アフィリエイトではたくさんの広告が掲載されているので、目移りしてしまう方も少なくないかと思います。
A8ネットだけでも14000を超える広告が掲載されており、人気の美容ジャンルでは1800を超える広告が掲載されています。アフィリエイト初心者にとって、その中のひとつをどんな基準で選べばいいか?は最初の課題といえます。
アフィリエイトは時期や季節によって選ぶべき広告が変わりますので、なかなか「これを選びましょう!」と断言することはできません。
ですが、「選んではいけない広告」には条件があり、ある程度の判断は可能です。今回のマニュアルでご紹介する「3つの条件」を押さえることで、選ぶべき広告を消去法で見つけることができるようになります。
条件1.「成果報酬が低すぎる広告」は選ばない
まず、成果報酬が低すぎる広告は選ばないようにします。
成果報酬が【1000円未満】のものは、基本除外します。
アフィリエイトでありがちな失敗例は、報酬が低すぎる広告でサイトを作ってしまったため、報酬が上がってもまとまった額にならないというものです。
たとえば次のような商品があったとします。
- ジャンル : 美容関係のサプリメント
- 商品単価 : 1袋6000円
- 成果報酬 : 新規購入の10%
成果報酬は10%ですので、6000円×10%=600円があなたがもらえる報酬になります。
サイトを作り、ユーザーさんに商品を買ってもらって得られる報酬が600円。10万円の報酬を手に入れるためには、毎月167個、毎日5〜6個を販売する必要があります。
毎日5〜6個ですので不可能ではありませんが、知名度もなく、誰も知らないような商品であれば、この数字を毎日達成することは難しそうですよね。サイトが育つには時間がかかりますし、最初の1件を上げるまでにも2-3ヶ月ほどはかかります。それだけ苦労を重ねて手に入れた報酬が600円では少し寂しいですね。
1-1.ベルタ葉酸サプリ(報酬3000円)の事例
一方でこちらの商品をご覧ください。
ベルタ葉酸サプリ→http://goo.gl/vrSHZN
「ベルタ葉酸サプリ(単価5980円)」という商品です。商品購入で3000円の報酬が設定されています。
1件あたりの単価が3000円なら、1日1〜2件の売り上げが達成できれば月10万円に達します。先ほどの商品も商品の値段は6000円なのに、広告によって成果報酬は5倍の差があるのです。1日1個だけ販売できればいいと考えれば少しハードルは下がりますね。
1-2.看護師転職サイト(報酬20000円)の事例
また、こちらの広告もご覧ください。
ナースJJの公式サイト→http://www.nursejj.com/
この看護師求人の広告の場合。看護師の新規会員登録で1件20000円の報酬が設定されています。
何かを購入してもらうのではなく、サイトへの無料登録でこの成果報酬です。月10万円の目標を達成するためには、あなたのサイトを経由して、月に5人だけこの「ナースJJ」に登録をしてもらえばいいことになります。
参考までに、日本介護協会が出している「看護統計資料」を見てみると、平成225年度の看護就業者数は150万人を超えているとのデータが出ています。また毎年25万人が養成学校に在籍しているとのことです。
看護師人口の統計データはこちら(公益社団法人日本看護協会)
→http://www.nurse.or.jp/home/publication/toukei/
このうちの5人が、あなたのサイトを経由してナースJJに登録をしてくれれば月10万円の報酬を達成することができます。全体の母数にこれだけ規模があることを考えると、現実的な数字に思えてきますね。
このように、広告を選ぶときにはまず成果報酬を見ます。そして、
「自分の目標金額を達成するためにその広告は適切か?」
「それだけの件数を自分は上げられそうか?」
を考えていきましょう。
条件2.「知名度のない広告」は選ばない
次に、「知名度のない広告」はなるべく選ばないようにします。
たとえば「ダイエットジム」のアフィリエイト商品を取り扱うとしましょう。
A8ネットで検索をしてみると、次の3つの商品が見つかりました。
A 個室ダイエットジム「es three」新規入会申込
成果報酬:新規入会で20000円
→http://esthree.jp/
B 理想の体を手に入れる【ダイエットジムbellezza】入会促進
成果報酬:新規入会で15000円
→http://www.bellezza-gym.jp/lp/
C 個室プライベートジム【RIZAP】入会申込み
成果報酬:新規入会で9180円
→http://goo.gl/sW7AYZ
どれも会員制のプライベートジムの広告です。
この3つのうち、どれを選ぶのが正解でしょうか?
