AIスライド作成ツール比較 Genspark・Gamma・Canvaなど6つの違い

AIスライド作成ツールおすすめ比較|無料で使える範囲と選び方

「資料づくりをAIに任せたいけど、ツールが多すぎて選べない」
「無料のままPowerPointで受け取れるツールはある?」

AIスライド作成ツールは、AIがWebを調べて中身から作る「調査型」と、渡した文章を見栄えのよい資料に整える「整える型」に大きく分かれます。どちらが合うかは、資料の中身がもう手元にあるかで決まります。

✅️ テーマだけ決まっていて、調べものから任せたい
✅️ 原稿はあるので、デザインを整える手間を減らしたい
✅️ できれば無料のまま、PPTXで受け取りたい

中身を調べるところから任せたいならGenspark、手元の文章を整えたいならCanvaかGammaが合うと僕は考えています。Gensparkは、調査・構成・デザインを1回の依頼で進められるのが強みです。

注意したいのは書き出しです。Gensparkの無料プランではスライドをファイルにできず、PPTXで受け取るにはPlus(月約4,290円の目安)が必要です。無料のままPPTXが欲しいだけなら、Canvaで足ります。

ブラウザ上での発表や共有リンクなら、Gensparkは無料プランでも使えます。調べもの込みの資料が多い人は、まず無料でAIスライドを1本作り、仕事に合うかを確かめてみてください。

Gensparkと主なAIエージェント・AIチャットの比較▼

項目GensparkChatGPTManus
無料プランあり(毎日クレジットを付与・カード登録不要。スライドの書き出し不可など一部制限)あり(メッセージ数・画像作成などに上限)あり(毎日300クレジット・簡単な質問向け。同時に動かせる作業は1つ)
個人向け有料プラン(月払いの最安)Plus 約4,290円(月10,000クレジット。為替で変動)Go 1,400円(Plus は3,000円。税込かの記載なし)約3,100円(月4,000クレジット。米国通貨建てを1USD=155円で換算・税の記載なし)
年払いあり(月払いより約20%安い)—あり(月払いより約17%安い)
主な用途(公式の説明)スライド・シート・ドキュメントなどの資料作成とリサーチ会話・調べもの(Deep Research)・画像作成リサーチ・ウェブサイト・スライドの作成
(出典:Genspark・ChatGPT・Manusの公式サイト)

結論:調べてから作るならGenspark、デザイン重視ならCanva・Gamma

AIスライド作成ツールは、大きく「調べて作るタイプ」と「整えるタイプ」に分かれます。主な6つを並べると、次のとおりです▼

ツール 得意なこと 無料でPPTXに書き出せるか 日本語の資料
Genspark 調査・構成・デザインをまとめて任せる できない(有料のみ) 日本語の画面・日本法人あり
Manus 調査を含む作業全般の一部としてスライドも作る 公式に明記なし 日本語の画面あり
Gamma 文章からカード型の資料をすぐ作る できる(ロゴ入り) 日本語のページあり
Canva テンプレートとデザインの細かい調整 できる 日本語テンプレートが豊富
Gemini Googleスライドへ移して仕上げる Googleスライド経由 アプリは日本語で使える
イルシル 日本語のビジネス資料 できない(有料のみ) 日本の会社のサービス

(各社の公式サイト・ヘルプの記載)

生成AI業界に長くいる立場から見ると、どれか1つが全部に勝つ、という状況ではありません。

「何を作るか決まっていない状態から、調べて資料にしたい」のか、「中身はあるので、見た目を整えたい」のかで選ぶと失敗しにくいです。

迷ったら、調べて作るタイプ(Genspark)と整えるタイプ(CanvaかGamma)を1つずつ無料で試すのが近道です。

AIスライド作成ツールの選び方

AIスライド作成ツールを比較するときは、次の4つを見ると違いがはっきりします。

無料で使える範囲

無料版の制限は「作れる量」と「書き出し」の2種類です。

作れる量はクレジットや回数で決まり、書き出しは「PowerPointやPDFでファイルにできるか」です。無料で作れても、ファイルにできないツールがあるので、仕事で使うなら書き出しまで確認してください。

PowerPoint・PDFで書き出せるか

社内の資料や取引先への提出では、PowerPoint(PPTX)で受け取れるかが大事です。

PPTXで書き出せれば、会社のテンプレートに合わせて文字や図をあとから直せます。Googleスライドで書き出せるツールなら、チームで同時に編集できます。

日本語の資料の作りやすさ

海外のツールは、日本語の文字の大きさや改行が不自然になることがあります。

日本語の画面・日本語のテンプレートがあるか、日本の窓口があるかを見ておくと安心です。英語のみ対応の機能もあるので、公式ヘルプの対応言語も確かめてください(Googleスライド内のGeminiの資料生成は、2026年10月時点で英語のみ)。

