結婚して7年になりました。妻とはFacebookで出会っています。
「海外でノマドしよう」といったFacebookのグループで彼女をみつけ、オンラインでの友達同士になったのですが、
彼女のタイムラインをみたとき、なぜか、
「僕はこの人と結婚するんだろうな」
と思ったことを覚えています。
一目惚れとか、そういうのではなく、事実としてそうなるんだろうなという確信めいたものがありました。
そこから実際に会って、その1ヶ月後にデートをして、その翌日に僕はプロポーズをしています。
まだ手も繋いだこともない、相手のこともよく知らない状態でしたが、結婚するならこの人だろうと、気がついたら結婚の申込みをしていました。
普通、色々と段階と付き合いを踏んだ上でプロポーズはするものと思うのですが、そういう手順をすっ飛ばしてプロポーズをした人間ならではの、3つのエピソードをご紹介します。
1.妻の本名を知らなかった
妻はビジネスネームでFacebookをやっており、僕はそれを本名だと思って疑っていませんでした。
プロポーズも当然、その名前で呼びかけたのですが、
「いえ、私、その名前じゃないんで」
「え、そうなんですか」
「はい」
「じゃあ、あなたは誰なんですか?」
「○○○○です」
僕はそこで初めて彼女の本名を知ったのでした。
ビジネスネームと本名は大きくは違わなかったのですが、プロポーズは本名で受けたかったみたいです。
知ってから、改めて、プロポーズをしなおしたのですが、プロポーズ時に本名を知らないというのは、珍しいことなんだろうと思います。
2.プロポーズ後に面接があった
彼女にしてみれば、好きでもなんでもない、よく知らない男性からのプロポーズです。
そのため、プロポーズをしたあとで、面接のような質問を受けました。
「子どもは欲しいと考えられていますか?」
「両親との関係はどうですか?」
「今の収入と貯金はおいくらですか?」
「住むのはどこで考えていますか?」
「家計はふたりで支えたいタイプですか?」
「どんな人生を送りたいですか?」
どのように答えたかは忘れてしまいましたが、10問ほどありました。
今考えると、彼女は彼女で、随分と冷静だったと思います。その質問で、明らかに自分が望む結婚生活と異なることがわかれば、断ればいいですし。
僕は自尊心が低く、自分にも自信がない人生を生きてきたのですが、このプロポーズが受け入れられる自信だけは何故かあり、すべて正直に答えた記憶があります。
貯金は30万円に満たない、というのを伝えたときは、さすがに少し、心配にはなりました。
3.結婚の判断基準はブログだった
結婚してください、と言った時。妻は少し考えてから
「この案件、持ち帰らせてください」
と言いました。案件と呼んだのが彼女らしくて面白いです。
5日間ほど経って再会し、承諾の言葉をもらうことができました。その5日間で彼女は、僕のブログやFacebookの過去記事を、全部読むことをしたそうです。
一緒にいる時間が長いからといって、相手のことを深く理解できているとは限りません。好きな人の前では自分を取り繕うことも、無理してよく見せることも、あるでしょう。
ただ、その人が書くものには人間性が宿ります。
僕は、起業当初からその日に至るまでの記録を、すべてブログに残していました。(現在は非公開にしているものもあります)
鬱病になってからのこと、起業してから世界に出るまでの経緯、世界を旅してからのこと。包み隠さず、全て。ちょうどその時、書籍出版の話もあり、入稿前の原稿を彼女に読んでもらうこともしていました。直接会話を重ねなくても、僕という人間性を知ってもらう情報は、豊富にありました。
そうしてブログの過去記事を読んだ上で、一緒に人生を過ごすのも面白そうと、思ってくれたようでした。
ブログ、書いてきて良かった。
相手のことを知らないままプロポーズをしようと思う、あなたへ
たぶん、ですが、
「自分はこの人と結婚するか、しないか」
は、付き合ってわりと早い段階、なんだったら少し言葉を交わしたくらいでも、わかるのかもしれません。
また相手にもよりますが「付き合ったほうが良い人」と「付き合わなくても結婚していい人」がいるのだと思います。
僕らの場合は後者でした。もし付き合う段階を踏んでいたら、おそらく結婚までに別れていたように思います。
僕らのケースは特殊だと思いますが、こういうケースも、稀にあります。
もしあなたが「あ、この人だ」と思う人がいて、確信めいたものを感じるのであれば、直感に従って行動してみると、想像だにしない人生が展開していくかもしれません。
阪口ユウキ
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