Skyscannerで航空券を最安値で見つける方法
航空券を安く買いたいなら、最初にやるべきことはSkyscanner(スカイスキャナー)を開くことです。
Skyscannerは世界最大級のフライト検索エンジンで、大手航空会社からLCC、さらには英語圏以外のローカルな航空会社やマイナーな予約サイトまで、網羅的に検索してくれます。毎月1億人以上が利用し、1日あたり800億件もの価格データが検索されています。
筆者は家族3人で南フランスに暮らしており、日本への一時帰国やヨーロッパ各地への旅行で年に何度も航空券を検索します。その中でSkyscannerは常に起点として使っているツールです。
この記事では、Skyscannerの基本的な使い方から、知らないと損をする便利機能、そして検索結果を見た後にどう行動すべきかまで、徹底的に解説します。
航空券を安く買うための全体的な戦略については、「海外航空券を安く買う方法|比較サイトの使い方&裏ワザ完全ガイド」の記事で詳しくまとめています。本記事はその中でも「Skyscannerの使いこなし」に特化した内容です。
Skyscannerとは
Skyscannerは2003年にイギリス・スコットランドで誕生したフライト検索エンジンです。当時はLCC(格安航空会社)が登場し始めた時期でしたが、すべての航空会社を横断して検索できるサービスがなかったため、3人のITエンジニアが自分たちの不満を解決するために開発したのが始まりです。
Skyscanner自体は航空券を販売しているわけではありません。複数の航空会社や予約サイトの料金を一括で比較し、最安値のリンク先に飛ばしてくれる「メタサーチエンジン」です。
そのため、Skyscannerで検索して見つけた航空券は、航空会社の公式サイトや各種予約サイトで実際に購入することになります。
航空券だけでなくホテルやレンタカーの検索機能もありますが、Skyscannerが最も強みを発揮するのは圧倒的にフライト検索です。
基本の使い方:検索から結果表示まで
Skyscannerの基本的な検索は非常にシンプルです。
トップページで「出発地」「目的地」「日程」「人数」を入力して検索ボタンを押すだけ。複数の空港がある都市(東京、大阪、パリ、ロンドンなど)の場合、すべての空港を自動的に含めて検索してくれるため、空港ごとに個別に調べる必要はありません。
検索結果は「ベスト」「最安」「最速」の3つのタブで表示されます。「ベスト」は価格と所要時間のバランスが良い便、「最安」は純粋に一番安い便、「最速」は所要時間が短い便です。
さらに、以下のフィルターで結果を絞り込むことができます。
| フィルター | 内容 |
|---|---|
| 乗り継ぎ回数 | 直行便のみ、1回乗り継ぎ、2回以上など |
| 出発・到着時間 | 往路・復路それぞれの時間帯を指定 |
| 旅行時間 | トータルの所要時間で絞り込み |
| 航空会社 | 特定の航空会社やアライアンスで絞り込み |
| 空港 | 出発・到着の空港を限定 |
| CO2排出量 | 排出量が少ない便のみ表示 |
特に便利なのがアライアンスフィルターです。ANAマイルを貯めたい方は「スターアライアンス」で、JALマイルなら「ワンワールド」で絞り込めば、マイル積算可能な便だけに結果を限定できます。
機能①:月全体表示で「最安の日」を一目で把握する
Skyscannerの検索画面で日付入力欄をクリックすると、カレンダー形式で月ごとの最安値が表示されます。
この機能を使えば、「6月は高いが9月は半額近い」「同じ月でも月末と月初で数万円違う」といった価格の全体像が瞬時に分かります。航空券の価格は出発日によって大きく変動するため、日程に少しでも柔軟性がある方にとっては最も価値のある機能です。
さらに特定の月を選んだ後は、日単位で最安の出発日が表示されます。1〜2日ずらすだけで数千円〜数万円変わることは珍しくないため、カレンダー表示は必ず確認する習慣をつけてください。
なお、カレンダー上で価格が表示されていない日があっても、その日にフライトがないわけではありません。最近誰もその日程を検索していないため、Skyscannerにデータが蓄積されていないだけです。クリックすれば検索が実行され、価格が表示されます。
機能②:「すべての場所」検索で世界中の最安値を発見する
Skyscannerで最もユニークな機能が目的地に「すべての場所(Everywhere)」と入力する検索です。
出発地と日程だけを指定して検索すると、世界中の目的地が国ごとに価格順で一覧表示されます。「行き先は決めていないけれど、とにかく安く海外に行きたい」という場合に絶大な威力を発揮します。
「すべての場所」検索は、月全体表示と組み合わせるとさらに効果的です。出発地を東京、日程を「月全体」、目的地を「すべての場所」に設定すれば、「今月、東京から最も安く行ける国と都市」がすべて表示されます。
また、思いもよらない目的地が安いことに気づくこともあります。たとえばヨーロッパに行きたいと思っていたのに、東南アジアの方が圧倒的に安くて計画を変更した——という発見も、この機能ならではです。
機能③:マルチシティ検索で周遊旅行を組む
複数の都市を回る旅行を計画している場合は、マルチシティ(複数都市)検索が便利です。
Skyscannerのトップページで「複数都市」タブを選択すると、最大6区間までの旅程を一度に検索できます。