調査(リサーチ)までしてくれるか

生成AIでスライドを作るとき、一番時間がかかるのは中身を集めることです。

GensparkやManusは、AIがWebを調べてから構成とスライドを作ります。CanvaやGammaは、渡した文章やテーマを形にするのが中心です。

中身がまだない資料なら調査型、原稿がある資料なら整える型が向いています。

AIスライド作成おすすめツール6選とChatGPT・Copilot

ここからは、AI資料作成のおすすめツールを1つずつ見ていきます。料金は各社の公式ページで確認したものです。

Genspark

テーマを伝えると、AIが調べて構成を考え、スライドを1枚ずつ作ります。数字や主張をAIに確かめさせる機能もあります。

Genspark公式サイトのトップページ
出典:Genspark公式サイト

Genspark(ジェンスパーク)は、スライド・シート・ドキュメントなどの資料作成とリサーチをまとめて任せられるAIワークスペースです。公式ヘルプで確認できる、AIスライドの主な機能は次のとおりです▼

  • 調査から作成まで:テーマを入れると、AIが調べて構成とデザインを決める
  • 手持ちのファイルを使う:PDF・Word・Excel・PowerPointを読み込んで土台にできる
  • スキル:営業提案・研修・コンサルティングなど、用途ごとの型を100種類以上から選べる
  • コンテンツを検証:スライドの数字や主張を、Webやアップロードしたファイルと照合する
  • 書き出し:PDF・PPTX・Googleスライド(有料プランのみ)

AIのモデルは、速くてクレジット消費が半分の「Standard」と、品質重視の「Ultra」から選べます。

Gensparkは、文字の修正など手で行う編集と書き出しにはクレジットを使わず、AIが生成したときだけ減ります。細かい直しは手で行えば、クレジットを節約できます。

無料プランでは、作ったスライドをファイルにできません。ブラウザ上での発表や共有リンクはできますが、PPTXで受け取るには有料プランが必要です。

AIスライドは、Gensparkの公式サイトのホーム画面下部の「AIスライド」から始められます(公式ヘルプ)。

GensparkのAIスライドの作り方と書き出しの手順は「GensparkのAIスライドの使い方|パワポで書き出す手順とプロンプトのコツ」で詳しく扱います。

Gamma

Gamma(ガンマ)は、文章やテーマからカード型のスライドを手早く作るツールです。プレゼン資料のほか、Webページのような形でも公開できます。

公式ヘルプで確認できる、クレジットと書き出しの条件は次のとおりです▼

  • 無料プラン:登録時に400クレジット。毎月の補充はなく、使い切ったら紹介か有料プランで増やす
  • 有料のPlus:毎月1,000クレジット
  • 書き出し:PDF・PNG・PPTX。無料プランでも使えるが、PDF・PPTXに「Made by Gamma」のロゴが入る
  • Googleスライド:PPTXで書き出してから取り込む

料金は、公式の料金ページが確認画面で読み込めず、この記事では金額を載せていません。契約する前に公式サイトで確かめてください。

Canva

Canva(キャンバ)は、テンプレートから資料やSNS画像を作るデザインツールです。テーマや文章を入れると、AIがスライドの構成・文章・デザインを作る機能があります。

公式の説明から分かる、資料づくりに関わる点は次のとおりです▼

  • 書き出し:PowerPointで開けるPPTX形式でダウンロードできる
  • 日本語:日本語のテンプレートが多く、AIで作った後の見た目を調整しやすい
  • 無料プランのAI:使えるが回数に上限がある(料金ページでは標準・高品質モデルで最大20回。ヘルプによると回数は毎月リセット)
  • 有料のCanvaプロ:年11,800円で、AIの上限が広がる(税込かの記載なし)

一方で、Canvaはデザインが中心で、AIが自分でWebを調べて中身を集める使い方は主な用途ではありません。

Manus

Manus(マナス)は、調べもの・Webサイトづくり・スライド作成などを任せられるAIエージェントです。スライドはその機能の1つで、AIが調べた内容をもとにデッキを作ります。

公式ページで確認できる条件は次のとおりです▼

  • 無料:スライド作成ツールのページで、新規ユーザーに最大300の無料クレジットを付けると案内(料金ページには無料プランの記載なし)
  • 有料:月払いで一番下のプランは約3,100円(月4,000クレジット。米国通貨建てを換算した目安・税の記載なし)
  • 年払い:月払いより約17%安い
  • 書き出し:PPTXとPDF

無料で続けて使える前提の記載はないため、続けて使うなら有料と考えておくのが安全です。

Gensparkと同じ調査型です。Gensparkは公式ヘルプで編集・検証・スキルなど資料作り向けの機能を詳しく案内していて、Manusはスライド以外の作業も含めた汎用のエージェントという位置づけです。

