Switch・PS5で作れる RPG MAKER WITH スマホで作れるか・PC版MZとの違い

RPG MAKER WITHとは?Switch・スマホで作れるかとPC版の違い

「パソコンがなくても、SwitchやPS5でRPGを作れる?」
「スマホで使えるRPGツクールはないの?」

家庭用ゲーム機なら、Switch・PS5・PS4向けの「RPG MAKER WITH」で作れます。スマホで作れる公式のツクールは、今のところありません。

✅️ テレビの前やSwitchの携帯モードで、気軽にRPGを作りたい
✅️ 前作のMV Trinityと何が変わったのか知りたい
✅️ 作ったゲームをどこで遊んでもらえるかで選びたい

コントローラーとタッチ操作で作れて、遊んでもらう相手がWITHのユーザーで足りるなら、WITH(8,580円の買い切り)で十分だと思います。無料の体験版で、作る操作を先に試せます。

ただし、WITHは自作素材を取り込めず、作ったゲームもWITHと無料のPLAYER + 体験版の中でしか遊べません。

絵や音楽を自分で用意したい人、作品を配布・販売したい人は、PC版のRPGツクールMZ(8,778円)を選ぶ方が後悔が少ないと思います。

PC版も候補に入れる方は、MZの価格と30日間の体験版を公式サイトで確かめてみてください。

RPGツクールMZと主なゲーム制作ソフトの比較▼

項目RPGツクールMZWOLF RPGエディターUnity
価格8,778円(買い切り)無料(プロ版 5,000円)Personal は無料(Pro は有料。月払い・年払い)
無料で使える範囲30日間の体験版(全機能)本体はずっと無料(作品の配布・販売も可)Personal(直近12か月の収益・資金が一定額未満の個人・小規模チーム)
制作に使えるパソコンWindows・MacWindowsWindows・Mac・Linux
プログラミング不要(イベントで作る。プラグインで拡張も可)不要(日本語のコマンドで作る)必要(C#)
(出典:RPGツクールMZ・WOLF RPGエディター・Unityの公式サイト)

RPGツクールはスマホ・Switchで作れる?対応している機種

先に、どの機種で「作れる」のか、「遊べる」のかを分けて整理します。ここを混同すると、買ってから「思っていたのと違う」となりやすいためです。

公式情報から整理すると、次のとおりです▼

機種 作れるか 遊べるか
Nintendo Switch・Switch 2 作れる(RPG MAKER WITH) WITHで作った作品を遊べる
PS5・PS4 作れる(RPG MAKER WITH) WITHで作った作品を遊べる
Windows・Mac 作れる(RPGツクールMZなど) MZで作った作品を遊べる
スマホ・タブレット 公式の制作ソフトはない MZで作った作品をブラウザで遊べる

(出典:RPG MAKER WITH公式サイト、任天堂の製品ページ、RPGツクールMZ公式サイトの製品情報)

Switch・PS5・PS4はRPG MAKER WITHで作って遊べ、WindowsとMacはRPGツクールMZで作って遊べます。スマホでは作れず、MZで作った作品をブラウザで遊ぶだけです。

Switch・PS5・PS4で作れるのは RPG MAKER WITH

「スイッチ RPGツクール」「rpg ツクール switch」で探している人が今から買うなら、最新作のRPG MAKER WITHです。

Switch版は2024年4月11日、PS5・PS4版は2025年1月30日に発売されました。公式サイトでは、家庭用ゲーム機向けに操作を調整したツクールと紹介されています。

Switchには以前、「RPGツクールMV Trinity」というツクールも出ていました。違いは後の「RPGツクールMV Trinity との違い」で説明します。

スマホで作れる公式のツクールはない(遊ぶことはできる)

「rpgツクール スマホ」で調べる人に向けて、はっきり書いておきます。2026年10月時点で、日本の公式サイトの製品一覧にはスマホで作るためのツクールはありません。

