無事に乗船の手続きが済みまして、昨日無事にバルセロナを出航。スペインの湾岸に沿うようにして、地中海を西へ西へと周遊しています。
今回のクルーズは、Holland America Lineというクルーズ会社の”Noordam”という船。これは、1ヶ月半前に、僕ら夫婦が新婚旅行で乗船した船と同じなのです。
船内のどこに何があるか、どんなイベントや施設があるかは、前回の10日間の滞在ですでにわかっています。クルーズ船なのですが、まるで”マイホーム”のような空間です。
スタッフも馴染みの顔ぶれが多く、船内をうろうろするたびに「あれ、こないだも乗ってたよね!?」と驚かれています。こうして地中海の上に友人がいるのも嬉しいですね。
船内で嬉しいのは、とにかく英語を使う機会が多いこと!
スタッフはインドネシア人をはじめ、各国から集まっているのですが、みんな英語が堪能ですし、欧米人の乗船客も気さくな方ばかりです。
(ちなみに、船内のスタッフは6割がインドネシアのバリ出身です。バリは観光地としても有名ですが、ホスピタリティ精神がある人が多く、英語も堪能なので、クルーズ船のスタッフには最適なのだと聞きました)
乗客のほとんどはリタイアメントをされた老夫婦。しかも、9割5分以上、欧米からの行先客です。
僕らは船内にいる、数少ないアジア人であり、また唯一の若いカップルということもあり、どこにいっても目立ちます。
なので、スタッフや乗客を問わず、たくさんの人が話しかけてくれるので、会話に困ることがなく、まるで、船内が英会話スクールのようです。
妻も、最初に船に乗った時は全然英語が喋れなかったのですが、2ヶ月近く、こうしたクルーズ船やヨーロッパに滞在をしていたので、いまでは外国人に気さくに話かけるようになりました。僕は英語は喋れるのですが、あまり積極的に話しかけはしないので、その様子に驚くばかりです。
僕は昔は、白人にも、アジア人にも偏見というか、話しかけるのが怖い、接するのが怖いと思っていました。
しかし2年半におよぶ海外放浪生活のうちに、アジア人に関しては日本人と同じように接することができるようになり、妻が積極的に欧米人に話しかけて、それを通訳するような生活を続けていくうちに、欧米人との会話にも慣れてきました。
頭の中の国境が、どんどんなくなっているような感覚です。
これが数年経って、いろんな国の言語がわかるようになったり、そうして旅を続けていけば。この国境はほんとうになくなるだろうと思います。
今はスペインのバレンシアに停泊しています。これからアフリカの玄関、ジブラルタルへと向かいます!