TOKYO SAMPLE(日本版)
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いま海外から日本へ来るなら、東京では少しホテルにお金をかけてもいいと思います。
理由のひとつは円安です。日本のホテル料金そのものは以前より上がっていますが、ドルなど外貨から見ると、東京のラグジュアリーホテルはまだ手が届きやすい状況です。ニューヨークやパリで1泊US$2,000を超えるクラスのホテルが、東京ではUS$800以下から泊まれることもあります。
東京には世界的なホテルブランドが揃っていますが、僕がこのガイドで大事にしたのは、「そのホテルでしかできない体験があるかどうか」です。
東京のビル群の中で本物の温泉に入る。 皇居の緑を眺めながら朝を迎える。 100年以上の歴史を持つ東京駅そのものに泊まる。 イタリアの宝飾ブランドが手がけた、東京で最も華やかな空間に泊まる。 新宿の高層ビル群を見下ろしながら夜を過ごす。
そんな基準で8軒に絞りました。
まず、どのホテルを選ぶ?
| こんな東京を体験したい | ホテル |
| 東京観光を楽しみながら、温泉旅館にも泊まりたい | HOSHINOYA Tokyo |
| 皇居の緑を眺め、日本らしいおもてなしを味わいたい | パレスホテル東京 |
| 東京の上空で、日本建築の美と静けさに浸りたい | アマン東京 |
| 100年以上の歴史を持つ東京駅そのものに泊まりたい | 東京ステーションホテル |
| イタリアと日本が融合した華やかさを楽しみたい | ブルガリ ホテル 東京 |
| 400年の日本庭園と、日本の食を楽しみながら滞在したい | EXECUTIVE HOUSE 禅 |
| 映画で見たような新宿の夜景を楽しみたい | パーク ハイアット 東京 |
| 六本木を拠点に、アート・食・ナイトライフを楽しみたい | ザ・リッツ・カールトン東京 |
| 渋谷・原宿のカルチャーと、代々木公園の緑を楽しみたい | TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK |
同じ「東京の高級ホテル」でも、泊まってみると体験はかなり違います。僕ならホテルブランドだけで選ばず、東京で何をしたいかから逆算して選びます。
※ 料金はすべて目安です。時期や空室状況により変動します。
東京で泊まるべきおすすめラグジュアリーホテル
1. HOSHINOYA Tokyo
- Style: 都市型温泉旅館
- Recognition: World’s 50 Best Hotels 2023 #39、Condé Nast Traveler Triple Crown(2026)
- Price: 1泊約US$700-1,200
- Best for: 東京観光を崩さずに、温泉旅館をまるごと体験したい方
Why stay here
✅ 東京観光を続けながら、本格的な旅館文化を体験できる
✅ 最上階に地下1,500mから汲み上げた天然温泉
✅ 皇居、大手町、東京駅を徒歩で結べる立地
東京のラグジュアリーホテルで本物の天然温泉を楽しみたいなら星のや東京がおすすめ。
日本は温泉大国ですが、東京のど真ん中で温泉に入れるホテルは非常に珍しいです。東京のビル群に囲まれた最上階の露天風呂で、湯に浸かって見上げるのは山ではなく東京の空。最高の温泉体験が味わえます。
ここは「和風の演出をした高級ホテル」ではなく、構造そのものが旅館です。入口で靴を脱ぎ、全面畳敷きの館内を着物で過ごします。剣術・茶の湯の体験、江戸前鮨カウンター、「日本の家庭から消えかけた料理」をテーマにしたコースディナーもあります。
ロケーションも使いやすく、朝は皇居を散歩、昼は銀座で買い物、夕方は温泉に戻るという過ごし方ができます。翌朝は東京駅まで歩いて10分。そのまま新幹線で京都に向かうことも可能です。
2. パレスホテル東京
- Style: 日本生まれの正統派ラグジュアリー
- Recognition: 3 MICHELIN Keys(最高評価)
- Price: 1泊約US$700-1,200
- Best for: 外資チェーンより、日本のホテルらしい空気感を求める方
Why stay here
✅ 客室の半数以上にバルコニー。正面に皇居の緑とお濠
✅ 日本生まれのホテルならではの控えめで精密なサービス
✅ 江戸前鮨の名店「鮨 かねさか」がホテル内にある
パレスホテル東京の特別さは、部屋の豪華さ以上に皇居に隣接するロケーションにあります。
