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4月14日:あいりん地区を卒業するときが来た

日中、僕はサングラスなしには外を歩けない目の状態になっていて、

歩いているのは、ここ、あいりん地区。

日中、サングラスをかけている、坊主の、ひょろっとした23歳がこの地を歩いていると、当然ながら、いろんな視線を向けられる。

すれ違いざまに小さく罵声を浴びせられることもあれば、

路上にとまっていたパトカーに、いきなり身柄を拘束されて、両脇を固められた上で職質を受けることもある。

季節は、春。あいりん地区の路上でたむろする人の姿も増えてきた。冬の間、ドヤの中ですごしていたであろう人が、陽気に誘われて出てきたのだ。空気感も変わった。

今日、再び職質を受けて、この地に留まることはもうできないと思った。

収益は順調に伸び、今月は30万円に達するかもしれない。桜も散り始めている。

もう、あいりん地区を卒業するときがきたのだと思う。

明日、荷物をまとめて、この町を出ます。

阪口ユウキ

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