昨日はできなかったことが、今日できるようになる。
その驚きと喜びを、娘と過ごしていると毎日のように感じます。
先週までは転がりながら移動していたのが、いつのまにか四つん這いになり、前のめりで倒れながら進むようになりました。
はいはい、というまではいかないのですが、ちょっと目を離すと、見失うほどの場所まで進むように!
自分の意志で動けることが嬉しいのか、始終にこにこしながら「進む」ということに挑戦をしています。
その、娘の成長に触発されまして、、、
僕も新しい「習い事」をはじめてみることにしました。
自分がやったことない0点のものを、30点くらいに高めてみたい
起業をしてから6年間、旅と仕事を中心とした生活をしていました。充実感のある毎日ではあるものの、自分自身の成長は感じにくくなっていました。
成長はしているとは思うけれど、すでにある程度の点数を出せている分野になるので、1点か、2点くらい。
娘のように、これまで全くできなかった0点のものを、10点とか、30点とか、一気に60点くらいにしてみたい!
そう思いまして、唐突ではあるのですが、
社交ダンス
をはじめてみることにしました。
なぜに社交ダンス!?と思われる方もいると思うのですが、実はこれ、海外生活中からずっとやりたいと思っていたもののひとつ。
海外で生活していると、「音楽に合わせて踊る」機会というものはたまに遭遇するものになりまして、たとえばクルーズ船に乗っているときなど、毎日のようにダンスパーティが開かれていました。
踊っている方を見ると、「踊ることが日常的、身体にしみついている」というこなれた雰囲気が格好良く、踊り方を知らない自分は、いつも指を加えて眺めていたのでした。
ステップだけでも覚えられたらきっと楽しい。どうせやるなら、妻をエスコートできるレベルにまで高めたい。
どうせはじめるならばプロに、マンツーマンで指導してもらおうと、先日、第1回目のレッスンを受けてきたのでした。
- ダンスのレッスンってどんな格好で行くの?
- 靴ってどうすればいいの?
- ジルバとブルース?ダンスにも色々種類があるの?
などなど、何もわからない状態。
とりあえず「運動靴でいいですよ」とのことだったので、白シャツの普段着で出かけてきました。
生まれて初めて、社交ダンスを習って学んだこと
レッスンは50分間。
基本的なジルバとワルツのステップと共に、社交ダンスにおける身体の使い方を教わってきました。
ステップの運びもそうですが、身体の使い方が、これまで自分が日常的にやっていた身体の運びと全く違うのです!!
たとえば、立つ姿勢。
「立つときの正しい重心の位置は、かかとの上に置くの。つま先ではなくて、かかと。そうすると自然と顔があがって視界も広がるでしょう?」
かかとの上に、重心を置く。
置いてみて、これまで僕は「つま先」に重心を置いていて、そのせいで自然と身体が前のめりになり、猫背になっていたことに気が付きました。
かかとに重心を置いてみると、自分の身体の重みでのけぞりそうになります。そうすると、腹筋に力が入る。顔があがって、たしかに、視界が広がる!!
身体の重心を、ほんのすこし後ろにずらすだけで。自分が立っている世界が変わりました。
その、重心の違いを知っただけでも、昨日の僕と今日の僕とは別人なわけで。
立つということに対して、0点が一気に30点くらいにはなったのではないかと、充実感を覚えて笑顔が出てくるのでした。
娘は、こんな感覚を毎日のように味わっているのかなぁ。
生まれて初めて、社交ダンスを習って学んだこと
起業をしたとき。
僕は最初の「1円」を稼ぐまでの道程が長く、1日15時間くらい仕事をして、ようやく3ヶ月目にして初報酬があがりました。(その経緯はこちらのストーリーや書籍でまとめています)
それは、「努力をすればできないこともできるようになる」という成功体験のひとつではあるのですが、
同時に、
「0を1にするのは大変なこと、偉業なのだ」
という、新しいことに挑戦をしようとする自分を、引き止めることになっていたのかもしれない、と今日になって気がつきました。
分野によって難易度は違うでしょうし、「何をどうすれば、0→1とみなすか」でも達成速度は違うとは思います。
でも、何か新しいことをはじめて、知らないことを知るようになったり、昨日までできなかったことが今日できるようになるのに、きっとそれほど時間はかからないのだと思います。僕がたった1時間で、これまで知らなかった社交ダンスの足の運びや、身体の使い方の基礎を学んだように。
80点とか、90点に近づけるためには時間はかかるけれど、0点を30点にする程度であれば、ちょっとした行動力と勇気で叶うのだと。
そんなことを、娘を真似て新しいことをはじめてみた数日間で、学びました。
*****
社交ダンスは、これから月3回ほどのペースで通う予定です。競技レベルに進むまでやるかは決めていませんが、とりあえずひととおりのダンスが踊れるようになるまで続けたいと思います。
他にも、たくさん習ってみたいこと、やってみたいことがあります。娘の成長速度に学び、育児の合間を縫って、色々チャレンジしていこうと思ったのでした。
阪口ユウキ/パワートラベラー