実際に泊まって最も印象に残ったのは、バルコニーからの景色でした。写真でも皇居ビューの美しさは伝わりますが、実際に外へ出ると、東京の中心とは思えないほど空が広く感じられます。目の前には皇居の緑とお濠があり、その向こうに都心の建物が見える。この距離感は、ほかの東京の高層ホテルとはかなり違います。
朝は皇居周辺を散歩し、昼は丸の内や銀座へ出かけ、疲れたらホテルへ戻る。東京駅も近いため、初めて東京を訪れる人にも使いやすい立地です。予約時には、単にバルコニー付きかどうかだけでなく、皇居側の客室カテゴリーか確認することをおすすめします。
3. アマン東京
- Style: ミニマル・ジャパニーズ・ラグジュアリー
- Recognition: 2 MICHELIN Keys、World’s 50 Best Hotels #25
- Price: 1泊約US$1,500-2,500
- Best for: 空間の広さと静けさに価値を感じる方
Why stay here
✅ 全84室、東京の高級ホテルで最大級の客室サイズ
✅ 皇居の庭園ビューまたはシティビュー。晴天時は富士山も
✅ 米も酒も器もシェフが手がける鮨カウンター「武蔵 by アマン」
木、石、和紙だけで構成された空間に、余計な装飾がほぼありません。客室は東京の高級ホテルの中でも最大級の広さで、全室に石の浴槽と床暖房があります。西側の客室からは皇居の庭園と、天気が良ければ富士山が見えます。
スパのプールは、僕が東京のホテルで最も好きなプールです。30mのプールそのものも広いのですが、印象に残るのは、高い窓の向こうに東京の街が広がっていること。泳ぐための施設というより、東京の上空で時間を止めるための場所のように感じます。
食事なら「武蔵 by アマン」の鮨カウンターがおすすめ。シェフが米も自分で育て、酒も造り、器まで手がけています。サービスはサインレス(部屋番号を伝えるだけ)で、必要なときだけ現れるアマンらしい距離感です。部屋はリビングスペースも広いので、皇居の景色を一望しながらのルームダイニングもおすすめです。
4. 東京ステーションホテル
- Style: ヘリテージ・ラグジュアリー
- Recognition: 1 MICHELIN Key、国の重要文化財(1915年開業)
- Price: US$400-800
- Best for: 歴史的建築が好きな方。翌日の新幹線移動に直結させたい方
Why stay here
✅ 赤レンガの東京駅丸の内駅舎に泊まれる唯一のホテル
✅ ドーム側の客室から駅のドーム天井装飾を見下ろせる
✅ ホテルを出たらそのまま新幹線。京都まで約2時間半
1915年開業。国の重要文化財に指定された赤レンガの駅舎の中に泊まれる、唯一のホテルです。どれだけ予算をかけても、新しいホテルには100年の時間は作れません。
おすすめはドーム側の客室です。窓からドーム天井の装飾と行き交う人々を見下ろせます。宿泊者だけが入れるスペースからドームを間近に見学する体験もあります。皇居・銀座にも近く、何よりホテルを出たらそのまま東京駅なので、新幹線で大阪や京都などへの移動がスムーズです。
5. ブルガリ ホテル 東京
- Style: グランド・クラシック・ラグジュアリー
- Recognition: 3 MICHELIN Keys、Forbes 5 Stars、World’s 50 Best Hotels #15
- Price: 1泊約US$1,800-3,000
- Best for: 国際的なグランドホテルの華やかさと、東京ならではの食体験を両方求める方
Why stay here
✅ 全98室。エントリーでも約52㎡と東京では異例の広さ
✅ イタリアの華やかさに日本の書・檜・枯山水が自然に溶け込む設計
✅ 8席の檜カウンター「Sushi Hōseki」で本格おまかせ鮨
正直なところ、最初は「日本に来てまでブルガリに泊まるのか?」と思いました。でも実際に見ると印象が変わります。イタリアの華やかさの中に、日本の書、檜、テキスタイル、枯山水がかなり自然に入っていて、「世界共通のブルガリ」ではなく東京のために設計されたホテルだとわかります。
8席の「Sushi Hōseki」、Il Ristorante – Niko Romito、最上階のブルガリ バーなど、食を目的に滞在できることも特徴。東京駅にも近く、買い物がしやすい銀座、日本橋、丸の内を歩いて楽しめます。東京旅行の最初や最後に泊まり、街の観光とホテルでの食事を組み合わせるのに向いています。
EXECUTIVE HOUSE 禅
- Style: 日本庭園を望むホテル・イン・ホテル
- Recognition: Forbes Travel Guide 5 Stars
