最近、モナコに本部があるチャリティ団体のオーケストラに所属し、ベースとチェロを担当するようになりました。
先日、モナコで行われたチャリティガラパーティで演奏する機会があったのですが、そのときに悩んだのが、
「ベースを海外に運ぶ時って。どうするの??」
ということ。
ネット検索してもあまり情報が出てこなかったので、今回はベースを国外に持ち運ぶときの様子についてご紹介します!
ベースを海外に持っていく@ANA編
今回は、
- 大阪伊丹→羽田(ANA)
- 羽田→フランクフルト(ANA)
- フランクフルト→ニース(ルフトハンザ)
と、合計2回の乗り継ぎでした。
ベースは、機内持ち込みのサイズを越えているため、スーツケース同様、チェックイン時に預け入れをすることになります。預け入れ時に僕が気になったことを、簡単にまとめてみます。
事前に予約は必要?
コントラバスなどの大型楽器になると事前予約が必要ですが、ベース程度の大きさ(3辺の長さが200cm未満)であれば、当日そのまま持っていっても受け付けてくれます。
ただ僕は不安だったので、事前にANAに電話をして楽器を預け入れすることを伝えました。すると、
- 3辺の長さ
- 重量
を伝えれば、楽器を運ぶ荷台のスペースを確保してくれるとのことでした。
国際線・ベースの預け入れは有料?無料?
預け入れは、ベースケースの大きさ(3辺の長さが200cm程度)でしたら、基本は無料となります。
ただ、荷物として取り扱われる以上、ロストバゲッジや楽器が壊れるなどの事故はありえます。
もし機内に持ち込んで運びたいという場合は、自分の隣の座席を楽器用に購入します。通常のチケット購入ではなく、チケット購入後にANAに電話をして問い合わせる形になります。
ベースはどんな風に運ばれていくの?
国内線の場合、ギター(ベース)用の青い楽器ケースの中にしまってもらえるのですが、国際線の場合はケースがつきません。
スタッフさんがぷちぷちを巻いてくれるのですが、気休め程度・・・という感じです。
写真は国内線専用のギターケース。国内線はこうした専用ケースがあるのですが、国際線はこれがつきません。
不安な人はハードケースにするか、ソフトケースの隙間に衣類やタオル、クッション材などを入れて楽器を保護するようにしましょう。僕はハードケースを持っていないため、隙間に衣類を詰めれるだけ詰めて、クッション材代わりにしました。
乗り継ぎをする場合、トランジットでベースをピックアップする必要はある?
今回は、同じスターアライアンス系であるANA→ルフトハンザへの乗り継ぎということもあってか、大阪から到着地のニースまで、そのままベースが運ばれていきました。
これがもし他の系列の航空会社に乗り継ぐ場合は、一度トランジットでピックアップする必要があるかもしれません。
乗り継ぎがある場合は、同じ系列の航空会社で予約することをおすすめします。スターアライアンスとか、ワンワールドとかですね。同じ系列の会社の方が連携がとれますし、たとえ荷物がロストバゲッジしたときにも、荷物を辿りやすくなります。
ニース(フランス)にベースが到着した時の様子
こちらが、ニースに運ばれてきた楽器の様子。よかった!無事に届いた!と安堵したのは言うまでもありません。
楽器は大型荷物扱いとなり、スーツケースが運ばれて出て来るレーンとは別のレーンから出てくることも多いです。
今回のニースもそうで、いくらバゲッジが流れるレーンで待っていても一向に出てこない。
慌ててスタッフに問い合わせると、「楽器はここじゃなくて、一番端のレーンで流れてくるよ」と聞き、慌てて取りに走りました。写真背景の閑散とした様子に、どれだけ楽器と再開するまで時間がかかったか感じ取っていただけると嬉しいです(笑)
ベースを海外から日本に持ち込む@スイス航空編
帰りは、
- ニース→フランクフルト(スイスインターナショナル)
- フランクフルト→成田(スイスインターナショナル)
- 成田→大阪伊丹(ANA)
で移動しました。今回も2回乗り継ぎです。
スイス航空にも事前に電話で問い合わせたのですが、事前予約などはなく、そのままチェックイン時に大型荷物として預け入れをするとのことでした。
専用のギターケースなどもなく、ぷちぷちも巻かれず、そのまま運ばれます。
どのような扱われ方をするかわからないので、ケースの中にクッション材を詰めるなど、出来る限りの対策はしておきましょう!
今回も同じ系列(スターアライアンス)だからか、ニース→成田までそのままベースが運ばれていきました。今回も無事に届いて良かったです!
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以上、海外にベースを持ち運んだ様子をまとめてみました。
航空会社によって楽器の取り扱いは違いますので、気になる方は事前に航空会社に電話して確認してみてくださいね!
阪口ユウキ