Gemini・Googleスライド

GoogleのGeminiでのAIスライド作成には、2つの入口があります。

  • Geminiアプリの「Canvas」:テーマを伝えるか資料を渡すと、テーマ(配色)と画像つきのスライド一式を作り、Googleスライドへ書き出せる
  • Googleスライドの中のGemini:スライドの画面で資料を生成する機能。対象はGoogle WorkspaceやGoogle AI Proなどの有料プランで、2026年10月時点では英語のみ

Canvasのスライド作成は、Googleの公式ブログ(2025年10月)でProの契約者から提供を始め、無料ユーザーにも順次広げると案内されています。

普段からGoogleスライドで資料を作っている人には、作った後の編集や共有がそのままできるのが利点です。Google AI Proは月2,900円です(Google Oneの料金ページの表示)。

イルシル

イルシルは、日本の会社が提供するスライド生成AIです。日本語のビジネス資料を前提に作られていて、検索上位の比較記事でもよく取り上げられています。

公式ヘルプによると、無料のフリープランは資料3個まで・AIデザイン生成は月3枚までで、PDFやPPTXへの書き出しなど外部へのデータ出力は使えません。個人向けのパーソナルプランは月1,848円(税込)です。

日本語の資料だけを作る人や、海外のサービスに抵抗がある会社には候補になります。

ChatGPT・Copilotでも資料は作れる?

ChatGPTやMicrosoftのCopilotでも、スライドの構成案や原稿は作れます。

それぞれの位置づけと料金は次のとおりです▼

  • ChatGPT:主な用途は会話・調べもの・画像作成。個人向けの有料プランはGoが月1,400円、Plusが月3,000円(税込かの記載なし)
  • Copilot:Microsoft 365 Personal(月2,130円・税込)以上に含まれ、使用量に上限がある

ChatGPTやCopilotでパワポを作る手順は「パワポをAIで作る方法|ChatGPT・Copilot・Gensparkの手順と向き不向き」で扱います。

料金と無料で使える範囲の比較|AI資料作成を無料で済ませるには

AIスライド作成やAI資料作成を無料で済ませたい人に向けて、無料でできることと、有料の目安を並べます▼

ツール 無料で使える範囲 無料での書き出し 有料プランの目安
Genspark 毎日100クレジット(受け取れる合計に上限あり) できない Plus 月約4,290円(月10,000クレジット)
Gamma 登録時に400クレジット(補充なし) PDF・PPTX(ロゴ入り) 公式で確認できず
Canva AI機能は回数の上限つき PPTX・PDF Canvaプロ 年11,800円
Manus 新規ユーザーに最大300クレジット 公式に明記なし 月約3,100円(月4,000クレジット)
Gemini Canvasのスライド作成(順次提供) Googleスライド Google AI Pro 月2,900円
イルシル 資料3個・AIデザイン生成は月3枚 できない パーソナル 月1,848円

(Gensparkは税込の目安、Manusは米国通貨建てを換算した目安で税の記載なし。Canvaは税込かの記載なし)

GensparkのPlusは年払いにすると月払いより約20%安くなり、月割りでは約3,410円です(税込の目安)。

無料で資料作成をするなら、ファイルで渡す必要があるかどうかで選ぶのが一番の分かれ目です。

Gensparkの無料クレジットには、アカウントごとに受け取れる合計の上限があります(数字は公式ヘルプに記載なし)。無料はずっと使い続けるためではなく、試すためのものと考えてください。

Gensparkのプランとクレジットの詳細は「Gensparkの料金はいくら?Free・Plus・Pro・Teamの違いとクレジットの仕組み、選び方」にまとめています。

目的別のおすすめ|生成AIでの資料作成をどう選ぶか

生成AIでスライドを作る目的ごとに、合うツールを整理します。

AIスライド作成ツールを目的で選ぶ分岐図。調べものから任せたいならGenspark、Googleスライドで資料を管理しているならGemini、それ以外(デザインを整えたい・無料でファイルが欲しい)ならCanvaかGammaです。

社内資料を早く作りたい

調べものから資料作成までをまとめて片付けたいなら、Gensparkが向いています。調査・構成・デザインを1回の依頼で進められ、PPTXで書き出して社内のテンプレートに合わせて直せます。

まずはGensparkにこちらから無料登録し、いつも作っている社内資料を1本作らせてみると、自分の仕事に合うかが分かります。

Googleスライドで社内の資料を管理している会社なら、Geminiで作ってGoogleスライドに移す方法も合います。

デザインを整えたい

伝えたい中身が決まっていて、見た目を整えたいならCanvaかGammaです。

Canvaは日本語テンプレートが多く、細かいデザインの調整まで1つのツールで済みます。Gammaは文章を入れてからスライドができるまでが速く、Web公開もできます。

