海外航空券を安全、かつ確実に安く買う方法【2026年版】

海外旅行で最もお金がかかるのは、航空券です。

ホテルは工夫次第で節約できますが、航空券だけはどうしても数万円〜数十万円の出費になります。僕は現在、家族3人で南フランスに暮らしていますが、日本への一時帰国やヨーロッパ各地への旅行で年に何度も航空券を購入するため、毎回「どうすれば安く買えるか」は真剣に考えています。

この記事では、海外航空券を安く手に入れるためにいつもやっている手順をご紹介します。

*僕はANAマイラーなので、基本はANAの公式サイト経由で申込みをしています。ただ、ANAにこだわらない短距離移動や、LCCを見つけたいときは下記方法で飛行機を探しています。


ステップ1:Skyscannerで横断比較する

航空券を探すときの第一歩は、Skyscannerでの横断比較です。

Skyscannerの基本的な使い方はシンプルで、出発地・目的地・日程を入力するだけで最安値のルートと航空会社がわかります。

ロンドンーリスボン間を比較した例

・直行便/乗継便の比較
・航空会社ごとの値段と時間
・航空会社やアライアンスの指定
・出発日と帰国日の組み合わせでの価格比較

などができるため最安値のルートが見つかりやすいです。

ステップ2:日程・ルート・航空会社を工夫する

検索ツールで相場を把握したら、次は条件を調整して価格を下げていきます。ここが航空券を安く買うための実質的なキモです。

日程を1〜2日ずらす

前述の通り、出発日や帰国日を1〜2日ずらすだけで数千円〜数万円の差が出ることは日常茶飯事です

一般的に、火曜〜木曜出発は週末出発より安くなる傾向があります。また、祝日や学校の長期休暇の開始日・終了日は需要が集中するため、その前後にずらすだけで大幅に安くなることがあります。

経由便を検討する

直行便は楽ですが、経由便の方が安いケースは非常に多いです。体力に余裕がある場合は、経由地を増やすことも考えましょう。

Skyscannerで経由地を限定せずに検索すると、こうした代替ルートも含めて一括比較できるため、現在の情勢下では特に有効です。

経由地を増やすと安くはなるのですが、うちは子連れでの移動になるため、高くとも直行便を選ぶようにはしています。

往路と復路を別々に買う

往復で同じ航空会社にする必要はありません。往路はANA直行便、復路はターキッシュエアラインズのイスタンブール経由、というように別々に買った方が安くなるケースがあります。

Skyscannerの検索結果では「異なる航空会社の組み合わせ」も自動的に表示されるため、見逃さずに比較してください。

近隣空港を含めて検索する

目的地の空港を固定するのではなく、近隣の空港も含めて検索すると安い便が見つかることがあります。

たとえばパリに行きたい場合、ロンドンやアムステルダムへの便が大幅に安ければ、そこからLCCや鉄道でパリに移動する方がトータルで安くなる可能性があります。

この方法を使う場合は、別々のチケットを予約することになるため、乗り継ぎ時間は最低3時間確保してください。別々の航空会社で予約した場合、最初の便が遅延しても2つ目の便は待ってくれません。


ステップ4:航空会社の公式サイトで予約する

ここが非常に重要なポイントです。比較サイトは「検索」に使い、「予約」は航空会社の公式サイトで行ってください。

第三者サイトで航空券を買うリスク

Expedia、Trip.com、Kiwi.comなどの第三者サイト(OTA:Online Travel Agency)は、航空会社の公式サイトより安い価格を表示することがあります。しかし、これらのサイト経由で購入した航空券には以下のようなリスクがあります。

まず、欠航・遅延時の対応が複雑になります

第三者サイト経由で購入したチケットについて、航空会社に直接問い合わせても「ご購入いただいた旅行会社にお問い合わせください」と案内されるケースがほとんどです。ANA公式サイトでも「航空券比較サイト経由で購入した場合、弊社では払い戻し等のお申し出をお受けすることができません」と明確に注意喚起されています。

次に、変更・キャンセルの柔軟性が下がります

航空会社公式で購入した場合は直接変更や払い戻しが可能ですが、第三者サイト経由だと変更手数料が高額だったり、そもそも変更不可だったりすることがあります。

さらに、予約が正常に完了していないケースすら報告されています。

国民生活センターにも「旅行予約サイト経由で航空券を購入したが、実際には発券されていなかった」「予約サイトと航空会社の双方にたらい回しにされた」といった相談事例が寄せられています。

公式サイトで予約するメリット

航空会社の公式サイトで予約すれば、欠航時の振替や払い戻し、座席変更、マイルの積算がすべてスムーズに行えます。万が一のトラブル時にも、航空会社が直接対応してくれるため安心です。

Skyscannerで最安値を見つけたら、その航空会社の公式サイトに直接アクセスして同じ便を検索してみてください。公式サイトの方が数千円高いこともありますが、その差額は「何かあったときの保険料」と考える価値があります。

特に家族旅行の場合、欠航時に家族全員の振替がスムーズにいかないリスクは避けたいところです。


ステップ5:さらに安くする裏ワザ

基本の検索・予約手順に加えて、さらに数千円〜数万円の節約を実現するテクニックを紹介します。

複数人でも「1人ずつ」検索する

家族やグループで航空券を買うとき、人数分をまとめて検索していませんか? 実はこれ、損をしている可能性があります!

