ウィーンの街を歩いていると、よく見かけるのが「カーシェアリング」の車と看板です。
「Car2GO」「My Car Club」など、複数会社を合わせると、数百メートル内には必ず1つはカースタンドがあるような環境です。カーシェアリングという言葉は知っていましたが、まるでバス亭のようにたくさんの場所で見かけるのは驚きました。
カーシェアリングって何?
カーシェアリングとは、その名前のとおり「カー(車)」を「シェア」すること。
カーシェアリングに登録している会員同士が、特定の車を共同で使用するサービスのことです。
レンタカーとも似ていますが、レンタカーよりも安く、また短時間での利用が想定されています。ちょっと買い物に出たり、地下鉄で移動する代わりに車で移動したり、といった用途に使われることが多いです。
ウィーンの街は小さく、基本的にはどこでも徒歩と路面電車、地下鉄で移動をすることができます。そうした街を移動するひとつの手段として、カーシェアリングが普及しているようでした。
カーシェアリングの利用方法
オーストリアのカーシェアリングは、このように専用スタンドにポツンと置かれています。
レンタカーのように事業車がいるわけではなく、無人で、車がそこに止まっていれば会員なら誰でも利用することができます。
写真の「Car2Go」の場合は、最初の会員登録とメンバーズカードの発行で19ユーロがかかります。登録は、オーストリアに居住をしていて、免許を持っている人であれば誰でも登録できるようです。
その後は、利用した時間の分だけ料金が加算されるような仕組みになっていて
* 移動中:0.31€/分
* 停車中:0.19€/分
* 1時間:14.90€
* 1日利用:69€
というようになっています。10分使っても3€ちょっとです。ウイーンの地下鉄は初乗り2.2€なので、短い距離であれば地下鉄よりもカーシェアリングの方が安く済みそうです。
アプリで予約&乗車ができるのは便利!
Car2Goでは専用アプリがついていて、このアプリを使うことで現在地に近い場所にあるスタンドを検索することができます。
この動画のように、近くのスタンドを検索して、そこにある車を予約。そしてアプリで乗車をして、返すときは他のスタンドにそのまま駐車すればOKです。タップひとつですべてが完了するのは驚きです!
ウィーン市内でのスタンドの場所はPCでも確認できます。
https://www.car2go.com/de/wien/
ウィーン市内にはCar2Goの他にも、「Go Get」「Flexi car」「My Car Club」など複数回社がカーシェアリングサービスを展開しています。車を持っていなくても、複数の会社に登録をしておけば車に困ることはなさそうです。
日本でも「タイムズ」や「カレコ(三井のリパーク)」など、駐車場業者がこのカーシェアリングに参入しています。自分たちのパーキングにカーシェアリングの車を置いて、会員メンバーはそれを自由に使うことができる仕組みですね。
こちらは「カレコ」の料金表。月980円+利用した時間に応じて加算されます。カーシェアリングの普及率によりますが、車の維持費に悩まされるより、カーシェア+レンタカー+タクシーに車の移動を切り替えほうが、いい感じにコストを抑えられるかもしれません。
今回ウィーンに来て、カーシェアリングって便利そう!とはじめて思えました。僕は国内を旅してまわることも多いので、ちょっと買い物に車が使えたら便利だなあと。帰国したらさっそく近所のスタンドをチェックしてみたいと思います。