パリでアパートを借りる方法|3つの探し方と今の短期賃貸のルール、おすすめエリア

パリには夫婦で3回滞在し、いろいろなエリアのホテルを転々としたり、短期でアパートを2回借りたりしてきました。

「パリでアパートを借りる」というと、複雑な手続きを想像されるかもしれません。ただ、ヨーロッパの都市には、旅行者が気軽に借りられるアパートがたくさんあります。現地の人と同じ条件で不動産屋をまわるのは大変ですが、ホテルと同じ感覚で予約できるアパートも多いです。

この記事では、パリでのアパートの探し方と予約の流れ、滞在して良かったエリア、それに今の短期賃貸のルール(観光税や登録番号)と、子連れで借りるときに見ておきたいことをまとめます。

パリのアパートを探す3つの方法

パリのアパートを探す方法は、大きく分けて次の3つです。

  • 「Paris Apartment」と検索して、現地のアパート専門サイトで探す
  • Airbnbなどの民泊サイトで探す
  • Booking.comなどのホテル予約サイトで、アパートに絞って探す

数か月の長期で借りるなら1つ目、数日から数週間の短期なら2つ目か3つ目のほうが手軽です。僕も最近は、3つ目の方法で予約することが多いです。

1. パリのアパート専門サイトで探す(長期滞在向け)

まずは英語で「Paris Apartment」と検索してみます。

すると、パリのアパートを扱っているサイトがいくつも出てきます。僕が比べたのはこちらです。

僕が使ったときは、LODGISは手数料が20%かかり、少し割高な印象でした。個人的には、Only Apartmentsに手ごろなアパートが集まっていて気に入っていました。手数料や対応言語は変わっていることもあるので、予約の前に各サイトで確認してください。

部屋の広さや設備を見ながら絞り込んでいく流れは、ホテル選びと同じ感覚です。Wi-Fiがあるか、自炊をするならキッチンがあるかは、ここで見ておきます。

予約したあとはオーナーと連絡を取る

アパート専門サイトで予約したときに気をつけたいのは、予約して終わりではなく、オーナーさんや管理会社と連絡を取る必要があることです。予約のあとで、鍵の受け渡し(場所と時間)と、支払いの方法を決めます。

過去に借りたアパートで。部屋の前で待ち合わせて、オーナーさんが自転車でやってきました。

ホテルのように受付にスタッフがいるところは少ないです。オーナーさんが同じ建物に住んでいることもあれば、別の場所に住んでいて、自転車でやってきてドアの前で待ち合わせることもあります。物件によって違うので、「到着時間」と「待ち合わせ場所」は必ず確認しておきましょう。

2. Airbnbで探す(短期滞在向け)

短期でアパートを借りるなら、Airbnbも便利です。部屋の写真やレビューが多く、ホストとアプリでやりとりできます。

今のAirbnbは、検索結果に清掃料金などの手数料を含めた合計の料金が表示されるようになっています。以前は1泊の料金だけが大きく表示されて、清掃料金などは最後に足される形だったので、物件どうしを比べやすくなりました。ただし、税金は国や地域によって含まれない場合があります。

キャンセルの条件は、物件ごとにホストが決めています。「柔軟」のように直前まで無料でキャンセルできるものから、返金されないものまであるので、予約の前に物件ページのキャンセルポリシーを見ておくと安心です。

3. Booking.comでアパートを探す(短期滞在向け)

意外と知られていないように思うのが、Booking.comなどの大手予約サイトでもアパートを探せることです。ホテルと同じように「都市名」「チェックイン日」「チェックアウト日」を入れて、宿のタイプを「アパートメント」に絞ると、空いているアパートが出てきます。

こうした予約サイトに載っているアパートは、受付があったり、ロック付きのポストに鍵を入れておいてくれたりと、オーナーさんと英語でやりとりする手間を省けることが多いです。予約の流れもホテルと同じなので、英語でのやりとりが苦手な方には、この方法をおすすめします。

探すときは、パリ市内の中心部で、歩いて行ける場所に観光名所や駅、お店やレストランが多いエリアを選ぶようにしています。

ホテルと同じくらいの料金で、ホテルの2〜3倍くらい広い部屋に泊まれることもよくあります。たいていキッチンが付いているので、自炊をすれば滞在費も抑えられます。

パリのアパートメント受付付きのアパートも多く、ホテルと同じ流れで予約できる
アパートメントを探す

パリの短期賃貸の今のルール

パリでは、短期で貸すアパート(meublés de tourisme)のルールが厳しくなっています。旅行者として知っておきたいことを、パリ市の公式サイトで確認してまとめます。

滞在税(taxe de séjour)

パリでは、ホテルだけでなくアパートや民泊にも滞在税がかかります。星の付いていないアパートは、1人1泊の料金(税抜き)の5%に、県や州などの上乗せ分が加わる計算で、1人1泊の上限は15.93ユーロです。星付きの物件は、星の数ごとに決まった金額になります。

