こんにちは、パワートラベラーの阪口です。
たまに、Facebookで繋がっている方やメルマガの読者さんとお会いする機会があると、
「阪口さんのブログやFacebookっていいですよね」
「かなり作りこまれてますけど、最初からこんな感じだったんですか?」
そんな質問をいただく機会があります。
現在僕は、次のような自分メディアを運営しています。
・ブログ
・公式サイト
・Facebook
・Instagram
・メールマガジン
自分メディアとは、理念や活動、メッセージを伝えることができる媒体(メディア)のことです。今でこそメディアも育ってきましたが、もちろん、最初からこの状態ではありませんでした。
「パワートラベラー」という肩書きも見つかっていませんでしたし、Wordpressは存在すら知らず、ブログもAmebloで作成。ブログのPVも1日数人とか、Facebookのいいね数も3いいね!とか、そうした時期も経ています。
この記事では、「僕がどんな順番で、ゼロから自分メディアを構築していったのか」という流れを、一度時系列でご紹介したいと思います。
これから、0から自分メディアを作っていく方の参考になれば嬉しいです。
1.起業から出国までのアメブロ時代(2011/10〜2012/7)
「企業や組織にとらわれない、世界を自由に飛び回るような働き方を叶えたい」
そんな風に決意したのが、2011年10月、23歳の時のことです。当時はまだ、うつ病の影響でうまく身体が動かない時期でした。
その当時、僕が持っていたメディアは、
「アメブロ」
のひとつだけ。
その当時はうつの影響もあり、実名をだして現実の友人とつながることが怖く、Facebookはまだやっていませんでした。
こちらがその当時のアメブロのスクリーンショットです。(お見せするのがお恥ずかしい、、、)
ブログのタイトルは「旅する起業家育成日誌」。また本名ではなく、「rui」というペンネームで書いています。
当時アメブロで書いていたこと
このアメブロで書いていたことですが、
今のように戦略や全体の構成を考えて記事を書くのではなく、とにかく日々起こったことをまとめていくようなブログでした。
よくある「日記ブログ」ですね。
当時は「アフィリエイトをはじめとする収益を上げるサイトを作る」ことに取り組んでいましたので、
・今日やった作業報告
・アフィリエイトのこと
・成果が出ないことの苦悩や葛藤
など、「どうすれば自分が稼ぐ力を身につけるか?」についての配信が中心でした。
誰かのことを想定して書かれたものではなく、「自分の思考の軌跡を残すため」に書いていたので、PV数も1日10PVくらい、多い時でも100PVくらいだったと記憶しています。
ブログの戦略なども特になかったのですが、
「もし、何もないこの状態から力をつけて、世界に出て行くことになれば。きっと、その姿に勇気づけられる人がでてくるかもしれない……」
そんな風には思っていましたし、「今の自分にしか、書けないものはきっとある」とも思って書き続けていましたし、アメブロ経由でたくさんの方と繋がることができました。
「ウェブの力ってすごいんだな〜」
と、とても新鮮に思ったことを覚えています。
2.2012/7〜 出国後、Facebookを始める!
2012年7月に出国してからは、アメブロの更新だけでなく、
「Facebook」
も始めるようになりました。
ただ、これはブランディングのためというより、海外では驚くほど多くの若者がFacebookを活用していることもあり、彼らと繋がりを持つためにはじめたというのが理由です。
Facebookはどう使えばいいかわからず、友達は100人未満、平均いいね!数は5〜15くらい。
旅の様子を配信していけば、誰かしら興味を持ってくれるかもしれないと思っていたのですが、いいねも伸びず、自分の友人の枠やこれまでつながっていた人たちの枠を、超えるつながりは生れませんでした。
3.2013年4月、「パワートラベラー」という肩書きを見つける!
2013年4月、僕にとって転機が訪れます。
タイのチェンマイに暮らしていたとき、たまたま、現地に住んでいる方とFacebookを経由して会う機会がありました。
喫茶店でお互いの経歴を話していたところ、
「阪口さんのそのライフスタイルって、すごく面白いですよね。なにか名前をつけたりしないんですか?阪口さんの旅をしながら仕事をするって、バックパッカーでも、ただのトラベラーでもないわけでしょう? 何か新しい名前があってもいいと思って」
「なるほど、、、それなら、、、旅をしながら稼ぐ力を持っている、そんなパワーのある旅人ということで”パワートラベラー”なんてのはどうでしょう?」
「それ、いいじゃないですか!」
そんな風に、僕の「パワートラベラー」は生まれました。
オリジナルの肩書きが決まったことで、自分の生き方が定まったような気がします。
そして、このライフスタイルを、たくさんの人にシェアし、この理念に共感する仲間を増やしたいと思うようになりました。
4.2013年8月、公式サイトをOPEN!