このとき単価で選ぶとすれば、Aの「es three」になりますね。新規入会で20000円、ライザップとは約2倍の開きがあります。10万円を稼ぐために、es threeであれば10人、ライザップでは20人を集客する必要があります。
しかし正解は、Cのライザップです。
この3つの中で、一番知名度が高いプログラムはライザップだからです。
商品には「売れるもの」と「売れないもの」が存在します。どんなに良いサイトを作り、どんんなにコピライティングの技術を磨いても、「売れないもの」をサイトで紹介している限り大きな報酬が発生することはありません。
アフィリエイトでは「売れるもの」を扱うことが鉄則です。
そのひとつの指標が、知名度は高いかどうか?ということです。
- TVCM
- TVの特集
- ファッション誌などの特集
- 電車の中吊り広告
こうしたメディアによく露出をしている商品は、「売れるもの(売りやすいもの)」と判断することができます。まったく無名の商品よりも、どこかで聞いたことがあったり、友達が試している商品の方が興味を惹かれますよね。
2-1. 知名度の判断にキーワードプランナーを使う!
では、商品の知名度はどのように調べればいいのでしょうか?
商品の知名度は、Googleの「キーワードプランナー」で調べます。このツールは、特定のキーワードの月間検索回数を調べられるもので、検索回数が多ければ多いほど色んな人にウェブで検索をされる=知名度が高いと判断することができます。
下の表は、キーワードプランナーで調べた各ジムの月間検索回数です。
いかがでしょうか?
ライザップは月間検索数が246,000回と圧倒的なのに対し、他の二つのジムについてはほとんど検索されていないことがわかります。
ライザップはCMもバンバン打っていますし、雑誌広告や電車の中吊り広告など、様々なメディアで露出をしています。「プライベートジム=ライザップ」というイメージを持っている人も多いでしょう。あなたもどこかで見聞きしたことがあるのではないでしょうか?
他の2つのジムについてはどうでしょうか。検索回数がほとんどありませんね。こうした聞いたことがない商品は、ユーザーさんも警戒します。知名度が高い商品と、全く聞いたことがない商品をアフィリエイトするのでは、成約数は3倍〜5倍ほどの開きが出ます。全く知らない商品を買ってもらうハードルと、どこかで聞いたことがある商品を買ってもらうのでは、心理的なハードルに大きな差があるからです。
無名の商品は、アフィリエイターに力を入れて欲しいので報酬単価を高額に設定してくることがよくあります。しかし、基本的には知名度の高い商品を優先するようにしましょう。
2-2. 知名度の低い商品を取り扱うとき
ただし無名の商品を掲載するときもあります。
・知名度が高くても、評判が良くない商品の場合
・知名度が高い商品よりも「良い商品」がある場合
などが挙げられます。
たとえば知名度の高い商品の場合、それを購入したユーザー数もかなりの数にのぼります。そうした人の中の何割かは「この商品は自分に合わなかった」「効果がまったく出なかった」と感じる人が出てきます。
そうした人の受け皿になるようなサイトを作る場合は、無名でも品質の高い商品を勧める方が効果が高いです。「この商品はあまり一般の人には知られていませんが、品質が高いことで、意識の高いユーザーの間で広がっています」というような訴求ですね。
このあたりはケースバイケースになるので、少しずつ実地で学んでいきましょう。
3.「成約までのハードルが高い広告」は選ばない
最後に、「成約までのハードルが高い広告」は選ばない、ということです。
たとえば「FX」ジャンルでサイトをつくるとします。
A8ネットで「FX」と検索したところ、次の2つの広告が見つかりました。
A【外為ジャパンFX】新規口座開設促進
成果報酬:新規口座開設後の50,000円以上の入金確認で15000円
→http://www.gaitamejapan.com/lp/listing/
B【DMM.com証券】DMM FX新規口座開設促進
成果報酬:新規口座開設10000円
→http://goo.gl/qhtQmd
このとき、どちらの広告を選ぶ方が成果が上がりやすいでしょうか?
