事業決済のポイントがつかない…法人向けビジネスカードの最適解は?経営者仲間と相談した結果
2025年末、アメリカン・エキスプレスが提携カードに対する大きなルール変更を行いました。
ANAアメックス、マリオットボンヴォイアメックス、ヒルトンアメックス、デルタアメックスといった提携カードで、事業用決済がポイント加算対象外になったのです。
対象となるのは、広告宣伝費用、運送関連費用、オフィス用品、建設資材、食品・酒類卸、自動車パーツなど、アメックスが「事業用決済」として登録した加盟店での支払いすべてです。用途や購入個数に関係なく、該当する加盟店で決済した時点でポイントがつきません。
| 対象カード | 変更前 | 変更後(2025年10月28日~) |
|---|---|---|
| ANAアメックス / ゴールド / プレミアム | 100円=1ポイント | ポイント加算対象外 |
| Marriott Bonvoyアメックス / プレミアム | 100円=2〜3ポイント | ポイント加算対象外 |
| ヒルトンアメックス / プレミアム | 100円=2〜3ポイント | ポイント加算対象外 |
| デルタ スカイマイル アメックス / ゴールド | 100円=1マイル | ポイント加算対象外 |
私自身、以前はMarriott Bonvoyアメックスプレミアムで月額の広告費を決済していました。100円=3ポイントで貯まり、60,000ポイントごとに25,000マイル(ボーナス5,000マイル込み)に変換できる仕組みが非常に効率的だったからです。
この変更を受けて、周りの経営者仲間も含め、事業決済のカードを切り替える動きが一斉に起きています。
結論、周りの経営者仲間とも相談し、各カードのポイント還元率やキャンペーンを比較した結果、初年度キャンペーンで180,000ポイントが貯まるアメックスビジネスゴールドを選択することにしました。
この記事では事業者向けに「マイル・ポイント」が溜まるカードと、カードの選び方について解説していきます。
筆者のメインカード:
・ANA/航空券取得→ANA AMEXゴールド(個人)
・普段の決済→Marriott Bonvoy Amexプレミアム(個人)
・上記カードでポイントがつかない事業用カード:AMEXビジネスカード
あとはAMEXがつかえない時に楽天ビジネスカードのVISAを所有しています。メインは上記3枚で、広告費などの事業用決済は、AMEXビジネスを利用しています。
事業用カードはそもそもポイントが貯まりにくい
切り替え先を考える前に、前提として知っておくべきことがあります。法人カード・ビジネスカードの基本ポイント還元率は、個人カードよりも低いのが一般的です。
| カード種別 | 還元率の相場 |
|---|---|
| 個人カード | 0.5%〜1.0% |
| 法人カード・ビジネスカード | 0.3%〜0.5% |
| 法人カード(高還元) | 1.0%(少数派) |
仮に年間500万円を事業決済した場合、還元率0.5%のカードでは25,000ポイント、1.0%の高還元カードでも50,000ポイントにしかなりません。
一方、アメックスビジネスゴールドの初年度入会キャンペーンは最大180,000ポイント。これは通常の1.0%還元で1,800万円を決済しないと届かない数字です。
つまり、事業決済でコツコツ貯めるよりも、初年度キャンペーンで一気に獲る方が圧倒的に効率が良い。これがカード選びの最大のポイントになります。
経営者のビジネスカード戦略:3つの選択肢
事業費でポイントがつかなくなった経営者が取るべき戦略は、以下の3パターンです。
パターン1:初年度キャンペーンで大量ポイントを獲得し、マイルに変換する
→ アメックスビジネスゴールドが最有力
パターン2:JALマイルを高還元率で貯め続ける
→ セゾンプラチナビジネスアメックスが最有力
パターン3:初年度にキャンペーン分を回収し、2年目以降は継続か解約かを判断する
→ どちらのカードでも対応可能。特にアメックスビジネスゴールドは初年度キャンペーンの規模が大きく、この使い方と相性が良い
カード比較表
| 項目 | アメックスビジネスゴールド | セゾンプラチナビジネスアメックス |
|---|---|---|
| 年会費 | 49,500円 | 33,000円(初年度無料) |
| 追加カード | 13,200円(特典なし追加は無料、99枚まで) | 発行不可 |
| 基本還元率 | 1.0%(100円=1pt) | 0.5%(1,000円=1pt) |
| 対象加盟店還元率 | 3.0%(Amazon・ヨドバシ等、年50万円上限) | ─ |
| ポイント有効期限 | 無期限(MRプラス加入時) | 無期限(永久不滅ポイント) |
| ANAマイル還元率 | 1.0%(1pt=1マイル) | 0.3%程度 |
| JALマイル還元率 | 0.4% | 1.125%(SAISON MILE CLUB加入時) |
| ANAマイル移行手数料 | MRプラス 3,300円/年+ANAコース 5,500円/年 | ─ |
| JALマイル移行手数料 | ─ | SAISON MILE CLUB 5,500円/年 |
| ANAマイル移行上限 | 年間40,000マイル | ─ |
| JALマイル移行上限 | ─ | 年間150,000マイル |
| 入会キャンペーン | 最大180,000pt | 初年度年会費無料33,000円+Amazonギフト12,000円=最大45,000円相当 |
| 旅行保険(海外) | 最高1億円(利用付帯) | 最高1億円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 国内主要空港+同伴1名 | プライオリティ・パス無制限 |
| コンシェルジュ | なし | あり(チャット対応可) |
| 無料宿泊特典 | あり(300万円利用で1泊、500万円で2泊) | なし |
| レストラン特典 | ビジネス・ダイニング・コレクション(1名無料) | ─ |
| ETCカード | 無料 | 無料 |
アメックスビジネスゴールド:初年度キャンペーンの詳細