たとえば「東京→パリ→ローマ→バルセロナ→東京」のような周遊旅行のフライトを一括で検索し、区間ごとの最安値を確認できます。
この機能の優れた点は、すべての区間が接続している必要がないことです。たとえば「パリ→ローマ」は鉄道で移動するためフライトは不要、という場合でもその区間をスキップして検索できます。飛行機と鉄道を組み合わせた旅行計画を柔軟に立てることが可能です。
機能④:プライスアラートで値下がりを見逃さない
すぐに予約しない場合や、もう少し安くなるのを待ちたい場合は、プライスアラート機能を活用してください。
使い方は簡単です。Skyscannerで検索した結果の中から、気になるフライトの横にあるハートアイコンをクリックして「マイリスト」に保存します。すると、そのフライトの価格に変動があった際にメールで通知が届きます(無料アカウントの登録が必要です)。
保存したフライトはすべてマイリストに一覧で表示されるため、複数の候補を比較しながら「どのフライトが最も値下がりしたか」を一目で確認できます。
航空券の価格は日々変動するため、検索した瞬間の価格が最安とは限りません。プライスアラートを設定しておけば、運賃チェックを毎日手動で行う必要がなくなります。
機能⑤:Drops — 大幅値下がりした航空券を自動検出
DropsはSkyscannerが比較的最近追加した機能で、過去7日間の最安値と比較して20%以上値下がりした航空券を自動的に抽出してくれる仕組みです。
事前に利用予定の空港を設定しておくと、その空港発着で大幅に値下がりした航空券がまとめて表示されます。
自分で検索する前に「今、異常に安い航空券」が確認できるため、エラー運賃(航空会社の価格設定ミスによる激安航空券)やタイムセールを見逃さずにキャッチできる可能性が高まります。
Drops機能はSkyscannerのアプリとウェブサイトの両方で利用可能です。特にアプリではプッシュ通知をオンにしておくことで、値下がりのタイミングを逃さずに済みます。
機能⑥:VPNとの組み合わせで価格差を探る
Skyscannerの料金表示は、アクセスしている国や設定している通貨・言語によって変わることがあります。これはSkyscannerに限らず、多くの旅行関連サイトで採用されているダイナミックプライシングの仕組みです。
NordVPNなどのVPNサービスを使って、アクセス元の国を変更した状態でSkyscannerを検索すると、同じフライトでも異なる価格が表示される場合があります。NordVPNの調査によると、VPNの使用有無で最大27%の価格差が確認されたと報告されています。
手順としては、VPNで複数の国(インド、トルコ、ブラジルなどの新興国が安くなりやすいとされています)に接続し、Skyscannerの表示通貨もその国の通貨に切り替えたうえで同じフライトを検索します。日本からのアクセスで表示される価格と比較して、安い方で予約するという流れです。
必ず安くなるとは限りませんが、高額な長距離便ほど試す価値があります。NordVPNは月額数百円程度から利用でき、航空券1枚分の節約額で十分に元が取れます。
Skyscannerで見つけた航空券、どこで買うべきか
Skyscannerの検索結果で気に入ったフライトを選ぶと、そのチケットを販売している航空会社や予約サイトが一覧で表示されます。ここで重要なのが、どこで購入するかの判断です。
結論としては、航空会社の公式サイトで直接予約することを強くおすすめします。
Skyscannerの検索結果には、Expedia、Trip.com、Kiwi.comなどの第三者予約サイトも表示されます。これらのサイトは航空会社公式より数百円〜数千円安いことがありますが、欠航・遅延時の振替対応、変更・キャンセルの柔軟さ、マイルの正確な積算といった点で、公式サイト経由の方が圧倒的に安心です。
第三者サイト経由で購入した場合、トラブル時に航空会社と予約サイトの間でたらい回しにされるケースが多数報告されています。国民生活センターにもこうした相談は継続的に寄せられています。
Skyscannerの検索結果画面では、航空会社の公式サイトのリンクには緑色のラベルが付いているため、見分けやすくなっています。数百円の差であれば、迷わず公式サイトを選んでください。
詳しくは「海外航空券を安く買う方法」の記事で、第三者サイトのリスクについて詳しく解説しています。
Skyscanner活用のコツまとめ
最後に、Skyscannerを最大限に活用するためのポイントを整理します。
検索の基本ルールとして、まず月全体表示で最安の時期を把握し、「すべての場所」検索で目的地の選択肢を広げ、アライアンスフィルターでマイル積算可能な便に絞り込む——この3つを毎回行うだけで、検索の精度が格段に上がります。
すぐに買わないならプライスアラートを設定し、値下がりを待つ。Drops機能で大幅値下がり便をチェックする習慣をつけておくと、突発的なセールや値下がりを逃しません。
さらに安くしたいなら、NordVPNでアクセス元の国を変えて価格差を探る。通貨設定も変更して比較する。
買うときは、Skyscannerで見つけた便を航空会社の公式サイトで直接予約する。
航空券の検索に何時間もかけるのは非効率です。Skyscannerの機能を使いこなせば、30〜40分で最安値にたどり着くことができます。その浮いた時間は、旅行先のリサーチやホテル選びに使ってください。
ホテルを安く予約する方法については、「海外ホテルを安く予約する方法」の記事で詳しく解説しています。