スマホで作りたい人は、残念ながら公式のツクールでは実現できません。作るのはSwitch・PS・パソコンのどれかになります。

一方で、PC版のRPGツクールMZで作ったゲームは、iPhoneのSafariやAndroidのChromeで遊べると公式の製品情報に書かれています。

作るのはパソコン、遊んでもらうのはスマホも含めて、という分け方なら、MZで実現できます。

RPG MAKER WITH とは?Switch版でできること

RPG MAKER WITHは、RPG Makerシリーズを出しているGotcha Gotcha Gamesの、家庭用ゲーム機向けのRPG制作ソフトです。

PC版のツクールと同じく、マップを描き、キャラクターや敵をデータベースで決め、イベントで会話や分岐を作ります。プログラミングの知識は要りません。

価格・発売日・対応機種

公式サイトに載っている基本の情報は、次のとおりです▼

項目 内容
対応機種 Nintendo Switch・PS5・PS4
発売日 Switch版 2024年4月11日/PS5・PS4版 2025年1月30日
通常版の価格 8,580円(パッケージ版・ダウンロード版)
追加コンテンツ同梱版 10,780円(ダウンロード版のみ。追加素材3つ入り)
ジャンル・年齢区分 コンストラクション・CERO A(全年齢)

(出典:RPG MAKER WITH公式サイトの製品詳細)

RPG MAKER WITH Switch版の価格は、PS5・PS4版と同じです。機種による値段の差はないので、持っているゲーム機で選べば大丈夫です。

同梱版に入る追加コンテンツは、次の3つです▼

  • RPGツクール2000のキャラクターとBGM
  • RPGツクール2003・XPのBGM(104曲)
  • 3Dのパーティクル効果(アニメーション94点)

Switch 2については、任天堂の北米の製品ページで「対応。動作はNintendo Switchと同じ」と案内されています。データの大きさはどちらも1.6GBです。

アセットシェアリングと「みんなの作品」

WITHには、作ったゲームや部品をオンラインで公開・共有する仕組みが入っています。

共有の仕組みは2つあります▼

  • アセットシェアリング:マップ・コモンイベント・アイテム・武器・防具・スキル・敵キャラクターのデータを、ほかの人と共有できる
  • みんなの作品:完成したゲームを公開し、ほかの人の作品をダウンロードして遊べる

(出典:RPG MAKER WITH公式サイトのよくある質問)

公式サイトによると、WITHはクロスプラットフォームに対応しています。Switch・PS5・PS4のどれで作った作品や部品も、ほかの機種のWITHで使えます。

PS4版を買った人は、追加料金なしでPS5版にアップグレードできます(パッケージのPS4版を、ディスクドライブのないPS5で使う場合を除く)。

無料の PLAYER + 体験版でできること

WITHには、無料の「RPG MAKER WITH PLAYER + 体験版」があります。各機種のオンラインストアで配信されています。

体験版でできることは、次のとおりです▼

  • 「みんなの作品」に公開されたゲームをダウンロードして遊ぶ
  • ゲームを作る(マップ1枚・イベント10個まで)
  • 作ったゲームを保存し、製品版を初めて起動したときに引き継ぐ

(出典:RPG MAKER WITH公式サイト、ファミ通.comの体験版配信の記事)

体験版で遊んだゲームのセーブデータは、製品版には引き継げません。買う前に操作感を確かめるなら、マップ1枚を作り切るところまで試せば判断の材料になると思います。

RPGツクールMV Trinity との違い

「rpgツクールmv trinity」は、2018年11月15日に発売された、PS4・Switch向けの前作です。PC版のRPGツクールMVを、家庭用ゲーム機で使えるように移植したソフトでした。

WITHとの主な違いは、次のとおりです▼

項目 RPGツクールMV Trinity RPG MAKER WITH
発売 2018年11月 2024年4月(Switch)・2025年1月(PS5・PS4)
対応機種 PS4・Switch Switch・PS5・PS4
部品の共有 なし アセットシェアリングあり
機種をまたいだ共有 — Switch・PS5・PS4で作品と部品を共有できる

(出典:RPG MAKER WITH公式サイト、ゲーマー(gamer.ne.jp)のMV Trinity発売の記事)

MV Trinityで作ったデータは、WITHには引き継げません(公式サイトのよくある質問)。Trinityの作品をWITHで作り直す場合は、最初から作ることになります。