もともと僕は自分を売り込むことや、積極的に話しかけるのが苦手です。
そこで、「インターネットメディアの力を使って、パワートラベラーの理念が自然と広まり、相手の方から、話しかけてくれる仕組みをつくれないか?」ということを考えました。
たとえば、検索エンジンを経由して僕のブログにたどり着いた人が、
「なんだこのライフスタイル!」
「これ、ずっと私がやりたいと思っていたことだ!」
と思ってくれるようなメディアをつくること。
ただ、役に立つようなブログではなく、来てくれた人の心を掴んで離さないような、そんなものを作れないかと考えました。
4-1. 理念をまとめたサイトとブログを作る
2013年8月に、パワートラベラーの理念をまとめた公式サイトをオープンしました。
当時作成したパワートラベラー公式サイト(waybackmachineより)
現在はURLが変わっていますが、サービスの紹介は一切なく、僕のライフスタイルや理念だけをまとめたメッセージサイトを作りました。(このサイトは「LIVE2」というソフトで自分で作りました)
このコンセプトに合わせて、Facebookやブログのデザインも統一。
アメブロは削除規制が厳しくなってきたこともあり、「Wordpress」でブログを作りなおすことにしました。(現在のブログです)
4-2. Facebookブランディングについても0から学ぶ
同時に、「Facebookブランディング」についてのセミナーを受講したり、書籍を読んで情報発信の方法を学び始め、
・いいね!がつきやすい投稿のコツ
・魅力的なタイムラインの演出
・つながりたい属性にアピールすること
などを実践していきます。
そして、「誰かに価値を与えること」を意識した情報発信を続けていきながら、
「どんな投稿内容が反応がいいか?」
「このライフスタイルを求めている人はどんな人か?」
について試行錯誤を続けてきました。
5.2013年11月、理念を広めるため外部メディアに投稿。STORYS.JPに投稿した記事が拡散!
2013年11月、自分にこれまで起こったストーリーを、「STORYS.JP」という外部サイトに投稿することにしました。
STORYS.JPは、自分の中にあるストーリーを誰かと共有するプラットフォーム。ここに、うつ病だったときのことや、あいりん地区にいたこと、人とうまく話せないことといった自分の弱さをすべて吐き出してみることにしたのです。
ご存知の方も多いかと思いますが、この「あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった『○○のない仕事だけはしたらアカン』とう話」というストーリーがものすごい勢いで拡散されました。
このときのことはよく覚えていて、朝起きたら、携帯画面にものすごい数のメッセージが届いている。
「なんだこれ?」
と思ってFacebookを見てみると、、、右上の「友達申請」のマークの上に「400」という、すさまじい数の申請があって「うわわ!」と仰天しました。
結局、記事を投稿してから10日間で
・900人以上の友だち申請
・2500人フォロワー増
・数百通のメッセージ
をいただくことになりました。
Facebookのいいね数も跳ね上がり、それまでは数十いいねくらいだったのが、以降は200〜400いいね!を平均して出せるようになりました。
6.2013/12〜 リクエストを叶える形でメディアとビジネスを整えていく。
自分メディアで発信を続けていくと、色んな方からのメッセージやリクエストを受け取ることになります。
そうした声を聞きながら、僕だからこそ作ることができるメディアや、ビジネスを作っていきました。
「旅資金を稼ぐ技術について詳しく知りたい!」
⇒メールマガジン「パワートラベラー通信」の開始
「資産サイトの作り方をガッツリ学びたい!」
⇒オンラインサロン「パワートラベラー実践会」の開始
「ふだんの旅の様子が見たい!」
⇒Instagramで夫婦旅の様子を発信
「ブランディングやブログの作り方が知りたい!」
⇒オンライン講座「ライフスタイルビジネス講座」の開始
など、、、
メールマガジンを発行したり、勉強会を開催したり、全国を縦断しながら色んな方とお会いをしたり、これまでの軌跡を1冊の本にまとめたり。
これまでには考えられなかった活動が、自分メディアから広がっていく結果となりました。
コンセプトを見つけ、メッセージを素直に配信していけば、進むべき道は誰かが教えてくれる
長くなりましたが、これまで僕が作ってきた自分メディアと、ゼロから今に至るまでの軌跡をご紹介しました。
自分の転換期を考えてみると、やはり「パワートラベラー」というオリジナル肩書きを見つけたこと。
そして、自分の理念とメッセージを伝えるためのメディアを、戦略的に構築していったことが、ポイントだったように思います。
ここでの「戦略」というのは、収益をあげるための戦略ではなく、
「自分の理念とライフスタイルをどう広めるか?」
という戦略です。
実際、起業当初のアメブロ時代も、パワートラベラーの公式サイトやブログを作っていたときも、僕の頭の中にはなにも収益プランはありませんでした。
今でこそ、勉強会やオンラインサロンなどのビジネスを持っていますが、それは、自分メディアを通じて繋がった方々の「リクエスト」を形にしたものです。
「どんなビジネスを作れば喜ばれるか?」
「自分にしかできない仕事とは何か?」
それはいつも、“自分メディアで繋がった誰か”が教えてくれました。
もしまだその先の展開が見えなかったとしても、自分の理念やメッセージを発信し続けていくことは、それだけで価値があります。
むしろ、まだ先の展開が見えない人こそ、自分メディアをつくるべきです。
自分がどんな想いで活動しているかを言語化すること、自分のメッセージはどんな人に響くかを知ること、そこから見えてくるものはきっとあるからです。