2026年3月31日申込分まで、最大180,000ポイントが獲得可能です。
| 条件 | 獲得ポイント |
|---|---|
| 対象加盟店利用(入会6ヶ月間、5万円ごとに5,000pt) | 最大25,000pt |
| 80万円以上利用(入会4ヶ月以内) | 30,000pt |
| 150万円以上利用(入会6ヶ月以内) | 50,000pt |
| 250万円以上利用(入会8ヶ月以内) | 50,000pt |
| 通常決済ポイント(250万円分) | 25,000pt |
| 合計 | 180,000pt |
経営者であれば、広告費・サーバー代・外注費・仕入れなどの事業費を集約すれば、8ヶ月で250万円の達成は現実的なラインです。
180,000ポイントをANAマイルに変換した場合
メンバーシップ・リワード・プラス(年3,300円)+メンバーシップ・リワードANAコース(年5,500円)に加入すると、1ポイント=1マイルのレートで変換できます。ただし、年間移行上限が40,000マイルのため、全額を一度に移行することはできません。ポイント自体は無期限なので、複数年にわたって移行するか、期間限定の上限撤廃キャンペーン(2026年1〜3月に実施実績あり)を活用する形になります。
| マイル数 | 行ける場所(往復・目安) |
|---|---|
| 40,000マイル | 国内往復×4〜5回 / 韓国・中国ビジネスクラス往復 |
| 80,000マイル | ハワイエコノミー往復×2人 / 東南アジアビジネスクラス往復 |
| 120,000マイル | ヨーロッパエコノミー往復×2人 / ハワイビジネスクラス往復 |
| 180,000マイル | ヨーロッパビジネスクラス往復+国内数往復 |
初年度コスト
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 年会費 | 49,500円 |
| MRプラス(初年度無料) | 0円 |
| ANAコース | 5,500円 |
| 合計 | 55,000円 |
180,000マイルの価値は、1マイル=2円換算でも360,000円相当。初年度コスト55,000円に対して約6.5倍のリターンです。
セゾンプラチナビジネスアメックス:JAL派の最有力候補
ANAではなくJALマイルを貯めたい経営者にとっては、セゾンプラチナビジネスアメックスが最適です。
入会キャンペーン(2026年3月時点)
| 特典 | 金額相当 |
|---|---|
| 初年度年会費無料 | 33,000円 |
| 紹介プログラム経由(20万円利用でAmazonギフト) | 12,000円 |
| 合計 | 最大45,000円相当 |
キャンペーン規模はアメックスビジネスゴールドに比べると控えめですが、初年度年会費無料のため実質リスクゼロで試せる点が強みです。
JALマイル還元率1.125%の仕組み
SAISON MILE CLUB(年5,500円)に加入すると、カード利用1,000円ごとに10JALマイル(還元率1.0%)が自動積算されます。さらに、2,000円ごとに1永久不滅ポイント(=約5円相当、JALマイル換算で約0.125%分)が追加で貯まります。合計で実質1.125%です。
年間500万円決済した場合、約56,250JALマイルが貯まる計算です。JALマイルを中心に貯めている方にとっては、法人カードの中で最高水準の還元率です。
その他の特典
プライオリティ・パスが回数無制限で利用可能、コンシェルジュサービス(チャット対応可)が付帯しており、年会費33,000円のカードとしてはサービス内容が手厚いです。
2年目以降をどう判断するか
どちらのカードも、初年度に最大限の特典を回収した上で、2年目以降の継続・解約を判断する考え方が合理的です。
| 判断軸 | アメックスビジネスゴールド | セゾンプラチナビジネスアメックス |
|---|---|---|
| 2年目年会費 | 49,500円 | 33,000円 |
| 2年目に見合う条件 | 年間300万円利用で無料宿泊特典+ポイント蓄積 | プライオリティ・パス活用+JALマイル継続積算 |
| 解約しても失わないもの | ポイントは無期限(移行は解約前に完了が必要) | 永久不滅ポイントは別カードに引き継ぎ可能 |
| 解約タイミング | 年会費請求月の前月 | 年会費請求月の前月 |
経営者としてマイル旅行を長期的に続ける場合は、初年度キャンペーンが大きいカードを順番に渡り歩く方法もあります。ただし、アメックスのビジネスカードは「過去にビジネスグリーン・ゴールド・プラチナを保有していた場合はキャンペーン対象外」という制約があるため、一度解約すると再度のキャンペーン取得はできません。この点を踏まえて判断してください。
まとめ:どちらを選ぶべきか
| あなたの状況 | おすすめカード |
|---|---|
| ANAマイルを貯めている | アメックスビジネスゴールド |
| JALマイルを貯めている | セゾンプラチナビジネスアメックス |
| 初年度キャンペーンを最大化したい | アメックスビジネスゴールド(180,000pt) |
| 年会費リスクなしで試したい | セゾンプラチナビジネスアメックス(初年度無料) |
| 事業決済で継続的にマイルを貯めたい(ANA) | アメックスビジネスゴールド(1.0%還元) |
| 事業決済で継続的にマイルを貯めたい(JAL) | セゾンプラチナビジネスアメックス(1.125%還元) |
個人の提携カードで事業費を決済してポイントを稼ぐ時代は終わりました。事業決済はビジネスカードに移し、初年度キャンペーンで効率よくポイントを獲得する。これが2026年時点での最適解です。
筆者のメインカード:
・ANA/航空券取得→ANA AMEXゴールド(個人)
・普段の決済→Marriott Bonvoy Amexプレミアム(個人)
・上記カードでポイントがつかない事業用カード:AMEXビジネスカード
あとはAMEXがつかえない時に楽天ビジネスカードのVISAを所有しています。メインは上記3枚で、広告費などの事業用決済は、AMEXビジネスを利用しています。