世界中、自由に旅する会社をつくりたい。
オフィスの場所は、今ぼくらがいるところ。
メンバーは、そのときその場所にいる人たち。
事業は、そのメンバーできる最大限に面白いもので。
ぼくは、たとえば貿易をやりたい。
その国にいる素敵な人たちがつくった素敵なものを、異国の人たちに届けてみたい。
それが本当に素敵に見えるキャッチコピーと、デザインを添えて。
異国にオフィスを構えたい。
南向きの窓と、コーヒー、そしてmacbook。
小粋な女の子をひとり、アルバイトに置いて。
脚で歩いて、人と話して、こじんまりと商品を仕入れたい。
仕事の時間は午前中だけ。
午後はきっと、小説を書いたり、散歩をしたり、
本を読んだり、デートをしたりで忙しい。
夜は楽器をかついで、
カフェやバーで演奏をしたいから、
これもきっと忙しい。
仕事は、南向きの窓から差し込む光が、まだやわらかな時間帯だけ。
そうして在庫がなくなって、部屋がからっぽになったら、
部屋をたたんで、彼女と別れる。またあたらしい国へ行く。
そんな風にして、いくつものオフィスや、
WEBサイトを立ち上げては、
干したての洗濯物をたたむように、丁寧に片づけていく。
そんな風な毎日を、25歳からつくっていく。
21.1世紀の、新しいはたらき方を、見つけていく。
「会社」と書いたけど、それは古い。
「起業」も、なんだかカッコつけて、肩が張る。
ぼくのは、単なるわがままだ。
ただし、信念のある、わがままだ。
折れそうになることが、日本では本当に多い。
ぼくはあの場所に行く。それまで絶対に、諦めない。