人生を自分のものにするには大きな決断が必要だと、就職放棄して学んだ話。

こんにちは、パワートラベラーの阪口です。

僕はWEBメディアの運営や、ブログでの情報発信など、PC一台あればできる仕事をしていることもあって、1年の半分くらいは海外で暮らすような生活を続けています。

住み慣れた日本を離れて、言葉の通じない異国の街に住むという選択は、とても危険だし、怖いことです。

じゃあ、どうして出国できるのかといえば、その行先の国へ飛ぶチケットを、いきなり買ってしまいます。チケットを買うという決断を、まず済ませてしまう。

そうするともう逃げられない状況に追い詰められるので、あとはその旅費を稼ぐためになんとか仕事を回さなければならない。

その危機感が、エネルギーに変わる。だから出国する力が身につく、というサイクルです。

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僕はこのプロセスを、何度も繰り返してきました。

でも、昔からこんな決断ができたわけではなく、もちろんきっかけがあります。

そのきっかけは、就職活動を放棄した、大学3年生の終わり。

21歳の誕生日を迎える直前のことでした。

目次

大学3年生の終わり、僕は就職活動を放棄した。

岡本太郎の『自分の中に毒を持て』を読んで、僕は自分の人生を決定した。

成増の商店街の一角、ウェンディーズにて。僕は携帯電話のスケジュール帳に記入された、今後の就職活動の予定を、一件一件、噛み締めるように、削除して行った。

「毎日新聞社 〆切」

脳裏におじいちゃんの顔が浮かんだ。おじいちゃんは毎日の記者だった。そして、毎日新聞社は、僕にとっては最も、憧れの職場であり、憧れの職業だった。

「1件 削除しますか」

はい。

涙があふれた。もう、後戻りできないと思った。
携帯電話から顔を上げた。こんな、スケジュールを削除しただけで、自分なんてそう変わらないだろうと、思っていた。

しかし、世界は、一変していた。

この数ヶ月間、押し殺されていたエネルギーが、胸の底から、爆発した。駄目でいいじゃないか、良い子ぶらなくていいじゃないか、とことん駄目になって、とことん馬鹿になればいいじゃないか。胸が、震えた。全身が、感動に打ち震えた。書こう。僕は書こう。気の済むまで、成功するまでやろう。ペンを持つ手に力が漲った。こんなに、自分という存在の力強さを、エネルギーの爆発を、感じた事はなかった。

僕は、全てを棄てた。全てを投げ出す、覚悟を固め、実践した。そして、自身の「生」のエネルギーを得た。それは、今までの20年間僕が捜し求めていた、自分という一人の人間が、今、この瞬間に、生きているという、手ごたえだった。それは、全てを投げ出して、なお余りある歓喜だった。

これから、どんなことが起こるんだろう。

全くの未知だ。全くの暗闇だ。サバイバルだ。死闘だ。本当に、死ぬかもしれない。ホームレスにも成り下がるかもしれない。住所不定無職。望むところだ。その劣等感を、恥辱を、不安を、全てエネルギーに転換してやる。紙と、ペンがあれば、書ける。1年後、5年後、10年後を、生き抜けるように、今この瞬間、とにかく書くのだ。

本当に何もなくなってしまった。

恋人もいなくなってしまった。

この喪失感を、この寂しさを、僕はエネルギーに転換する。泣くな。そんな処から感情を発散するな。この両手に、両指に、集めるんだ。ここから発散させるんだ。原稿用紙に、キーボードに、叩きつけるんだ。書き殴るんだ。寂しい。本当に寂しい。こんな寂しい思いをしてまで書き続けなければならないのか。歯を食いしばれ。この場所だ、この場所で踏み留まるしかないんだ。踏み留まって我慢して、し続けて、認めてもらう他に道はないのだ。

これが、僕の覚悟です。

これが、僕の20年分の、決算です。

自分で自分の人生を、はじめて決定した日。

これは僕が、就職活動を放棄して3日後に書いた日記です。

僕が就職活動を放棄した日。当時付き合っていた恋人は、外資系のコンサル会社に内定を決めました。

その報告を受けたとき、もう、一緒にはいられないと思った。僕の選択は彼女の足を引っ張ってしまう。大好きだったけれど、僕は別れる決断をしました。

社会人になるという選択肢を捨てて、恋人と一緒にいる選択肢を捨てて、それでも自分の人生の舵を無理やりに切ったあの瞬間。

あの瞬間のエネルギー量というものは、本当に凄まじいものがありました。これだけのものを捨てると決断した自分には、なんでもできると思った。

人間は、なにかを決めて、断ずることでしか、力強く生きていくことはできないのだと気が付きました。

人生を自分の側に引き寄せる瞬間が必要なのだと思う。

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人生というものは、放っておくと、そのまま流れていってしまうものなのだと思います。

なんとなく大学を卒業して、なんとなく就職して、仕事に忙殺されるがままにどんどん大人になりきっていって、いつのまにか、自分のライフスタイルが固まってしまう。

もしそのことの違和感があるなら、どこかのタイミングで、自動操縦されているように流れていく人生を、無理やりにでも自分の側に引き寄せる瞬間が必要なのだと思います。

僕はそのあと、親に、「これこれこうゆう企業に、内定が決まったから」と親に嘘をついて納得させ、荷物をバックパックひとつにつめて、アジアを旅するバックパッカーとなりました。

そうして、今の仕事を志すきっかけとなった「異国の街に大好きな恋人を置いてきた。その悔しさを晴らすためだけに起業した話」で書いた出会いに繋がります。

今僕は、パワートラベラーとして世界を飛び回る仕事をしていますが、そのすべては、20歳のときに就職活動を放棄し、自分の人生を生きようと決断した自分がいたからだと思っています。


YUKI

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