これから家庭用ゲーム機で始めるなら、共有の仕組みがあり、PS5やSwitch 2にも対応しているWITHを選ぶのが自然だと思います。

RPG MAKER WITH とPC版(RPGツクールMZ)の違い

ここが一番大事な比較です。WITHとPC版は「同じツクール」と思われがちですが、作品をどう扱えるかが大きく違います。

公式情報から並べると、次のとおりです▼

項目 RPG MAKER WITH RPGツクールMZ(PC版)
価格 8,580円(買い切り) 8,778円(買い切り)
作る機種 Switch・PS5・PS4 Windows・Mac
無料で試せる範囲 体験版(マップ1枚・イベント10個まで) 30日間の体験版(全機能)
自作素材・フリー素材 使えない 使える
プラグイン(機能の追加) なし あり
作品を遊べる場所 WITHとPLAYER + 体験版の中 Windows・Mac・ブラウザ(スマホを含む)
作品の販売 できない できる(利用規約の条件あり)

(出典:RPG MAKER WITH公式サイト、RPGツクールMZ公式サイトの製品情報・体験版ページ、RPG Maker Official 利用規約)

価格はほぼ同じなので、選ぶ基準は「作った後にどうしたいか」になります。

素材の持ち込みとプラグイン

WITHの公式サイトのよくある質問には、「家庭用ゲーム機の規約や仕様により、自作素材を自由に取り込んで使用することはできない」と書かれています。

使えるのは、収録されているファンタジー・現代・SFの素材と、販売されている追加素材、アセットシェアリングで共有された部品です。

PC版のMZは、自分で描いた絵やフリー素材を取り込めます。JavaScriptのプラグインで、戦闘やメニューの仕組みを足すこともできます。

オリジナルの絵や音楽でゲームを作りたいなら、WITHでは実現できません。この1点だけで、PC版を選ぶ理由になります。

作ったゲームの公開先と販売

WITHで作ったゲームを遊べるのは、WITH本体と、無料のPLAYER + 体験版の中だけです(公式サイトのよくある質問)。パソコン向けに書き出したり、ゲームとして販売したりはできません。

PC版のMZは、Windows・Mac・ブラウザ向けに書き出せます。正規に購入した人が作った作品は、有償・無償を問わず販売・配布できると利用規約に書かれています(規約はRPG Makerの公式サイト(英語)でもご確認ください)。

Steamやフリーゲームの投稿サイトで公開したい人、いずれ販売したい人は、PC版が前提です。

操作のしやすさと価格

操作は、WITHが手軽です。コントローラーのほか、Switchのタッチ操作にも対応しています。ファミ通.comのレビューでは、ドックにUSBのキーボードとマウスをつないで文字入力をしやすくする方法も紹介されています。

PC版のMZは、マウスとキーボードで作る前提です。動作環境は、Windows 8.1/10(64bit)とmacOS 10.13以降です。

RPG Maker公式サイトのトップページ
出典:RPG Maker公式サイト

「rpgツクール mac」で探している人は、MZならMacでもそのまま作れます。

RPG MAKER WITH の評価|良い点と気になる点

「rpg maker with 評価」で調べる人向けに、公式情報と、出典のあるレビューの内容をもとに整理します。

ファミ通.comのレビュー(2024年4月)では、家庭用ゲーム機向けの操作で初めてでも取っつきやすいこと、アセットシェアリングとサンプルマップで作業が楽になることが評価されています。

一方で、イベントの設定項目が多く初心者には戸惑いやすいこと、初心者講座がゲーム内に入っていないことが、気になる点として挙げられています。

良い点

  • テレビにつないでも、携帯モードでも作れる(Switch)
  • コントローラーとタッチ操作で作れ、パソコンがなくても始められる
  • アセットシェアリングで、ほかの人が作ったマップやイベントを使える
  • Switch・PS5・PS4の間で、作品と部品を共有できる
  • 無料の体験版で、製品を買う前に作る操作を試せる

気になる点

  • 自作素材・フリー素材を取り込めない
  • 作ったゲームは、WITHとPLAYER + 体験版の中でしか遊べない
  • 作品の販売や、パソコン・スマホ向けの配布はできない
  • 体験版はマップ1枚・イベント10個までで、本格的な試作は難しい
  • MV Trinityのデータを引き継げない

