夏休み4日目。今日は9年目の結婚記念日のランチとして、銀座 きた福さんに行ってきました。
こちらのお店は子供も一緒に伺えるのですが、娘は友人に自宅で預かってもらい、久しぶりに夫婦ふたりきりの食事です。
今回は「活うにと毛蟹のコース(夏)」を選択。
メニュー構成は、
- 突き出し(じゅん菜、うなぎ)
- 毛蟹料理(刺身/しゃぶしゃぶ/焼き蟹/天ぷら/茹で蟹)
- ご飯物(雲丹とかにの炊き込みご飯)
- デザート(かき氷)
となっています。蟹も雲丹も好きな妻的には、心惹かれるメニュー構成です。
殻付きの雲丹は宮城県産。
雲丹は、満月の日が一番身が大きくなると言われており、以前から妻に「満月時の雲丹が食べたい」とリクエストを受けていました。たまたま一昨日が満月で、数年来のリクエストを叶えることができました。
活き毛蟹は、贅沢にひとり一匹ずついただきます。蟹は、個室の部屋に運んできてもらい、目の前で料理人がさばいていくのがこの店の特徴。
こちらは蟹の水分を取るすだれ。目の前でさばいてもらった蟹を、すぐにいただくことができるというのは贅沢な時間でした。
タラバガニは食べる機会が多いですが、毛蟹の刺し身やしゃぶしゃぶは、はじめて食べたと思います。僕は生よりも火が通っているほうが好きで、天ぷらが一番美味しかったです。
ワインは、オリヴィエ・ルフレーヴのシャサーニュ・モンラッシェを2019年。ルフレーヴは好きな造り手で、過去にも妻の誕生日や、母の日に飲んだことがあります。この日はこの1本で通しましたが、どう調理された蟹にもしっかり合いました。
最後はうにの炊き込みご飯。ご飯に半分、刺し身が半分。これに別添えのいくらがあり、色々な食べ方をたのしめます。うにの炊き込みご飯というのも、また贅沢です。
最後の締めはかきごおりでした。レトロなかき氷機で削るのは、日光の天然氷。シロップはとちおとめと梅の2種類があり、練乳をつけてたのしみました。
蟹と雲丹は堪能出来たのですが個人の感想としては、2人で10万円であれば、違うお店でも良いし、娘と一緒にどこか1泊しても良かったなぁという感じです。ただこれも経験してみないと分からないので、より自分達の好みが知れた時間として良しとします。
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今回はこうして銀座のお店でランチを食べたり、三ツ星のお店にも行くようになりましたが、結婚当初はそんなお店は敷居が高くて入ることが出来ませんでした。
以前パリのシャングリラに宿泊したのですが、そのホテルには星付きのレストランがあり、その前を通ったときに「いかがですか?」とお店の人に薦められたのですが「星付き?!いやいやいやいや」と全力で断ったことがありました。そんな僕らを不憫に思ったのか、スタッフの男性が妻にどうぞとお店のジャムをプレゼントしてくれました。
ヨーロッパ滞在中も、ワインなんて分からない、、、とずっと炭酸水を頼んでいたのですが、バルセロナでは「水よりワインの方が安いんだよ!なぜワインを飲まないんだ。サングリアならいけるか!?」と不思議そうな残念そうな顔をされました。
結婚して丸8年が経ち、そんな思い出と共に食事やワインを楽しめるようになりました。2年間のハネムーン期間、家族が増え自己成長を求めた期間、そして今は家族3人の時間を最優先にしています。ただどの時期も常に向上心をもって進んできました。その結果、独身時代に僕が思い描いていた姿よりも、ずっと自由な家族になれていると思います。
これからも夫婦、そして家族で色んな事を経験し、成長し、色んな世界の扉をひらいていきたいと思う時間でした。
阪口ユウキ