航空会社のシステムは、複数席を同時に検索すると、最も高い座席の価格に全席を合わせて表示する仕組みになっています。たとえば4人分を検索した場合、1席が3万円、1席が4万円、2席が5万円だとしても、すべて5万円×4席=20万円と表示されます。

1人ずつ検索して個別に購入すれば、3万円+4万円+5万円+5万円=17万円で済む可能性があります。3万円の差は決して小さくありません。

座席が離れてしまうリスクはありますが、チェックイン時に座席を調整するか、数千円を節約して隣同士でなくても良しとするかの判断になります。

通貨を切り替えて検索する

航空会社の公式サイトでは、表示通貨を変更できるケースがあります。同じ便でも日本円建て、米ドル建て、ユーロ建て、現地通貨建てで価格が異なることがあり、通貨を切り替えるだけで安くなることがあります

これはホテル予約でも同様のテクニックが使えます。詳しくは「海外ホテルを安く予約する方法」の記事で解説しています。

VPNでアクセス元を変えて比較する

ホテル予約と同様、航空券の価格もアクセス元の国によって異なるダイナミックプライシングが採用されています。VPNを使って別の国からアクセスした状態で検索すると、より安い価格が表示される可能性があります。

必ず効果があるとは限りませんが、高額な航空券ほど試す価値があります。NordVPNの調査では、VPNの使用有無によって最大27%の価格差が確認されています

Hidden City Ticketing(隠れ都市チケット)

経由地が本当の目的地で、最終目的地まで乗らずに経由地で降りてしまうテクニックです。たとえば東京→ロンドン→パリのチケットが、東京→ロンドン直行便より安い場合、ロンドンで降りてパリ行きの便には乗らない、という方法です。

SkipLaggedというサイトがこの検索に特化しています。ただし、この方法は航空会社の規約違反であり、発覚するとマイルの没収やアカウント停止のリスクがあります。

預け荷物は最終目的地まで送られてしまうため手荷物のみになり、往復便のうち片方でもスキップすると残りの旅程がキャンセルされます。

知識として知っておくのは悪くありませんが、実際に使うことは推奨しません。


航空券の購入をきっかけにマイルを貯めよう

航空券は1回の購入で数万円〜数十万円の支出になります。これだけの金額を現金やポイント還元率の低いカードで支払ってしまうのは、正直もったいないです。

もし日程に余裕があるなら、航空券の購入前にマイルが貯まるクレジットカードを作ることを検討してみてください

たとえばANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、入会後3か月以内の利用額に応じてボーナスポイントが付与される入会キャンペーンを常時開催しています。航空券の購入費用をこのカードで支払えば、カードの利用金額条件を満たしやすくなり、結果として大量のポイントを獲得できます。

ANA航空券の購入では100円につき3ポイント(=3マイル相当)が貯まり、通常のショッピングでも100円につき1ポイントが加算されます。ポイントの有効期限は無期限で、マイルへの移行手数料も無料です。

仮にキャンペーンで50,000〜100,000ポイントを獲得できれば、それだけで家族の次のフライトを特典航空券でまかなえる可能性があります。東京→東南アジアの往復特典航空券は1人あたり30,000〜35,000マイルで取得でき、ヨーロッパ往復でも1人あたり45,000〜55,000マイル(シーズンによる)で発券可能です。

ANA系列に限らず、

・航空券という高額決済のタイミングでマイル系カードを作る
・入会キャンペーンのポイントを最大限に獲得する
・次回のフライトはポイントで取得する

この発想を持っているだけで、旅行のコストは大きく変わります。

マイルの貯め方や活用法については、以下の記事で詳しく解説しています。


予約後にやるべきこと

航空券を予約したら、それで終わりではありません。予約後にもう一手間かけることで、さらに得をする可能性があります。

24時間以内のキャンセルルールを活用する

多くの航空会社(特にアメリカ系)は、購入後24時間以内であれば無料でキャンセルできるルールを設けています。予約した直後に別のサイトでさらに安い便を見つけた場合、24時間以内であればキャンセルして買い直すことができます。

日系航空会社(ANA・JAL)の場合はこのルールが必ず適用されるわけではないため、購入前にキャンセルポリシーを必ず確認してください。

価格アラートを設定しておく

SkyscannerやGoogle Flightsで同じルートの価格アラートを設定しておけば、値下がりしたときに通知が届きます。キャンセル可能な運賃で購入している場合は、値下がり後にキャンセル→再購入という対応が可能です。

座席指定を早めに行う

家族旅行の場合、座席が離れてしまうリスクがあります。航空会社公式で予約していれば、マイページから無料で座席指定できるケースが多いため、予約後すぐに確認しておくことをおすすめします。


まとめ|海外航空券を安く買う手順

最後に、この記事で紹介した手順を改めて整理します。

ステップ1Skyscannerで横断比較し、最安値の「あたり」をつける

ステップ2Google Flightsの日付グリッドで日程を最適化する

ステップ3:日程のシフト、経由便の検討、別の航空会社での比較でさらに価格を下げる

ステップ4:航空会社の公式サイトで予約する(第三者サイトは検索のみ)

ステップ5:通貨切り替え、VPN、複数人の個別検索などの裏ワザを活用する

+α:航空券購入のタイミングでマイル系カードを作り、入会キャンペーンのポイントを獲得する

「火曜日が安い」「シークレットモードで安くなる」といった都市伝説に時間を費やすのではなく、この正攻法の手順を踏むことが、結果的に最も安く航空券を手に入れる方法です。

航空券の価格は常に変動しているため、完璧なタイミングを待ち続けることはできません。30〜40分ほどで上記の手順を一通りこなし、納得できる価格を見つけたら、迷わず予約する。そして予約後は二度と振り返らない。

この割り切りが、時間とお金の両方を節約する最善の方法です!

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