平日昼間、フィレンツェの街を歩きながら、この自由を叶えるためなら何度でも起業しようと決意する。

朝早く起きて仕事をして、
一段落したら、古い木戸を開けて外に出て
フィレンツェの石畳の街を散歩する。

中世の趣をそのままに残した街は
どこを切り取っても絵になりすぎる。
路地を入ると、また世界が変わり、

その向こうに、
クーポラの赤い頭が見えたりすると
素敵すぎて目眩を起こしそうになる。

そしてその路地の向こうから、
雑誌から今しがた飛び出してきたような
イタリア美人が歩いてきたりするのだ。

“ときめき疲れる”、という感覚を
生まれて初めて味わった。

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お腹が空いたらレストランで
ピザを丸々1枚注文し、
たらふく食う。

時間が余れば、ちょっと歩けば
地図を見なくてもすぐ美術館に巡りあう。

そうして、教科書で見たことがある
美術品が無造作に置かれているのを見て
またときめいて、ぶっ倒れそうになる。

スーパーでイタリア人に混じり
夕食の買い出しをして部屋に戻り、
お腹が空くまでまた仕事をして

疲れたらまた散歩に出かけて
クリスマス仕様にライトアップされた
昼間とは違う表情の、花の都を練り歩く。

そうして部屋で夕飯を作って、
食べて、また仕事に戻る。

異国の街で生活をし、仕事をする。

その”異国感”が、これまでの1年半、
東南アジアで暮らしていたのとは
まったく別次元で迫ってくる。

本当に感動した。
自由の素晴らしさを、
改めて思い知らされた。

dscf0149 dscf0151 dscf0166この自由感は、
旅行者のそれとも、
旅人のそれともまた違う。

汗と涙と血を流して、
俺が、獲得した、自由だ。

僕はつい2年前のクリスマスの時期、
あいりんに潜っていたのだ。

そのたった2年後に、こうして
フィレンツェの石畳の街を歩いている。
辛いことなんて何一つなかった。

この自由感を手に入れるためなら、
何度だって鬱病になるし、
何度だって旅館に住み込んで働くし、
何度だってあいりんに潜るだろうと思った。

===

「自由な人を増やす」
それが、僕の仕事のミッションです。

この自由を求めている人はきっと大勢いる。
その人たちに対して、今自分ができることを
精一杯やっていきたいと、

石畳の街をコツコツ歩きながら
改めて強く思ったのでした。

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