スーツケース内の白シャツ占有率が、僕ほど高い人は少ないのではないかと思う。
スーツケースの半分が、白シャツで埋まる。
今日から1週間ほどシンガポールに出張にでかけるのですが、パッキングをしながらそんなことを思いました。
僕は普段から、白シャツとデニムだけで生活をしていて、他の洋服を持っていません。
これは海外に行っても同じで、常夏の国でも、真冬のヨーロッパでも、基本的には白シャツ+α(セーターやダウンジャケット、あるいは半パンツなど)で生活しています。
仕事着というか、制服のようなものですね。
朝、「今日は何を着てでかけようかなー」という悩みは、ここ数年ですっかり疎遠になりました。
白シャツは、今はgreen label relaxingのシャツが着心地が良くお気に入り。同じシャツを4枚ほど揃えています。
あとは、街に出て気に入って気に入った白シャツを定期的に買い足していき、今は計7枚を着まわして過ごしています。
出国前は、出国前日に仕上がるように畳みでクリーニングに出しておき、受け取ったものをそのままスーツケースへ。
ぎゅうぎゅう詰めにするとシワができるので、余裕がある状態に。もう半分のスペースには、下着類や日用品などをぎゅうぎゅう詰めにして詰めるパッキングに落ち着いています。
パッキングをするときにいつも思うこと
パッキングをするとき、僕はいつも思うことはあります。
それは、パッキングという行為には、その人の生き方や哲学が反映されているということ。
たとえば、スーツケースの半分が白シャツで埋まる、これは相当にシャツにこだわりがある人しかありえません。
中にはスーツケース内の靴の占有率が高い人もいるでしょうし、色とりどりのワンピースで埋まる人もいるでしょう。
海外でも最高の音質を楽しみたいとミニスピーカーを入れている人、釣り道具一式が詰まっている人、海外でも米食を続けたいからと小型の炊飯器を入れている人もいます。
スーツケースを開けてみると、その人が、旅先だろうが絶対にもっていきたい、大切な何かが見えたりします。
僕は2011年から旅ぐらしをはじめ、年20-30回くらいフライトをする生活を続けているのですが、その都度その中身は変わっています。
5年前と今とでは、同一人物のパッキングとは思えないほどです。自分の成長や、価値観が変わるたびに、スーツケースの中身も変化してきました。
どんなに部屋の中にものがあふれていても、スーツケースにいれられるものは限られています。その限られたスペースに、今、詰め込みたいものは何なのか。
パッキングとは、「今自分にとって大事なものは何なのか?」を把握する、儀式のようなものなのかもしれません。