- Typical rate: 1泊約US$700〜1,200(2名1室)
- Best for: 日本庭園、食、静かなサービスをホテル内で楽しみたい方
Why stay here
✅ 400年以上の歴史を持つ、約1万坪の日本庭園
✅ 全84室だけのホテル・イン・ホテル
✅ 専用ラウンジで1日6回、食事やドリンクを提供
EXECUTIVE HOUSE 禅は、ホテルの敷地内に400年以上の歴史を持つ日本庭園がある特別なホテルです。池、滝、朱塗りの橋、石灯籠が配置された庭園を朝や夕方に歩き、ホテルへ戻って日本の朝食や茶を楽しむ。東京の中心にいながら、日本の庭園と食文化を滞在の一部として体験できます。
宿泊者専用のZEN LOUNGEでは、朝食からナイトキャップまで、1日6回のフードプレゼンテーションがあります。日本の卵焼き、お粥、いなり寿司などに加え、ホテルを代表する料理やスイーツも用意されます。窓からは赤坂御用地の緑、新宿の高層ビル群、晴れた日には富士山も望められますよ。
客室でさらに日本らしい体験を求めるなら、檜風呂を備えた「Executive HINOKI Deluxe」または「Executive HINOKI Suite」を選ぶのがおすすめです。檜風呂はすべての客室にあるわけではないため、予約時に客室名を確認してください。
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7. パーク ハイアット 東京
- Style: ランドマーク・ラグジュアリー
- Recognition: 映画『Lost in Translation』の舞台。2025年に大規模改修を経て再オープン
- Price: 1泊約US$700-1,500
- Best for: ホテルに「物語」を求める方。新宿の摩天楼を体験したい方
Why stay here
✅ 新宿の39〜52階。夜は無数の光が広がる圧倒的な夜景
✅ 『Lost in Translation』の舞台として世界的に有名
✅ 2025年12月に全面改修完了。52階New York Grill & Barも復活
日本の伝統文化を体験するためのホテルではありません。ここで体験できるのは、映画や写真で世界中の人が見てきた「TOKYO」そのものです。新宿の高層ビル街のさらに上から、夜になると無数の光が広がって見えます。『Lost in Translation』でこのホテルが世界的に有名になった理由は、52階からの景色を見ればすぐわかります。
2025年12月の再オープンで客室や設備は一新されましたが、30年かけて築いてきた空気感は残っています。52階のNew York Grill & Barも復活し、映画にちなんだ「L.I.T.」という日本酒ベースのカクテルも用意されています。東京という巨大都市そのものに惹かれて来る方に向いているホテルです。
8. ザ・リッツ・カールトン東京
- Style: 高層ビュー+六本木カルチャー
- Recognition: 1 MICHELIN Key、Forbes 5 Stars
- Price: 1泊約US$700-1,200
- Best for: スカイラインビューを重視する方。アートと夜の街も楽しみたい方
Why stay here
✅ 東京ミッドタウン最上層。天気がよければ富士山も見える
✅ 森美術館・国立新美術館が徒歩圏
✅ 「ひのきざか」で会席・鮨・天ぷら・鉄板焼を一か所で体験
リッツ・カールトン東京の魅力は、高層階の眺望だけでなく、六本木という街とセットで考えると見えてきます。周辺には森美術館や国立新美術館があり、東京のアートシーンが集中。昼は美術館、夕方はショッピング、夜は六本木で食事、そのままホテルに戻る。この動線がとてもスムーズです。
食事なら「ひのきざか」がおすすめです。ひとつの日本料理店の中に会席(多皿コース)、鮨、天ぷら、鉄板焼の4つのカウンターがあり、日本料理を一か所で幅広く試せます。初めての日本旅行で色々食べてみたい方には特に便利です。
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9. TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK
- Style: 東京発のライフスタイル・ブティックホテル
- Recognition: 1 MICHELIN Key、Condé Nast Traveler Hot List 2024
- Typical rate: 1泊約US$600〜1,200(2名1室)
- Best for: 渋谷・原宿のカルチャーと、代々木公園の緑を楽しみたい方
