グランドプリンス新高輪・渦潮ホールにて、ベーシストとして演奏をしました。

僕ら夫婦が参加している慈善団体「アミチエソンフロンティエール インターナショナル ジャポン(https://amitiejapon.org/)」が、国内最大級1000人規模のチャリティー・ガラパーティーを開催しました。

僕は第一部のアペタイムに、少人数編成でのバンドのベーシストとして出演。また、第二部のラストのオーケストラ演奏では指揮者をやらせていただきました。舞台は、グランドプリンスホテル新高輪、アペタイムでは、パーティー会場である飛天の間に続く「渦潮ホール」の特設ステージで演奏いたしました。

こちらはリハ中の写真ですが、ちょうど天窓からステージに向けて光が差し込み、神々しい雰囲気をつくっていました。過去に演奏をしたステージの中で、最も胸がときめく、美しい舞台でした。

僕は15歳から23歳まで、プロのベーシストを目指して活動していました。

真剣に、毎日音楽に取り組んでいるつもりでいましたが、今になって思うことは、全ての活動が「内向き(自分向き)のベクトル」で構成されていたということです。

自分はどう弾くかということ、どうすれば自分はうまくなるのかということ。全てが自分、自分、自分になっていて、本当に狭い視野の中で盲目的に生きてきました。

ミュージシャンとして、一定の音楽のクオリティを出すことは必要不可欠ですが、ベクトルが自分だけに向いていても、世界の広がりはありません。音楽の本質は、「誰と演奏するか」ということであり、「どこで、誰に向けて演奏するか」ということであり、自分を起点とはするものの、外に向けてそのベクトルは向かっていないといけないと、強く思うようになりました。

僕は23歳で音楽の道に挫折してから、30歳を過ぎて、このアミチエジャポンのオーケストラに加わり、自分ひとりで努力をするだけでは決して立つことができない様々なステージに立たせていただきました。

モナコの5つ星ホテルであるエルミタージュホテル、オテル・ド・パリのボールルームや、東京のグランドハイアットホテル、今回のグランドプリンス新高輪にしても、どんなに自分が一生懸命楽器の練習をしても一生涯立つことができない舞台ばかりです。楽器を背負い、日本と世界を飛び回る姿は、まさに世界を股にかけて活動をするミュージシャンのそれであり、このアミチエジャポンの活動に関わることで、僕は昔思い描いた夢を叶えることができました。

阪口ユウキ

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