色んな人から「台湾は日本語喋れる人が多いですよー」と聞いていたのですが、実際のところは半信半疑でいました。日本語は東国にマイナー言語のひとつ。海外を歩いていて、現地の人に日本語で喋りかけられる機会は滅多にないからです。
しかし、台北のシンボルマークである「台北101」を歩きながら、その疑念は驚きをもって払拭されます。
どの店に入っても、とにかく日本語で接客される。英語ではなく、日本語で接客を試みようと努力してもらえる。こちらが英語でいこうとしているところに「いらっしゃいませ。2名様ですか?」と日本語で先回りされる、、、こんな経験はこれまで体感したことがないものでした。
「あれ、日本語っていつから国際公用語になったっけ?」
と思わず勘違いしてしまうほど。
英語圏の人ってこんな感覚なのかなぁと。どこに行っても、ある程度は英語が通じる。自分の言語に他国の人が合わせてくれる。そして会話ができる人の数も多い。そうした安心感と心地よさを、ここ台湾ではじめて感じることができました。小籠包で有名な鼎泰豊。
席に案内されるとき、メニューを読むとき、注文をするとき、料理が運ばれて机の上に並ぶとき、そして会計を済ませるとき、すべてのプロセスを日本語で行うことができました。驚き。ちょっと歩いただけでこれだけ日本語ができる人にぶつかるなら、「学生街に済んだらどれだけ友達が出来るんだろう……」とか、マッサージや台湾語も日本語で学ぶことができるでしょうし、今回はちょっと街を歩いただけですが、異次元の住みやすさを感じました。
もしもっと早く、それこそ最初に訪れた国が台湾だったら、語学学校に通ってここに住み着いていたんだろうなあ。そうしたらまた別の体験が待っているわけで。ワンダーランドな世界をもっと体験しに外に出かけなきゃ!と改めて思った時間でした。台湾、また戻ります。