無料だけで済ませたい

ファイルで受け取る必要がある資料を無料で作るなら、Canvaが第一候補です。無料のままPPTXでダウンロードできます。

ロゴが入ってもよい資料ならGammaでも足ります。画面上で発表するだけなら、Gensparkの無料プランでも作成から発表までできます。

Gensparkでスライドを作る良い点・気になる点

ここでは、比較の中心にしたGensparkについて、資料作りの面での良い点と気になる点をまとめます。

良い点

  • テーマだけ渡しても、AIが調べて中身から作る
  • 「コンテンツを検証」で、スライドの数字や主張を確かめられる
  • PDF・PPTX・Googleスライドの3つの形式で書き出せる(有料プラン)
  • 手で行う編集と書き出しにはクレジットを使わない
  • 日本法人があり、画面やヘルプが日本語で読める

気になる点

  • 無料プランではスライドを書き出せない
  • 1回の作成で使うクレジットは作業の中身で変わり、公式に決まった消費量が載っていない
  • 料金が米国通貨建てで、円の金額は為替で変わる
  • デザインを細かく作り込みたいときは、CanvaやFigmaに書き出して続けるよう公式ヘルプで案内されている

AIが調べた内容には間違いが入ることがあります。検証機能を使っても、社外に出す資料の数字は自分で出典を確かめてください。

Gensparkが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 調べもの込みの資料(市場の調査・競合の比較・提案書のたたき台など)を作ることが多い人
  • PowerPointで受け取って、会社のテンプレートに合わせて直したい人
  • スライド以外に、リサーチや文書・表の作成もまとめて任せたい人

向いていない人

  • 原稿がすでにあり、デザインを整えるだけでよい人(CanvaかGammaで十分です)
  • 無料のままファイルで受け取りたい人(Canvaが向いています)
  • Googleスライドの中だけで作業を完結させたい人(Geminiが向いています)

よくある質問

Q. AIで作った資料はそのまま使える?

そのまま使うのはおすすめしません。AIが作った資料には、事実の間違いや古い数字が入ることがあります。

数字・固有名詞・出典は必ず自分で確認してください。Gensparkには検証機能があり、PPTXで書き出すと検証の記録がスライドのノートに残ります。

Q. 商用利用できる?

ツールとプランで条件が違います。Gensparkは、有料プランの特典に生成物の商用利用が含まれると公式ヘルプに書かれていて、無料プランには記載がありません。

ほかのツールも、仕事で使う前に各社の利用規約で商用利用の条件を確認してください。

Q. Geminiの無料版でもスライドは作れる?

Geminiアプリの「Canvas」が使えれば作れます。Canvasのスライド作成は無料ユーザーへ順次広げる案内なので、自分のアカウントで使えるかを確かめてください(上の「Gemini・Googleスライド」の節)。

Googleスライドの画面の中で資料を生成する機能は有料プランが対象なので、無料版では使えません。

Q. ChatGPTだけでスライドは作れる?

構成案や各スライドの文章を作るのは得意です。ただし主な用途は会話や調べもので、見た目の整ったスライドにするには、ほかのツールと組み合わせる方が手間が少ないと思います。

まとめ|迷ったら無料で2つ試す

AIスライド作成ツールの選び方を、もう一度まとめます。

  • 調査から任せたい:Genspark(書き出しは有料のPlusから)
  • デザインを整えたい:CanvaかGamma
  • 無料のままPPTXで受け取りたい:Canva(Gammaはロゴ入り)
  • Googleスライドで仕上げたい:Gemini
  • 日本語の資料だけを作る:イルシルも候補

正直なところ、原稿があってデザインを整えるだけなら、有料のツールは必須ではありません。Canvaの無料版で十分な人も多いと思います。

迷ったら、GensparkとCanvaを無料で1本ずつ作って、手間と仕上がりを比べてください。

Genspark公式サイトのトップページ

Gensparkと主なAIエージェント・AIチャットの比較▼

項目GensparkChatGPTManus
無料プランあり(毎日クレジットを付与・カード登録不要。スライドの書き出し不可など一部制限)あり(メッセージ数・画像作成などに上限)あり(毎日300クレジット・簡単な質問向け。同時に動かせる作業は1つ)
個人向け有料プラン(月払いの最安)Plus 約4,290円(月10,000クレジット。為替で変動)Go 1,400円(Plus は3,000円。税込かの記載なし)約3,100円(月4,000クレジット。米国通貨建てを1USD=155円で換算・税の記載なし)
年払いあり(月払いより約20%安い)—あり(月払いより約17%安い)
主な用途(公式の説明)スライド・シート・ドキュメントなどの資料作成とリサーチ会話・調べもの(Deep Research)・画像作成リサーチ・ウェブサイト・スライドの作成
(出典:Genspark・ChatGPT・Manusの公式サイト)