滞在税がかかるのは大人だけで、18歳未満の子どもは免除です。家族で泊まると人数分かかるので、子連れだと少し助かります。税は宿か予約サイトが料金と一緒に集めるので、予約の前に、料金に滞在税が含まれているかを見ておくと安心です。くわしくはパリ市の滞在税のページにあります。

掲載ページには登録番号が必要

パリで短期に貸すアパートは、市に登録して番号をもらい、その番号をすべての掲載ページに載せることになっています。AirbnbやBooking.comで探すときは、物件ページに登録番号が書かれているかを見ておくと、ひとつの目安になると思います。

自宅を貸せるのは年90日まで

持ち主が自分の住まいを貸す場合、貸せるのは年90日までです(以前は120日でした)。自宅ではない物件を短期で貸すには、市の許可が必要です。ルールを守っていない物件は、直前に予約が取り消されることもありえるので、受付のあるアパートメントホテルや、レビューの多い物件を選ぶほうが安心だと思います。くわしくはパリ市の公式サイトにあります。

公道のキーボックスは禁止

パリでは、歩道の柵やポールなど、公道にあるものにキーボックスを付けることが禁止されています。セルフチェックインの物件を予約したら、鍵をどこでどう受け取るのかを、事前にホストに確認しておきましょう。

子連れでパリのアパートを借りるときに見ておきたいこと

僕らが借りたのは夫婦2人のときでしたが、今子どもと借りるなら、次のことを見ておくと思います。

  • エレベーター:パリの古い建物はエレベーターがない、または小さいことが多い。ベビーカーやスーツケースがあるなら、階数とエレベーターの有無を確認
  • 洗濯機:子どもの服は毎日洗いたいので、洗濯機(できれば乾燥機も)があると助かる
  • キッチン:電子レンジや冷蔵庫の大きさ。離乳食や子どものごはんを作るなら、鍋や食器の数も
  • ベビーベッド:アパートはホテルと違い、用意がないこともある。必要なら予約前にホストに確認

アパートは、部屋ごとに設備がかなり違います。写真と設備の一覧だけでなく、家族連れのレビューを読んでおくと、実際の使い勝手が分かりやすいと思います。

パリでアパートを借りるならこのエリア

パリ市は東京の山手線の内側くらいの大きさで、中心の1区(ルーヴル美術館も1区です)から時計回りに20区まであります。区によって雰囲気も治安も違います。

僕は最初、パリの土地勘がなかったこともあり、観光の中心から離れた19区にアパートを借りたことがあるのですが、そのときはあまり落ち着かない滞在になりました。実際に泊まってみて「ここは良かった」と思ったエリアは、次の3つです。

おすすめのエリア1:オペラ座のまわり

まずおすすめなのが、オペラ座のまわりです。ギャラリー・ラファイエットなどのデパートや専門店、レストランやカフェが並んでいて、観光・食事・買い物のどれにも便利です。写真は、ギャラリー・ラファイエットの屋上テラスから見下ろしたオペラ座のあたりです。

シャルル・ド・ゴール空港とオペラ座を結ぶロワシーバスの発着場所もこのエリアにあり、地下鉄の路線も多いです。人通りが多く、高級ホテルも多いので、比較的安全なのもポイントです。僕ら夫婦は、まずこのエリアからホテルやアパートを探すことが多いです。

おすすめのエリア2:ルーヴル美術館の東、マレ地区

少し長めに滞在するなら、ルーヴル美術館の東側、マレ地区(3区・4区)寄りのエリアがおすすめです。長期滞在向きのアパートもあり、日本人が管理・経営するアパルトマンもあります。

以前このエリアのアパルトマンに滞在したときは、ご近所の方と親しくなり、冷凍食品の専門店や食料品のお店、日用品が手ごろに買えるお店など、地元の情報をいろいろ教えてもらいました。セーヌ河のほとりを散歩したり、ノートルダム大聖堂を見に行ったりと、歩いて楽しめるエリアです。

おすすめのエリア3:16区の住宅街

パリには何度か行ったことがあって、見たいところはだいたい行ったので、今度はのんびり過ごしてみたい。そんな方には、高級住宅街として知られる16区でアパートを借りるのもおすすめです。

高級住宅街と聞くと高そうですが、このエリアには意外とかわいいプチホテルや、気軽に借りられるアパートも多いです。朝に散歩をしたり、カフェのテラスで本を片手に朝食をとったり。落ち着いたパリ滞在を楽しむならおすすめの地区です。

ホテルで探すなら、エリアごとのホテルを「パリで観光に便利なおすすめホテルとエリア」にまとめています。

アパートを借りて、暮らすようにパリに滞在する

パリは物価も部屋の値段も高いですが、アパートを借りて自炊をすると、意外と生活費を抑えることができます。

なにより、街に拠点ができたようでワクワクします。アパートは2〜3日の短期でも借りることができるので、「暮らすように滞在する」パリもぜひ楽しんでみてください。

家族でフランスに住むための部屋探し(長期の賃貸)は「フランスで家を借りる方法」に、旅行で使っているサービスは「海外旅行で実際に使っているサービスまとめ」に書いています。