「作った物をどこに出せるか」は、制作ツール選びで後から効いてくる点です。WITHは家庭用ゲーム機の中で完結するツールだと割り切れるかどうかで、評価が分かれると思います。

Switch版が向いている人・PC版が向いている人

正直に言うと、パソコンを持っていなくて、作ったゲームを友人やWITHのユーザーに遊んでもらえれば満足な人には、WITHで十分です。PC版を買う必要はありません。

どちらを選ぶかの分かれ道は、次のとおりです▼

パソコンがなければRPG MAKER WITH、自作素材を使いたい人や作品を配布・販売したい人はPC版のRPGツクールMZ、どれにも当てはまらなければWITHで十分という選び方の分岐図です。

RPG MAKER WITH(Switch・PS版)が向いている人

  • パソコンを持っていない、またはテレビの前で作りたい人
  • 収録素材と共有された部品の範囲で作れれば満足な人
  • 作ったゲームを、Switch・PSのWITHユーザーに遊んでもらいたい人
  • ゲームづくりが自分に合うかを、まず気軽に試したい人

PC版(RPGツクールMZ)が向いている人

  • 自分で描いた絵やフリー素材を使いたい人
  • 作品をフリーゲームの投稿サイトやSteamで公開・販売したい人
  • スマホのブラウザでも遊べる形で作品を出したい人
  • プラグインで、戦闘やメニューの仕組みを足したい人

迷う人は、両方の体験版を試すのが確実です。MZの体験版の始め方は、RPGツクールの基本と一緒に「RPGツクール(RPG Maker)とは?できること・価格・初心者でも作れるかを公式情報から解説」で紹介しています。

RPG MAKER WITH のよくある質問

Q. Switch 2でも使える?

使えます。任天堂の北米の製品ページでは、Switch 2に対応し、動作はNintendo Switchと同じと案内されています。

Q. スマホやタブレットで作ったゲームを遊べる?

WITHで作ったゲームは、スマホでは遊べません。遊べるのはSwitch・PS5・PS4のWITHとPLAYER + 体験版の中だけです。

スマホで遊んでもらいたいなら、PC版のMZで作り、ブラウザで遊べる形で公開する方法になります。

Q. 途中でPC版に移せる?

WITHからPC版へのデータの移し方は、公式サイトには案内がありません。WITHで作ったゲームは、WITHの中で完成させる前提で考えた方が安全です。

将来PC版に移る可能性があるなら、最初からPC版で作り始めると作り直しの手間がありません。

Q. マウスやキーボードは使える?

ファミ通.comのレビューでは、SwitchのドックにUSBキーボードとマウスをつないで使う方法が紹介されています。会話の文章を多く打つ人は、つないだ方が作業しやすいと思います。

まとめ|家庭用ゲーム機で遊ばせるならWITH、配布・販売まで考えるならPC版

RPGツクールをスマホ・Switchで作れるか、の要点は次のとおりです▼

  • Switch・PS5・PS4で作れるのはRPG MAKER WITH(8,580円の買い切り)
  • スマホで作れる公式のツクールはない。MZの作品はスマホのブラウザで遊べる
  • 前作のMV Trinityのデータは、WITHに引き継げない
  • WITHは自作素材・プラグイン・作品の販売に対応していない。PC版のMZはどれもできる
  • WITHには無料の体験版、MZには30日間の体験版がある

迷ったら、作品を外に出したいかどうかで決め、外に出したいならPC版のMZの体験版から始めれば十分です。

RPG Maker公式サイトのトップページ

RPGツクールMZと主なゲーム制作ソフトの比較▼

項目RPGツクールMZWOLF RPGエディターUnity
価格8,778円(買い切り)無料(プロ版 5,000円)Personal は無料(Pro は有料。月払い・年払い)
無料で使える範囲30日間の体験版(全機能)本体はずっと無料(作品の配布・販売も可)Personal(直近12か月の収益・資金が一定額未満の個人・小規模チーム)
制作に使えるパソコンWindows・MacWindowsWindows・Mac・Linux
プログラミング不要(イベントで作る。プラグインで拡張も可)不要(日本語のコマンドで作る)必要(C#)
(出典:RPGツクールMZ・WOLF RPGエディター・Unityの公式サイト)