ダイヤモンドはヒルトンの最上級ステータスで、スイートを含む客室アップグレード、エグゼクティブラウンジへのアクセス、朝食無料などの手厚い特典を受けられます。

さらに、カード継続だけで無料宿泊が1泊分もらえ、年間300万円以上の決済で2泊目も獲得可能です。

ヒルトンポイントの注意点

ヒルトン・オナーズのポイントは、マリオットと異なり航空マイルへの交換レートが非常に低く、実質的にはホテル宿泊にしか使えないと考えたほうがよいです

「ポイントの出口がホテル宿泊に限定される」という点は、マイルも貯めたい方にとってはデメリットになります。


マリオット vs ヒルトン|徹底比較

年会費と特典のバランス

比較項目マリオット 通常マリオット プレミアムヒルトン 通常ヒルトン プレミアム
年会費34,100円82,500円16,500円66,000円
自動付与ステータスゴールドゴールドゴールドゴールド
上位ステータス条件500万円でプラチナ200万円でダイヤモンド
無料宿泊の決済条件250万円400万円150万円継続で1泊(無条件)
ポイントのマイル交換約40社に交換可能約40社に交換可能交換レートが低く非推奨交換レートが低く非推奨
世界のホテル数約9,000軒以上(30ブランド)同左約7,500軒以上(22ブランド)同左

どちらを選ぶべきか

カードの選び方は、旅行スタイルと利用頻度によって大きく変わります。

マリオットが向いている方は、ポイントをマイルにも交換したい方、リッツ・カールトンやW Hotels、エディションなどラグジュアリーブランドに泊まりたい方、そしてカードの年間決済額が250万円以上ある方です。マリオットは世界30ブランド・約9,000軒以上を展開しており、特に北米・アジア・欧州での選択肢の広さは圧倒的です。

ヒルトンが向いている方は、年会費をなるべく抑えたい方、ダイヤモンド会員の恩恵(エグゼクティブラウンジ等)を重視する方、そして決済額がそこまで多くない方です。ヒルトン通常カードの年会費16,500円でゴールド会員が手に入るコスパは、他に類を見ません。

カード付帯の旅行保険について詳しく比較したい方は「海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード徹底比較」も参考になります。


IHGはカードがなくても上級会員になれる

日本で発行できるIHG提携カードはない

2026年3月時点で、IHG(インターコンチネンタル、クラウンプラザ、ホリデイ・インなど)の提携クレジットカードは、日本では発行されていません。米国ではChase銀行からIHG One Rewards Premier Cardが発行されていますが、日本在住者が申し込むことはできません。

なお、2026年後半にはIHGがRevolutおよびVisaと提携し、IHG One Rewardsのデビットカードを発行する計画が発表されています。日本でも利用できるようになるか、続報に注目です。

IHGアンバサダーという選択肢

IHGのプラチナエリートステータスを取得するには、通常は年間40泊または60,000ポイントの獲得が必要です。しかし「IHGアンバサダー」(年会費225ドル、約35,000円前後)に入会すると、宿泊実績なしでプラチナエリートが付与されます

IHGアンバサダーの主な特典は、プラチナエリートステータスの付与、インターコンチネンタルでのウィークエンド無料宿泊(2泊以上の滞在で2泊目が無料)、滞在ごとの20ドルのレストラン&バークレジット、ミネラルウォーター無料などです。

年に1〜2回インターコンチネンタルに泊まるだけで年会費分の元は取れるため、IHG系列をよく使う方にはおすすめの制度です。


3ブランド比較まとめ

比較項目マリオット(プレミアム)ヒルトン(プレミアム)IHG(アンバサダー)
年間コスト82,500円66,000円約35,000円(225ドル)
付与ステータスゴールド(500万円でプラチナ)ゴールド(200万円でダイヤモンド)プラチナエリート(自動)
無料宿泊400万円決済で最大90,000pt分継続で1泊+300万円で2泊目IC系列で2泊目無料
世界ホテル数約9,000軒以上約7,500軒以上約6,300軒以上
ポイントのマイル交換約40社(レート良好)非推奨(レート低い)非推奨(レート低い)
日本発行カードありありなし

上記を踏まえた上で、

・マリオット系列のホテルが好みで選択肢が広い
・ホテル宿泊だけでなくマイル変更もできる
・アップグレード特典は家族旅行に助かる

といった理由で、マリオットボンヴォイ アメックス プレミアムをメインカードをメインにしています。

ホテル宿泊のことだけを考えるとヒルトンにも惹かれるのですが。うちは家族単位での移動が多いですし、沢山のホテルを泊まるわけではないので、マリオットだけに今は絞っています。

>> Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム・カードの詳細・お申込みはこちら


ホテル系カード選びでよくある質問

Q. 2枚持ちはできる?

マリオットボンヴォイ アメックスとヒルトン アメックスは、発行元が同じアメリカン・エキスプレスですが、ホテル提携先が異なるため2枚同時に保有することが可能です。

マリオットのプレミアムカードで上級ステータスとマイル交換の恩恵を受けつつ、ヒルトンの通常カードで年会費16,500円のゴールド会員特典を享受する、という二刀流の使い方をしている旅行者も少なくありません。

Q. 海外で使えるか不安

AMEXは世界中で使えるものの、VISA・Mastercardに比べると一部の地域(東南アジアの小規模店舗など)では使えない場面があります。

メインカードをAMEXにする場合は、サブカードとしてVISAまたはMastercardを1枚持っておくと安心です。サブカードの選び方は「海外旅行におすすめのクレジットカード比較【2026年版】」を参考にしてください。

Q. 年会費の元は取れる?

マリオット プレミアムカードの場合、無料宿泊特典で1泊10万円以上のホテルに泊まれれば、年会費82,500円の元は1泊で回収できます

ヒルトン通常カードは、ゴールド会員の朝食無料特典だけでも年1〜2回の宿泊で年会費16,500円分の価値は十分に取り戻せます。年会費は高いですが、系列ホテルに宿泊する予定がある人にとっては十分元は取れるはずです。


まとめ|あなたに合ったホテル系カードの選び方

ホテル系クレジットカードの選択は、「どのホテルチェーンをよく使うか」と「年間の決済額」で決まります。

初めてホテル系カードを持つ方で、まずはコストを抑えたいなら、ヒルトン・オナーズ アメックス(通常カード)がおすすめです。年会費16,500円でゴールド会員になれるコスパは最強クラスです。

ポイントの柔軟性やラグジュアリーホテルへの無料宿泊を重視する方には、マリオットボンヴォイ アメックス プレミアムが最適です。年会費は82,500円と高額ですが、マイル交換の選択肢と無料宿泊特典の価値を考えれば、十分にリターンが得られるカードです。

IHGをよく使う方は、日本発行の提携カードがない現状では、IHGアンバサダー(年会費225ドル)でプラチナエリートを取得するのが最も手軽な方法です。

どのカードを選ぶにしても、海外旅行では複数のカードを持ち、AMEXの弱点をVISA/Mastercardで補う使い分けをおすすめします。

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