ウィーン少年合唱団を聴きに行ってきました。
ウィーンでコンサート、というとまず真っ先に思い浮かぶのがこの「ウィーン少年合唱団」。「海外遠征中かな?」とも心配したのですが、すぐに週末コンサートチケットを取得することができました。
ウィーン少年合唱団とは?
ウィーン少年合唱団は、10歳〜14歳の少年団員100人あまりが在籍する合唱団です。合唱団は、25人×4つのグループに分かれていて、うち1つのグループが交代で海外ツアーに、もう3つのグループが国内でのコンサートと音楽教育を受けています。こちらは公式サイトに掲載されていたスケジュール。日本だとめったに聴きに行くことができないコンサートですが、ここオーストリアでは毎日のようにコンサートホールや礼拝堂などでその歌声を聴きに行くことができます。
ということで、ウィーン少年合唱団を聴きに行ってきました!
今日のコンサート場所は「MuTh」という劇場です。2012年にオープンした、ウィーンでも新しい劇場です。客席のキャパは400名。マイクを使わない合唱のコンサートホールだと、これくらいがちょうどよいのだと思います。
こちらの劇場では、毎週金曜日の午後にウィーン少年合唱団による定例コンサートが開催されています。Musik&Theater MuTh(劇場公式サイト)
→http://www.muth.at/enチケットは劇場公式サイトからインターネットで簡単に買うことができます。チケットの値段は66€/54€/39€、ボックス席が89€です。僕らは一番安い39€の座席を予約したのですが、劇場自体がこじんまりしているので、まったく気になりませんでした。
ウィーン少年合唱団が、この街と人に与えている影響。
ウィーンはオーストリアの首都ですが、首都といっても東京のような大都会ではありません。人口は約170万人。これは日本の都市と比較すると、札幌市よりもちょっと少なく、京都市よりもは多いくらいの人口です。 ウィーンの中心地は、徒歩と路面電車、地下鉄でどこも行けるくらいに小さいくまとまっていて、その中に、コンサートホールや劇場がたくさん林立しています。コンサートに行くことが特別なことではなく、日常に溶け込んでいます。
そうしたまとまった都市の中で、10歳〜14歳までの少年たちで構成された、世界で最も有名な合唱団があるということ。それは、この街や街に住む子どもたちに、なんらかの影響を与えているのではないかと思います。
ウィーンの街を歩いていると、とても静かで落ち着いていて、人々も穏やかに暮らしている印象を受けます。極端な話ですが、もしウィーンがクラシックの都ではなく「ロック」や「ジャズ」の聖地であったら、街の印象や雰囲気は違ったと思うのです。
この街にはクラシックが似合いますし、この街で暮らす人々の文化や生活習慣にも、クラシックに通じるものが流れている。そうしたもののひとつの役割を担っているのが、ウィーン少年合唱団なのかなと感じました。
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