3-1. 成果地点はどこか? ハードルの高さを見極める
正解はBの「DMM.com」のプログラムです。
なぜなら、Bのプログラムは「新規口座開設」が済んだ段階で10000円の報酬が発生するのに対し、Aの広告は口座開設後さらに、「50000円以上の取り引き」をしてもらわなければ報酬が発生しないからです。
初心者にはFXの口座開設をするだけでもハードルは高く感じてしまいます。そこからさらに5万円を入金する割合はどれだけいるでしょうか?
たとえばAのプログラムに申込をしてくれた人の50%が5万円分の入金をしてくれたと仮定します。AとB、それぞれ5人ずつ申込があったときの報酬をシミュレーションすると下記のようになります。
A:15000円 × 5人 × 50% =37,500円
B:10000円 × 5 人申込 = 50,000円
いかがでしょうか?
このようにいくら報酬単価が良くても、成約に至るまでのハードルが高ければ、その過程でたくさんのユーザーさんを取りこぼしてしまいます。単価がたとえ低くても、成約までのハードルが低い広告の方が結果的には安定した収益を生み出しやすいのです。
参考までに「外為ジャパン」の申込みフォームのスクリーンショットを掲載します。これだけの項目を埋め、なおかつ会社の規定による審査を通らなければ口座開設に至ることはできません。
この後さらに入金まで期待するとなると、、、かなりハードルは高いですね。
3-2 他の事例も見てみよう(探偵事務所案件)
他にもこうした事例はたくさんあります。
たとえば「浮気調査」などの探偵案件を選ぶ場合です。次の2つの広告を見つけることができました。あなたはどちらを選びますか?
A.【原一探偵事務所】調査依頼申込み募集
成果報酬:無料メール相談/電話相談 9200円
B.大阪の浮気調査で豊富な実績 【クローバー総合調査】
成果報酬:新規調査契約30000円
成果報酬に差があるので判断が難しいですが、Aの「原一探偵事務所」の広告の方が成果が上がる速度は早いです。
Aの原一探偵事務所が無料の電話相談でも報酬が発生するのに対し、Bのクローバー総合調査は「契約」まで進まなければ報酬は発生しません。
無料相談から成約にいたるまでの割合はデータを見なければわかりませんが、見込み客の確保(電話とメール相談)で成果があがるAの広告のほうが報酬は上がりやすいです。また、原一探偵事務所のほうはTVCMも売っており、探偵事務所の中では全国的に知名度も高い会社です。
ASPの中には、こうした商品契約に至らなければ成約に至らない広告と、資料請求や無料相談で成果があがる広告とに分かれています。金額が発生しないプログラムの方が単価は低いですが、実際にユーザーさんにお金を払ってもらうわけではないので成果は発生しやすいです。
こうしたことを踏まえながら、実際に購入・申込をするユーザーさんの立場になって考えて「申込まで進めるか? ハードルは高すぎないだろうか?ということを考えることが大切です。
まとめ:選んではいけないアフィリエイト広告3つの条件
上記の条件をもう一度まとめてみます。
- 「成果報酬が低すぎる広告」は選ばない
- 「知名度のない広告」は選ばない
- 「成約までのハードルが高い広告」は選ばない
この3つです。
実際にはケースによって選ぶべき広告が変わりますが、こうした条件を考えていくと、自然と狙うべき広告が消去法で見えてきます。またアフィリエイトで成果が上がるようになると、自然と広告の見極めができるようになってきますので、理論ではなく、場数を踏むことを第一に考えましょう!