日本では日夜、ヤマト運輸や佐川急便など、宅配便サービスの事業車が街を走り回っているのを見かけますが、イタリアではそれっぽい車を全く見かけることはありませんでした。
現地の人に話を聞いてみると、あまり物流のインフラが整っていないそうで、
- 物が届かないことが多い
- 手紙も届かないことが多い
- 不在でも3回目までは配送する必要があるのに、2回目の不在でセンターに送り返す
というようなことがよくあるとか。ちなみにAmazon Italyでは注文したモノが届くまでに1週間はかかるそうです(笑)
また、たとえばフィレンツェの街は街路が狭く、人が溢れており、石畳の道路はスピードが出しづらいため、そもそも物流サービスがうまく機能するような街の作りになっていません。
興味があって調べたところ、イタリアで、インターネットショッピングをする人口は全体のわずか7%という数字が出ていました。物流のインフラが整わなければ、ネットショッピング利用者が増えないのも無理がないのかもしれません。
⇒http://www.explido.de/blog/affiliate-marketing-around-the-world-spain-portugal-and-italy/
またこれも現地に住んでいる方に聞いたのですが、イタリアではまだADSL回線がほとんど。ようやく北部の街で、光ファイバーが通り始めたというインフラ状況だそうで、そもそもネット回線が遅い、途切れるさくさくとしたネット検索が難しいという状況なのです。ヨーロッパではこのように回線が弱い地域というのが多く、インターネットのインフラが日本のように充実していません。
日本では、あたりまえのようにネットで何かを購買することができていますが、それは、
- 物流のインフラ
- 回線のインフラ
が充実しているからで、この両方が整っている国は、世界を見渡してもそれほど多くはありません。少なくとも僕たちは、インフラが整っていないことに不便さを感じた経験はあまりないはずです。
僕はPC一台で生計を立てていて、通販サイトの運営やアフィリエイトプログラムを利用したサイト運営が、収益の大半を占めています。しかし、こういったビジネスが成り立つのも、日本ならではなのかもしれません。
日本だからこそ、インターネットを最大限活用できるインフラが整っていますし、ネットでの売買があたりまえのものとして根付いています。日本は他の国とくらべても働き方の自由がない、労働時間もとても長い国ですが、そういう生真面目な民族が作ったインフラが整っているからこそ、逆に自由をつかみとるチャンスがあるのだと思います。
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