Why stay here
✅ 代々木公園の目の前にある全25室のホテル
✅ 渋谷、原宿、明治神宮の観光に便利
✅ 宿泊者専用のルーフトッププール
東京の若者文化や現在のライフスタイルを楽しみたい人には、TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKをすすめます。渋谷や原宿へアクセスしやすく、ファッション、音楽、ショップ、カフェなど、現代の東京を感じられるエリアです。明治神宮も近いため、新しい東京と伝統的な東京を同じ日に巡れます。
特に印象的なのが、宿泊者だけが利用できるルーフトッププールとラウンジです。東京のど真ん中でルーフトッププールがあるホテルは滅多にありません。公園の木々と東京の街並みを眺めながら過ごせるこの空間が、TRUNKを選ぶ大きな理由。初めての東京旅行はもちろん、有名観光地以外の東京も知りたい2回目以降の旅行者にも向いています。
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東京のラグジュアリーホテルを予約する前に知っておきたいこと
景色のいい部屋は、ホテル名より客室カテゴリーを見る
東京の高級ホテルは、同じホテルでも部屋によって体験がかなり変わります。
パレスホテルなら皇居側。東京ステーションホテルなら駅舎のドーム側。高層ホテルなら富士山や東京の街が見える部屋など。せっかく高級ホテルに泊まるなら、最安の客室を予約するだけではなく、何が見える部屋なのかまで確認した方がいいです。数万円の差なら、僕なら景色のいい部屋を選びます。
桜のシーズンは早めに予約
東京でホテルが特に取りにくくなるのが、桜のシーズン。3月下旬から4月上旬は海外からの旅行者も多く、皇居ビューやバルコニー付きなど、特徴のある客室から埋まっていきます。
年末年始や日本の大型連休も料金が上がりやすいので、旅行日程が決まっているなら早めに押さえておいた方が安心です。
ホテル内の鮨や日本料理も、泊まる前に予約しておく
東京では「ホテルのレストランだから当日でも入れる」とは限りません。
アマンの鮨、パレスホテルの江戸前鮨、ブルガリの8席だけの鮨カウンターなど、宿泊とは別に予約しておきたいレストランがあります。せっかく泊まるホテルに特別なレストランがあるなら、ホテル選びと一緒に食事まで決めてしまうのがおすすめです。外へ食べに行く日と、ホテルそのものを楽しむ日を分けると東京旅行もかなり楽になります。
温泉と「Japanese bath」は別もの
東京の高級ホテルには、日本式の浴場や大きなお風呂を備えているホテルがありますが、すべてが温泉ではありません。
HOSHINOYA Tokyoのように天然の温泉水を使っているホテルはかなり珍しいです。「日本に行くから温泉に入りたい」という人は、onsenなのか、Japanese bathなのかを確認しておくといいです。
空港から無理に電車で移動しなくてもいい
東京は公共交通機関が便利ですが、大きなスーツケースを持って高級ホテルへ泊まりに行くなら、空港からタクシーやハイヤーを使うのも普通にありです。
特に家族旅行や長距離フライトのあとなら、僕なら無理して乗り換えません。一方で、東京から京都や大阪へ行くときは新幹線が圧倒的に便利。その意味では、HOSHINOYA Tokyo、パレスホテル、アマン、東京ステーションホテル、ブルガリなど、東京駅に近いホテルは日本周遊旅行とかなり相性がいいです。
日本では基本的にチップはいらない
高級ホテルでも、アメリカのように毎回チップを渡す必要はありません。レストランやタクシーも基本的には同じです。海外から日本へ来ると最初は少し不思議かもしれませんが、表示された料金をそのまま支払えば大丈夫です。
結局、東京ではどのホテルに泊まる?
8軒ともいいホテルですが、僕が一番重視したいのは「そのホテルでしかできないことがあるか」です。
初めての東京なら、まずパレスホテル東京かHOSHINOYA Tokyoをすすめます。前者は東京の正統派ラグジュアリーを、後者は旅館文化を、それぞれ一番わかりやすく体験できるからです。
2回目以降なら、アマン東京かブルガリ ホテル 東京。東京の高級ホテルの奥深さを実感できます。
歴史なら東京ステーションホテルやEXECUTIVE HOUSE 禅。巨大都市としての東京を楽しみたいなら、パーク ハイアット 東京やザ・リッツ・カールトン東京。
東京のラグジュアリーホテルは、単に「寝る場所」として選ぶにはもったいないです。ホテルそのものを東京旅行のひとつの体験として選ぶ。そう考えると、自分に合う一軒がかなり見つけやすくなると思います。
